01. 2012年9月03日 14:07:00
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日本が「高速増殖炉もんじゅ」を維持する理由 東海(日本海)を挟み、韓国と向かい合う福井県敦賀市。先月30日、JR敦賀駅から車で30分行くと、海岸に「高速増殖炉もんじゅ」が大型のドーム状の姿を現した。
http://www.chosunonline.com/svc/view.html?catid=31&contid=2012090301143 この地域には美浜、敦賀、大飯の各原子力発電所が集中している。昨年3月の東日本巨大地震直後には、仮にもんじゅで事故が起きれば、韓国にも被害が及ぶといううわさが流れた。もんじゅは度重なるトラブルのため、20年近くも本格運転を実施していないが、職員たちは懸命に動いていた。耳をつんざくような音が鳴り響き、煙突からは煙が上がっていた。現場職員は「非常用発電機をテスト稼働している。いつでも稼働できるように徹底した管理を行っている」と説明した。 もんじゅの施設は、真新しいと感じられるほど、しっかりと管理されていた。身元確認を2回受けるほど警備も徹底しており、敷地内では写真撮影も禁じられた。所長は記者団に対し、原子炉建屋外部の発電設備だけを公開した。原子炉建屋や原料保管室など大部分の施設には近づくことすらできなかった。
もんじゅに勤務する職員は600人を超える。周辺の研究施設でも関連技術の開発が行われている。日本のメディアによると、もんじゅの維持費は年間180億円と推定される。これほどの巨額を投じてもんじゅを維持する理由について、近藤悟所長は「資源のない日本がエネルギー問題を解決するための施設であり、子孫のためのものだ。100年後にウランが枯渇すれば、もんじゅがその代わりを果たす」と説明した。
高速増殖炉はプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)を燃料とする原子炉で、投入量より多くのプルトニウムを回収できる。プルトニウムを無限に再利用でき、ウラン枯渇に備えた原子炉として位置づけられている。
もんじゅのもう一つの特徴は、冷却材に水ではなくナトリウムを使用する点だ。近藤所長は「福島原発のような事故で電力供給が中断しても、ナトリウムは空気で冷却が可能なため、安全性が高い」と説明した。しかし、ナトリウムは水と接触すると爆発するなど危険性ははるかに高い。もんじゅが稼働を中断したのも、1995年のナトリウム漏れによる火災事故で安全性の問題が浮上したためだ。
敦賀(福井県)= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 もんじゅが商業運転を開始する可能性にも疑問符が付く。政府は高速増殖炉の研究と建設費に既に2兆8000億円を投じており、商用化には10年間に約3000億円の費用がさらに必要となる。実際の実用化目標時期は2050年と定められている。米国、英国は既に高速増殖炉の開発を断念。フランスも稼働を中断した。中国、ロシア、インドを除けば、大半が開発を中断している状況だ。
漢陽大の金慶敏(キム・ギョンミン)教授(政治外交学)は「インドなどが高速増殖炉を開発するのは、核兵器の燃料となるプルトニウムを確保するのが目的だ」と指摘した。
日本が50年以上も高速増殖炉にこだわってきたのも、プルトニウム確保が目的ではないかとの批判がある。日本は1971年に実験用高速増殖炉「常陽」に着工し、そこから得た技術でもんじゅを建設した。昨年の福島原発事故以降、日本では原発廃止論が高まり、もんじゅも閉鎖対象として議論の的になっている。
しかし、金教授は「もんじゅを閉鎖すれば、日本がこれまでに確保した30トンを超えるプルトニウムも廃棄しなければならない。日本がもんじゅを断念することは決してないだろう」と分析した。日本はプルトニウムを活用し、いつでも核兵器を製造できる技術を保有しているとされる。
■高速増殖炉もんじゅ
消費した核燃料を上回る量の核分裂性物質を生産できる次世代原子炉。使用済み核燃料を再び燃料として活用できることから「夢の原子炉」とも呼ばれる。核兵器への転用が可能な高純度プルトニウムを生産できるため、軍事用ではないかとの批判もある。「もんじゅ」という名称は、大乗仏教で知恵の象徴とされる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に由来している。
敦賀(福井県)= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/03/2012090301143.html http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/03/2012090301143_2.html |