最後の訓示。深野院長は原稿を棒読みし、職員には緊張感も悲壮感もなかった。＝18日夕、経産省本館。写真：田中撮影＝

原発事故防げなかった保安院が幕閉じる　責任問われず規制庁に
http://tanakaryusaku.jp/2012/09/0005098
2012年9月18日 23:08　田中龍作ジャーナル

　福島原発事故の責任を東電と共に負う原子力安全・保安院がきょう、12年の幕を閉じた。最後の院長となったのは、保安院設立の中核的役割を果たした深野弘行氏だ。皮肉である。

　深野氏は職員を集め最後の訓示をした。「原発事故で多数の方々が避難され厳しい生活を送っておられることを、保安院の責任者として深くお詫び申しあげます…（中略）今回の事故を決して忘れてはならない」。深野氏は反省の辞を繰り返した。

　国会事故調は「事故の根源的な原因」として保安院の責任を厳しく指摘している。「規制を導入する際に規制当局が事業者（電力会社）に意向を確認していた」「対策を要求していれば事故は防げた可能性がある」…。

　保安院がまっとうに仕事をしていれば、福島の原発事故はなかったと言ってよい。原発事故の刑事責任を問うた福島の住民たちは、東電の勝俣恒久会長らと共に保安院の寺坂信昭院長（当時）を業務上過失致死傷の罪で告訴している。

　今回の事故で官僚は誰一人、責任を問われていない。深野院長自身、特許庁長官に横滑りする。口先だけで「事故を忘れてはならない」と言っても、責任が問われないのであれば、ほとんどの役人は忘れてしまう。

　原子力事業の規制を一元的に担う「原子力規制庁」が明日（19日）、発足する。職員の大半は保安院出身者である。

コメント
01. 2012年9月19日 01:17:43 : WjpCR4xbvI 事故が防げなかったのは、仕方ないにしても 事故後の対応が、ひどい有様。 原子力規制庁になっても、変わりないんじゃないかな。
02. 2012年9月19日 01:55:27 : Ghz6ukhshg 福島第一原発の真実の事故調査が結局何もなされなかった。 現場検証が無い事故調査など、セミのおしっこ位の価値しかなかった。 多少顔にかかっていやだなと思う程度と言う事だ。 福島第一原発の３号機のフールに残された燃料が果たしてどれだけ残っていて、それ以外がどれだけ世界中に放出されたのかすら何もつかめないいい加減な調査であった。引き続き証左が為されるかと思いきや無しのつぶて。 誰も責任を取らない原発事故だけをみても原子力ムラに一切の資金を封じる必要性の明確な根拠となる。原子力ムラは不要である結論に至る。
03. 2012年9月19日 01:58:51 : Ghz6ukhshg ０２ ×　フール　　→　　○　プール ×　証左　　　→　　○　調査 訂正します
04. 2012年9月19日 06:29:04 : Q89q9NnvNA ３０００万の国民被曝させて、こいつら年収１千数百万円。それで、年金付、一生安泰ですよ。今後、どんだけの人間が死ぬかわかんないのに。
05. 2012年9月19日 07:34:36 : rwgORSmgTI 税金ドロボーの見本
06. 2012年9月19日 12:08:30 : Xk9NO5xU5Q 原子力規制事務所きょう発足 東京電力福島第一原発での事故を教訓に、原子力の安全規制を担う国の新たな組織、「原子力規制委員会」が１９日発足します。 佐賀県でも、唐津市にある原子力安全・保安院の出先機関が１９日から新たに「玄海原子力規制事務所」として業務を開始します。 政府は東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に、原子力の利用を推進する経済産業省から原子力安全・保安院を切り離し、環境省の外局として、原子力の安全規制を担う新たな組織、「原子力規制委員会」を１９日発足させます。これにともなって佐賀県内でも唐津市にある原子力安全・保安院の玄海原子力保安検査官事務所が、１９日から新たに原子力規制委員会が設ける現地組織「玄海原子力規制事務所」として業務を開始します。 これまでの原子力安全・保安院の事務所には、玄海原子力発電所の保安検査などを行う「原子力保安検査官」が６人勤務していましたが、この６人がそのまま「玄海原子力規制事務所」の職員となります。 全く同じ職員が新しい組織を引き継ぐことになりますが、玄海原子力規制事務所は、今後は、電力会社の利害と一線を画して中立公正性と透明性とを徹底するとした原子力規制委員会の方針に従って業務を行うとしています。 09月19日　09時14分 http://www3.nhk.or.jp/saga/lnews/5085022381.html
07. 2012年9月19日 12:30:53 : XVPJ8MG0Qk 幕を閉じたのではありません。 名前を変更したのです。 マスゴミの報道に洗脳されないことです。
08. 2012年9月19日 15:14:05 : Xk9NO5xU5Q 川内原子力規制事務所が発足 東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に、国の原子力の安全規制を一元的に担う「原子力規制委員会」が、１９日発足し、川内原子力発電所のある薩摩川内市では「川内原子力規制事務所」が業務を開始しました。 「原子力規制委員会」は、去年３月の原発事故を教訓に、原子力の利用を推進する経済産業省から、規制を行う原子力安全・保安院を切り離し、安全規制を一元的に担う組織として、新たに発足しました。 規制委員会の実務を担う、「原子力規制庁」も発足し、川内原発のある薩摩川内市では、もとの原子力安全・保安院の事務所が規制庁の出先機関、「川内原子力規制事務所」に代わり、１９日午前、玄関の看板を掛け替えました。 事務所では、職員らが「原子力規制委員会」と書かれたベストを身に着けて、早速、業務を始めました。 事務所にはこれまでと同じ５人の原子力保安検査官が常駐し、原発の運転状況の確認のため毎日、巡視を行うほか、年に４回、それぞれ２週間かけて、「保安検査」を行い、原発の安全性のチェックしていきます。 川内原子力規制事務所の松本善登所長は「これからは安全の監視に特化して仕事をやっていくことになる。原発の安全対策に終わりはないのでより高度な安全性を目指して、監視を強めていきたい」と話していました。 09月19日　12時57分 http://www3.nhk.or.jp/kagoshima/lnews/5055091182.html
09. 2012年9月19日 17:03:03 : ExltGA53cY 原子力規制庁は東京拘置所内にでも作れ！
10. 2012年9月19日 17:29:26 : sgolhP60mA 名前を変えたら中味が変わるなら、福島第１原発を「第１火力」と名前を変えたら、放射能はなくなるか。

11. 2012年9月19日 20:02:01 : yVKoD5VoVU >｡ﾖ原子力規制庁」が明日（19日）、発足する。職員の大半は保安院出身者である。 お前たち全員の行き先は「規制庁」ではなく「東京拘置所」だ！
12. p4rhfeEDdk 2012年9月19日 23:30:19 : lZxUxsLBAj1i. : FE8LVCii5k 寄生庁にならなければ良いが・・・・・
13. 2012年9月20日 02:21:56 : FdYcVTIWmk 責任問われずは、問題だな。

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