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社説   週のはじめに考える    「エネルギー選択」の虚構                   東京新聞
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投稿者 CERISES 日時 2012 年 9 月 02 日 20:27:24: TSAYrSdovqusM
 

【社説】週のはじめに考える 「エネルギー選択」の虚構

東京新聞 2012年9月2日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012090202000106.html


 ことしの夏は「原発ゼロ」でも大丈夫でした。政府は近く、二〇三〇年のエネルギー選択を提示する予定ですが、今夏の実績をどう受け止めるのか。

 まるで拍子抜けするような結果です。政府や電力会社は夏を前に「原発が動かなければ大停電になる」とか「日本経済が大混乱する」と言い続けてきました。

 野田佳彦首相が「仮に計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます」とまで言い切って、関西電力大飯原発の再稼働を決めたのは六月八日です。

◆夏の電力は余っていた

 ところが本紙報道(八月二十九日付一面)によれば、関電管内では二十六日までの八週間で事前の需要予測を10%も下回り、原発なしでも余力があったことが分かりました。関電の広報担当者は「節電効果があり、現時点では原発がなくても供給力は維持できた」と認めています。

 これは予想とか分析ではなく、「はっきりした事実」です。政府の見通しは外れました。

 さてそうなると、多くの人が次のように考えるのは当然です。「今年の夏が大丈夫だったなら、なにも無理して原発を動かさなくてもいいのでは?」

 それほど原発事故の怖さは身に染みました。なにより故郷を追われた十六万人の「さまよう人々」が、いまも不安ややり場のない怒りと葛藤しているのです。

 素朴な疑問こそ本質を突いている。政府は人々の問いに真正面から答える必要があります。

 政府は六月末、三〇年の原発依存度を「0%にする」「15%にする」「20〜25%にする」という三つの選択肢を示しました。これを基に、近くエネルギー戦略をどうするか決める予定です。

◆倒錯している政策手順

 どんな場合でも、将来の政策を考えるには、まず現状が前提になります。いまの時点で電力は足りているのかいないのか。原発の安全はきちんと担保されているのか。それが議論の出発点です。

 関電の電力需給は「余力があった」と判明しました。それだけではありません。独自に問題を検証している大阪府市・エネルギー戦略会議の調査では、西日本の六電力合計で約一千万キロワット分も余剰電力があったことが分かっています。万が一、関電だけでは足りなくなっても、各社でやりくりすれば十分な数字です。

 そうであるなら、三〇年を待たずに「いますぐゼロ」という選択肢だってあるはずです。少なくとも、議論のテーブルに上がっていなくてはおかしい。

 そもそも安全を担保する体制を整えないまま、三〇年の原発依存度を数字で決めようという姿勢が根本的に間違っています。

 原発を再稼働するなら安全を最優先にしなければなりません。ところが大飯原発を再稼働させた基準は泥縄式で決めた暫定措置でした。野田首相自身が記者会見で「これから三十項目の安全対策をやる」と言っています。

 それ自体、とんでもない話なのですが、それに加えて十八年後の原発依存度まで決めてしまおうとしている。先に数字を決めてしまったら、目標達成が最優先になって肝心の安全基準作りや基準順守がなおざりになる懸念がある。それでは元のもくあみです。

 原発を動かすなら、まず安全確保体制を整えて、それから国民の理解を得る。依存度が決まるのは結果にすぎません。つまり手順が完全に逆なのです。

 15%などの数字を決めた政府の審議会も形ばかりでした。それは議論をしている最中に、野田首相が「原発は単に夏の電力確保のためだけでなく、社会全体の安定と発展のために引き続き重要だ」と発言した一件で明白です。「先に結論ありき」なのです。

 こういう政策手順の倒錯は消費税引き上げの経過ともよく似ています。本来、増税しようというなら、まず政府の無駄や非効率を改め使途を明確にして、国民に理解を求めなければなりません。

 ところが実際は公約破りに加えて、肝心の社会保障制度改革を後回しにした。その揚げ句、増税法案が成立したとたんに最初の話になかった公共事業拡大の大合唱です。だから国民は政府を信用しない。それが野田首相には分からないのでしょうか。

◆過小評価の原発コスト

 「原発を止めたら電力料金の大幅値上げが避けられない」という話も「増税しないと国債が暴落する」話にそっくりです。大本の燃料コスト削減に傾注すべき政策努力を棚上げして、脅し文句を並べるのはやめていただきたい。

 政府のコスト試算には被災者への賠償や除染、廃炉にかかる費用も極端に過小評価されています。議論の出直しが必要です。
 

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コメント
 
01. 2012年9月02日 23:28:29 : Ghz6ukhshg
その通り

02. 2012年9月03日 01:52:31 : LWcJ2Rp8kk
安全を言うなら何もなくても原発ジプシーと呼ばれる下請け労働者の犠牲の上に
維持管理が成り立っている原発は、安全には存在し得ない。
その存在自体が日常的に犠牲を要求する、いわば「人命力発電所」だ。
人の命を燃料にして発電しているようなものだ。

03. 2012年9月03日 19:52:05 : cmlXhqYY0s
だって野田総理は言ってるんでしょ、原発は「安全保障」の為にもそう簡単に無くすわけには行かないと。
つまり電気が足りないからじゃない!
電気料が上がるからじゃない。
アメリカのお言いつけだから無くせないって言ってるんでしょ。
馬鹿ですか!
吉田茂からもう65年も経っているのに、まだそこから脱却出来ないんですか!

命を懸けるって言ったじゃないですか!
不退転の決意だって言ったじゃないですか!

あれっ!
命をかけてやるのは増税だっけ?
不退転の決意で何するって言ったんだっけ?

兎に角その命国民の為に懸けてくれるんでしょ。
相手が増税だろうと、アメリカだろうとそんなの関係ないっ!
かけておくれよ!

約束通りその命。


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