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放射線管理区域とは、一般人の立入りが禁止の場所。この場所に匹敵する汚染地に100万人が住んでいる。(原発問題) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/714.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 19 日 07:51:51: igsppGRN/E9PQ
 

放射線管理区域とは、一般人の立入りが禁止の場所。この場所に匹敵する汚染地に100万人が住んでいる。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/39b2da09c4be79fb696814da7852d3be
2012-07-18 21:50:58 原発問題


小出先生から (Unknown)

2012-07-12 21:55:26

2012年6月29日
「黒い物質」の測定に関する覚書
京都大学原子炉実験所  小出 裕章

T.はじめに

 福島原発事故からすでに1年以上の時が流れた。
原子力発電所から北東に広がる60万ベクレル/m2という猛烈な汚染地域からは、約10万人の人々が追われた。

 しかし、日本の法令を守るのであれば、
放射線管理区域に指定して一般の人々の立ち入りを禁じなければならない、
4万ベクレル/m2の土地は、東北地方、関東地方の広大な地域に広がっている。

 日本の国は、その広大な土地を捨てることができないと判断し、
人々をそこに取り残した。被曝を避けたければ、その土地を捨てて逃げるしかないが、国は何の賠償も支援もしないという。

 力のある人の中には自力で逃げた人たちもいるし、
せめて子どもを被曝させたくないとして、子どもと母親を逃がし、
父親は汚染地にとどまっている人もいる。

 しかし、農民や、酪農・畜産家などにとっては、土地そのものが命であり、
容易には逃げられない。

 今現在、数100万人の人たちが、放射線管理区域の中で生活し、
子どもを産み、子どもを育てている。

 国は、除染をすれば、被曝量を減らせるかのように言うが、
人間には放射能を消す力はない。

 「除染」とは汚れを除くという意味だが、本当のことを言えば、汚れは除けない。

できることは、汚染を移動させることでしかない。 

 そのため、私は「移染」という言葉を使っている。

 そして、人間が自分で汚染を移動させる他に、自然もまた汚染を移動させている。

 山に降った汚染は、里に降りてくるし、川に流れた汚染は海に流れる。

 また、被曝にとって最大の問題であるセシウムは土などに固着して濃縮する。

 人々が取り残され、子どもたちもそこで日々の生活を送っている場所に
「黒い物質」があるとのことは、ずいぶん前に聞いた。

 それについての調査は、神戸大学の山内知也さんが素早く取り組み、
猛烈なセシウム濃度になっていること、
その正体が藍藻類の死骸であることを突き止めている。
  
 すっかり遅くなったが、
私自身もその「黒い物質」を測定する機会を得たので、結果を報告する。

U.試料と測定
 「黒い物質」の試料はほぼ同時に2つのルートで私の手に届いた。
一つは東京の下町さらに多摩地区のもの、そして2つ目が南相馬市のものである。

南相馬はセシウムの汚染密度が10万ベクレル/m2を超える汚染地帯であるし、
葛飾区、江戸川区など千葉県に接する一部の区は、
4万ベクレル/m2を超えた汚染を受けている。
 試料の一覧を表1に示す。

表1  「黒い物質」試料一覧
試料名採取場所番号など受け取り形状
東京1東村山市、学校0(1/2) 100ccポリ容器入り
東京2東村山市、学校0(2/2)100ccポリ容器入り
東京3葛飾区水元公園3100ccポリ容器入り
東京4葛飾区水元公園4100ccポリ容器入り
東京5葛飾区水元公園5100ccポリ容器入り
東京6葛飾区水元公園6100ccポリ容器入り
福島県南相馬市1川房奥01ポリ袋入り
福島県南相馬市2金谷商店前07ポリ袋入り
福島県南相馬市3金谷商店前08ポリ袋入り
福島県南相馬市4シャーレ入り

 測定はGe半導体検出器を使うガンマ線スペクトロメトリで行った。試料は次章で示すように高濃度のセシウムを含んでおり、試料の開封、測定容器への移し替え操作などをできる限りしないようにした。それでも、特に南相馬で採取した試料の中には、放射能量が強すぎて、測定システムのデッドタイムが90%を超えてしまうものがあり、試料の分取をせざるを得ないものもあった。しかし、受け取った状態のまま測定した試料もあり、その場合、あらかじめ効率校正した容器を使っていないため、定量結果に10%程度の誤差があるだろうと思う。その点お含みおき願いたいが、環境試料であることを考えれば、十分に受け入れていただけるだろうと思う。

表2  「黒い物質」試料測定条件など
試料名測定形状測定日測定試料重量測定時間
東京1100ccポリ容器のまま2012/5/305476.2
東京2100ccポリ容器のまま2012/5/3057100.7
東京3100ccポリ容器のまま2012/5/30618.1
東京4100ccポリ容器のまま2012/5/305111.3
東京5100ccポリ容器のまま2012/5/30729.55
東京6100ccポリ容器のまま2012/5/30659.93
福島県南相馬市1大面積試料皿に分取2012/6/70.686.28
福島県南相馬市2大面積試料皿に分取 2012/6/71.09.8
福島県南相馬市3大面積試料皿に分取 2012/6/71.016.7
福島県南相馬市4シャーレのまま2012/6/71209.95


V.測定結果
 代表的なスペクトルを図1に示す。
 これは「東京1」(東村山市の学校で採取した黒い物質)試料を効率校正済みの容器に移し、982分(夕方から翌朝まで)測定したものである。長時間の測定をしたため、測定系のバックグランウンドである天然のK-40やBi-214もスペクトル上に見てとれる。しかし、Cs-137、Cs-134が高濃度で含まれていて、明瞭なピークとして現れている。
 南相馬市の黒い物質はさらに高濃度のセシウムを含んでおり、表面でのガンマ線量率を測ると100μSv/hを超えた。それをGe検出器にかけたところ、検出器のデッドタイムが90%を超えてしまい、正常な測定ができなくなった。そこで、1g以下の試料を分取し、効率校正が済んでいる大面積試料皿(50cmφ)に薄く広げて測定した。そうして得られたスペクトルの一例(福島県南相馬市1、川房奥)を図2に示す。この場合、わずか0.68gの試料を6.3分測定しただけで、Cs-137とCs-134のγ線が明瞭のピークとなり、測定系のバックグラウンドである天然の放射性核種などまったく見ることもできない。

******************************


それぞれの試料に存在するセシウム134と137の濃度を表3に示す。
表3  「黒い物質」試料中セシウム濃度 単位はBq/kg
Cs-137Cs-134合計
東京1    14,000±8,500±59    22,000±140
東京2    13,000±8,400±51    22,000±120
東京3170,000±870110,000±720 280,000±1,600
東京4180,000±860110,000±640 290,000±940
東京5150,000±68089,000±500  240,000±1,200
東京6120,000±59074,000±470  190,000±1,100
南相馬1
3,800,000±21,0001,900,000±14,000 5,700,000±35,000

南相馬21,500,000±8,800760,000±6,100 2,300,000±15,000
南相馬31,900,000±7,600990,000±5,400 2,900,000±13.000

南相馬4    6,700±79      4,300±63   11,000±140


南相馬市で採取された黒い物質には、1kg当たり200万~600万ベクレルものセシウムが含まれている。また、東京の下町、葛飾区水元公園で採取した黒い物質には1kg当たり20万~30万ベクレル、東村山市の学校で採取したものにも、1kg当たり2万ベクレルを超えるセシウムが含まれている。
 これまでの日本の法令では、1kg当たり1万ベクレルを超えるCs-137、Cs-134は放射性物質である。そうした物質は、放射性物質として厳重に管理されなければならないものであったし、放射線管理区域以外に存在することも許されないものであった。それが今では、人々が普通に生活している場に存在してしまっている。

W.なすべきこと
 福島原発事故により、福島県を中心に東北地方、関東地方の広大な大地が放射線管理区域の基準(1m2当り4万ベクレル)を超えてセシウムで汚染されている。日本の政府はそれを知ったうえで、人々をその汚染地に取り残した。今現在も子供を含めた100万人を超える人々が汚染地で日々の生活を余儀なくされている。そうした地では、本報告で示したように、猛烈にセシウムが濃縮された物質がマイクロスポット的に分布している。また、放射線管理区域に指定しなければならないほどの汚染を受けていないところ(例えば、東京の東村山市)にも、セシウムが濃縮された物質が存在しており、本来なら放射性物質として管理しなければならない。
 法令に従うのであれば、当然、それらの物質の撤去と管理が必要であるし、何よりも子どもたちが遊ぶ場所からはそのような物質を早急に撤去する必要がある。

 最後に、これらの試料は多数の人々の苦闘の中で集められたものであることを記し、彼らに感謝します。
http://mak55.exblog.jp/16318274/


--------------------------------------------------------------------------------

http://blogs.yahoo.co.jp/kyotonara7/4606186.html より

小出裕章 京都大学助教

「子ども達に伝えたい 原発が許されない理由」

そこには、悲しい現実がありました。

・放射線管理区域に匹敵する汚染・・・福島はじめ、関東・東北の広範囲が、これにあたる。

放射線管理区域とは、被ばくを防ぐために、不必要な出入りが禁じられる区域のことで、一般の人が放射線管理区域に接する機会は、病院でX線撮影やCT撮影を受ける時くらいそこに入ったら、水は飲めない、食事はできない、寝てはいけない、当然子どもを連れ込んで遊ぶなんてことは許されない・・・

なのに、普通に人が住んでいるよね!?

 なぜそんなことになっているのかというと・・・

       ↓↓

・法律を無視して汚染地域を放置している日本政府

3・11の原発事故前までは、法律で立ち入りが制限された放射線管理区域。

それを破ったら法律で罰せられるので、本来なら、事故によって放射線管理区域並みに

汚染されてしまったところから、人を避難させないと、日本政府は法律を犯すことになる。

ところが日本政府の対応はというと・・・

「とてつもなく汚染された土地に住む人は避難させるが、それ以外は放置」

もしも日本の法律を守るなら、福島はほぼ全域避難で無人地帯に・周りの県にも、

避難しなければならないようなホットスポットが多数存在している!!

                ↓↓

  総理大臣はじめ、大臣、官僚、役人は、法律を犯している!!

                 ↑↑

      法を犯した者を、犯罪者と言います。

      このことに、多くの国民は、気付いていない。 


 

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2012年7月19日 08:28:56 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A

俺たちが知りたいのは“腐海”の“波うち際が何処か”だけだ。

どんなに衝撃的な事実でも、俺たち日本人は冷静に慫慂と受け入れよう。
だから、“何をどれだけ”我慢せねばならぬのか教えてクレ。
“どこまで引き”、何を注視せねばならぬのかを教えてクレ。
知識と武器が無ければ戦えない。

この世界は“ナウシカ”も“王蟲”も存在しない世界。
けれど“腐海”は産み落とされてしまった。
自らを救うのは、自らの叡智と覚悟だけだ。
ここで“正気”に戻らずに如何とする!?


02. 2012年7月19日 10:30:15 : iQinVlOl1c
汲み取り屋の来ない便所に糞を垂れ続ける自堕落国家、日本。
木村ツカマロがしでかした大津イジメ事件も原発事故も全ては自堕落国家日本の相似形である。
その代表があの野田豚であり、民主党そして自民党・霞ヶ関の糞官僚ドモだ!
こいつラは次期選挙で血祭りに上げないと国家がもたない!

03. 恵也 2012年7月19日 12:31:15 : cdRlA.6W79UEw : K9fyc6P8Sg
>>01 俺たちが知りたいのは“腐海”の“波うち際が何処か”だけだ。

腐海の波打ち際は、自分で線量計を使って確認するしかありません。
俺は波打ち際を0.3μSv/hと見てます。

そのくらいであれば除染作業に頑張れば、なんとか住める様になりますが
それ以上であれば頑張っても周囲から放射性物質が流れ込み、不可能。

普通の線量計ではガンマー線しか測定できませんので、それで0.3μSv/h
あったら測定できない放射性物質も大量に来てるはずだし、呼吸や食べ物
で内部被曝もあるし、何らかの病気にかかるのを覚悟しないと住めないと思う。

概略の計算ですが0.134μSv/h〜0.670μSv/hをチェルノブイリ分類法では
管理区域としてます。


04. 2012年7月19日 16:39:35 : FEC1zKK4NY
放射線管理区域の基準=1m2当り4万ベクレル ぐらいは覚えておかないと
いけない。
でないと、政府に騙される。

05. 2012年7月19日 16:58:16 : V0ZGO9NuVU
空間線量から言っても文科省が決めた日本の法律では毎時0.6マイクロシーベルトを越えたら放射線管理区域なのだ。

第一条  この省令において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一  管理区域 外部放射線に係る線量が文部科学大臣が定める線量を超え、空気中の放射性同位元素の濃度が文部科学大臣が定める濃度を超え、又は放射性同位元素によつて汚染される物の表面の放射性同位元素の密度が文部科学大臣が定める密度を超えるおそれのある場所
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F03101000056.html

文部科学大臣が定める線量とは
一 外部放射線に係る線量については、実効線量が三月間につき一・三ミリシーベルト
つまり「外部放射線に係る線量については、実効線量が3月あた1.3mSv」を超えるおそれのある場所は放射線管理区域である。
そして3月あたり1.3mSvというのは、0.6μSv/時である。
1.3 * 1000 / 90 / 24 = 約0.6μシーベルト/h

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/07/12/h121023_05_2.pdf


06. 2012年7月19日 17:06:33 : V0ZGO9NuVU
ん、PDFはリンクが消えていた
が、ここにあった
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k20001023001/k20001023001.html

(管理区域に係る線量等)
第四条
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則(以下「規則」という。)第一条第一号に規定する管理区域に係る外部放射線に係る線量、空気中の放射性同位元素の濃度及び放射性同位元素によつて汚染される物の表面の放射性同位元素の密度は、次のとおりとする。

外部放射線に係る線量については、実効線量が三月間につき一・三ミリシーベルト


07. 2012年7月19日 17:11:37 : TZvzCKkiiE
>>01 >>03
“腐海”の“波うち際”地図が欲しい。
どこかがマップ作りを呼びかけていないかな?
賛同者達が自分の住む土地の放射線量を定期的に測定し(計測機器名を明記して、観測方法も一定に定める)、個人で計測データを書き込み•上書き修正していけるような…。
役所とか不動産関係者とかが妨害してきそうだけれども。

08. 日高見連邦共和国 2012年7月20日 08:38:43 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk
>>03 『恵也』さん

ラジャーです。

>>07 さん

俺も岩手県南の“ホットスポットMAP”を個人で作成中です。


09. 恵也 2012年7月20日 09:08:07 : cdRlA.6W79UEw : BTG8xmfdoA
>> 1)福島原発の事故は「事故と呼ぶほどのものではない」、
>> 2)従って、福島原発は「安全な原発」だった、

確かにこう考えると東北電力や中部電力の社員の思考がわかる。
いまだに25%の原発稼動にこだわってるのには、世間に与えた迷惑を
電力会社のせいでなく、菅直人の対応ミスという他人のせいにする
子供並みの思想。

客観的分析が出来ず、自分のミスを小さく評価し他人のミスを過大評価する。
すべての悪いことを他人のせいにし、儲けの種にする都合の良い方がいる。
その典型が暴力団だ。

電力会社は独占企業になって腐敗し、暴力団なみの品格になってしまった。
この際、独占企業は50社くらいの中小企業に分割し送電網だけを国家管理で
行い、発電会社は第二次大戦前の自由競争体制に取り戻すべき。

そうすれば殿様商売じゃなく、まともな品格を取り戻すでしょう。
独占禁止法を発動させろ!

ーーーー引用開始ーーーー
この法律は、私的独占、不当な取引制限及び不公正な取引方法を禁止し、
事業支配力の過度の集中を防止
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO054.html


10. 2012年7月20日 23:47:55 : KSsiYJfcDs
東京某所
3か月前   0.6マイクロシーベルト
勝手に除染  0.2
除染後3週間 0.6
勝手に除染  0.2
2週間前   0.2
勝手に除染  0.1
現在     0.1

11. 2012年7月21日 21:33:21 : kejlwA5Rsw
ロシアから見た福島原発事故

福島原発事故から1ヶ月半が経過した今もこの問題はロシアで広く議論されている。ロシア政府高官たちは日本当局と東京電力の対応を批判することなく慎重な発言をしているが、
  一方で多くの専門家たちは日本政府と東電の対応を厳しく批判している。

批判の1点は統合司令部の欠如だ。福島では、チェルノブイリのような、政府当局、東電、地方自治体、自衛隊、核専門家による統合司令部が作られなかった。
  チェルノブイリでは副首相が司令部の本部長となり、彼がレスキュー・オペレーション全般の責任をとり、レスキュー作業と地元住民避難作戦に参加する全ての人間に命令を与えることができた。

福島は人的災害だと多くのロシア専門家は指摘している。彼らは地震も津波も直接の原因とは全く考えていない。津波は福島第2をも襲ったが、そこで問題は発生していない。
  福島第1で問題が起きたのは、サポート設備の不備、事故発生当初の不適切な対応、そして、実情の隠蔽が原因だった。東電はベストを尽くそうとしたかもしれないが、その対応は混乱し鈍かった。
  専門家たちによれば、事故発生当初の対応には次のようなミスがあった。

第1に、原子炉内圧力が上昇すると発電所のオペレーターたちは避難し、彼らは事態が悪化する中、2日間、何もすることなく、電力復旧作業を始めたのは既に手遅れの状況となっていた3月14日になってからだった。

第2に、東電は最悪のシナリオ時に発電所のインフラ破壊を防ぐための何のプランも持っていなかった。緊急事態対応策の中には国家緊急隊、あるいは自衛隊への連絡も含まれていなかった。 
  緊急時に経産省・保安院などの当局者と地方知事に連絡する唯一の方法はファックスだけで、ファックス受信の確認を例外として電話をすることさえ許されていなかった。

第3に、事故処理“部隊”の人数があまりにも少なかった。4月初旬、その数は数百で、ロシアの専門家によれば、被爆量の制限の観点からも、経験と情報の共有の観点からも、これは全く不十分な数だった。

第4に、チェルノブイリでは住民の安全のため地域住民を強制退去させた。そのため当局は厳しく、時には軍の協力を得て作戦を実行した。それしか住民を救う手段がなかったからだ。
  しかし、日本では危険地域から住民に避難勧告をするだけだった。

さらにモスクワの専門家によれば、日本が提供する福島の状況に関する情報は全く信頼できないものだった。実際、彼らによれば、4月上旬、国際原子力委員会の日本代表は現状について信頼できる情報の提供を拒んだという。
  その日本を、福島と同型の原発を持っているアメリカは支持したという。

多くのロシア人専門家たちは、日本当局は事故対応のためのプランを何も持っていなかったと強調している。対応は全て場当たりに見え、得策とも思えないものも含まれていた。
  彼らの意見では、「日本当局者はチェルノブイリ事故から何の教訓も得ようとしなかった。」福島原発はアメリカのプロジェクトに従って40年ほど前に建てられたもので、地震国・日本に適するものではなく、津波対策も不十分だった。
  「その決定要因は経済性であり、安全性ではなかった」と専門家たちは信じている。

最も批判されている点は、使用済みの核燃料が発電所の外の特別貯蔵庫に搬出されることなく同じ建物内のタンクに入れられていたことだ。ほとんどのロシア人専門家はこの事実に驚いている。
  福島第1の30年間の運転で蓄積された全ての使用済み核燃料が発電所内に貯蔵されていた。専門家によればこれは原子力爆弾40個を作る量となる。
  この使用済み核燃料が環境と接触すれば、水、土壌、大気はすぐにストロンチウム、ウラニウム、プルトニウムで汚染されてしまう。国際的慣例では、使用済み核燃料は核燃料供給者がすべて活用処理することになっている。
  福島の燃料供給者はアメリカ企業だが、彼らは何らかの理由でこれらの使用済み燃料を原発運転全ての期間にわたり何の活用処理をしてこなかった。

損壊した発電ユニットに対する安全措置についても疑問の声が投げかけられている。日本当局者は損壊した発電ユニットを特別な素材でできたフードで覆うことを計画している。
  フードはすぐに熱で壊されるのでこれは無駄だとロシア人専門家たちは強く指摘している。彼らの意見では、これはおそらく国民を安心させることのみを目的としている。
  このフードは汚染された塵の拡散を防ぐものだろうが、さらに危険なのは汚染された水が土壌と海に漏れ出していることだ。当局は汚染水をメガフロートで集める計画だが、その後のメガフロートはどこに行くのか?
  そして集めた水をどうするのか?

ロシアでは今でもチェルノブイリは人災の代名詞だが、この1986年の事故と福島の比較は避けられない。しかし、2つの事故の環境汚染・人的被害の大小について意見はロシアでも分かれている。
  ほとんどの専門家は福島は第2のチェルノブイリではないと考えている。福島では燃料の露出もなければ原子炉の爆発もない。

一方、福島の影響はチェルノブイリよりも大きいと主張する専門家たちもいる。チェルノブイリでは原子炉が爆発し黒鉛が燃えた。しかし、損壊した原子炉は1つだけだった。
  日本では3つの原子炉と4つの使用済み核燃料プールが損壊している。放射線放出はチェルノブイリの20倍だ。そしてこの放出は1ヶ月以上続いている。

福島事故の結果、国際社会は原子力発電について統一した安全基準を作る必要があるというのがロシア人専門家の一致した意見だ。

http://miyazakimanabu.com/category/%E6%99%82%E4%BA%8B/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87/page/2/


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