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ドキュメント:「事実」と違う「合意」を作る瞬間(1)・・・メルトダウン  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/622.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 4 月 07 日 09:33:57: igsppGRN/E9PQ
 

ドキュメント:「事実」と違う「合意」を作る瞬間(1)・・・メルトダウン
http://takedanet.com/2012/04/post_d4ae.html
平成24年4月7日 武田邦彦(中部大学)


2011年3月23日、この日は政府が隠していたスピーディーを公開した日だったが、記者はこのこところ何日か通い続けている保安院の会見に向かっていた。もともと原子力など何も知らなかったその記者は朝から取材に追いまくられ、昼には東電の会見に出向き、おまけに夜になると原子力関係の用語を勉強するという毎日だった。

テレビでは「直ちに健康に影響はありません」という政府のコメントを繰り返し伝えていたが、すでにNHKも主要な新聞社の記者も全部、福島から引き上げたという。そういえば、本社のテーブルはいやに混んでいるけれど、国民には「大丈夫」というメッセージを出し、自分たちは福島から引き上げても良いのだろうか? 確かに福島は法律的には生活してはいけない地域となったのだから

労組が「従業員を危険にさらすな」と言われればそれに従わなければならないけれど、どうも釈然としない。福島の人には「直ちに健康に影響はない」と言いながら、自分たちは引き上げる・・・何かおかしいと思う。

・・・・・・・・・

記者会見はすでに始まっていたけれど、なにかもめているようだ。横の記者に聞くと保安院の担当官が「原子炉の中の燃料が破損しているかも知れない」と発言したらしい。会場がざわついている。確かそこに座っている保安員の担当官は東大の工学部をでていると思うが、事故直後からメルトダウンをほのめかしていた。午前中に取材した原子力の専門家は「冷却水が無くなれば1日以内に燃料は融ける」と言っていたから、メルトダウンは間違いないだろう。でも大変なことになったものだ。

先日、日本原子力学会のブログを見ていたら、福島第一原発の1号機から3号機の燃料はすでに破壊したかメルトして原子炉容器の下に落ちていると書いてあった。粒状でおおよそのことだが、直径は1.5センチ程度と言う。

原子力安全委員長も燃料が健全ではないと言っていたし、専門家も、保安院もそろって同じことを言っている。技術系がほぼみんなメルトダウンと言っているのだから、おそらくすでにメルトダウンしているのだろう。

でも、政府も東電も「燃料は健全」と言っている。どうしようか? メルトダウンしていると記事を書くと大騒ぎになるし、このところは事実がどうかというより公式の発表だけを書いた方が無難だな。

・・・・・・・・・

かくして2011年3月末には、日本の原子力関係の技術者は誰もが「原子炉内の燃料は破壊されているかメルトしている」と推定していましたし、マスコミは保安院の担当官の交代(メルトダウンを認めた技術系担当官が交代した)、日本原子力学会などの情報から、燃料はメルトダウンしているということを知っていたのです。むしろ当時の問題は、破壊した燃料の大きさによっては、原子炉の中にいるか、炉の壁を突き破ってさらに下に行っているかを議論していたのです。(ちなみに、メルトダウンした燃料の温度は2500℃以上、鉄の融点は1700℃) ただ、それは国民には伝えられませんでした。その理由は・・・

・・・・・・・・・

「書けない・・・これは書けないな・・」記者は小さくつぶやいた。取材や記者会見からの情報から見ると福島第一ではすでにメルトダウンしているのは確かだろう。なんと言っても原子力関係の技術系はみんなメルトダウンしているか燃料が破壊して下に落ちていると言っている。「材料が健全だ」と言っているのは、政府、東電、それに文化系だ。

どうせ文化系は自分では判断できないのだから、政府や東電の言っていることを繰り返しているに過ぎない。新聞は事実を読者に伝えるのだから、メルトダウンしていると書かなければならない。それはわかっているのだ。

でも、書けない。

まだ事故が起こってから2週間しかったっていないし、日本中が福島原発を見つめている。こんな時にメルトダウンしているという記事が載ったら大スクープになるだろう。一昔前なら記者にとって大スクープは夢だった。でも今は違う。大スクープになると言うことは「みんなが考えていることと違う」ことを書かなければならない。それは今の日本社会ではタブーなのだ。

「事実を知りたい」と読者はよく言うけれど、あれはウソなのだ。本当は「自分に都合の良い事実を知りたい」と言うことだから、今の時点でメルトダウンしたという事実が読者にとって都合が良ければ事実が受け入れられるけれど、まだ衝撃的すぎるならそれを伝えたらバッシングを受けるに相違ない。

そんな衝撃的なことを言うな! みんなが怯えているときに人の心を傷つけるな! と言われるだろう。もし下手に発展したら我が社も危険になるかも知れない。今の日本は真実を書いたらいけないのだ。

やめとこう・・・俺の人生はそんなに波瀾万丈じゃなくても良い。何しろ大手の新聞社に勤めたのだから、無難にさえやっていれば何問題じゃない。もし無難に過ごして部長ぐらいになれば海外には行けるし、社用でうまいワインも飲めるようになるだろう。何の問題もないのに冒険をする必要は無い・・・ 彼は筆をおいてウトウトと浅い眠りについた。3月24日の朝のことだった。

・・・・・・・・・

かくして2011年3月末には福島第一原発がメルトダウンしていることは「公然の事実」となっていたのですが、それは東京にいる指導者とマスコミだけの公然の秘密だったのです。読者は政府と東電の公的発表だけをNHKが伝えていたので、それを信じるしかありません。

それから1ヶ月半、5月の中旬になって東電はメルトダウンを認め、そこで記者は早速、筆をとり「原発はメルトダウンしていた!」と驚いて見せたのです。彼らがメルトダウンしていることを知ったのは1ヶ月半前でしたが、そんなことはおくびにも出さず、東電が公式発表したその日に知ったように書いたのです。

案の定、翌日の新聞もテレビも「メルトダウンしていた!」というニュースで一色となりました。でも、実に滑稽なことです。すでに1ヶ月半前にわかっていたのに、それを隠していた人たち・・・NHK、そして大手の新聞社の記者たち・・・は知っていたのだから本当は驚くはずもなかったのです。

でも、3月末にも東電の公式発表を伝え、5月の中旬に驚いて見せて、「自分たちは知らなかった。東電にだまされた」とかくのがバッシングを避ける現代の知恵なのです。

NHKが公的発表だけを伝え、時によっては事実を知っていながら、事実を発言する人をバッシングするという風土を作り上げていたのです。

・・・・・・・・・

私はちょうどこの頃、マスコミと比較的近い関係にあり、この様子を見ていました。このようなことが起こるのは、マスコミの責任と言うより、事実を伝える人をバッシングし、みんなで「納得できる情報」だけを信じたがる社会にもあるように思いました。

事実を事実と認めるのをいやがり、空気を事実として生活をする、それはまさに「何かを生産したり、治療したりする」という現場とは無縁の社会なのです。あのとき、すでに1ヶ月前からメルトダウンを知っていた解説者がNHKで驚いて見せ、東電を批判しているのを見て、私は「架空の事実で作られた社会」で働く人の心を感じたのです。


 

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コメント
 
01. 2012年4月07日 10:07:05 : qDlVz8TDeQ
最初から政府東電マスコミは同じ穴の狢と思っていました。
今、隠している事実は
@ 核燃料は建屋外の地下にある。
米国、ドイツの研究では、毎時1メートルでコンクリートを侵食する。
http://www.ornl.gov/info/reports/1981/3445600211884.pdf (page145,Fig9.21)
http://bibliothek.fzk.de/zb/berichte/FZKA7244.pdf 
(The peak axial rates are found near the centre (Lines T1 and T2) with 0.3 mm/s.)
日本の資料では「コンクリ種類により異なり5〜15cm/hの速度で浸食していく」
http://www.jnes.go.jp/content/000011221.pdf

A 臨界と停止を繰り返している。
鬼火現象と2:44蒸気噴出2:44。
>2012.04.06 18:00-19:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)  http://www.youtube.com/watch?v=3a6tPEVOwnU#t=1m45s

B 作業が困難になりつつある。
Aの結果として。

C 高い可能性で最悪のシナリオが起きる。
Bの結果として、全面放棄の事態に追い込まれる。


02. 2012年4月07日 10:33:38 : qDlVz8TDeQ
「ふくいちライブカメラ映像アーカイブ」が都合の悪い時間帯の録画を全くしないか、短縮して見せないようにしていることは、以前のコメント欄で指摘しました。

今回は「ふくいちライブカメラ映像アーカイブ」が政府東電マスコミの情報隠蔽に積極的に加担して、捏造さえ行っている事実を指摘します。

nuckelchenblogde氏の録画では、0:09秒から画面が真っ暗になります。
しばらくすると復旧します。画面上の時刻をブラックアウト前後で見ますと、それぞれ2012.04.06 10:41:30と2012.04.06 10:59:14です。
>2012-04jkh-06.mp4  
http://www.youtube.com/watch?v=tDJbyBnPb7g
ところが「ふくいちライブカメラ映像アーカイブ」では、このブラックアウトが全く記録されていません。
>2012.04.06 10:00-11:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)  http://www.youtube.com/watch?v=mjtKV2w_unM

また、2012年4月4日7時半すぎに「ふくいちライブカメラ映像アーカイブ」には、2012.04.04 03:00-04:00、04:00-05:00、05:00-06:00の3時間の欠損があることを確認しました。ところが翌日7時半頃に、これが突然そこにあることに気づきました。

今、引用しようとして気づきました。05:00-06:00だけが再び消去されています。
>2012.04.05 03:00-04:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)  http://www.youtube.com/watch?v=LfEd-CqAZEw
>2012.04.05 04:00-05:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)  http://www.youtube.com/watch?v=rBekSs5G1_A


03. 無段活用 2012年4月07日 13:18:19 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE
>「事実」と違う「合意」を作る瞬間

というより、「ジャーナリズムが死ぬ瞬間」だろう。


04. 2012年4月07日 15:03:10 : bl7RnaUpNM
ふくいちの原発には事故当時、燃料棒がなかった、つまり東京電力は事前に知っていた。
すべては
核兵器による人工地震と原発の核兵器による爆発を偽装するために
放射能汚染をあおっているという主張をネット上でよく見ます。

おまけに放射能汚染は平気、むしろ元気になる、広島・長崎を見てみろ、
汚染野菜すてるなら送ってくれ、という始末。


彼らとは会話できませんが不憫で仕方ありません。

どうずればよいでしょうか?

覚醒させることはできますでしょうか?


05. 2012年4月08日 05:47:22 : kNFqaoc9tA
>事実を発言する人をバッシングするという風土を作り上げていたのです。

冤罪にあった人が、冤罪自体よりマスコミにバッシングされたのがつらかった、と
言っているの聞いたことがあります。逮捕された人間を悪人にしたてあげるため、
検察・警察はあることないことリークして、マスコミはその意に沿って記事をつくる
のです。こうして空気をつくると、裁判自体も影響を受けるのです。

マスコミのバッシングは怖いので、マスコミを敵にしないよう注意している人は結構
います。

”私は「架空の事実で作られた社会」で働く人の心を感じたのです。”

まるで、SFの世界にいるようだ。


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