★阿修羅♪ > 原発・フッ素25 > 469.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「国会事故調」記者会見:グッジョブ!日本にはこんなに素晴らしい人たちがいる!
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/469.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2012 年 7 月 08 日 21:07:30: KqrEdYmDwf7cM
 

http://quasimoto.exblog.jp/18326495/

みなさん、こんにちは。2012年 07月 06日

「国会事故調」が4ヶ月半の調査結果をまとめて公表したようである。実にすばらしい。日本にも、日本人にも良心的なすばらしい人々がいるという証明である。以下のものである。

東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
国会事故調「福島は人災。地震・津波指摘されながら対策先送り。専門家慢心」 (J-CAST)
 
記者会見のUStream映像はこちら。全部で2時間ほどのようである。


国会事故調 記者会見(原発事故調査報告書)

原発事故調査報告書レポートは、こちら。
ダウンロードサイト

委員長
黒川清(医学博士、東京大学名誉教授、元日本学術会議会長)
「事故はまだ終わっていません。この提言の実現に向けた第一歩を踏み出すことこそ、この事故によって、日本が失った世界からの信用を取り戻し、国家に対する国民の信頼を回復するための必要条件であると確信しています。」

委員
田中三彦(科学ジャーナリスト)
「1号機のSRVがどうもきちんと作動しなかった。2号、3号機との比較においてそういう問題があるように思いました。SB濾過が起きていた可能性を示唆している。」

石橋克彦(地震学者、神戸大学名誉教授)
「大津波さえなければ、あの事故は起こらなかったんだということはない。耐力、基礎体力の脆弱性があったことが明らかになったのではないかと思っている。これは福島第一だけのことではない。」

崎山比早子(医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官)
「残念ながら、この地震大国日本に54機も原子力発電所を作ってしまったことが、間接的な原因になった。なぜそういう結果になってしまったかについては、この事故調では手つかずに終わり、不十分なものになった。」
「国会事故調でなければ分からなかったことがあった。ICRPと原子力業界電力業界のつながりが見えて来た。放射線の過小評価の問題があった。」

横山禎徳(社会システム・デザイナー、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム企画・推進責任者)
「原子力という分野の常識は、世間の非常識ということが、全体としてまかり通ってきた。他の分野の知識とか知恵にあまり興味がない感じだ。非常電源1つこければみなこけるというのは誰にも分かる。他の分野のアイデアがなぜこの分野に入って来ないのか実に不思議な感じがした。」

蜂須賀禮子(福島県大熊町商工会会長)
「私たちが知らされていないことばかりであった。この報告書を出した今日がスタートだと思う。」

田中耕一(化学者、株式会社島津製作所フェロー)
「未来のことを言いたい。絶対安全、そういったことを主張する組織のまずさ。常に国民の目を意識し、信頼を得ているシステムもあることが分かった。」

大島賢三(独立行政法人国際協力機構顧問、元国際連合大使)
「福島原発事故は人災であるという結論を出した。我々がこの事故の背景をいろいろ調べて行くうちに、そこには、組織的な問題、制度上の問題、人的な問題、危機管理を含むガバナンスの問題など、こういったいろいろの要素が絡み合ってこの事故が起きた。この事故はおこるべくして起きた。備えをしていれば、防ぐことができた事故である。最も大事な教訓は、国民の健康、安全、環境を第一に考えてこれを守る。安全文化を根本から作り直す必要がある。」

櫻井正史(弁護士、元名古屋高等検察庁検事長、元防衛省防衛監察監)
「原子力発電に関してリスクゼロを前提でいろいろなことを考えてやっていたことが問題。ここを乗り越えて考えていかないと今後もうまくいかない。」

野村修也(中央大学大学院法務研究科教授、弁護士)
「”虜”という言葉が随所に出て来る。今回の根源的な原因の中に、”虜”という言葉で表現される構造的なものがある。安全神話、原子力村という言葉で、思考停止なるものがある。規制する側が規制される側に”虜”にされる構造がある。」


この「事故調」の記者会見の内容は実に素晴らしい。何事もはじめてという時が一番良い仕事をするものであるというが、その典型と言えるだろう。

ぜひ、この”歴史的な”記者会見は見ておく必要があるだろう。

問題は、この事故調がせっかく作製した素晴らしい報告書や提案をいったいどこまで民主党在日政権が実行するかということであるが、それはまったく期待できないだろうということである。

いずれにせよ、私のこのブログで、311以降ずっとメモして来たことがほとんど正確で、正しかったようですナ。インターネットの達人になれば、一個人であったとしても、その程度のことは”だれにでもできること”なのである。


おまけ:
この後半の質疑応答を見ると、質問に立つ日本のマスゴミは相変わらず日本のマスゴミである。この事故調のメンバーの誠実さと知的水準と比較すると、日本のマスゴミはまったくこのレポート真意を理解する気持ちがないようである。この委員会が主張していることは、ここに来ているマスゴミは、レポートで主張している「この事故は人災である」という、人災を引き起こした側に入っていますヨ、ということである。

だから、ここにいるマスゴミが、責任者の法的責任はどうなるとか、訴追はどうかということを言うことすべてが質問者の自分たちにも向っているということが分からないらしい。単なる、アホだ。こういう連中が各新聞社の一線級としたら、マスゴミはもはや終わりである。

面白いことは、「この事故調は国会に所属する」というところが面白いところなのである。これが、「第三者の立場」で調べることができるということを実現したわけである。

かつて羽仁五郎が、戦後直後に日本の国立の図書館を設置する時に、図書館を国会の下におくことが大事だといったことを思い起こさせる。これが「国会図書館」を誕生させ、第三者の立場で国民側に立つ国立図書館という形ができたわけである。

ところが、本来国会議員というものは、この国会に所属するはずであるのが、政党政治になると、各政党の政策や人間関係に縛られることになる。この政党政治の下で誕生する国会議員と政府内閣のメンバーのレベルと、今回の国会の基に誕生したこの事故調のレベルとを比較すると、これほどレベルに差が出るのかというのが、今回見事に証明されたわけである。

私の個人的見方としては、これからの日本の政治形態は、「議院内閣制」というよりは、「国会任命制」のような形にした方が、良い政治ができる可能性が高いということを見事に証明してくれたのではないかと思う。この意味では実に興味深いものである。

我々は、いちいち国会議員など選べば、本当に日本人かどうかも、裏社会の回し者かも、あるいは、他国のエージェントかもわからない、得たいの知れないものを国会議員にすることになりかねないのである。

それよりは、国会というものが、それぞれのテーマや議題にあわせて、メンバーを選出して、すべてまかせればよろしいのである。下手に国会議員がやる必要はないのである。

いずれにせよ、今回の事故調のメンバーのような人材が日本にまだ存在し、こういうレベルの知的水準や実行力や能力からすれば、現民主党内閣を見れば、およそ国民の代表というレベルにはない。朝鮮民団代表でしかないということが明らかになったと言えるだろう。

おまけ2:
それにしても、日本の大手マスゴミ記者の、何でもけんか腰の態度や口調(特に若い女性記者)というのは、何とかならんのか? 記者である前に人間的な教育が必要だろう。大和撫子という言葉を知らないのだろうか。新聞記者をまず自衛隊に入れろと言いたいところですナ。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年7月08日 21:19:14 : BUfaPTgPzM
国会事故調の継続を、政府に求めましょ

この動画だけでも ご視聴ください

http://www.ustream.tv/recorded/23776648
http://live.nicovideo.jp/watch/lv99279313


国会事故調

資料と映像
http://naiic.go.jp/resources/

報告書
http://naiic.go.jp/report/

http://www.naiic.jp/


02. 2012年7月08日 21:36:35 : qYgLCiXw0c
ああ素晴らしい人達だ
黒川清
自民党の塩崎とお神酒徳利
自民党の過去責任、盗電の責任は棚上げ
民主党、菅政権に全責任なすりつけ
最期には「全面撤退」と盗電側が言ったことはない

清水、勝俣
必死にかばいだて
本当に素晴らしい人達だ
野田豚、仙石と一緒に逝ってくれ

03. 2012年7月08日 23:23:03 : A4GQ7o9O02
後段の、国立国会図書館の設立の理念はスンバラしい。初代館長は、美学者の中井正一。
館長は、馬力のある第一級の研究者でなければならぬ!だったはず。
それが、今では行政事務官(キャリア官僚)の天下り先に成り果てているんじゃないでしょうか?

04. 2012年7月09日 00:10:59 : V0ZGO9NuVU
>野村修也氏
規制する側が規制される側に”虜”にされる構造がある

と言うより電力会社と保安院、原子力安全委員会は完全にグルだ
これが正に原子力村であり思考停止しているのは残念ながら野村修也氏のほうだ。
最低でもメルトダウン隠蔽、スピーディー情報隠蔽の菅と枝野
責任に逃れの言い訳しかできない勝俣清水これ位は国会でさらに追求しなければいけなかった。
自民党の塩崎が国会事故調の言い出しっぺだったことからもこの辺が限界だろう。


05. 2012年7月09日 00:17:09 : ShxP13GCGE
震災以降に広瀬さんの講演のビデオで田中三彦さんについて知り、
以下の1988年のビデオを見て、彼への信頼は一気に高まりました。
それにしても広瀬さん、田中さん、桜井さん、みんな若い!

わかりやすい「原発」の話 1/10
http://www.youtube.com/watch?v=ySgA2krv0O0


06. 2012年7月09日 07:07:58 : fCZ83cf8p2
  国民と代議士の関係が弱く当選すると政党や官、財の思惑に左右される日本の
代議制は今回の原発事故で究極の醜態を見せ自殺した感さえある。この記事の指摘
、提案に深く同意したい。 代議制は最早、代偽制となった。財政破綻したアイスランドでは今後重要経済政策は国民の直接選挙で決めることとなった。 これが民主国家というものだろう。記事の提案にある課題ごとの有識者、学識経験者による政策提示という内容と組み合わせれば、どれほど国民の血税が有効に活かされ民意も反映されていくことであろう。民意に反しての原発再稼動、消費税増税は今、国民をこの国の民主主義、とりわけ代議制という間接民主主義にたいする不信と怒り
の頂点に導いた。 
国会議員を始め代議士と称する人たちは、そうした国民心理の変化に先ず何よりも
敏感になるべきである。

07. 日高見連邦共和国 2012年7月09日 08:47:14 : ZtjAE5Qu8buIw : C7Wqvb1wZA

『人災である』だから『設備・システム』には“問題が無い”、このような“詭弁”は絶対に許してはならない。

だいたい、『ヒューマンエラー』を考慮しないプラント設計が有り得るか、っつーの!!!

設計やシステムエンジ、設備保全を多少でもかじった者なら、設備トラブルの最大要因は、
保全時・点検時の“見落とし”を含む『ヒューマンエラー』だって知ってるぜ!!


08. 2012年7月09日 13:15:27 : UiwknKvWqI
人災なら関係者全員を処罰し、さらにヒューマンエラーを絶対防止できるという方法を確立し全てそれを理解して決して失敗しない人間の集団が生まれ彼等が今後ことにあたるということを証明しない限り再稼働はないはず。

ふざけるでない。


09. 2012年7月09日 13:56:18 : e6SdEWw9lQ
国民には、事故の原因=東電そのものの仕組み、が全然伝わってこないデタラメな事故調査だったと言えよう。したがって何も改善されないまま原発は再開され、再び甚大な事故を起こす可能性がある。恥を知れ、事故調!



  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧