私自身、高校生の理系バリバリの受験勉強の頃までは、ブルーバックスやらニュートンやらで高速増殖炉や核融合が夢の技術だとさんざん教えられていたし、それなくしては世界の未来はない、多少の犠牲も出るだろうがそれに感情的に反対するしみったれた運動は騙し討ちにしてでも排除して、理想を達成せねばならない、そういう気持ちがあった。１万人あたり何十人程度の確率論じゃ大した話じゃない気がした。
でも大学の頃たまたま読んだ故高木仁三郎氏の著書で自分の徹底的な認識不足に気付き、それから学校やテレビで語っている勢いのいい学者たちに本当に肝心のマインドがすっぽり落ちているのが判るようになった。今にしてみれば判る。あの原子力村の連中のマインドは自分の高校生の頃のメンタリティと変わっていないのだ。

年間数千人の死亡数増加はただごとではない。そんな数に隠れて因果関係の示されない死者は更に増えているだろう。既にウクライナの住人は凄まじい勢いで短命化している。ロシアもそうだ。
http://ameblo.jp/newspapers/entry-10909762930.html
一頃は旧ソ連の平均寿命の低下はペレストロイカによる極貧層の急増とウォッカの飲み過ぎと言われていたが、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアの順に寿命の低下が激しいことは、放射能汚染の影響が露骨に出ている、ということだろう。
日本でもこのまま２０年も経てば、否応なしにそれが証明される。しかしそうなってからでは遅いのだ。

東京汚染を測定もせず、被曝の被害を完全無視して事に当たった都知事が、これからその甚大なツケを払わされることが明確になる前に、トンズラ席替えです。
こういうのを卑怯と言う。

現時点では、放射線の影響で十分な人命救助活動ができなかったこと。
医療等の社会環境が整わないことで病弱な人や高齢者が亡くなっているのではないだろうか。
また、自殺も報道されている以上に多いのだと思う。

原発爆発直後に命をかけて作業にあたってくれた方々が一番被曝しているはず。
とても心配です。