大飯原発:活断層否定できず…７日に再議論　規制委調査団
毎日新聞　2012年11月04日　21時50分（最終更新　11月04日　21時59分）

大飯原発敷地内の破砕帯に関する現地調査の評価会合で、岡田篤正立命館大教授（左）と意見が食い違い議論しあう渡辺満久東洋大教授＝環境省で２０１２年１１月４日、宮間俊樹撮影
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　関西電力大飯原発（福井県おおい町）の敷地内を通る断層「Ｆ−６破砕帯」に活断層の疑いが指摘されている問題で、現地調査した原子力規制委員会の調査団（５人）は４日、東京都内で結果を検討した。敷地北端の調査溝で新たに見つかった地層のずれについて「活断層」の疑いは否定できず、７日に再び会合を開き、関電から意見を聞いたうえで議論することになった。

　会合では、２日の現地調査を踏まえ、国の耐震設計審査指針で活断層とみなされる１３万〜１２万年前以降に動いた可能性が高いことでは意見が一致した。ただし、動いた原因が断層活動ではなく、地滑りであるとの意見も出て、結論は出なかった。また、新たに見つかった地層のずれが、２、３号機の間をほぼ南北に走るＦ−６破砕帯と関係して動くかどうかも、意見が対立したままだった。

　以前から危険性を指摘してきた渡辺満久・東洋大教授は「敷地内に活断層があるのは確実」と指摘。これに対し、重松紀生・産業技術総合研究所主任研究員と、岡田篤正・立命館大教授は「現時点では活断層があるとみなすことはできない」として、判断にはさらに調査が必要との見解を示した。

　会合後、島崎邦彦委員長代理（前地震予知連絡会会長）は報道陣に「今の段階で活断層か地滑りか、どちらかに絞ることはできなかった。地滑りなら起こるのは限定的なので、Ｆ−６破砕帯とのつながりはなく、問題にならない」との認識を示した。

　問題のずれは、敷地北端の台場浜付近の関電が掘った調査溝（トレンチ）で見つかったが、関電は１０月３１日の中間報告で「地滑り」と主張している。

　Ｆ−６破砕帯の真上には、非常時に原子炉の冷却用海水を送る重要施設「非常用取水路」が通っているとみられる。国が安全審査で使う手引では、活断層の上に重要施設を造ることを認めていない。大飯原発は、全国で唯一稼働しているが、規制委は活断層と判明した場合、関電に運転停止を求める方針だ。

　大飯原発の破砕帯問題は、東日本大震災後、動かないと考えられてきた福島県内の断層が動いて地震が起きた例をきっかけに、規制委の前身である旧経済産業省原子力安全・保安院が全原発を対象に過去の資料などを再点検し、浮上した。【岡田英、畠山哲郎】

　◇社の考えを説明…関電

　関電は４日、「引き続き大飯原発敷地内破砕帯の調査を着実に実施するとともに、審査にあたっては、真摯（しんし）に対応してまいりたい。次回（１１月７日）の会合において、当社の考えをしっかりと説明してまいりたい」とのコメントを発表した。

　◇破砕帯◇

　地下にかかる圧力によって地層がずれる断層活動の痕跡の一種で、ずれた断層面に沿って押しつぶされて砕けた岩石が帯状の層となって表れたもの。厚さ数センチ〜数メートルの場合が多く、大きな断層は大規模な破砕帯を伴うことが多い。

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http://mainichi.jp/select/news/20121105k0000m040059000c2.html 　

コメント
01. 2012年11月04日 23:03:34 : qon4Nnuetw 　活断層　活断層　活断層！！ 　やったぜ〜〜　　活断層！！ 　これで　全部　とまるな〜〜
02. 浅見真規 2012年11月04日 23:55:02 : AiP1TYI88G3dI : xeZJ8yMq46 「活断層」か「地滑り」のいずれかだとわかれば話は簡単である。 関西電力等の原発推進側に立証責任を負わせれば良いのだ。 これは決して無理難題ではなく、もし仮に「地滑り」なら比較的簡単に証明できる。 だから、関西電力等の原発推進側が「地滑り」だと証明できねば、「活断層」とみなせば良いのである。
03. 2012年11月05日 00:03:15 : YxpFguEt7k 福島みずほ氏 「大飯原発について活断層だという専門員や活断層の可能性を否定できないという専門員がいるのだから、活断層を理由にやめるべき。 　疑わしきは被告人の利益に、 　疑わしきはいのちを守る立場に！ 安全だろうという立場で危険を指摘する声を聞いてこなかったために起きたのが福島東電原発事故である。」 https://twitter.com/mizuhofukushima/status/265046848652328960 ガンバレ、国民連合！
04. 2012年11月05日 00:04:08 : dw3WZXHjrw ちゃんんと調査をやってくれるか心配ですね。 どこかの国から監視団でも来てほしいですね。
05. 2012年11月05日 00:08:33 : hKYMEdnzU2 活断層さんには糞政府や官僚・電事連の連中に睨みをきかせて今後とも頑張って欲しいと思う。
06. 恵也 2012年11月05日 01:43:37 : cdRlA.6W79UEw : 3z5oBKOvDQ >>　地滑りなら起こるのは限定的なので、Ｆ−６破砕帯とのつながりはなく、 >>　問題にならない 専門バカの御用学者による言葉遊びだ。 これだけ大規模な地滑りだったら、原発が基礎から崩れるのは当たり前。 安定した地盤であってこそ「原発を建設しても安全だ」という前提だろ。 地滑りの起こるような地盤で、このバカは原発が安全だとでも言いたいのか！！ 政府の公式見解だった「活断層」とは「地滑り」「破砕帯」も含んだ表現であり 安定した地盤の上でなければ原発を作らないという政府の宣言だったはず。 言葉遊びなんて税金を使って御用学者がやるような事じゃない。
07. 2012年11月05日 02:05:24 : n5pEKQOutg 活断層なら，地震があればそこが再び動きうる。そこに原子炉や重要施設が あれば，それらが破断する可能性が出てくる。この場合，構造物が真っ二つ になる可能性すらある。ただし地滑りなら，基礎工事さえしっかりしていれば， そこまでの影響はない。 活断層の疑いが否定できないので，現地調査したところ， 有識者の見解は分かれた。しかし，その分かれ方を注意してみると， A 活断層でなく，地滑りである B 活断層か地滑りか，判定できない C 地滑りでなく，活断層である Aはゼロ， Bが，重松紀生・産業技術総合研究所主任研究員、岡田篤正・立命館大教授 Cが，渡辺満久・東洋大教授 である。 重要なのは，活断層でないことを科学的に断言できた専門家はゼロということである。 であれば，調査を継続すべきなのは当然だろう。 調査が完了するまで，安全の証明にはならない。 さらに注意すべきなのは，判断した研究者の所属である。 Bを主張した研究者が給与を支払われている産業技術総合研究所は， 経済産業省所管の独立行政法人であり，事実上経済産業省の政策には， 逆らえない立場にある。（委員としては，明らかな利益相反があって， いかに専門知識が豊富だろうが，もともと委員として不適格である） もう一人，Bを主張した研究者の所属する立命館大学は，京都市と滋賀県に キャンパスをおき，関西電力の電力供給に強く依存している。 さらに，とくに理工系学部・大学院の卒業生を中心に， その地域の電力会社，電機メーカーをはじめとする製造業への就職が， 貴重な位置づけにあることは明白である。 そういう組織が，関西経済界（たとえば関経連）に甚大な影響を与える判断が， 中立的にできるのだろうか。 中立性を保って調査を継続するためには，経産省所管の研究所を外すこと， 関西電力供給地域の利害関係者を外すことが，絶対条件だろう。 そうしても，候補者は委員の数倍ほどにはいるはずである。
08. 2012年11月05日 02:56:56 : gcz2ioAY0k 破砕帯の「安全性」なんて、誰にも証明できない。 結局は言葉遊び、最後は安全性ではなく金で決まる。 大飯も高浜も美浜も数年で、使用済み燃料プールは満杯になる。 関電としては使い潰す気だろ。その後のことは、なんも考えてないと思われます。 http://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/abf1c0363b82c0e2fec0961120ba53c4
09. 2012年11月05日 04:27:44 : M2kQZib63U 領土の広いアメリカでさえ、全土に高性能の地震計を設置して、 地下がどうなっているのか探ろうとする計画があるのに 狭い日本なら、地下の把握は確認済みであるのが、 通常の危機管理能力なのではないでしょうか。 現政府の活動が、普通ではないのは明白だと思います。
10. 2012年11月05日 05:38:31 : maxkpWHZCo 野田は大飯を停止させる腹だ 消費増税はクリアできたとしても 原発再稼働継では政権指示浮揚できない事に気付いたのだろう

11. 2012年11月05日 07:43:51 : D93cLQkJB6 活断層がいつ動くかはわかるはずがない。地震予知ができないのと同じこと。 活断層はかつて地滑りが起こったところのことを言う。
12. 2012年11月05日 08:07:12 : EJWYycQSvg 地震大国に原発は不要、早く大飯を止めて下さい
13. 2012年11月05日 08:27:31 : lQydFPZ0w4 原発マフィアに　刑事責任取らせないから　いつまでも寝言をほざく
14. 2012年11月05日 08:29:41 : ynSQvzTlvk (1) F-6破砕帯が活断層であると判断 　�@ 判断者が生きている間にF-6破砕帯が動いた → 判断者は称賛されるであろう 　�A 判断者が生きている間にF-6破砕帯が動かなかった → 判断者はもう死んでいるので関係がない (2) F-6破砕帯が活断層でないと判断 　�@ 判断者が生きている間にF-6破砕帯が動いた → 判断者は非難されるであろう 　�A 判断者が生きている間にF-6破砕帯が動かなかった → 判断者はもう死んでいるので関係がない 　 　 　 どう考えても(1)のほうが得であるｗ
15. 2012年11月05日 08:35:38 : aFUdaIuG7M 地すべり説の委員は調査が必要としている。いっぽう渡辺満久教授は 「敷地内に活断層があるのは確実」と指摘している。 問題は、 �@　安全側にたってただちに原発を停止する。 �A　調査は続行するが、その間原発を停止する。 �B　調査のあいだは、原発を稼動しつづける。 この�@から�Bのどれをとるかということだ。�Bは社会の常識としてどうなのだろう。 事故を起こす可能性の高い原発を調査が終わるまでは白黒言えないということで稼動 し続けるというのはあまりにも子供じみたことではないだろうか。
16. 2012年11月05日 15:25:58 : tz6X5BXInE ●大飯原発の活断層の資料は紛失　関電 http://www.youtube.com/watch?v=03IeM015fzQ ●産総研における原子力研究について（産業技術総合研究所） （独）産業技術総合研究所より、同研究所で実施している原子力研究の規模や 内容、成果等について説明がありました。原子力研究については、平成21年度は 原子力試験研究費により、22のテーマについて約２億3300万円の予算で研究が行 われています。幅広い研究分野と高いポテンシャルを生かし、原子力研究につい ては、特に先端基盤研究の分野で貢献しており、今後も原子力分野を支える人材 育成に貢献していくこととしています。 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2009-1211.html
17. 2012年11月05日 20:06:39 : x4HfwtVEgM 地滑りは十分脅威です。渡辺満久教授がんばれ！
18. 2012年11月05日 20:27:39 : YYWbr0YdKg 地すべりかもしれんが 活断層の可能性もあるというところで もうアウトでしょ
19. 2012年11月05日 20:53:09 : FfzzRIbxkp 原発で働いている人たちに、次の仕事を用意してあげないといけないのかな。 そうしたら、本当のことをお話ししてくれるかもしれないね。 原発で働いている人たちに、これから先も原発の仕事をさせるなんて、 あの事故の悲惨さを知っていれば、そーんなことできないよ。 日本の原発、活断層も破砕帯の調査も、ずいぶんとあやふやだし。
20. 2012年11月05日 21:12:19 : FdYcVTIWmk すべりで破砕帯ができるの。 拮抗する力がせめぎあわなければ破砕帯はできないであろう。 地すべり現場を再度調べてみたら、破砕帯が生じているか、アホなことを言うな。 あまりにも低脳、地質の専門家を返上したほうがいい。 どうして、こう、原子力に関わるものは程度が低いのか。 ことが起きれば何もできない無能であることが再度確認できた。 議長役も結論を先送りするぐらいだから、その程度は、あああ。。。。 素人の感想。

21. grande 2012年11月05日 21:14:58 : vTtQmwRgoCf42 : Nka0ou7rR6 福一の廃炉だけで、今後、原発作業員が足りなくなるかもしれないのに （今夜のクローズアップ現代）再稼働も新設も気が狂っているとしか 言いようがない！原発推進派は間違いなく利権に捕らわれた麻薬中毒者。 まともな人種だと思っちゃいかん！！
22. 2012年11月06日 00:29:40 : JnUM1C8D76 >岡田篤正・立命館大教授は「現時点では活断層があるとみなすことはできない」 ＴＶでみた発言は「活断層と判断するのは非常に危険だ」って言ってましたよ！ バカじゃないかと思いましたね。”地滑りと判断するのは非常に危険だ”の間違いかと耳を疑いましたよ！！ ましてや、「そんな所に原発作るのは、非常に危険だ！！」って、何故ならないんでしょう！！？？（そもそも日本全体であるが） この岡田教授も原発村の一員でしかなですね。 哀れなもんですね。まさに＞21さんの中毒患者！！（いい加減にせい！！）
23. 2012年11月06日 04:20:50 : dqCy7OCZCk 結局>>07,>>16の言うように原子力村からの資金を得ている人間の意見は参考に ならないという当然の結論になるわけか。 利害関係者を排除するという原則は外国では当たり前のことでしょう。日本も 国際社会の常識に従わなければならない。しかしマスコミが報道しなくては変 らない。

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