★阿修羅♪ > 経世済民75 > 140.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
復興日本 第10部 崩れたシナリオ (下)超円高で工場消えた (中)電力不足、「東」から全国へ
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/140.html
投稿者 ts 日時 2012 年 2 月 12 日 12:21:16: kUFLMxTYoFY0M
 


http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120212/fnc12021208310002-n1.htm
【復興日本】第10部 崩れたシナリオ(下)超円高で工場消えた
2012.2.12 08:29

 「稼働開始からわずか2年でこんな状況になるとは思わなかった。最低10年は稼働してほしかった」。兵庫県の井戸敏三知事は今月7日の定例会見で、ため息交じりに語った。パナソニックが同県尼崎市にある尼崎第3工場の生産休止を決めたことへの発言だ。

 尼崎工場は世界最大級のプラズマパネル生産基地との鳴り物入りで、平成17年9月に第1工場が操業を始めた。県も市も地元経済活性化の起爆剤と歓迎した。

 しかし、現在、その面影はない。第1工場はプラズマ生産を中国に移し、そこで太陽電池の生産を行う予定だったが、昨秋、その計画は撤回され、太陽電池はマレーシアの新工場で生産される。第3工場に至っては井戸知事が嘆くほどの短命だ。県はパナソニックに支給した補助金約38億円のうち約13億円の返還を求める異例の措置に出た。

 さらに、同社は4月をめどに調達本部機能をシンガポールに移す。24年度はアジアの部材購入を増やし、海外調達比率を前年度より3ポイント高い60%程度にするという。

 この生産縮小と海外移転を招いた最大の要因が、歴史的な円高である。

                ×  ×  ×

 日本総合研究所は、23年度下期の平均円相場が1ドル=77円ならば、製造業全体で経常利益を2920億円押し下げると試算する。パナソニックの場合は対ドルで1円円高になると、経常利益は年間38億円減る。「日本での製造は採算が合わない」(幹部)との判断に傾かざるを得なかった。「国内生産にこだわっていては、ウォン安を武器にするサムスン電子など韓国勢に対抗できない」(大手電機)と危機感は強まるばかりだ。

 同様の動きは、日本の輸出産業全体で加速している。東芝は来秋までに半導体3工場を閉鎖。富士通テンは5月までに神戸工場を閉鎖し、一部を中国の工場に移す。トヨタ自動車が輸出用主力SUV(スポーツ用多目的車)「ハイランダー」の生産を国内から米国に移すことを決めたのをはじめ、日産自動車、ホンダなども海外生産強化に乗り出している。

 震災後、日本に居座る超円高。それが震災後の経済回復シナリオに与えた影響は計り知れない。

                   ◇

 ■空洞化加速 被災地雇用奪う

 円相場は東日本大震災発生後、決済や保険金支払いに備えて円需要が強まるとの思惑から急騰し、3月17日、平成7年4月以来の戦後最高値を更新する1ドル=76円25銭をつけた。

 それでも、これは明らかに行き過ぎであり、落ち着きを取り戻せば、円安基調に転じるとの見方が強まる。実際、4月初旬には1ドル=85円台まで値下がりした。

 当時、例えば、日本総合研究所は「年央以降は徐々に円安」と予測していた。震災で日本経済は弱くなり、逆に米国経済は減税や金融の量的緩和などの効果で回復するだろう。牧田健上席主任研究員は「米景気が回復して量的緩和が終われば、金利上昇するとの観測があった」と振り返る。

 高金利国の通貨は買われる。一方、日本は復興を支える意味からも超低金利を続けざるを得ない。両国の金利差は広がり、ドル高円安になる-。そんな予想から、円安で輸出が増え、震災復興を下支えする、との期待さえあった。

 だが、ギリシャの財政赤字問題はこじれて欧州全体の経済危機に発展した。米国では景気回復が遅れ、財政への不安だけが募った。円は相対的に安全な資産として買い進められ、8月には海外市場で一時76円を割り込んだ。「欧州の政治の力を過信していた。米国の景気回復期待も過度で、失望感が大きかった」と牧田氏はいう。

                ×  ×  ×

 止まらぬ円高に、政府は昨年10月21日、雇用対策や中小企業支援策など総事業費23兆円を超える「円高への総合的対応策」を閣議決定した。そこには「必要な時には断固たる措置をとる」と明記されている。円売りドル買い介入の意志をはっきりと示し、市場を牽制(けんせい)したのだ。

 それでも円高基調は変わらないどころか、10日後の31日にはオセアニア市場で1ドル=75円32銭という戦後最高値をつけた。政府の「断固たる」決意は完全に黙殺された格好になった。

 この日、約3カ月ぶりの介入が実施された。介入額は8兆円を超え、1日としては過去最大規模である。翌11月1日から4日までは、直ちに介入を公表しない「覆面介入」だ。民主党政権が、この手法をとったのは初めてだった。日本市場が休みになる11月3日の文化の日も介入は行われ、4日間の総額は約1兆円に達した。

 こうした、まるで堪忍袋の緒が切れたかのような政府の動きもあったが、円相場は今も1ドル=76〜77円台である。昨年の年間平均為替レートは前年より約8円高い1ドル=79円76銭。戦後最高だ。円安期待はこなごなに砕かれ、輸出産業にとって深刻な事態が訪れた。

                ×  ×  ×

 自動車や電機は、材料や部品など取引先の裾野が広い。大手が海外移転すれば、影響は取引先企業に及ぶ。日本政策金融公庫が昨年、約5600の中小企業を対象に調査したところ、約17%が「円高で5%以上の減益」と回答。その約3割は取引先が海外移転を強めていると感じ、約1割は海外移転を検討していた。

 ますます厳しくなる国内市場。円高で安い海外の部品などとの競争はそれに拍車をかける。中小企業は我慢比べを強いられている。

 生産部門の海外脱出を促す要因は円高だけではない。福島第1原発事故後の電力不足に加え、火力発電強化に伴うコスト増による電気料金値上げも控える。ライバル国よりも高い法人税の実効税率、遅々として進まない環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉。日本で生産を続けるメリットはますます少なくなる。

 経済の停滞は復興の足を引っ張るうえ、被災した東北地方は九州と並ぶ製造業の一大生産拠点だ。輸出産業の受けた打撃が直接伝わる。それが海外への生産移転、空洞化の加速というかたちを取ると雇用や消費に深刻な影響を与える。被災地はまた一つ、重しを抱えることになる。(大柳聡庸、牛島要平、石垣良幸)
 
 
 


【復興日本】第10部 崩れたシナリオ(中)電力不足、「東」から全国へ
2012.2.11 07:43

 「小さなものを積み上げる。革新的な対策があるわけではない」。関西電力の八木誠社長は1月31日、今年の夏も繰り返される恐れのある電力不足懸念にどう対応するかを問われ、こう答えるしかなかった。

 八木社長自身、関西がここまで追い込まれるとは、東日本大震災直後には、夢にも思っていなかった。当時、深刻だったのは、爆発した福島第1原発を持つ東京電力や、被災地を抱える東北電力だ。全国の電力各社が両社が供給する地域を支えねばならない。その中心的役割をどう担うかが、関電の課題だった。それが一転、電力不足の当事者になってしまったのだ。

                ×  ×  ×

 関電が担当地域に10%以上の節電要請を始めた昨年12月19日、阪急電鉄は逆に電車内の暖房温度を「10度台前半」から「10度台半ば」に引き上げることになった。阪急はこの冬、節電のために車内温度の抑制を始めた。コートを着込んだ乗客が寒く感じることは少ないはずと見込み、あえて公表しなかった。

 しかし、12月12日の記者会見で節電対策を聞かれた角和夫社長が「車内暖房10度台前半」と応じると、翌日から「やっぱり」という不満が乗客から次々に寄せられた。結局、車内温度を上げ、車掌が乗務員室の温度計を見ながらこまめに調節することにした。

 関電は2月3日、電力供給力に対する使用率が96%まで上昇すると予想。需給の厳しさを色で示す「でんき予報」マークは震災以来最も厳しい「赤」になった。関西の私鉄各社は使用率が97%以上になれば、間引き運転も検討する。

                ×  ×  ×

 震災後、首都圏の電力不足を心配した企業は競うように研究開発施設や情報管理施設を西に移した。都市対抗野球はじめ、コンサートなどのイベントも西日本での開催にシフトした。

 しかし、電力不安が全国規模に拡大した。それは日本経済全体に回復シナリオの修正を迫ることを意味した。引き金は昨年5月6日、菅直人首相(当時)が行った中部電力への浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止要請だ。浜岡原発は東海地震の予想震源地の上にある。津波対策などが不十分と判断されたのだ。

 原発事故以来、国民に広がっていた原発不信は決定的になり、日本は今年4月、国内電力の3割を担う全原発の停止という深刻な事態に陥る。

                   ◇

 ■火力増強 値上げショック

 現在、国内で動いている原発は54基中3基だ。順次定期点検で停止し、点検終了後も再稼働できないから、稼働原発は減っていく。

 関西電力管内で唯一動いている高浜3号機(福井県)も今月20日には定期点検に入る。20〜24日の最大需要見込みは2559万キロワット。これに対して、火力発電28基をフル稼働させても供給能力は2376万キロワットで、183万キロワットの不足が見込まれる。一段の節電で乗り切るしかない。

 見過ごせないのは、代替電源の中心となる火力発電所のトラブルが全国で起きていることだ。1月28日に中国電力の下松(くだまつ)発電所3号機(山口県)、30日には関電の堺港発電所3号機(堺市)が停止。今月3日には、九州電力の新大分発電所(大分県)が燃料の液化天然ガス(LNG)を送る配管の凍結で停止した。電力供給の安定性で火力発電は原発に到底及ばない。八木社長が電力危機回避には「原発再稼働が不可欠だ」と訴えるゆえんだ。

 だが、再稼働への道は厳しい。まず、全原発に義務づけられたストレステスト(耐性検査)。想定以上の地震や津波などに襲われた場合、どの程度まで耐えられるかを分析、結果を経済産業省原子力安全・保安院が評価する。保安院が「妥当」と判断しても立地自治体の了解が必要になる。

 政府が閣議決定した「運転40年で廃炉」とする法案もある。例外的に20年延長できるが、今年で運転42年を迎え、対象になる関電美浜1号機(福井県)などの再稼働は一段と難しくなろう。

                ×  ×  ×

 首都圏からの機能分散も実効性があやしくなった。

 進学塾「東進ハイスクール」を運営するナガセ(東京都武蔵野市)は、講義を生徒が好きな時間にネット経由で受講、講義後のテスト結果をコンピューターで解析し、次の講義や個別指導に反映させている。

 このシステムと生徒の学習履歴は同社の切り札だ。電力危機を受け、昨年6月、横浜市の本サーバーとは別に神戸市にバックアップ用サーバーを増設し、本サーバーが停止しても3時間で復旧できるようにした。

 しかし、全国規模の電力不足は想定外だった。市村秀二上級執行役員は「絶対に電力不足のツケを受験生に負わせない」と次の対策を模索している。

 大手金融機関も、実際に一方のデータセンターやシステムが突然停止した場合、ATM(現金自動預払機)などのシステムを動かしたまま、直ちに他方に切り替えるのは難しいという。1月10日、新生銀行で起きたシステム障害は移行作業の難しさを見せつけた。都内のデータセンターを関西に移そうとしたところ、約3万5千件の振り込みができなくなったのだ。

                ×  ×  ×

 もっとも、有事への備えよりも日本経済に直接打撃を与える事態が起きた。東電による事業者向け電気料金の値上げだ。

 理由は火力増強に伴うLNG、石油など燃料費の増大で、4月から平均17%、夜間電気料金は4割の値上げになる。

 節電要請もあり、例えば、鉄スクラップを電気で作った熱で溶かし、鉄鋼製品を作る電炉メーカーは夜間や休日の操業を強化していた。この大幅値上げで、電炉業界全体で60億〜70億円のコスト増になるという。

 普通鋼電炉工業会の栗川勝俊会長は「刃物で突き刺されたほどの痛み」と話し、日本鉄鋼連盟の林田英治会長も「利益が吹っ飛ぶどころか、即座に赤字転落だ」と悲鳴を上げた。

 内閣府は、値上げで実質国内総生産(GDP)で0・1〜0・2%低下すると試算。日本エネルギー経済研究所の末広茂氏は、7月以降も原発が再稼働しない場合、電力は5・4%不足し、大規模停電回避のための生産抑制がさらにGDPを押し下げる、とみる。

 震災直後に計画停電が実施され、昨夏は第1次石油危機以来、37年ぶりに電力使用制限令が発動された。

 しかし、菅前政権の“脱原発依存宣言”以来、安定供給の面では、火力にも遠く及ばない太陽光発電などの自然エネルギーにばかり目が向き、原発再稼働が正面から議論されることはほとんどなかった。そして、危機は深化していった。(吉村英輝、川上朝栄、内海俊彦、石川有紀)

【復興日本】第9部 教訓は生きたか(5)孤独死防止へ経験者動く
【復興日本】第9部 教訓は生きたか(4)街を再建、合意形成に粘り
【復興日本】第9部 教訓は生きたか(3)大規模再開発も戻らぬ活気
【復興日本】第9部 教訓は生きたか(2)「国民皆地震保険」幻のまま

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年2月12日 14:22:10 : cqRnZH2CUM

「いやな感じ」

 東日本大震災による生産ラインの断裂や原発停止に伴う火力発電原料の輸入増加な
ど、特殊要因に見舞われた2011年度の貿易収支の悪化や、企業収益の悪化は読み切れ
ていた事なので、実際にその数字に過敏に反応するのは、余り意味がない。

重要なのは、それが一過性のものにならず定着化する事をどう防ぐか、であってそれ
は企業であれば競合他社にシェアを奪われる前に一日も早く生産ラインを戻し、かつ、
このような天災に対応するリスク分散を進める事だろうし、LNGや原油輸入の増大に
ついては冷静に政治指導者が中長期的な課題としての原子力依存からの脱却の問題と、
国益を考えた段階的な原発再稼動問題を峻別し、当面の原発再稼動への道筋を付けて
いく事だろう。 

このうち、政治はいつもの事で迷走している感じだが、企業は着実に生産ラインの修
復を成し遂げていっている、そうではないだろうか。

そんな認識からすると、最近の一部全国紙の報道にはやはり何か意図を持った報道が
されているという感覚?誰かが世論操作を仕掛けているのではないか、という感覚?、
いやな感じ、がある。

経常収支の赤字化を懸念する記事群、電機各社の収益悪化を報ずる記事群、勿論、そ
れぞれ事実であって、構造的な意味でも一過性要因だけではない要素が隠されている
のも確かだが、あくまで個人的な主観として、寧ろ国民に、「危機は深く、今野田政
権が進めようとしている政策が速やかに進まないと、もっと大変な事になる」という
事を別々の事象の記事群を通じて<刷り込もうとしている>という印象を持つ。

今回の設問で示された記事についても、危機管理の鉄則として(というよりは寧ろ本
業として)当然そのようなシミュレーションはされているだろうし、寧ろこのタイミ
ングでそれが記事になる事の何故、を考えてしまう。

ただ逆に、仮にそこに操作があったとしても、その操作の方向そのもの(国民の皆さ
ん、危機はここまで深く迫っているので、消費税増税もやむをえませんし、「社会保
障と税の一体改革」を速やかに進め、財政再建に道筋を建てなければなりません、と
いうメッセージ)は正しいし、(少なくとも市場に、日本も主体性を持って政策対応
ができる、という事実を財政再建そのものまでの道程は長くても、一度この辺で見せ
ておかなければ)という「透けて見える本音」についても違和感はないので、操作が
あるという前提からすればその操作の拙劣さが、寧ろ苛立たしい。少し舐めているん
じゃないか、という感じで。

また、このような記事については、大銀行は自分だけは惨禍から逃れようと<ずる
を>している式の反応が考えられるが、逆に各金融機関が例えば国債暴落というよう
な危機的局面においてその健全性を保つ事が、ドミノ倒しの防波堤になる訳なので、
そこも冷静に記事を受け止める姿勢が求められるし、本当は有識者のコメントなど巧
く使ってウォール街だけが巧くやっている、連中を打倒しろ、式の或る種の<べたな
認識の構図>にこの報道が落ちない工夫?読ませる側の工夫?も求められるのではな
いか。

いやそこはそのままの操作意図があるとすると、操作する方向それ自体が分裂してし
まっているので、実は喜劇を我々は見ている、という事だろう。
               
                        評論家:立原遼

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ●○○JMMホームページにて、過去のすべてのアーカイブが見られます。○○●
          ( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )


02. 2012年2月13日 12:28:39 : IOzibbQO0w
10−12月GDPは2期ぶりマイナス、予想上回る減少−輸出減響く(2)

  2月13日(ブルームバーグ):昨年10−12月期の実質国内総生産(GDP)1次速報値は前期比年率で2.3%減と、2四半期ぶりにマイナスに転じた。減少率は事前の市場予想を上回った。欧州の政府債務(ソブリン)問題の深刻化による世界経済の減速、タイの洪水の影響や円高により、輸出が落ち込んだことがGDPを押し下げた。

  内閣府が13日発表した同期のGDP1次速報値は物価変動の影響を除いた実質で、前期比0.6%減となった。GDPの約6割を占める個人消費は同0.3%増、設備投資は同1.9%増。GDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、国内需要(内需)はプラス0.1ポイント、財貨・サービスの輸出から輸入を差し引いた純輸出(外需)はマイナス0.6ポイントだった。

  ブルームバーグ・ニュースの事前調査によるGDPの予想中央値は、前期比が0.3%減、年率換算では1.3%減だった。

  10−12月期は7−9月期の高成長から一転してマイナス成長となり、日本経済が踊り場入りしていることをあらためて裏付けた。今後、タイの洪水の影響は徐々に薄れていくとみられる。しかし、世界経済の減速により外需の低迷が引き続き景気の足を引っ張る一方で、国内では個人消費が比較的堅調なほか、東日本大震災の復興需要も徐々に顕在化してくるとみられており、当面、外需と内需の綱引きが続くとみられている。

  古川元久経済財政兼国家戦略担当相はGDP発表後に談話を公表し、2期ぶりのマイナス成長となったことについて「海外経済が弱い回復を続ける中、タイの洪水の影響という一時的な要因が加わって、外需が大きく押し下げられたことによる」と説明。今後は「世界経済の緩やかな好転の中で輸出が着実に増加すると期待される」ほか、内需も「復興需要の顕在化」が見込まれることなどから、景気は「緩やかな持ち直し傾向が続く」との見方を示した。

        輸出と在庫の落ち込みが主因

  今回マイナス成長となった最大の要因は輸出と在庫の落ち込み。輸出は前期比3.1%減と大幅なマイナス。また、在庫だけで同期のGDP成長率を0.3%押し下げた。野村証券の木内登英チーフエコノミストは「外需と在庫投資の悪化が予想を上回る大幅マイナス成長の主因」とみる。

  その上で、内需の柱である実質個人消費と実質設備投資はいずれも事前予想を上回り、「内需の安定」を裏付けたと指摘。「10−12月期は、震災後の生産正常化一服、タイの洪水、海外景気減速などを背景にマイナス成長となったが、2012年1−3月期の実質GDP成長率は、公共投資の拡大と輸出の回復により、前期の落ち込みを取り戻す高成長になる」と予想している。

  生活実感により近いとされる名目GDPは、前期比0.8%減(年率換算3.1%減)だった。総合的な物価指数であるGDPデフレーターは前年同期比1.6%低下と、前期(2.1%低下)からマイナス幅は縮小したが、引き続きデフレ状況にあることを示した。

         景気は10−12月が底か

  日本銀行は1月の金融経済月報で、国内景気は「海外経済の減速や円高の影響などから、横ばい圏内の動きとなっている」と指摘。先行きは「当面、横ばい圏内の動きを続けるとみられる」としながらも、その後は「新興国・資源国にけん引される形で海外経済の成長率が再び高まることや、震災復興関連の需要が徐々に顕在化していくことなどから、緩やかな回復経路に復していく」との見通しを示した、

  SMBC日興証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは「昨年12月の生産の強さはタイ洪水の影響一巡を物語っており、弱かった輸出も前月比ベースでは少し持ち直した」と指摘。「消費は年末商戦の好調さが示され、住宅はまだ弱いものの、設備投資は復興需要を背景に建設関連の強さが際立つ形となった」とした上で、「10−12月を底に1−3月は改善する方向が期待できる」とみる。

  一方、モルガン・スタンレーMUFG証券の佐藤健裕チーフエコノミストは「1−3月期は震災復興関連の公共事業から公的需要の下支え効果が強まり、GDP成長率はプラスに戻る見込み」としながらも、「海外経済の低成長や円高の影響から、輸出は引き続き弱含み、高成長は期待できない」と指摘する。

  9日発表された民間エコノミスト対象のESPフォーキャスト調査によると、1−3月期の実質GDP成長率は平均で前期比年率プラス2.0%を予想している。日銀は13日から2日間の予定で金融政策決定会合を開く。ブルームバーグが日銀ウオッチャー13人を対象に行った調査では、12人が現状維持を予想したが、為替相場や欧州情勢の展開次第で、3月期末に向け緊張感が高まっていくとみられている。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 日高正裕  Masahiro Hidaka mhidaka@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.net東京 Chris Anstey canstey@bloomberg.net
更新日時: 2012/02/13 10:32 JST


03. 2012年2月13日 14:46:18 : d0IApkMkII
将来人口が激減するんだから、もう東北を整備する必要がないと思う。
橋や水道管などの老朽化、地域や学校の小規模化を考えたら
狭い地域しか整備することができない。
人口の少ない所は捨てておくしかなくなる。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧