政府事故調、再現実験を断念［日経新聞］

　政府の東京電力福島原子力発電所の事故調査・検証委員会の畑村洋太郎委員長は28日、会合後の記者会見で、事故時の様子などを再現する実験を断念したことを明らかにした。
　畑村氏は「時間と人員（の制約）でできなかった」として、水位計の誤表示や水素漏れの経路について「少なくともこういう現象が起こったはずだと言えないまま終わりそうだ」と述べた。その上で「こう考えるのが一番良いのではないかという表現の方法で、やれるところまで表現したい」と話した。
　再現実験は、事故の正確な原因解明につなげる狙いで、畑村委員長が実施に意欲を示していた。

［日経新聞５月２９日朝刊Ｐ．３８］
　

コメント
01. 2012年5月30日 04:22:38 : j1Fx2x4Q1E 失敗学の畑村さん。この方、日立製作所のご出身でしたよね。政府事故検証委員会最初に当委員会は個人の責任を糾明追及するものにあらず、とまずいの一番に宣言された委員長ですね。失敗学なるももの要旨は、つまりくさいものに蓋ですね。 ご活躍お喜び申し上げます。
02. 2012年5月30日 05:35:21 : keSId45G48 こういうところ 一番声上げないといけないところなんだがなぁ
03. 2012年5月30日 10:46:29 : esmsVHFkrM 今回の事故もそれを招いた原子力政策もみんな「人」の問題だ。 それをはじめから「人」は見ずにシステムとか組織とかを問題にするといっているから事故の調査なんてまともにできるはずがない。 そのいい証拠がこれだ。 「事故時の様子などを再現する実験を断念した」のは「時間と人員（の制約）でできなかった」ためと言うが、要するに満足なデータも基本的事実の確認もできないんだからそんなことできると考えるほうがおかしい。これはみんな東電と官僚がサボタージュしているからで、それは「人」の問題を追及しないせいだ。 無責任は当事者がのほほんとしていられるのにどうして自分の都合の悪い真似をやってくれると言うのか。 だから、これははじめから「人」の問題なんだ。 、
04. 2012年5月30日 17:15:06 : 7RU088Xctk 畑村は、「故意」という要素を外して答えを出す。毎回、毎回。 そういう役なんだろうけどねｗ　1qmOy4Hy0U
05. 2012年5月31日 01:33:55 : sgolhP60mA 失敗学の研究のためには実験が必要でしょうが 原発の将来を決めるのには要りません。 安全なはずの原発でこれだけ大事故が起こったのだから 誰が検証しても安全はあり得ないことがはっきりした。 いくら調査しても、次の事故の大きさの上限を決めることはできない。 このまま脱原発をするしかない。

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