http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012102702000107.html

2012年10月27日 朝刊

　「国民の生活が第一」の小沢一郎代表はこのほど、二〇二二年までの脱原発を決めているドイツを視察した。「生活」は次期衆院選の公約の柱に「十年後の原発ゼロ」を掲げる方針で現在、工程表を作成中。視察の成果を工程表に反映させる考えだ。

　「（十年後の脱原発という）われわれの主張は間違っていなかった。これが国民のためだと確信するに至った」。小沢代表は二十五日夜、都内のホテルで開いた結党記念パーティーで、ドイツ視察の成果をアピールした。

　十年後の原発ゼロ方針は「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを目指す」野田政権の方針よりも積極的だが、財界などからは非現実的との批判が強い。訪独は、そういった批判に対して理論武装をし、衆院選で行われるエネルギー政策の論争で主導権を握る狙いがあった。

　ドイツ連邦議会環境委員会のシュレーター委員長（左派党）は小沢代表に「ドイツでは全ての政党が脱原発に賛成している。政権交代しても後戻りしないようなしっかりした法律づくりが重要だ」と助言。小沢代表は「近く行われる衆院選で国民の支持を受け、何としても脱原発を実現したい」と意欲を示した。

　脱原発を実現するには代替エネルギーの確保が不可欠であることから、家畜のふん尿を燃料とする「バイオマス発電」などにより２５０％の電力自給率を達成した南部バイエルン州のメルケンドルフ村も視察。原発撤退で事業税収入が減ったものの、再生可能エネルギー関連企業の誘致で新たな町おこしを図る同州のエッシェンバッハ町にも足を運んだ。政府からの「交付金攻勢」で、原発に頼らざるを得ない日本の原発立地自治体に新たな選択肢を示すためだ。
　

コメント
01. 2012年10月27日 21:02:20 : Gm7BRTVJKo この事実を広く国民に知らせる手立てをすぐにやってほしい。「原発はいらない」毎日のようにつぶやいているひとりからのお願いです。
02. 2012年10月27日 21:18:10 : 3nTXkp9TvA 領土問題、日米同盟、憲法改正、財政、年金、消費税… 次の総選挙では各党、各候補者が様々な政策、理念を掲げ戦う事だろう。 その中にあって「脱原発」を公約とする政党•候補者に自分は一票を投じたい。 例えその他の政策や、党首の人間性に問題点が有ったとしても「脱原発」、 この一点を優先したい。
03. 2012年10月28日 01:02:39 : hKYMEdnzU2 小沢一郎氏に賭けるしかない。
04. 2012年10月28日 06:44:16 : fBPlaIXfp6 ------家畜のふん尿を燃料とする「バイオマス発電」などにより２５０％の電力自給率を達成した南部バイエルン州のメルケンドルフ村も視察。 こうして国にたよるのではない生き方をする地方がでてこないかぎり、日本の衰退は とまらないだろう。国からの金をあてにしても、国自体が遠からずそれに応えられな くなるからだ。

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