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原発事故を混乱させたもの(2) 危険の確率と約束事  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/533.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 4 月 04 日 00:09:15: igsppGRN/E9PQ
 

原発事故を混乱させたもの(2) 危険の確率と約束事
http://takedanet.com/2012/04/post_e461.html
平成24年4月1日 武田邦彦(中部大学)


原発事故の直後、福島に入った山下医師が「1年100ミリまで被曝しても1000人に5人しかがんで死なないから心配はない。むしろ病気になるのではないかというストレスの方が問題だ」と発言しました。

この発言は医師という社会的な影響の大きな人であること、後に福島県の役職に就くことなどを考慮すると医師としての倫理を大きく逸脱しているので、山下医師は早く医師の免許を返還しなければならないと思いますが、そのことはまた別の機会に整理をします。

ここでは、「危険の確率」と「社会的な約束」について整理をして、原発事故以来、混乱を招いていることをはっきりさせて、これ以上の被曝を避けるための武器にしたいと思います。

・・・・・・・・・

被曝と病気の関係ばかりではなく、この世のもので多くの人やものが関係していると「統計的に起こる」ということがあります。道路で制限速度が時速50キロの場所でも100キロで走っても「必ず事故が起こる」という訳ではありません。

2回に1回、つまり確率50%で起こると言うことも普通にはなく、1%か2%ぐらいが普通です。でも、それは現代の日本では「あまりに交通事故が多い」と言うことになるので、時速が50キロに制限されていると言うことです。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/04/03/bandicam_20120324_081748725.jpg

つまり、少し数学的なグラフになりますが、多くのものはこのグラフのように何かが起こる確率が山のようになっています。山の形を「正規分布」とかいろいろな名前がついていて、それが起こることの性質に関係しています。でも原理は変わりませんから、まずは「物事は確率的に起こることが多いのだな」と理解しておいてください。

ところで人が「危険」と感じるのはどのぐらいの確率の時でしょうか? これは時代、場所、またそのときの社会の状態によって変わります。昔は寿命が短かったので、危険と隣り合わせの生活でした。また戦争が起こると急に「普段の危険が安全に感じられる」と言うこともあります。

また人間は「自分で好んでする」と言うときや「自分の得になる」という場合には危険を危険と感じないという自己中心的なところがあり、それでもかなりの差があります。

現代の日本では交通事故が標準的で、「自動車が走ることは自分の得になるが、自分は運転しない」という状態の時に交通事故死が1万人を超えると「大変だ!交通戦争だ」と社会では大騒ぎになり、何とか交通事故を減らそうとします。

原発の場合、「原発から電気をもらうけれど、自分は原発から給料をもらっている訳ではない」ということが普通ですし、自動車がなければ社会はかなり困りますが、原発がなくても石油や石炭を燃やせば電気ができるので、代換えがあります。

このような時に原発によってどのぐらいの被害までは「大したことはない」と感じるかですが、おおよそ交通事故の10分の1ぐらいでしょう。というのは、これまでの研究で、意思のありなし、得の大きさで最大1000倍ぐらいの差があると言う結果が得られているからです。

そうすると原発による被曝がもとでがんで死ぬ人は、交通事故(1万人に1人)の10分の1とすると年間1000人ということになります。人によってはそれでも多いように感じるでしょう。確かに、福島原発事故の前には原子力安全委員会は「1年に150人まで」としていました。

・・・・・・・・・

これらのことと、山下医師が言った1000人に5人だから大したことはないとの発言と比較すると、日本社会が認める危険性は1億人で150人から1000人ぐらい、山下医師はそれを1億人で50万人までOKと言ったのです。現在でも福島県は1億人に50万人までOKと言うことを元にしていますから、日本の社会が全く認めないような状態のところに人が生活しているのです。

ちなみに日本の法律(1年1ミリ)はその100分の1ですから、1億人で5000人まで認めているということになリます。これが少し大きめの数字になっているのは、交通事故は日本人にとって一生同じような状態が続くのですが、原発事故ではある時期に限定されるなどの条件が少し違うからです。

・・・・・・・・・

マスコミもこの「統計的な現象」をよく理解せずに報道しています。たとえば東京でかなり高い線量の場所が見つかったとき、そこに住んでいた人が元気だったので「かなり高い被曝を受けても元気だ」と報道しました。

しかし、時速50キロ制限の道路を高速で走っても「事故を起こさない人が大半」であることからもわかるように、「1年100ミリ浴びても1000人で995人は無事」なのですから、「被曝しても大丈夫な人がいた」と言うことと「1年100ミリの被曝を受けても大丈夫」と言うこととは全く違うのです。

さらに、「被曝よりストレスの方が危険」という比較は許されていません。というのは、「高速道路を制限速度で走ると、いらいらしてその方が体に悪いから、スピード違反してもよい」とか、「たまにはお酒を飲んで運転するぐらいの方が健康によい」などという論理はないからです。

いずれにしても、原発事故が起こってから多くの人が東電をかばい(強いものに応援する)、大したことはないを連発しましたが、確率的におこることをよく理解して、感情的・衝動的に記事を書いたり、報道したり、まして社会の指導者が安全な日本の伝統を崩さないようにしてほしいと思います。


音声
2012.04.01 武田邦彦 原発事故を混乱させたもの(2)
http://www.youtube.com/watch?v=VCRbrWQkTwM


 

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コメント
 
01. 2012年4月04日 05:45:46 : yLZrzg8giY
実は山下俊一の発言のもとになっている国際放射線防護委員会(ICRP)は、被爆
の研究はしていません。世界の研究機関のだした成果を評価して許容数値を発表して
いるのです。

広島原爆被爆者の発ガンについて研究している放射線影響研究所(RERF)の研究
結果をみると、発ガン率はICRPのほぼ10倍といった数字なのです。ここの研究
結果はICRPも参考にしていますし、また長期にわたる研究をしてきたこと、原子
力推進派なので、すくなくともこの数値になると判断できます。

ICRPの10倍の発ガン率を示す、放影研の前提条件が、30歳での被爆なのです。そして、
70歳までの致死性ガンの発ガン率を考えています。つまり、致死性の1.5倍
にもなるという苦痛の大きな、生活の質をおおいに下げる非致死性のがんは省か
れているのです。また子供の放射線に対する感受性の高さによる影響も考えられていません。

それらを勘案すると、おそろしいほどの発ガンが、福島市などの高汚染地を襲う
ことがわかります。今現在こどもだとすると、100パーセントに近いひとが将来
発ガンするでしょう。


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