「降下した放射性物質の大部分は梅雨期も森林にとどまっている　森林総研：農業情報研究所」
http://sun.ap.teacup.com/souun/8671.html
2012/9/24　晴耕雨読

2012年　9月22日　農業情報研究所（WAPIC）
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/index.html

降下した放射性物質の大部分は梅雨期も森林にとどまっている　森林総研

　福島第1原発事故で放出され、山林に降った放射性物質の影響を調べている森林総合研究所(つくば市)の研究グループが21日、梅雨期の3カ月間に福島県内3カ所で採取した渓流水264試料のうち放射性セシウムが検出されたのは4試料のみ、しかも飲料水の基準値である1リットル当たり10ベクレルを上回ったのは5月28日に飯舘村で採取した1試料（13.1ベクレル）だけだったと発表した。

この結果について、森林総研の高橋正通研究コーディネーターは、降下した放射性物質の大部分は（雪解け期と同様）、梅雨期も森林にとどまっているとの見方を明らかにしたという。

　基準値上回るセシウム検出　梅雨期、福島の渓流水　茨城新聞　
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13482354722373

　環境省の第5回環境回復検討会（7月31日）は、放射性物質が森林から河川などに流出することは少ないから森林全体の除染は「不要」と結論、大変な物議をかもしているが、この調査結果も森林除染不要論の根拠として使われるのてはたまらない。

森林に降下した放射性セシウムは裸で存在するのではなく、土壌や有機物に固着している。

大部分が森林にとどまっているのは当たり前の話だ。

しかし、これは、逆に言えば、放射性セシウムは永いこと森林中にとどまり、　環境省の第5回環境回復検討会（7月31日）は、放射性物質が森林から河川などに流出することは少ないから森林全体の除染は「不要」と結論、大変な物議をかもしているが、この調査結果も森林除染不要論の 根拠の補強に使われるのではたまらない。

森林に降下した放射性セシウムは裸で存在するのではなく、土壌や有機物に固着している。

大部分が森林にとどまっているのは当たり前の話だ。

しかし、これは、逆に言えば、放射性セシウムは永いこと森林中にとどまり、林産物や野生動物を汚染しつづけ、土壌や有機物のゆっくりした流出を通じてじわりじわり、ときには大雨や土砂崩れで一気に、河川・湖沼・水田・海などの生産・生活環境も汚染しつづけるといいことにほかならない。

それは、農山漁村の生業に破滅的影響を及ぼす。研究者には、そんな想像力さえないのだろうか。

コメント
01. 2012年9月25日 02:10:32 : qEqycsVtxE キロ当たり１０ベクレル以上であろうと以下であろうとそう違いがない。生産生活環境を汚染し続けることこれは運命のようなものであろう。バベンコさんが言っていたけれども既に２０年も前にベラルーシでもこの議論というか思い付きがあって地元の改良区か農協のような団体組織に持ち込んだけれども、一笑に付されたということであった。 　農業情報研究所が何処かから予算をつけてもらって、全国の森林を以前の状態にする事業を進めればいい。其処から発生する汚染された木材と土壌をどのように浄化して元に戻すのであろうか。それともそのまま何処かに埋設するのか。焼却処分か。そして其れを誰の手を使って行うのか。きちんと想像力を使ってお示し願いたい。
02. 2012年9月25日 03:00:12 : m43GvK8xqU 確かに、広範囲の地域から放射性物質を除去するのは困難で、仮にそれが可能だとしても自然の環境に対する影響がどうなるのかもわからないのが現状だと思います。 だとしたら、ウランの輸入や核燃料を製造する必要があり、使用済み燃料を大量に排出する原発の存在を否定することにより、放射性物質を生成する量を最小限度に抑えようとするのが、通常の考え方ではないでしょうか。
03. 恵也 2012年9月25日 09:27:08 : cdRlA.6W79UEw : utjAJXF1Zs >>　河川などに流出することは少ないから森林全体の除染は「不要」と結論 逆だよ。 河川に流出する量が少なく、微量の放射能が半永久的に続く。 しかし微量の放射能を生態濃縮で生き物は集めてしまい、人間には何万倍にも 臓器に集めて被曝してしまう。 だから森林全体の除染は必要だが莫大な費用がかかり「不可能」なので森林の 下流では人間が逃げ出すしか、健康を守る手段がないというのが結論。 環境回復検討会は世間知らずの御用学者の集団だ！
04. 2012年9月25日 10:12:01 : txKoq6KBVw 山火事が一番怖いな。
05. 2012年9月25日 13:11:23 : TK5oP2Y6m2 私は不要論に賛成。 これは原発と論理が同じ。 除染して集めた放射性物質をどこに保管するか決まっているの？ しかもロボットが除染するんじゃない。 私たちの身代わりに、除染作業の人が被ばくする。 ベストの案は、山から流れ出る水の流域すべてから人々が立ち退くことです。
06. 2012年9月25日 14:23:03 : pPJ5gJb78A 除染不要ではなく、不可能ということ。 下手に除染すれば被曝被害が広がるし、廃棄場所も決まっていない。 数百年放置しておくしか解決策はない。
07. 2012年9月25日 15:18:29 : FraKlZvdHg 政府は被曝地帯の国民を放置してるのが、なによりの問題。 政府、メーカー、ゼネコンとしては、少なくとも核廃棄物処理処分施設を建てるところは除染しておきたいわけで、情報操作による責任逃れとともに、騙してリクビダートルをやらせてるようなもんですな。 数年もすれば、廃村廃町などが、相次ぐでしょう。反対する住民もいなくなる。 それでは手遅れになるから、自腹切って取り敢えず逃げるように、何度も言っている。
08. 2012年9月25日 21:18:39 : mw2xJ2TITE 森林の除染が不可能であることを別の言い方で表現しただけ。 早く言えば、汚染された森林はもうダメなのだ。 単純にセシウム３０年ストロンチウム２９年の半減期であれば１０分の１になるのに１００年程度かかる。仮に１０分の１ならいいとしても帰れるのに１００年はかかる。今生きている全ての人にとってもうその土地は失われたのだ。
09. 2012年9月26日 16:37:13 : cmlXhqYY0s >>02 m43GvK8xqU さん ＞広範囲の地域から放射性物質を除去するのは困難で、仮にそれが可能だとしても＞自然の環境に対する影響がどうなるのかもわからないのが現状だと思います。 ＞だとしたら、ウランの輸入や核燃料を製造する必要があり、使用済み燃料を ＞大量に排出する原発の存在を否定することにより、放射性物質を生成する量 ＞を最小限度に抑えようとするのが、通常の考え方ではないでしょうか。 ＞「ウランの輸入や核燃料を製造する必要があり」って何で必要ですか？ 原発なんか止めても電気は足りるのに。 原発を止めれば良いでしょ！ そうすればウランの輸入や核燃料を製造する必要なんかないでしょ。 放射能の除去なんか出来る分けないでしょ。 除去って？何？お隣へ移動するでしょ。 川下へ流して、いずれは海へ流すって事が除去なの？ あんたの考え方の何処が通常なんだろ？ 全然分かんない？？？？
10. 2012年9月27日 06:53:06 : RtHpc6Pa3U 環境半減期は相当長い。 cs137は三十年ではだめだった。三百年以上ではないかといわれている。

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