ＣＰＭは、放射線量が測定器に当たった回数として使う。
うん、ほとんど改竄の余地がない数字で生データに近い。
測り方でごまかすことはできるけど。

安いガイガーカウンターは、この数字から放射性物質の存在量をメーカーが推定して換算したという感じで計算をして、シーベルト表示に変える。日本には基準がないから独自の基準で換算してますとか書いてあるよ。メーカーがどういう状態を想定してるかによって結果がかわる。

エネルギー補償機能というのがついている測定機は、当たった回数だけではなく、当たった放射線のエネルギーも測って、エネルギーの大きさからどの核種が何回当たったというとこまで割り出し、核種ごとの量からシーベルトを計算する。

前者より後者の方がより現実の汚染に近い結果が出る。

ＣＰＭが９万カウント、というと、秒当りは１５００カウント。
秒当りの放射線が発射される回数というのは、ベクレルのことだから、
１５００Ｂｑ。
これが事故後に作業員が驚愕した数字だということだよ。
事故前の上限と書いてある８００カウントだと、１３Ｂｑにしかならない。
そういう基準で扱ってきた数字だということの意味をちゃんと考えて欲しい。

ちなみに、何で測ったのかわからないけど、体の外で測って９万ＣＰＭだったなら、体を通過できなかった放射線は入っていない。α線、β線、γ線のうち細胞に当たってエネルギーを失ったもの。
普通に考えると、体の外に出てこない分が体に影響を与えた分だから大事な部分だと思う。
測定して、減衰率（体を通ることで放射線のエネルギーがどのくらい減るか）から元の放射性物質の量を評価するはずだけど、
その結果が９万なのか、ただ通り抜けた放射線が９万なのか。
αとβは、全く出てこないので評価しようがない。
とすると、例えばセシウム１３７が出す放射線は約半分がβ線だけど、計測結果（γ線）を２倍しないと存在量にならないけど、そういう評価はきちんとしてるのかなぁと疑問に思うわけだ。
そういう説明、一切ないから。だから信用ならないってことなんだけど。

補足
放射線のエネルギーというのは、有るか無いかといったらいいかな、１本の放射線の持っているエネルギーは、崩壊した時のエネルギーのままで、何かにぶつかって０になるという感じ。
体を通って弱まったから今エネルギーは５０％ですってことにはならない。
そうだとエネルギーから核種が同定できない。
放射線のエネルギーは、距離の２乗に反比例するって話がある。
１本１本のエネルギーの話ではなく、束のイメージかな。
線源が１個所だと、そこからあらゆる方向に放射状にまっすぐ飛んでいくので、距離が遠くなるほど、放射線同士の間が広がっていくというのかな、当たる個数が減るという感じ。
なので、内部被曝で距離ゼロとはいえエネルギーが無限にはならない。
計算上は、線源から１ｍ離れている時と比べて、１２５０倍くらいらしい。

これは事実でしょう。
空間線量μＳｖ／ｈではなく、汚染度カウント／分では10倍の基準を使ってる。
「線量より汚染度が問題」
もう福島の大部分が汚染されてしまった。

３１１事故まえには原発作業で線量と汚染度の二重表示してました。
線量で３区分（１〜３）、汚染度で４区分（Ａ〜Ｄ）。
いまじゃ作業員の休憩所でさえ最悪の汚染度Ｄのグループになってる。

ーーーー引用開始ーーーー
道路が汚染されてる場所で、ガバーッと車走らせると埃みたいに舞って吸っちゃ
いますから。それで内部取り込みするんです。・・・・・

普段、あれだけやかましく汚染のことを言ってたくせに、東電は意図的に線量だけを
強調して、汚染に関してはまったく触れようとしないし、マスコミもそれを報道しない
（ヤクザと原発　Ｐ248より）