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原発再稼働に反対し官邸前に集まった人々 一人ひとりが立ち上がった抗議行動 
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投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 12 日 01:30:31: igsppGRN/E9PQ
 

原発再稼働に反対し官邸前に集まった人々 一人ひとりが立ち上がった抗議行動 
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2012.07.12 「日々担々」資料ブログ


原発再稼働に反対し官邸前に集まった人々 一人ひとりが立ち上がった抗議行動
藍原 寛子
(BPnet 2012年7月11日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120709/234274/?P=1

関西電力大飯原発(福井県)が7月1日、再稼働した。

 この再稼働を目前にした6月29日夕、複数の反原発団体のネットワーク「首都圏反原発連合」の呼び掛けで、東京・永田町の首相官邸前で市民の抗議行動が行われた。午後4時過ぎごろには、「再稼働反対」「原発いらない」などのプラカードを持った人が、官邸前の歩道の植え込み周辺に腰を掛けている姿が見られた。抗議行動開始の午後6時になると、国会周辺から内閣府、議員会館周辺の歩道は人で埋まり、上空を報道関係のヘリコプターが5〜6機飛ぶなか、「再稼働反対」のシュプレヒコールが響き渡った。


■首相官邸前を埋め尽くす

 団体のそろいののぼり旗を持つ人もいたが、ほとんどの人が見るからに手作りで、それぞれ違ったデザインのプラカードや横断幕を持っている。「NO NUKES」「野田政権打倒」「大飯原発 再稼働反対」など、再稼働に反対する内容が多かったが、ほかにも「国民の声を聞け」「I LOVE FUKUSHIMA」など、国民の声が反映されないことや、福島の被災者支援が不十分な現状への抗議の意思表示もあった。現場から携帯電話やパソコンを使い、インターネットで“実況放送”する人の姿もあった。

 国会周辺には「デモをやると聞いて、会社帰りに寄ってみた」というスーツ姿の会社員、子どもをベビーカーに乗せた母親の姿も。時間とともに人の波は膨れ上がり、午後7時過ぎには、首相官邸前側の交差点を警察車両が“封鎖”。午後7時40分ごろには一般車両の通行を止めて、抗議行動をする人に車道を開放。プラカードを持ったたくさんの人が車道にあふれた。

 「首都圏反原発連合」は今年3月から、ほぼ毎週金曜日に官邸前集合を呼び掛けてきた。動員をかけてデモ行進やデモ活動をするのではなく、口コミやネット、SNSなどでの声掛けで、参加したい人が自由に現場に来ていた。

 始まった当初の3月は参加が300人程だったが、4、5月には少し増えて1000人程度に。急増したのは大飯原発の再稼働の可能性が高まった6月に入ってからで、6月1日に2700人、8日に4000人、15日には1万2000人、そして22日に4万5000人と、週ごとに参加者が膨れ上がり、今回はそれを上回る20万人になった(いずれも主催者発表)。

一般の人に交じって作家やジャーナリスト、タレント、政治家など反原発、再稼働反対を表明した著名人が次々に姿を見せた。さながらイベント的な雰囲気も漂うなか、それぞれにマイクを握って自由に発言し、問題を提起した。

 週ごとに参加者が急増したため、6月29日当日は、いったい何人が官邸前に集まるのか、「首都圏反原発連合」側でも読めなくなり、午後に記者会見を開催して安全な抗議活動に協力するよう市民に呼び掛けた。

 参加者が急増した理由について、会見した同連合のメンバーであるミサオ・レッドウルフさんらは、「原発はいらない、その1点だけでやってきた。政治的な問題から切り離すことで、多くの参加者、賛同者が得られたのでは」と話した。現場ではカンパを募らない、チラシを配布しない、団体の名称などは使わない、スピーチをする人は著名人かどうかにかかわらず、決められた時間内で話すなど、一定のルールを決め、安全に関するマナーも守って活動することで、「普通の市民が誰でも参加しやすい抗議の場を作り上げることができている」(レッドウルフさん)。

 開始から約1時間半、警察官や警備のバスが出動して大規模な警備が行われたが、事故を避けるため、前述のとおり、道路開放と予定より20分早い終了宣言となった。この日の参加者について、一部には1万7000人と報道するメディアもあったが、警視庁は筆者の取材に対して、組織化されたデモ活動ではなく個人個人の抗議行動であるため、「人数は発表していない」(広報課)と説明した。

 福島県内や、全国の避難先から駆け付けた「原発いらない福島の女たち」のメンバーも集まった。横断幕を掲げて、「野田首相は再稼働の理由に『国民の生活を守る』と言ったが、そこには福島県民が含まれていない」「再稼働、そんなことは、福島を見ていないから言える」「私たちはあきらめるわけにはいかない」などと声を上げた。

 メンバーの1人で、過去30年以上も反原発を続けている元教師の佐々木慶子さん(福島市)は言う。「組織の動員で義務的に集まったのではなく、一人ひとりが個人の自己決定と責任で参加した。もはやそれぞれの生きる姿勢が問われる時代になった。これまで、『組織が悪い』『社会が悪い』と言って、誰かに問題解決を任せてきたり、容認してきた。その責任も感じている。それでもこうして声を上げ、一人ひとりがつながって行動することで全体が動き、抗議行動を世界に伝え、国民の意見の所在を示すことができた」。個人と個人がつながって、新しい流れを作っていく可能性を実感している。大飯原発再稼働後も7月6日も、稼働停止を求めるデモが行われた。

■世界とつながって起きる抗議行動

 公道や公園という公共の場で、「普通の市民」が参加する抗議行動は、日本だけの出来事ではない。昨年1月以降、民主化を求める中東での動きも同様だ。チュニジアでは、同国を代表する花「ジャスミン(茉莉花)」になぞらえて「ジャスミン革命」と銘打った抗議行動が起こり、これが世界的な動きの火付け役になった。その様子が世界に発信され、米国でもニューヨークのウォールストリートでも、雇用や経済、貧困問題を訴えるオキュパイ・ムーブメントが起き、全米各地に飛び火した。

我が国の首相官邸前の抗議行動は、6月の梅雨時に行われたことから、「紫陽花(あじさい)革命」という言葉がネット上で飛び交った。前述のレッドウルフさんは「誰かがフェイスブックで発信したことが発端だと聞いています。首都圏反原発連合が命名したというわけではありません」という。

 口コミやチラシ、ツイッターやフェイスブックなど「個の情報メディア」を介して次々に組織化されていない一般市民が参加するという点で、中東や米国、日本と各地で似た動きが起きている。

 我が国のメディアでは報道量が少ないが、海外では新聞やテレビが、市民の抗議行動の背景や社会に与えるインパクトなどを市民目線で次々にレポートしている。例えば米オピニオン誌TIMEは、2011年の「Person of The Year(今年の人)」に、「The Protester(抵抗する人)」を選び、世界中で続くデモや座り込みなど、市民が新しい変革を求めて抗議する特集記事を組んだ。

 こうした市民による抗議行動を世界の視点でみるとどのようなことが言えるのだろうか。

 「世界で起きている現象は、それぞれが手を伸ばしてつながり合っている。日本の動きは、世界全体で起きている民衆の立ち上がりと機を一にしている」。国際政治研究者で中東史の第一人者、東大名誉教授の板垣雄三氏はそう分析する。板垣氏は、「地域からの世界史」として、中東の社会と文化を歴史的な流れで捉え、日本を振り返って分析する論考を多数発表している。今回の3.11以降の出来事を、日本だけでなく、世界全体の視点で捉えている研究者の1人だ。

■「新しい市民革命の時代」と板垣氏

 「昨年3月に東日本大震災と原発事故が起き、日本社会は新しい局面に入った。それと時期を前後して、世界の国々で民衆の立ち上がりが広がり始めた。私はそれを『新しい市民革命の時代』とみている。2011年以降は世界中で、中東の革命と交感し合ったり、感応し合ったりする共鳴や共振(レゾナンス)現象が起きている」

 板垣氏は、世界各地で起きた抗議行動について、映像や音声、メッセージ、プラカードなどから、表情、身振り、行動、意見、要求、願い、未来像などの分析を試みた。そして際立った共通の特徴があることを発見、検証作業を行った。その結果、

(1)非暴力と不服従の一人ひとりの運動
(2)世界変革と自己変革が同時並行で進む
(3)ネットワークとパートナーシップという組織原理で社会を築く
(4)「正義・公正」と「安全・平和」の実現とたゆまぬ努力
(5)環境との共生
(6)協力して正義を打ち立て直す、修復的正義の実践

――などの手掛かりを得た。

 福島原発事故に伴う市民の動きを見ても「共通する志向性が確認できた」という。

 「東日本大震災も、原発事故も、日本の中だけの出来事として受け止める考え方が強すぎるのではないか。内と外を分け、家のことは家で始末をつければいいという『内向き志向』。内側だけで責任のありかをぼかしたり、責任逃れをする馴れ合い。出口が定かに見えない問題や、事実そのもののすり替え、ありもしないバーチャルな事実を事実として伝えるような強烈な動きもある」。板垣氏は、福島の現状をこう見る。

 「福島の人たちは、これからどう進むべきかという問題に今、まさしく突き当りながらも、相当頑張って取り組んでいる。しかし、日本も福島も世界と共振しているのに、その自覚がない。福島の問題は福島だけの問題としてしまうと、私たちが今、直面している困難な状況を乗り越えるのは難しいのではないか」。世界と日本、福島が共振し、つながっていることへの自覚が、問題の本質を見抜き、克服する手がかりになると語る。

 原発事故以降、様々な課題が噴出したが、その対策を探るために立場や意見を超えて話し合う場や、国民が政治に参加して議論できる場は、まだ乏しいように筆者には見える。26日の官邸前の抗議行動でも、「我々の声を聴け」など、国民の政治参加や政治の民主化など、普遍的な問題を訴えるプラカードが目立った。板垣氏は言う。

 「『世界中の市民が動き出したという重要なきっかけに、自分も直接かかわっているのだ』と自覚することが大事ではないだろうか。そして受け身ではなく、自ら立ち上がって変革する。不正に対しても抗議し、自分自身で問題を打開していく。そのような市民自身の自主的な動きが大切になるだろう」

 福島第一原発事故と、その後自分自身に起きた様々な出来事を、世界の動きと結びつけて考えること。さらに世界とつながっているという自覚を持ち、一人ひとりが問題解決を図ることで、困難を乗り越えていこうとする新しい市民の可能性を板垣氏は指摘する。

■一人ひとりの姿勢が問われる時代の到来

 再稼働した関西電力大飯原発の前でも、抗議行動が行われた。抗議している市民が指摘する「重要免震等の建設」「地下の活断層」などの問題は、いまだに改善・確認されていない。野田首相は「国民の意見を聞いた上での慎重な判断」というが、やはりどう見ても無理があると言わざるを得ない。

 「福島第一原発事故によって福島の人たちの人生に起きたことは、全世界に知られることになった。一般の人々の悩みや苦しみを知り、共感したいと(6月29日の抗議行動では)これだけ多くの人が集まった。福島で起きたことは、2度と世界で起きてはならないと思う。そして、この事実をしっかりと伝えていく責任も感じている」。前述の佐々木慶子さんは語る。

 「ただ、最大の問題は野田首相。抗議行動の声をただ単に『音がする』と言い、私たち民衆の声を聞こうとしていない。それは、野田首相が民衆のためではなく、『原子力マフィア』のために働いているからだ」と厳しく指摘する。

 「2度と福島第一原発のような事故があってはならない」と考え、行動している福島の被災者たち。その周りに、世界と共振し、つながっていこうとする多くの人々。「事故の可能性」を残したままの大飯原発再稼働という政府の決定によって、人々は問題や被害を直視し、行動を変え始めた。それなのに、政治は変わろうとしていない。まさに板垣氏の言う「内向き志向」の政治。非常に多くの深刻な問題を積み残したまま、いっそう内向きで問題先送りの政局が、いま目の前で起きようとしている。


 

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コメント
 
01. 2012年7月12日 09:35:24 : a6RZpkbJPA
明日の金曜、残念ながらまた雨か…。
ならば出かけよう!
もしや天が、我々の本気度を確かめようとしているのかもしれぬ。

先週のように、雨の中でもあれほどの人が集まり続けるとしたら、本当に世界が変わると、誰もが実感するだろう!


02. 2012年7月12日 18:19:44 : hFfx8rmwJo

先ほどテレビ朝日?の夕方のニュースで

明日のデモは車道でのデモを規制をして歩道のみ認めるとの
アナウンスをしたようだ。

事実上地下鉄駅の出口を出れないのではないか?

雨以外にもハードルがありそうだね。

これが本当なら警視庁は本当にバカだね。怒り爆発!


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