原子力委:使用済み核燃料「直接処分」に姿勢転換
http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000m010058000c.html
毎日新聞　2012年07月10日　20時07分

　内閣府原子力委員会（近藤駿介委員長）は１０日、来年度の原子力関連予算に関する基本方針を決めた。原発から出る使用済み核燃料について、地中に廃棄する「直接処分」の技術開発や制度作りに優先的に取り組むよう関係省庁に求めた。使用済み核燃料を廃棄せずすべて再利用する「全量再処理」路線を推進してきた同委が直接処分の予算化を基本方針に盛り込むのは初めて。

　基本方針では、将来の原発依存度がどの程度になるかにかかわらず取り組むべき共通課題として、使用済み核燃料を容器に入れて空気で冷やす「乾式貯蔵」や、直接処分などを挙げた。乾式貯蔵は、再処理も直接処分も進まない現状で増え続ける使用済み核燃料を効率的に保管する方法として検討されている。

　再処理をめぐっては、政府のエネルギー・環境会議が８月末にも新たな方向性を示す予定だが、基本方針は「予算はさまざまな状況に対応できる取り組みに優先して向けられるべきだ」とした。

　このほか、今年度から継続して最も重要な課題として▽福島第１原発の事故復旧や廃炉▽研究基盤維持▽事故対応人材の確保−−などへの予算の優先配分を求めた。【阿部周一】

コメント
01. 2012年7月10日 21:19:12 : 2eEwuM4gss 　「核燃料の直接処分」 　どんな技術？　　安全性は？　　そんなことが可能だったらとっくの昔に活用されてたはず。　　解説してよ。内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長サン
02. 一隅より 2012年7月10日 22:17:00 : PnbUj1IYwR18o : ErQdBkXZLA もともと、「（まだトイレはないけれど）将来は全量再処理するから今はまず原発推進させろ」、という子供だましの大ウソだった。 あとはどう国民をごまかすか、「やっぱりできません」といつ言うか、タイミングだけの問題だった。 いま、官僚・財界いうなりの現・民主党政権のうちに言ってしまえ、このチャンスを逃すな、ということだろう。
03. 2012年7月10日 23:50:18 : mZLaWr5SmM 子供集めて原子力委に公開質問させてみたいね。 「誰が、どうやって、ずっと何万年も管理するの？　誰が責任持つの？」 と。 子供にもうまく解答できないような、ゴマカシ施策。 いい加減にして欲しい。
04. 2012年7月11日 03:23:31 : jkfN5tkhYs 全量直接処分に転じたわけではないなら、単に再処理の六ヶ所村に満杯で置けない部分を直接処分しようと言っているだけ。 再処理など高速増殖炉が今実現できていない以上、大量の超高濃度放射能汚染粋を垂れ流すだけのもので、わざわざ危険と高い費用をかけてゴミの中から一部プルトニウムを危険なMOX燃料とするがために存在させるだけの存在です。目的は実は再処理施設が膨大な負債資産であることの事実を隠蔽するがための工作にすぎません。
05. 2012年7月11日 06:55:21 : BDDFeQHT6I 核燃料サイクル構想は完全に破綻したんだから原子力委員会も一度解散して出直すべきだろう、出来もしない案で何兆円もの予算を食いつぶした責任は誰が取るんだ、失敗に口を拭って何が直接処理だふざけるのも大概にしろ。 危険な使用済核燃料をわざわざ何百倍も危険なプルトニウムに作り変えて地中に埋める理由を説明すべきだ。
06. 恵也 2012年7月11日 09:48:22 : cdRlA.6W79UEw : gPIBTxUJB6 >>04　目的は実は再処理施設が膨大な負債資産 俺もそう思う。 使用済み燃料が負債となったら、すべての電力会社は莫大な負債になり莫大な 赤字を計上しないといけないので、なんとしても再処理施設を残すでしょう。 直接処分を実行させると、すべての電力会社の株価はゼロになるんじゃないかね。 株価をゼロにして政府が所有し、送電と発電、原発とそれ以外の発電として50社 くらいに分社化し電力業界全体の自由競争を取り戻すべき。
07. 2012年7月11日 10:37:19 : Ee0W3oIwow 近頃はあまり話題に上らなくなったが、運転の安全性やカスの処分の問題より先に、 差別的な末端作業員の使い捨て、見殺しが解消されない限り、このような技術は使うべきでない。 どうしてもやりたければ、推進派の議員や教授や電力会社の重役さんの皆さんで自ら放射線を浴びて汗を流すことだ。さすがに単身赴任では気の毒なのでご家族の皆さんも通勤に都合のよい原発敷地内に住まわれたらよかろう。 名誉の殉職をされた暁には、勲章くらいはもらえるんではなかろうか。名誉ある仕事であるから、世襲されたらよかろう。
08. 恵也 2012年7月11日 13:20:02 : cdRlA.6W79UEw : 7qsK4xzmZI >>01　どんな技術？　　安全性は？　　そんなことが可能だったらとっくの昔に活用 ほとんどの外国が計画してるのは直接処分です。 日本のいま取ってる再処理計画は、使用済み核燃料を小さく砕き、薬品の中で 溶かしプルトニウムを取り出す方式で、莫大な放射能が出る。 1つの再処理工場で出す放射能は、日本の全原発５４機が出す量に匹敵します。 使用済み核燃料が熱をあまり出さないようになってからそのまま、密閉容器に入れて 地震のない安定した地層に埋設することを直接処理といってるが、そんな場所が地震 大国である日本にはないけど、直接処理が世界の大勢です。 今の日本では空冷式の密閉容器で２００年程地上で保存してから、コンクリを流し 込んで地下３００ｍ以上の地下水が出てこない場所に埋設すべきでしょう。 水の豊富な日本で、地下水が出ないところあるのか疑問だけど・・・

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