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日本共産党の吉井英勝衆院議員、「3・11福島原発事故に責任を負うべき者にその自覚がないことは許されない」
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/211.html
投稿者 mainau 日時 2012 年 12 月 07 日 20:42:57: GgaPs4QXWLwO2
 


3・11福島原発事故に責任を負うべき者にその自覚がないことは許されない

 日本原発の安全は守られるのか、という問題についての国会での取り組みを、改めて振り返ってみます。同時に、農林漁業と中小企業の仕事とが結び付いた再生可能エネルギー、地熱など自然エネルギーの爆発的な研究開発と普及によって、都市でも農村でも「地産地消」の日本のエネルギーと地域経済を発展させること。さらに大企業が海外へ出て行っても国内にこれからも住み続け、働き、暮らしていく人びとの持続可能な発展の道を考えたいと思います。

 私が国会で仕事をするようになったのは、1988年2月29日に参議院の大阪補欠選挙で当選させていただいて(うるう年の2月29日に当選した議員はおそらく憲政史上1人でしょう)、その後1990年2月の総選挙で衆議院に変わりましたが、この1988年からいろいろな角度から、継続的に長く原発問題に取り組んできました。

 第1に、昨年の3月11日に起きた東京電力福島第一原発の事故は未然に防ぐことができる可能性があったのに、警告を無視した東電と政府の「不作為の責任」に繋がる問題を記したいと思います。

 小泉内閣の時代の2004年12月に、インドネシア・スマトラ沖で巨大な地震・津波が発生しました。“同規模の地震や津波が日本の老朽化した原発を直撃したらどうなるか”という観点から、地震、津波(「押し波」も「引き波」も含めて)、全電源喪失などの問題を系統的に取り上げてきました。

たとえば2006年3月1日の衆議院予算委員会第7分科会で津波の問題を取り上げた時、広瀬原子力安全・保安院長(当時)は「スマトラ沖地震による津波にとりましても、インド洋沿岸に設置されております原子力発電所も影響を受けた」「津波で被害を受けたインドのタミールナルド州で開催されたIAEAのワークショップに参加し、被害を受けた原発の現地調査やスマトラ島の被害報告などの情報収集を行っております」と答弁しています。これはインドのマドラス原発で津波の「押し波」によって、冷却用のポンプが使用不能になったということを把握していたということです。

私は、この答弁を受けて、「押し波の波高が10mとかもっと高い場合もある。水没に近い状態で原発の機械室の機能が損なわれる」ことを指摘するとともに、「引き波」の時に原発停止後の核燃料を冷却し続ける機器冷却系に必要な冷却水を取ろうとしても、海水面が冷却水の取水口の下にまで下がると冷却不能になるという問題も提起しました。

 巨大地震に老朽化した原発が耐えられるかという問題を、実証実験するのに使用できる香川県多度津町にあった世界一の大型振動台を使って、使用して放射化している原発機器を振動台に乗せて実験した例はあるかと質問すると、広瀬原子力安全・保安院長は、「多度津を使った試験は21件あるが、老朽化したものについての実証試験は行っておりません」と答えました。小泉内閣の手で「行革」の名の下、今治造船へ倉庫用地として、310億円の装置を2億7700万円でこっそり売却されていたのです。

当時の二階経済産業大臣は、地震・津波問題に、「最悪の事態を考えても考えすぎということはない。省を挙げて真剣に取り組むことをお約束申しあげる」と言いましたが、東京電力が無視したのか、総理大臣を先頭に内閣が無視したのか、大臣答弁を官僚がサボタージュしたのか、結局、対策はとられることなく3月11日を迎えました。

 2005年12月には小泉内閣に質問主意書を出していて、上に書いた多度津の施設を売却するべきでないことを質していましたが、地震対策を無視して翌年度に売却しました。

 安倍晋三内閣に代わった後の2006年12月13日にも質問主意書を出しました。私が「高圧送電鉄塔が倒壊すると、外部電源が得られなくなるのではないか」と質したのに対して、閣議決定して返ってきた答弁書では、「外部電源系は、2回線以上の送電線により電力系統に接続された設計となっている」「外部電源からの電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である」と答えました。

 また、「核燃料棒の崩壊熱を除去するためには、機器冷却系電源を確保できることが、原発にとって絶対必要である。現実には自家発電機事故で原子炉が停止するなどバックアップ機能が働かない原発事故があったのではないか(スウェーデンのフォルクスマルク原発で、ディーゼル発電機とバッテリーを組み合わせた内部電源が2系列で事故を起こしたことを踏まえての質問)。」と問いました。これに対して「必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた例はない」「フォルクスマルク原発とは異なる設計となっていることから、同発電所と同様の事態が発生するとは考えられない」という答弁書でした。

 「地震で送電鉄塔の倒壊によって外部電源が得られない状態が生まれ、内部電源もフォルクスマルク原発のようにディーゼル発電機もバッテリーも働かなくなった時、機器冷却系は働かないことになる。こうした場合の安全性について検討しているか」と問うたことについても、安倍内閣の答弁書は、「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、審査指針に基づき審査、確認しているものであり、ご指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期している」と答え、私がさらに「崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料は焼損するのではないか」と質すと、「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」と胸を張って答弁書を書いていたのです。

 これは小泉〜安倍という自公政権時代だけでなく、政権交代後の民主党・社民党・国民新党の3党連立政権時代の直嶋正行経済産業大臣も同じで、私が「外部電源も内部電源も失われる全電源喪失になると、原発は炉心溶融という深刻な事態になるだろう」と質問したのに対して、「ご指摘のようなメルトダウンを起こさない、このための様々な仕組みを作っている」(2010年4月9日、経済産業委員会)と、メルトダウンは有り得ないと胸を張りました。

 東京電力の言いなりになって、地震、津波、全電源対策の心配はないと政府が主張し、東電に対策を取らせなかったのですから、東京電力と自公政権、民主党中心の連立政権の3・11以前の「不作為の責任」は重大です。

 第2は、3・11の「全電源喪失」が分かった午後3時42分以降の東京電力と、官邸の対応の問題です。

 原発を停止しても、圧力容器の中の核燃料棒は崩壊熱を出し続けますから、核燃料棒が冷却水から頭を出さないようにさせることが重要です。そうしないと、冷却できなくなって核燃料棒の被覆管のジルコニウムが、1200℃を超える位から水と反応して水素が発生し、さらにもう少し温度が上がると被覆管が溶けて、中に閉じ込めている放射性ヨウ素などが外部に放出することになります。さらに2800℃位で核燃料そのものが溶けて、セシウム、ストロンチウムなどからプルトニウムに至るまで、外部に放出されます。

 そんなことは東電の技術者はもとより、官邸に詰めていた技術者も分かっていたはずです。それなのになぜ圧力容器内の圧力を下げて、消火栓ラインなどからでも冷却水を注水するラインの形成に即座に取り組まなかったのか、冷却用の純水が不足したら目の前の海水を注水してでも冷やすことをしなかったのかが、大変不思議なことです。

 同じように津波の被害を受けた、宮城県の東北電力・女川原発では、5系列の外部電源のうち4系列は壊れました。しかし、生き残った1系列で機器冷却系を動かすことに成功して、約10時間後には「冷温停止」(冷却水の圧力と温度が1気圧、100℃以内)となりました。

 福島第一原発では電源がなくなってしまった分、余計に時間はかかったとしても、海水注入などで冷やし続ければ、メルトダウンと建屋の爆発とは食い止めることができた可能性はあります。

 なぜ、それができなかったのか。東電は海水注入による廃炉を恐れたこと。何とか海水注入を遅らせて、冷温停止に持っていくことで福島第一原発という利益を上げる資産を残したがったことがあると思います。

 もう一つは、原子力災害対策本部長をはじめとする官邸が、3月11日の午後3時42分に「全電源喪失」の報告を受け、直ちに東京電力に対して早期に圧力容器内の減圧と海水注入を含む緊急対策を取らせきらなかったことがあると思います。

 政治家に原発の知識がなくとも、原子力安全委員会や、原子力安全・保安院とサポートする原子力安全基盤機構(JNES=ジェイネス)や各機関の技術参与などが、知恵と技術を結集することはできたはずです。しかし、そういう仕組みを作らないで、ずるずる事態が最悪の状況に進んで行ったことや情報公開が極端に弱かったことなど、「国会事故調報告」などの各種報告書の指摘も踏まえて解明が必要でしょう。

 1999年のJCO事故では、企業の責任者が「執行猶予付きで懲役4年」と刑事責任を負いました。

 しかし、福島第一原発事故の場合は、刑事責任も民事責任も問われないままです。本来なら3・11以前の「不作為の責任」を自覚しなければならない人や、3・11以降の事故対応の誤りに責任を感じなければならない人たちが、開き直って、このことに触れるマスコミなどをネットで攻撃したり、「名誉棄損だ」と訴訟を起こしたりしています。「昔から脱原発だ」と、自分を売り込むことに熱心な人もいます。

 いまだ原発事故が収束していないことや、避難を余儀なくされている16万人を超える人々の苦しみを考えているとはとうてい思えません。全く許しがたいことです。これでは政治が国民から信頼されず、政治不信から極端な過激主張やファシズムが台頭してくることが心配です。

 私は、原子核工学を学び、真空技術や宇宙開発から化学プラントに関わりを持ってきた技術屋出身の政治家として、湯川秀樹先生らが説いてこられた「科学者・技術者の社会的責任」を果たすという立場から、再生可能エネルギーの爆発的普及をめざし、同時にそれが農林漁業や中小企業の力と結び付いて、原発に依存しないエネルギー構造となり、地域経済の持続可能な発展のために頑張っていきたいと思います。

(2012.11.9)

Copy from ( http://www.441-h.com/message.html )


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mainau:
吉田議員は、京都大学の湯川秀樹の伝統を引き継ぎ、「科学者の社会的責任」ということを生涯の課題として取り組んだ。
政治的立場が違うとはいえ、小出氏や今中氏に見られるような熊取六人衆らにも見られるような、アンチ権力側の原発問題専門家として、京大工学部、理学部の伝統を引き継いでいた。
議員生活の中での最大の功績の一つは、地震と津波によりメルトダウンがフクシマ第一原子力発電所で発生する危険性をはっきりと見抜き、指摘したことである。
彼の指摘にもかかわらず、東電と当時の政府が事態を甘く見ていた。
その結果、未曾有の大事故が発生し、フクイチ事故は収束もしないままに今日に至っている。

 

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コメント
 
01. 2012年12月07日 21:47:31 : xSDqWS57c6
今後は政治化を引退し、脱原発周辺に絞ってご活動されるということでは、と期待しております。

02. mainau 2012年12月07日 23:18:49 : GgaPs4QXWLwO2 : 85rTG3hiJk
訂正:最後の私のコメント
もちろん、"吉田"議員ではなくて、"吉井"議員です。失礼しました。


この人の代理になれるほどの知識があって、かつ国会で質問できる人間は、他にいなかったので、引退はまことに残念です。

多くの国民が晩発性障害でぼろぼろになるであろうと予測される二十年後、吉井議員、小出氏、今中氏などがもしも存命されていないとかいう事態になれば、恐るべきことになるだろう。
みなが長生きしてくれることをもちろん期待しているが、こればかりは天命というものがある。
もっと若手で本格的に原子工学を学んだ理論家の、アンチ権力側の原発専門家がたくさん出てほしい。
現在のベラルーシは、ヨーロッパ最後の独裁政権といわれる独裁者のもと、被ばく者が本当に惨めな状態だ。
あのようになりたくない。


03. 2012年12月08日 02:15:04 : FfzzRIbxkp
事前にこれだけの対策をお持ちで政治活動もしていらしたのに、さぞかし無念でしょうに。
原子力規制委員に入って欲しい。

04. 2012年12月08日 03:44:48 : RufpgDo1AM
まだ隠居は早いのでは?

志位とかなんとかいう人間より
よほど国民のためになるぞ。


05. 2012年12月08日 03:59:16 : sUpHQ8Q75g
「責任を負うべき者にその自覚がないことは許されない」
この言葉は原発問題だけじゃなく政治経済全般に言えることだ

戦後60年の悲惨な失政を続けてきた痔罠盗と
1999年から10年ほど痔罠と組んで利権を貪ってきた創価公明党

こいつら何の反省もないどころか
こいつらの尻拭いを試みて失敗した鳩山や
鳩山の後任で民主党を乗っ取った菅と野田の失敗を強調し
まるで自分らには何の責任もないかのような厚顔無恥さだ

共産党が少し位増えても構わないから
とにかく痔罠盗と創価公明党を消滅に追い込むべきだ


06. 2012年12月08日 04:56:52 : EcvzSYHECy
アメリカCIAの指示により共産党は
戦後六十七年間各選挙区に泡沫候補を立て
野党票を割り、結果自公民を助け確かな野盗を
夜盗と共に敵味方を演じ分け国民を騙して来たのだ。
今回も同じ行動を取り決して野党同士と
政策協定、選挙協力、連合もしないで
たしかな野盗を目指す税金ドロホーだ。

07. 2012年12月08日 07:07:43 : TEz5BZ5L8s
kinkin.tvが無料で見れるそうです。http://kinkin.tv/index.html

12月1日放送分 小出裕章さんが福島原発について話されてます。


08. 2012年12月08日 07:49:51 : Ajg38KPcwU
-----「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」

木で鼻を括(くく)ったというが、そういう政府の答弁だ。

政府は学者の「原発は多重防護だから安全だ」という説明で満足し、吉井氏の「そうとはいえ
ない」という指摘を無視したわけだ。指摘されたことをまっとうに捉えて議論に応じるという
姿勢が政府になければ、どんなに優れた人が国会にいても無意味だということがよくわかる。

吉井氏の予言どおり、多重防護は一瞬にして吹き飛びあの悲惨な事故となった。

老朽化した原発の危険とその対策のため世界一の大型振動台を使って試験せよとの指摘も貴重
だ。この次はもっと大きなゆれが老朽原発を襲い、より巨大な悪夢となるだろう。


09. 2012年12月08日 07:58:15 : RVZOyceqjw
真面に政治が、質問者側だけ機能していた証です。
感謝です。
腐った野党じゃなかった証です。

10. 2012年12月08日 08:12:51 : RVZOyceqjw
えらいほうの技術屋が本当のこと発言すると外され干されてしまう。
もっとえらい東大法学出が訳が分からなく隠蔽しデタラメにしてしまう。

記者会見でも、一発で外された人いたよね。

天井落下といい
技術屋軽視の流れは、国家衰退を確実に助長する。


11. 2012年12月08日 09:00:01 : AKtsaWtBBM
共産党は、
・東電や政府や福島県の責任者を”国家と国民に対する犯罪”と言うことで裁判にかける(無期懲役レベル、財産没収)
・スピーディ隠しを徹底追及して責任をとらせる(→公職追放、刑事罰)
・御用学者を裁く(→公職追放)
・東電を解体して国有化する
・そのためには憲法も変える
以上を公約とすればかなりイケると思う。

12. 2012年12月08日 09:30:31 : gdUKRPuV3U
じょーん原子力安全・保安院長、経済産業委員会、原子力災害対策本部長等の原子力関係者は、責任を取らなくても良いのでしょうか?

国会で「大丈夫」と宣言した首相の責任はどこに行ってしまったのでしょうね?

原子力関係の官僚、原発医療関係者の責任はどこに行ってしまったのでしょう?

Joan Chandos Baez の「Where Have All Flowers gone」ならぬ「Where Have All Responsibilities gone」状態の日本ですねぇ〜〜


13. 2012年12月08日 12:29:53 : gVWQx0jEew
04氏に同意 引退は速い。志位党首よりはるかに有能だ。
もったいない。

14. 2012年12月09日 06:12:11 : TumGgIXqfw
>>10
>技術屋軽視の流れは、国家衰退を確実に助長する。

吉井氏に反論したのも御用の技術屋、天井落下も技術屋が常識をもたなかったため。
技術軽視ではなく、技術屋の劣化がある。技術屋も官僚になれば劣化する。


15. 2012年12月09日 13:56:00 : 8yTYsSFMYQ
共産党は支持しないが吉井氏は支持する。
そう、こういう人こそ原子力規制委員に相応しい。

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