★阿修羅♪ > 原発・フッ素24 > 728.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
世界の原子力利権と日本@『ウラン採掘総元締めの予想外』 (私設原子力情報室) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/728.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 6 月 16 日 09:16:47: igsppGRN/E9PQ
 

世界の原子力利権と日本@『ウラン採掘総元締めの予想外』
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/06/15/6480631
2012/06/15 09:58 私設原子力情報室


原子力の問題を語る時、原発だけを取り上げてもすべてを語ることはできません。ウラン採掘から、使用済み核燃料を含む放射性廃棄物の行方まで、核物質の動き全体を考える必要があります。
そこで3回に分けて、国境を越えて地球を駆け巡る核物質を追って行こうと思います。
完全脱原発なのか脱原発依存なのか… 再稼働は許されるのか… 議論が高まる中、懲りずに世界の原子力利権構造にドップリと浸かり、大きな役割を果たし続けている日本の原子力産業の姿を浮き彫りにする必要があるからです。

●ロイターの報道
今年3月26日。ロイターが今までにない視点から福島第1の事故の影響について伝えています。

『Cameco sees restart of some Japan reactors soon』【REUTERS】
http://uk.reuters.com/article/2012/03/26/mining-summit-cameco-idUKL2E8EQ8LN20120326
『全訳』【星の金貨プロジェクト】
http://kobajun.chips.jp/?p=2148

見出しを直訳すると、「カメコ(Cameco)は、日本の幾つかの原子炉がまもなく再稼働すると予想している」。
カメコhttp://resource.ashigaru.jp/top_rank_uranium.htmlとは、カナダに本拠地を置く世界有数の核燃料供給企業で、ウラン採掘から精製、転換まで幅広く手がけています。
ロイター報道の主眼点は以下の通りです。
1. カメコは、3.11以降、日本の電力会社に対して余っているウラン燃料の買い取りを提案。
2. これに対して、いくつかの電力会社はウラン燃料の納品の延期を依頼してきたが、在庫を減らしたり、契約済みの分について数量を減らすよう求めてきた会社は一社もなかった。

カメコとしては、原発過酷事故を起こした日本は、脱原発に大きく舵を切るか、少なくともしばらくは原発は稼働できないと読んだのでしょう。そこで早々に、ウラン燃料の返品買い取りを提案。これに対して、かたくなに原子力発電にしがみつく日本の電力会社は、一切応じることがなかったと。
おそらく価格的にはよい条件ではなかったのでしょう。しかし、余っているウラン燃料を買ってもらえば、天然ガスの購入資金や再生可能エネルギーの開発に充てたりできたはずです。「原発が止まっているから発電コストが高く付く。だから値上げ」と言い続けるなら、まず、不要なウラン燃料を買い取ってもらうべきです。これは今からでも遅くないと思います。

報道はカメコのCEOであるティム・ギツェルの発言に基づくものでした。記事の中で、ギツェルはもう一つ重要なことを語っています。

1. カメコのウラン採掘計画の幾つかは、日本企業との提携で進められている。
2. この提携についても継続の可否を打診したが、撤退を申し出た会社はなかった。従って、日本からのウラン採掘への投資は継続される。
3. 出光興産は、2013年後半に採掘を開始する予定のカナダ・サスカチュワン州にあるカメコのシガーレイク・ウラン鉱山の株式8パーセントの株式を保有。東京電力は5%保有し続けている。

ウラン採掘の総元締めとも言えるカメコのCEO、ティム・ギツェルの予想は、日本の原子力産業は「ウラン燃料の返品買い取りを求めるだろう」そして「ウラン採掘計画からは撤退するだろう」というものでした。
その予想は、見事に裏切られました。日本の原子力産業は、カメコも驚くような対応をしたのです。
まさに「懲りない原子力村」。醜い姿が海外の報道から浮き彫りにされた形です。

ドイツでは国の脱原発宣言を受けて、大手電機メーカーのシーメンスが原発事業からの完全撤退を表明しました。これまでドイツ国内外を問わず原発関連で多くの利益を上げてきた企業が180度方向転換。未来を見据えての判断です。
過酷事故を起こした日本で、いまだに完全脱原発に踏み出せないでいる私たちは、恥ずべきであり、深く反省すべきなのでしょう。


世界の原子力利権と日本A『世界を駆け巡る核物質の危険と利権』
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/06/15/6480641


世界の原子力利権と日本B『世界の原子炉を支える日本企業』
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/06/15/6480647

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年6月16日 14:45:26 : kejlwA5Rsw
原発事故の大失敗を原発推進で誤魔化そうとしている気もする。
4号機倒壊以外の大事故が起こってもおかしか無い、
今まで以上にいい加減に原発を運転させることを宣言したようなもんだよな。

02. 2012年6月16日 18:02:05 : cCrcZ0sDf2
>いくつかの電力会社はウラン燃料の納品の延期を依頼してきたが、在庫を
>減らしたり、契約済みの分について数量を減らすよう求めてきた会社は一社
>もなかった。

なるほど、原発再稼動は、元から絶たなきゃダメですね。

全原発停止など、ただのコクミンダマシの一時の飴玉だったって事ですね。
ただの1社もウランの返品をする気も一切なかったという事は、福島のあの事故で全てを無くして焼身自殺までしていった人の悔しさも悲しみも、泣いている県民の涙も無関心で、ただ原発再稼動のみに執念を燃やしていたと言う事ですね。
これだけの国民が叫ぶ脱原発の声を聞いてもいないのですね。
そして野田も仙谷も細野も藤村も横光も安住もそれに加担した。
菅は脱原発と口では言いながらこんな情報は何も表に出してませんね。
やっぱり菅の脱原発は偽者です。
何てったって時の総理だったのですから。
本当に脱原発を叫ぶなら、こんな情報は発信する筈です。
故意に隠した!

野田はまさにこれらの企業の為にあの非常なまでの原発再稼動の声明文を淡々と全国民に読み上げた。

自分達の計画停電政策の失敗によって起きた死までを利用して、「原発が無いと病院が停電などして死人が出る事にもなる危険があるかもしれない」とまで堂々と嘯いて、国民を恫喝していると誰が聞いても受け取れる声明文を、野田は発信した、
国外にも聞こえているでしょ、この野田の声明文は。



03. 2012年6月17日 12:33:14 : sgolhP60mA
今なら、原発を止めて余った燃料が売れそうですね。
そのうちに、おカネをつけても引き取って貰えないようになる。

04. 2012年6月18日 18:50:52 : cCrcZ0sDf2
只でも持って言ってほしいよ、こんな気味悪いもん。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素24掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素24掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧