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常識の欠如したお人好しの国民 年金・エネルギー問題/無知は犯罪(環境問題を考える)
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/230.html
投稿者 エテ公 日時 2012 年 2 月 23 日 22:28:36: .XQ.mNI0RTQBI
 

どこに投稿しようか悩みましたが、共通するテーマが「経済」だったので経済板に投稿いたします。

最初に補足しておきますが、この筆者さんの持論は「発電コスト≒投入エネルギー量」です。

たとえば同じ電力を生むにも、一万円の自転車一台で行う人力発電と、10万円のソーラーパネルで発電するのとでは、後者のほうがより石油や鉱物資源を浪費(ムダ遣い)していることになります。

だからこそ自然エネルギー発電は“おいしい”わけですね。これに国家から補助金がついたり公定価格制度なんかが導入されたりしたら、もう企業はウハウハです。原発に代わる電力利権は自然エネで決まりでしょう。

まあそれで景気がよくなってくれれば文句ありませんよ。

資源の枯渇?

知らんがな。

================


No723(2012/02/17)
常識の欠如したお人好しの国民
年金・エネルギー問題/無知は犯罪


 現在の日本国民とはなんと非論理的で思考レベルが低いのだろうか?一重に戦後教育の失敗の付けが現れているように思う。あるいは権力者の深遠な計画によって、国民総白痴化を意図的に構築したのであろうか? 何れにしてもこの国は近い将来、没落することになるように思う。

 例えば、国会では税と年金の一体改革などという訳のわからぬ主張が、さも当然のように語られている。政府の説明する年金制度の破綻理由は全くの嘘っぱちである。
 日本の年金制度は積立方式であり、自らが現役時代に積み立てた資金運用を国家に付託し、国家は安全性の高い資金運用によって運用益を稼ぎ、現役時代に積み立てた資金プラスαを退職後に受け取るものである。つまり世代間扶養などではなく、将来的に労働人口が減少することによって破綻することなどありえないのである。
 ではなぜ今、年金制度が崩壊の危機に瀕しているのか?これは年金資金を管理する国が資金運用に失敗し、あるいはもっと有り体に言えば横領して本来の目的外の事業に投資した結果、年金資金を目減りさせてしまった結果である。


 人口構成がピラミッド型であった戦後すぐの時代には、年金給付を受ける高齢者に比較して圧倒的に現役労働人口が多かったことによって、給付金支払額よりも年金積立額の増加の方が圧倒的に多かった。その結果、国はどんどん増加する年金資金に目が眩んで、地道な資金運用で将来の年金支払いに備えることを怠り、大盤振る舞いで放蕩の限りを尽くしたのである。その結果、年金資金の原資を割り込むことになったのである。
 
 そして、戦後の経済発展を担ってきた団塊世代が給付を受けることになった現在、年金資金が原資を割り込んだ結果、本来積立方式であったはずの年金制度では給付金を賄えなくなったため、国家は何ら責任を取らずに、日本の年金制度は現役世代に対する賦課金によって年金給付を賄う賦課方式である、人口の減少によって年金制度が破綻するなどという理論のすり替えを行い、国は自らの資金運用の失敗や横領を糊塗しようとしているのである。戦後日本の年金事業の国家的犯罪行為はOLYMPUSの粉飾決算どころの話ではないのである。

 冗談ではない。国家は国民の積み立てた年金資金を国民に黙って横領し、企業にばらまいたのである。この問題を明確にした上で、国家の責任において年金制度を正常化することが最優先すべきことである。国家や大企業は自ら何ら責任を取らずに、この上消費税増税で横領の穴埋めをしようなどとは、盗っ人猛々しい話しであり、絶対許してはならない、というのが論理的で、常識的な判断だと考える。
 ところがこの国の愚かで非常識な国民は、訳知り顔で「苦渋の選択だが年金制度を守るためには消費税増税はやむなし」などと、物分りの良い思考停止状態になっているのである。やれやれ・・・(苦笑)。

 
 例えばエネルギー問題。現在、脱原発を訴える大多数の人々は、なんの疑いもなく再生可能エネルギー導入促進を正しいことだと“信じ込んで”いる。脱原発が自然科学的・技術的判断として正しいことは勿論である。しかし、再生可能エネルギーの大規模導入もまた行うべきではないというのが自然科学的・技術的判断である。
 どうも環境団体の皆さんの間には、遠目には牧歌的で優雅で気まぐれに回る風力発電や、クリーンなイメージの太陽光発電に対して、無条件に“環境にやさしい”という宗教的な信仰がある。やさしいなどという言葉自体が宗教性を示しているが・・・。

 環境団体の皆さんの多くは、工業化されすぎた現在の工業文明を超えて、自然との共生を目指すと言う。私もこれには全面的に賛成である。しかしそのために風力発電や太陽光発電を増やすというのでは全く台無しだということが理解できないようだ。

 仮に、とりあえずの目標を生活の豊かさのゼロ成長だとする。その中でエネルギー供給システムだけを火力発電から再生可能エネルギーに変更すると、どうなるであろうか?

 優雅で気まぐれに回る風力発電やクリーンな太陽光発電は、火力発電に比較してとても穏やかな発電装置と言えるかもしれない。ご想像の通り、装置の大きさに対して生み出す電力はとても小さくなる。このような再生可能エネルギー発電装置で、強力な火力発電を代替することなど、とてもできないと考えるのが常識的な判断である。あるいは、再生可能エネルギー発電で火力発電を代替することになれば、日本中が風力発電装置と太陽光発電装置で埋め尽くされるだろうと想像するのが常識的な判断である。これは、言い換えれば電力供給のために必要な工業生産規模が爆発的に増加することを意味している。

 本来ならこれで話は終わりである。ところがこの国の愚かな国民の大多数は再生可能エネルギーを大規模導入すれば工業生産規模が爆発的に大きくなるという矛盾に何故か気づかないのである。

 簡単な例を上げてみる。

 発電装置の出力はW(ワット)あるいはkW(キロワット=1,000ワット)で表される。Wは仕事率の単位であり、1秒間に行う仕事が1J(ジュール)=1N・m(ニュートン・メートル)であることを示している。これは中学校で習う事柄である。つまり、1W=1J/s(ジュール毎秒)=1N・m/s(ニュートン・メートル毎秒)である。

 私達の身近な仕事率の単位に“馬力”がある。馬力には英馬力(PH)と仏馬力(PS)があるが、ここでは仏馬力を考える。1PS=75kgf・m/s(キログラム重・メートル毎秒)である。これは、重さ75kgfの物体を1秒間に1mだけ持ち上げる仕事率である。1kgf=9.806N(9.806m/s2は質量1kgの物体に働く地球の重力加速度)なので、1PS=75×9.806N・m/s=735.5Wである。


 さて、優雅に回る定格出力2,000kWの巨大な風力発電装置の設備利用率が12%だとすると、平均的な実効出力は2,000kW×0.12=240kW=240,000W=(240,000÷735.5)PS=326.3PSである。2,000kW級の風力発電装置の上部工(地上部分の構造)の重量は250t程度である。

 一方、326.3PSというと、ちょっとしたスポーツ車1台の出力である。車一台といえば、車体重量は1〜2t程度というところであろうか。

 つまり、同じ326.3PSの仕事率を得るための装置として、風力発電(上部工250t)は自動車(車体重量2tと仮定)に対して重量比で125倍以上の工業生産物を必要とするのである。風力発電装置というものが、いかに資源浪費的、同時に工業的なエネルギー浪費的な発電装置であるかが、ある程度イメージできたのではないだろうか?

 同じ仕事率を得るために必要な太陽光発電装置=メガ・ソーラーの規模を考えてみる。240kW出力の装置が1年間稼動した時の総仕事量は240kW×24h/日×365日/年=2,102,400kWh/年である。太陽光発電パネルの日本での平均的な運用実績は100kWh/年・m2程度であるから、必要な太陽光発電パネルの面積は2,102,400kWh/年÷100kWh/年・m2=21,024m2≒145m×145m程度、野球場ほどの広大な面積になる。定格出力1kWを得るために必要な太陽光発電パネル面積が10m2として、その価格が100万円程度とすると、太陽光発電パネル価格は21,024÷10×100万円≒21億円程度になる。

 日本の年間の最終エネルギー消費量は1.6×1019J=4.444×1012kWh程度である。仮にこれをすべて2,000kW級の風力発電装置で賄うとした場合、必要な基数は


4.444×1012kWh÷2,102,400kWh/基=2,113,986基


ということになる。47都道府県で均等割すると、44,978基/県ということになる。太陽光発電ならば145m×145mのメガソーラー発電所が44,978箇所/県必要ということになる。あるいは4.444万km2、国土面積の12%に太陽光発電パネルを敷き詰めることになる。しかもこれはエネルギーの絶対量だけに着目した少なめの見積であり、実際には更に不安定電力の安定化や電力需要に対応するための巨大な蓄電装置やバックアップ用発電施設、広域大容量送電線網などが必要になる。

 風力発電や太陽光発電の耐用年数が20年とすれば、1年あたり2,249基/県の風力発電装置あるいは2,249箇所/県のメガソーラー発電所を常に更新し続けることになる。これを実現するためには、工業生産設備を飛躍的に拡大しなければとても賄うことはできない。現実的にはこの生産設備の増強と莫大な発電装置生産の経済的な負担だけで現在の日本の国家予算を超えることになり、実現不可能である。

 想像力の乏しいお人好しの皆さんに少し具体的なイメージを作っていただくために、無意味な計算を長々と紹介した。しかし、常識的な感覚を持っている方であれば、こんなことをしなくたって、優秀な火力発電を低効率の再生可能エネルギーで代替するなどということはとても出来無い事だと判断するものである。日本の戦後科学教育は国民から常識的な判断能力すら奪ってしまったのである。

 原発の代わりに再生可能エネルギーの導入を促進するなどという愚かなことを吹聴する人々の行動は、犯罪行為だと考える。


追記(2012.02.18):

ケーススタディ1:九大洋上風力発電

 2011年12月から今年12月までの1年間の予定で、環境省の委託事業として事業費5000万円をかけて博多湾において九州大学の洋上風力発電の“実証試験”が行われている。直径18mの6角形の浮体構造の上に3kW風力発電機を2基設置している。

 洋上ということで、設備利用率を高めの20%として、平均実効出力は 6kW×0.2=1.2kW 程度と考えられる。1.2kW=1.63馬力(PS)であるから、この大げさな実証プラントの出力は50ccの原付バイクのエンジン出力の4分の1程度に過ぎないのである。

 一体この実証試験の目的が何であるのか、私には理解出来ない。風力発電装置が洋上でも発電することは当たり前であり、実証する必要など存在しない。この種の実証試験に目的があるとすれば、費用対効果などの検討から実際のプラントの実行可能性を探る、いわゆるフィージビリティー・スタディ(Feasibility Study)である。しかし、原付バイク1台にも満たない発電装置の試験費用が5000万円など、この段階で無意味と考えるのが常識的な判断である。

ケーススタディー2:兵庫県太陽光発電

 兵庫県が設置した92ヶ所の公共施設の太陽光発電装置の総事業費は34億円である。この太陽光発電による年間発電量は310万kWhである。日本の太陽光発電の平均的な実績を100kWh/年・m2程度とすると、太陽光発電装置の面積は、3,100,000kWh/年÷100kWh/年・m2=31,000m2 程度である。定格出力1kWのために必要な太陽光発電パネル面積を10m2だと仮定すると、92ヶ所の太陽光発電パネルの定格出力は 31,000m2÷10m2/kW=3,100kW 程度と考えられる。以上から、太陽光発電パネルの定格発電出力あたりの単価は 34億円÷3,100kW≒110万円/kW 程度と考えられる。
 
 このような高価な発電装置で電力を賄えば国家財政は破綻するしかない。


http://www.env01.net/frommanager/2012/fm2012_03.htm#n723

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コメント
 
02. 2012年2月23日 23:52:11 : mHY843J0vA

日本の場合、確かに 風力発電は残念ながら、あまり期待はできそうもないようですね

再生エネルギーに、あまり過剰な期待や幻想を持たず、厳しい目で現実的に考えることが重要でしょう

http://www.nikkei.com/news/
風力発電で投資トラブル 消費者庁が注意喚起
logsoku.com/thread/anago.2ch.net/dqnplus/1323909276/
【滋賀】「くさつ夢風車」故障,、廃止も視野に 想定の風力得られず赤字

http://no-windfarm.net/
巨大風車が日本を傷つけている
 「地球温暖化を防止する」という名目で、大切な資源を浪費し、環境を破壊する「詐欺と暴力を合体させたビジネス」が世界中で横行しています。資本家たちによって仕掛けられたエコエコ詐欺ビジネスは、当分の間、世界中を席巻するでしょう。日本でも、こうしたエコエコ詐欺ビジネスの怪しさにうすうす気づき始める人たちが増えてはいますが、不況を乗り越えるための戦略の一つとして、政府、経済界、マスコミが積極的にPRを続けています。
白滝山の惨状  その中でも、巨大風力発電プラント建設は、日本の電力供給システムのバランスを壊して化石燃料資源を浪費させるだけでなく、自然環境を破壊し、付近の住民には低周波・超低周波による健康被害を与えるという、極めて悪質でやっかいな代物です。

 最初に理解すべきことは、風力発電は、発電量を人間がコントロールできない発電システムだということです。
 地熱発電のように、一定の発電量を常時維持できるシステムなら、発電量が少なくても役に立ちます。その上に別の発電方式の電気を積み上げ、必要な量の電気を得ることができるからです。
 しかし、風力発電は、火力や貯水式水力のように、発電する時間帯や発電量をコントロールすることができません。30分先の発電量予測さえきちんとたちません。30分後に定格出力(Max)の電気が得られるのか、風がやんで発電量ゼロなのか分からないのです。
 電気が余っている夜間であっても、風が吹いて発電したときは強制的に全量買い取りさせて、風がやんで発電しなくなればそれっきり。他でまかなってね、という代物……これでは発電施設として役に立ちません。
 現実に、電気が最も不足する「サマーピーク」と呼ばれる真夏の午後1時から4時の時間帯には、ほとんどの風力発電所がまともに発電できていません。猛暑時には風が吹いていないからです。
 この根本的な欠陥を補うため、最近ではNAS電池という大型蓄電池を併設し、ウィンドタービンが発電した電気を一旦蓄電し、必要なときに取り出すという方法が採用されるようになりましたが、これはエネルギーロスが大きすぎて、かえって資源の無駄遣いになります。NAS電池は高温にした液体ナトリウムを使うため、もともと電池自体がエネルギーを必要とします。また、耐用年数が短いため、長期運用すればするほどエネルギーを使うことになります。エネルギー収支の悪さを無視して補助金を注ぎ込むか、果てしなく電気料金を値上げしていくかしない限り、使い続けることはできません。
 電力事業はいかに小さなエネルギー消費で大きなエネルギーを取り出すかという計算問題です。取り出せるエネルギーが注ぎ込むエネルギーより小さければ意味がありません。
 また、巨大風車の法定耐用年数は17年と短いものですが、実際には落雷や強風で簡単にブレード(羽根)がちぎれて飛散したり、中には、さしたる強風が吹いたわけでもないのにタワーが根元から倒壊するといったお粗末きわまりない事故が多発しています。メーカー保証(たいていは2年)が切れた後は修理も放棄されて、単なるオブジェとして建っている風車も増えています。それでも事業者は「風力発電は発電しなくてもよいのです。補助金をいただけるから建てるのです」と平気で言い放ち(三重県青山高原で風力発電を展開するシーテックの課長の言)、自治体も固定資産税の増収などを歓迎し、誘致する例が多いのです。
滝根小白井ウィンドファーム(福島県)の建設現場
↑滝根小白井ウィンドファーム(福島県田村市といわき市にまたがる)の建設現場。風車の土台工事の様子

 電力供給系統を乱す、役に立たない代物に莫大な税金を注ぎ込むことは資源の無駄遣い以外のなにものでもありません。これだけでも困ったことですが、風力発電はさらに、重大な公害をもまき散らしています。
 すでに巨大風車が稼働している各地からは、悲惨な報告が次々に入ってきています。
 夜眠れず、やむなく車で風車から離れた場所まで移動して車中で寝ているという「風車難民」。苦労の末に手に入れた終の棲家を捨てて引っ越しせざるをえなくなった家族。毎日病院通いになり、希望がすっかり失われた生活。
 人間ばかりではなく、野生生物も逃げだしています。
敦賀新港に陸揚げされた、CEF社がGEから輸入した巨大風車の部品群  水俣病、薬害エイズ、薬害肝炎……過去の例を見ても、政府がようやく原因を認めたときには、多くの人命が失われた後でした。生き残っている人たちは、今なお毎日苦しい生活を強いられています。

 風車被害問題のやっかいなところは、風力発電は「国策」だということです。自治体の長が拒否姿勢を見せても、直接地元民に金を見せ、まとめ役の有力者を籠絡させる作戦も展開されます。
 また、「環境派」と呼ばれる人たちや市民運動グループの中にも、未だに風力発電がクリーンなエネルギー供給手段であるという刷り込みが消えず、積極的な誘致・応援活動をしている例がたくさん見受けられます。メディアも、どういう意図か、風力発電に関しては執拗に「推進すべきもの」として報道し続けています。さらには、日本を代表する多くの大企業が、「我が社は環境問題に取り組んでいます」というPRとして、風力発電に多額の援助をしています。こうした「風力発電の宗教化」が進むと、正しい判断力が奪われ、国民総ヒステリーのような現象が起きるのではないかと懸念します。
 このような状況の中、被害を直接受ける人たちは、なんの援護もないどころか、気の遠くなるような大きな力に押しつぶされ、孤立しながら、個人の生活権をかけて声をあげていくしかありません。

 National Wind Watch という、世界の風力発電問題を調査・リポートしているサイトには、様々な資料が紹介されています。ごく一部を紹介すれば、

コロンビア大学のニーナ・ピエールポン(Nina Pierpont)物理・医学博士による"Wind Turbine Noise Syndrome" (Pierpont, 2006)……「風車の継続的騒音は、不眠症、頭痛、めまい、極度の疲労、怒りっぽさ、集中力の欠如、ストレス、吐き気、種々の胃障害、耳鳴りを生じさせ、結果として慢性的な立腹症状を呈する」として、これらの症状を“Wind Turbine Syndrome”「風車発電症候群」と命名。サイトはこちら
フランス国立医学アカデミー(Chouard 2006)は、慢性的な騒音への暴露からの高血圧症と心臓血管の病気を含む潜在的な神経生物学上の反応を“chronic sound trauma”「慢性騒音精神的外傷」と命名。
カンザス立法府研究部門リポート(2007)では、風力発電ファームからの潜在的な健康被害について、「風力発電地帯から発生する低周波騒音(LFN)は、てんかんと癌をもたらす可能性がある」と警告。
マリアナ・アルベス・ペレイラ教授(ポルトガル ルソフォナ大学)は、VAD(Vibro-acoustic Disease「振動音響病」)と関連した徴候は、心臓血管の構造と細胞の構造の突然変異誘発性の変化をもたらすと報告(2004年、2007年)。

 低周波・超低周波を浴び続けることによる細胞の癌化促進やDNAに異常をきたす危険性さえも指摘されていますが、これらの研究報告は近年出てきたばかりで、一般にはほとんど知られていません。政府や事業者、風車受け入れをしている自治体などは、異口同音に「風車と健康被害の因果関係は証明されていない」「低周波を測定しても健康に影響を与えるようなレベルではない」といった説明に終始し、現実に悲惨な被害が出ているにもかかわらず、風車病の存在そのものを認めようとしません。
 国からの補助金が出ない、あるいは国策に反するような研究をやる学者は少なく、研究発表も阻害されがちです。風車病のメカニズムについて完全な解明を待っていれば、時間だけが過ぎ、そのときは取り返しがつかない被害になっているでしょう。
 こうした情報を伝えるメディアはほとんどありません。すでに海外で深刻になっている巨大風車による健康被害問題は知らされないまま、日本に巨大風車がどんどん持ち込まれています。

 日本における風力発電事業は、「エコイメージ」を前面に押し出し、不要なエネルギーを「風が吹いたときだけ」電力会社に高い値段で買い取らせるという、詐欺と押し売りを合体させた暴力経済行為です。税金を使ってエネルギーを無駄遣いするだけならまだしも(そういう詐欺的ビジネスや公共事業は他にもごまんとあります)、納税者の健康を奪い、命を縮める──被害者は自分の生活を奪われるために税金を納めなければならないという理不尽。
 最近では税金投入だけでは無理が出てきたため、グリーン電力証書などというとんでもない詐欺商売を通じて、日本を代表するような大企業を含めた企業やコープなどの団体から金を集め、巨大風車建設や運営を進めています。グリーン電力協賛企業には、「巨大風車ビジネスを後押しすることは、地雷を埋める寄付金を出しているのと変わらない」のだということに、早く気づいてほしいと心から願います。
 毎日、テレビをつければCO2を減らせ、温暖化防止だといったかけ声の嵐です。これだけ毎日同じことを言い続けられれば、まさかそれが嘘だとは思えなくなってくることは当然でしょう。
 風力発電=クリーンというイメージの刷り込みが非常に強いということは想像がつきますが、思考硬直にならず、ここで一旦立ち止まってみてほしいのです。昨今の新しい情報に触れ、「日本における風力発電の実態」をきちんと理解することから始めませんか。
 事実をひとつひとつ冷静に見直せば、風力発電は環境保全やエネルギー資源節約にとって、負の面が大きすぎる凶器であることが見えてきます。化石燃料の無駄遣いと自然破壊、健康被害押しつけによって官僚や一部企業が悪辣な金儲けをするのを応援するようなことは、もうやめてください。特に、イメージ戦略に子供を利用する手法は、人間として最も恥じるべき行為です。子供たち、そして野生動物や自然環境こそ、無理な風力発電事業に代表されるエコエコ詐欺最大の被害者なのですから。
 この状況を放置すると、日本は情報コントロールによるエネルギー浪費と自然破壊で壊滅的に国力を失います。

 すでに風力発電による健康被害などで人生をめちゃくちゃにされてしまっている人たちの貴重な報告や、似非エコビジネスの実態に関する論考、エッセイ、記録などをまとめてみました。
「風車病」とは何か、風力発電は使い物になるのか、日本各地で今何が起きているのか、行政はどう対応しているのか……マスメディアが伝えない様々な情報を、ぜひ一読してみてください。特に国民の健康と財産を守る立場にある行政機関のかたがたには、一度、先入観なしでここにある資料や報告を読んでいただきたく、お願い申し上げます。


03. 2012年2月24日 10:32:16 : lqOPOFnyLE
>日本の年金制度は積立方式であり

私の記憶しているところでは、途中で(当初の年金額があまりに低かったために)賦課方式に変えたのです。

エネルギーの問題でも、使用エネルギーそのものを減らすことを考慮しなければ、当然再生可能エネルギーだけではまかないきれない。だからといって、再生可能エネルギーが資源消費を加えて必ず非効率だというのは誤りだ。

到る所ラフすぎるので、もっといろいろな面での検討も加えてほしいものである。


04. 2012年2月24日 12:36:14 : rXKfEWxBNQ
何をするにも「利権」がからむ。
まずは「利権」を徹底的に規制するべきでは?
安全安心詐欺の原発も事実を隠蔽しバレたら誤魔化す。
これを止めないと理解なんか得られない。

もと経済産業省の古賀さんもこの「利権」について苦言している。
規制王国の日本はまず「利権」をどうにかするこった。
カネにつられる「アホ学者」もね。


05. 2012年3月10日 21:09:20 : eEdDplVwaI
「風力発電」なんて・・・、

所詮「機械」だから、築40年と「原発」と同じ。

40年ごとに立て替えて、それを続ける。続ける。続ける。

何万年も、石油をもたせなければいけないのに・・・、

「機械文明」が「石油枯渇」と共に・・・終わる。

以上


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