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from MRIC   内部被曝通信 福島・浜通りから〜絆診療所が語る診療の大切さ
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/791.html
投稿者 MR 日時 2012 年 11 月 22 日 07:19:08: cT5Wxjlo3Xe3.
 

from MRIC

  □ 内部被曝通信 福島・浜通りから〜絆診療所が語る診療の大切さ

   ■ 坪倉正治:南相馬市立総合病院非常勤内科医


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 ■from MRIC
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今回は、福島県南相馬市鹿島区にある絆診療所の遠藤清次先生を紹介したいと思
います。

南相馬市には、元々市立病院が2つありました。一つは南相馬市立総合病院(旧
原町市立病院)、もう一つが小高病院です。遠藤先生は南相馬市立小高病院の病
院長をされた先生です。

小高病院は旧警戒区域に位置し、病院のすぐそばまで津波が襲いました。そして
震災後、入院中のすべての患者が避難を余儀なくされました。

遠藤先生はその後、猪苗代の病院に勤務されていましたが、2012年の5月南相馬
市鹿島区の仮設店舗に絆診療所を開設。鹿島区の仮設住宅に入居されていらっ
しゃる小高区の住民の方々を中心に診療を続けていらっしゃいます。

それ以来、私の外来や説明会などで、親御さんからこのような話を聞くことが多
くなりました。

「県からA2っていう結果が来たの。不安でどうしたらいいか分からなかったけ
ど、遠藤先生に甲状腺をもう一度診てもらったんだ。甲状腺を触診してもらっ
て、エコーを目の前でやってもらって。どれが嚢(のう)胞でどれが結節か実際
に見せてもらいながら、細かく説明してもらったんだ。嚢胞ってすごく小さいん
だね。分からないこともあるとは言われたけど、焦らず、定期的に検査して行く
ことにしようと思っている」

県民健康調査にあわせて、甲状腺の超音波検査が進んでいます。

相馬市は線量の関係でまだ1回目の検査の対象にすらなっていませんが、南相馬
市では多くの方が検査を終えています。県立医大の先生方が色々と尽力されてい
るものの、いわゆるA2(超音波検査で5ミリ以下のしこりや20ミリ以下の嚢胞が
あるもの)という結果は、多くのお母さん達に不安と衝撃を与えました。

遠藤先生は元々、甲状腺診療がご専門です。こうしたお子さん達に、一人ずつ丁
寧に診療を続けていらっしゃいます。以前、不安と怒りでいっぱいだったお母さ
んが、定期的にしっかり健診を受け、その中で子供を守って行こうと前向きに
なっていらっしゃる。そうした姿を見て、このような丁寧な診療の重要性をひし
ひしと感じます。

遠藤先生が診療してくださったから、とおっしゃる親御さん達に何人もお会いし
ました。

「甲状腺の乳頭癌の進行速度は遅い」「ダブリングタイムから考えて……」「乳頭
癌の予後は……」「日本人はヨウ素を元々とっている」「今回の災害で長期間汚染
したミルクを飲み続けていたとは考えづらい」「実際に計測されている値がチェ
ルノブイリほどの高値では全くない」など色々と理由を並べて実際に起こるかも
しれない実害の程度や、現在の対応の医学的妥当性を議論することは出来ます。

もちろん、学問は必要です。リスクを天秤にかけ、危険の程度を推測することは
必要です。しかしながらこの例は、今後の検査のあり方や、我々内部被曝診療に
当たる者が何を肝に銘じなければならないかを良く示していると思いました。

「検査はやりました、大丈夫であることを示すためです」。これでは、きっとう
まく行きません。

人員不足の問題などまだまだ問題は山積みですが、丁寧に診療を繰り返し、共に
歩んで行かなければなりません。同じ日本の中でいがみ合って、得をする人なん
ていないと思います。

写真:南相馬市鹿島区で行われた鎌田實先生の講演会後の打ち上げで、遠藤先生と

http://www.asahi.com/health/hamadori/TKY201211190279.html
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コメント
 
01. 2012年11月24日 10:01:53 : AKtsaWtBBM
甲状腺診療が専門と言ってもチェルノブイリに応援にいったことがないなら子どもの甲状腺疾患など見たことないのでは。大人の病気を診る時の尺度で子どもを見ると大きな間違いをすることがある。専門であるがゆえに今までの知識・経験を過信してしまうことはないか。放射性物質による子どもの甲状腺の病気のことは福島にいるあのひとが良く知っているかもしれないが、あのひとは”福島がきっかけとなって国が衰退しない”ことを第一にしてるので県民の立場には立っていないのであてにはできない。

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