★阿修羅♪ > 経世済民75 > 267.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
地球の明日 日本の企業年金基金が危ない! AIJの破たんで明らかになったお粗末な実態 「ヘッジファンド」幻想
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/267.html
投稿者 MR 日時 2012 年 2 月 27 日 00:27:57: cT5Wxjlo3Xe3.
 


地球の明日

日本の企業年金基金が危ない!
AIJの破たんで明らかになったお粗末な実態

2012.02.27(月)
福原 正大:プロフィール

「AIJの問題点を挙げる前に、お前のところもAIJのような運用成績が出せるようになって出直して来い!」

 「AIJこそが、運用会社の鏡だ!」

 多くの年金運用者が恐れていたことが現実化しました。しかしながら、投資していた多くの日本の年金基金の担当者は「恐れて」さえもいなかったのかもしれません。直前まで冒頭の言葉を年金基金の担当者は、多くの運用会社に浴びせかけていたのですから・・・。
神様以外にはあり得ない運用成績

 AIJが悪いのは当然です。運用成績の虚偽報告が許されるはずがありません。実際、AIJは毎月コンスタントに0.5%以上のリターンを稼いで、年間10〜20%の運用成績を「表向き」には出し続けていました。

 5年程度預ければ投資資金が2倍になるのです。そして、驚くことに運用成績は、2008年に起こったリーマンショックの前の月も、起こった月も、その翌月も0.5%程度のプラスが毎月続いたのです・・・。

 問題であるのは、投資知識がある人であれば、こうした運用成績が不可能であることに気付くはずなのに、プロであるべきの年金基金運用担当者がこうした運用成績を信じAIJに投資したこと。

 運用例を挙げて説明してみましょう。運用者がリーマンショックのような金融危機を予測し、クレジット債券を危機が起こる前に売り持ちにすることと想定します。

 この場合、起こるまではマイナスの運用成績が続きますが、金融危機が起こった時に大きなプラスのリターンを取ることができるのです。

 一部欧米のヘッジファンドは、こうした手法を採り、リーマンショック直前まではマイナスの運用成績が続きましたが、起こった日から非常に大きいプラスの運用成績を出すことに成功しました。

 しかしAIJの運用成績のようにリーマン前後も含めてプラスというのは、金融市場の動きをすべて見通せる神のみぞ可能です。


 実際、2008年には今回のAIJのように毎月安定してプラスのリターンを出し続けたかのように見せかけたバーナード・マドフ率いるヘッジファンドの詐欺事件で世界中が震撼したことも日本の年金基金はニュースで知っていたはずです。

 その際に、ヘッジファンドの中身の精査を中立的に行うはずの監査法人とグルになり、運用精査を形式的にのみ行っていたことも問題になりました。

 今回のAIJのケースでも、運用はオフショアで行っていたため日本の金融当局の管轄外であり、監査法人も明らかにされていませんでした。日本の金融当局は怪しいと思っていても直接的に運用の中身を精査することができなかったのです。
投資家に運用の中身を一切公開せず

 そして、AIJも、投資をしてもらっている年金基金に対して、一切の運用の中身を開示してきませんでした。

 では、なぜこのような不可解な運用成績を出し、運用の中身を開示しない運用者AIJを年金基金は信用していたのでしょうか? 数百億円の運用責任を負う年金基金の運用担当者であるにもかかわらずです。

 信じられないことに、2010年に日本経済新聞の子会社である年金情報により実施された日本中の年金基金が選ぶ運用会社人気ランキングでは、AIJが1位だったのです!

 第1の理由は、こうした膨大な資金を運用する年金基金の運用担当者が投資について素人である場合が多いこと。投資の勉強を全くしたことのない人が、企業の人事異動の一環として年金運用担当者になるのです。

 もちろん経験がなく運用担当者になった方で、寝る間も惜しんで勉強をし、プロ顔負けの知識をもっている方もいらっしゃいます。

 こうした方は、AIJを当初から怪しんで投資をしていませんでした。この点においては、AIJに投資をしていた年金基金自体が今後受託者責任が問われるかもしれません。

 第2の理由は、「ヘッジファンド」という言葉に幻想を抱いている人が多いことです。

 ヘッジファンドは確かに世界経済・金融市場が厳しい時でも、先ほど説明したように売り持ちを持つなど運用制約を抱えないで運用できるので、運用成績をプラスにすることは可能でした。

 しかし、株式を売り持ちにすることは、経済状況が反転し株式が上昇するとマイナスのリターンになるのです。経済状況を常に正しく予想できる人は存在しないことは、新聞のエコノミスト予測など見ていてもよくわかるはずです。
あり得ないリターンを求める年金基金

 第3の理由は、年金基金の運用担当者が現在の経済金融情勢で到達できない期待リターンを構成する企業の経営者から求められているということです。

 年間に4〜5.5%程度の運用利回りを毎年安定的に取っていかないと、年金基金の運用が破たんする仕組みになっています。

 企業年金連合会が毎年実施している「企業年金資産運用実態調査」で明らかになっている2000年度以降の実現リターンを基に筆者が実態を試算し明らかにしてみました。

 2000年度初に100資産があった企業年金基金は、当初資産と負債および拠出と給付が均衡しているとすると、企業年金平均で2010年度末には95.6になっています。

 期待リターンを5.5%としている企業年金基金は2010年度末には、本来の試算では2000年度初の100から2010年度末には180.2に資産がなっている必要があります。

 この180.2が給付に必要な資金、つまりは負債になります。この180.2と95.6の差が意味するところは、企業年金基金の負債と資産の差なのです。

 少し難しいのですが、誤解を恐れず簡単にいえば、現在多くの年金基金の試算では、将来の年金給付が賄えない状況になっている。ある種の破たん状態にあるのです。

 もしかすると、あなたの加入している企業年金基金も同じ状況で、予定している老後の企業年金は大幅に少なくなっているかもしれません。

 そして運用担当者は、こうした状況を挽回するべく、つまりは年金資産を95.6から180.2のあるべき水準に取り戻すために、期待リターン5.5%では足りないので、年間10%超えのリターンを目指しているのです。

 これもある意味、投資のプロであればしないことです。一発逆転狙いです。

 こうした年金基金に、AIJの営業が来たら立ちどころがありません。毎月安定的にプラスで、年間20%の「みせかけ」の運用成績に目がくらむのです。基金の運用担当者もそうですが、その基金を構成する母体の日本企業の経営者が投資に無知なのです。

 それでは、どうすればいいのか?

役に立たなかった年金コンサルティング会社

 まずは、100億円以上の基金の運用担当者は、プロの投資家にするか、信頼できる外部のアドバイザーをつけること。ただ、アドバイザーに関しては、雇ってもらいたいばかりに基金のいいなりとなるケースもあるので注意が必要です。

 今回AIJを採用していた基金の多くが、日本を代表する年金コンサルティング会社をアドバイザーにしていました。

 こうしたアドバイザーは、基金が「AIJの商品を買いたい」と言うことに反対し、解雇されるのを恐れるのです。本末転倒はなはだしい状況といえるでしょう。

 そして、年金基金の現状を冷静に見つめ、負債が資産を大きく上回っているところは、基金を構成する企業から拠出金をしっかり出してもらい、期待利回りを現実的な年2%程度まで引き下げることが必要でしょう。

 現在社会年金制度の問題が議論されていますが、今回のAIJの事件を民間企業の年金基金制度も見直しを進めるきっかけにすべきです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34623?  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年2月27日 09:46:08 : Wb3Tcvboz6
公的組織犯罪資金中抜き専門集団の仕業か
公的面詐欺集団の可能性もある
公的安全詐称垂れ込み詐欺集団なら、いま流行のやつだ

02. 2012年2月27日 10:47:50 : Pj82T22SRI

公的年金だけでなく、民間の年金も劣化が進んでいる
今年は緩和競争でマネーがリスク市場に戻るので、プラス転換するだろうが
毎年5%(10%)以上といった非現実的な前提で、長期的に安定した収益を投資で稼ぐのは無理だ
確実に破たんするとみていい


ドル/円が一時9カ月ぶり高値:識者はこうみる
2012年 02月 27日 10:19 JST 

2月27日、アジア市場で、ドルは一時81.66円まで上昇し、昨年5月末以来9カ月ぶり高値を付けた。写真は昨年8月撮影(2012年 ロイター)
1 of 1[Full Size]
トップニュース
反プーチン派が「人間の鎖」デモ、来週の大統領選控え
IMFの資金増額、米議会に要請しない=ガイトナー財務長官
米株は今週も高値試す展開に、原油価格・ユーロの動向にも注目
シリアで新憲法めぐる国民投票、弾圧続き50人以上死亡

[27日 ロイター] 27日朝のアジア市場で、ドルは一時81.66円まで上昇し、昨年5月末以来9カ月ぶり高値を付けた。市場は円売りの様相を呈している。為替動向に関する市場関係者の見方は以下の通り。

●円安局面終わりに近づいている可能性高い

<JPモルガン・チェース銀 債券為替調査部 チーフFXストラテジスト 棚瀬順哉氏>

今回の円安局面は終わりに近づいている可能性が高いと見ている。

まず、ファンダメンタルズ面では、今回の円安局面における日経平均の上昇率は過去の円安局面に比べて大きい。しかし一方で、日本と主要国の金利差拡大の度合いはむしろ小さい。総じてみれば、現在進行する円安の規模が、過去2009年7―8月、2009年11月―2010年1月、2010年2―4月を大きく上回る可能性を示唆する材料は乏しいと言える。

さらに、過去の円安局面の平均持続期間はおおむね1―1.5カ月程度だった。円の名目実行レートが1月11日に直近のピークを付けてから既に1カ月半余りが経過している。過去のパターンを踏襲するのであれば、投機筋に主導された今回の円安は巻き戻される時期に差し掛かっていると考えられる。

●ドル/円のみに注目すると為替市場の動向を見誤る

<三井住友銀行 市場営業推進部 チーフストラテジスト 宇野大介氏>

ドル/円だけに注目すると為替市場の動向を見誤る。

現在のドル高/円安は、ユーロ/円などクロス円の急上昇による影響と、短期筋が日本の追加緩和や貿易赤字等の材料を口実にドル買い/円売りを執拗に進めていることが背景だ。さらに、現在は企業が来年度の社内レートを決める「エア・ポケット」的時期に当たり、こうしたタイミングにドル/円相場が上振れたため、80円台で想定されていた実需のドル売りが出にくくなっている。

しかし、為替市場全体を見れば、ユーロを筆頭に諸通貨買い/ドル売りが進行しており、対円でのドル高はむしろ例外的なものだと言える。

ドル売り材料としては、イラン情勢の緊張化をめぐる地政学的リスクの増大や、ユーロ圏に対する懸念の後退がある。ユーロについては財政、財布が1つではないという構造的な問題があり、ユーロ売り材料とされてきたが、国境の縛りをすぐに解き放つのは困難であり、今回のギリシャを巡る債務問題は、財布を一つにするための必要なプロセスであると考える。抵抗のある事象だけに、困窮しないと物事は前進しなかったはずだが、今回の経験を通じて、その必要性を国家レベルとして認識したと思われる。

●ドル/円はしばらく80─82円近辺で推移か

<住友信託銀行 マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏>

ドル/円はだいぶスピードをつけてここまで上昇してきたので、そろそろスピード調整のタイミングに入ってくるのではないか。昨年5月の高値は82.20円近辺だが、目先はこの水準が上値のめどになるとみている。

昨年7月から8月初旬にかけて円高が進行したが、この時のスピード・値幅と今回の円安局面のスピード・値幅はだいたい同じだ。これから考えると、しばらくは昨年5─6月にもみ合った80─82円近辺で推移する可能性がある。日本の貿易赤字もだいぶ織り込まれてきたとみており、新しい材料を探していく局面に入ってきたのではないか。

まだトレンド転換したとはみていない。日本と米国の相対的な物価スピードはまだドル安を示唆しており、米国の量的緩和第3弾(QE3)の可能性もまだ完全になくなったわけでもない。そういった情報を一度整理するタイミングが今の状況ではないか。


03. 2012年2月27日 14:39:39 : Pj82T22SRI
AIJ投資顧問の投資戦略
2012/02/27 (月) 12:27

 今回のAIJ投資顧問の件で、企業年金側にも責任があるという批判が聞かれるのですが‥確かに、会社の従業員の大事な年金の原資を預かる身であることを思えば、責任があるのはそのとおりです。しかし、当局の責任を放っておいて彼らを責めるのは少しばかり酷ではないのでしょうか。

 だって、運用で失敗したなんて話は、大企業、大銀行、否、国にだってあるからです。それに、投資顧問会社に対しては、金融庁にちゃんと監督の責任がある訳ですから。また、だからこそ急に投資一任会社263社の一斉検査をやることにしたのです。

 ところで、このブログを読んで下さっている方のなかには、為替の先物予約は、投機などでは断じてないと憤慨する人もいるのですが‥そして、私も言いたいことはよく分かるのですが、しかし、改めて冷静に考えれば、幾ら円高リスクを回避するためとはいえ、将来円が強くなることに賭けた事実は否定できないのです。

 でも、私がそれを何回繰り返しても、恐らく理解できないでしょう。では、ある例を示しましょう。例えば、今から数十年前のこと、鶴のマークで有名な日本の航空会社が、海外で社債を発行していたことがありました。そして、その借金はドル建てであったために円建てベースでの元利払い総額が確定できず、そしてまた将来円がそれほど強くならなかったときに備えて、予めドル建ての債務を円建ての債務の交換したとしましょう。これを専門的に言えば、通貨スワップと言います。そして、この場合、円がスワップレートよりも安くなることに賭けているのです。

 つまり、その会社はある金融機関からの申し出に応じて、通貨スワップを行うことにしたのです。
例えば、その時点で1ドル=250円であったのに、7年後には1ドル=180円でそれぞれの通貨を交換しましょう、と。交換額は、社債に元本に合わせることにするのです。

 まあ当時、円が将来的に強くなるとは予想されていたとしても、まさか1ドルが180円の水準にまで円高になるとは考えなかったその会社は、この申し出がとても魅力的に思えてスワップ契約を結んだのです。

 しかし、実際社債の元本を償還する7年後になってみると、1ドルは180円どころか、150円より高くなっていた、と。

 つまり、この会社が為替リスクを回避しようとしたのは事実であり、実際、為替リスクを回避したとも言える訳ですが、同時に、スワップ契約を結ばなければ、元本の償還は、円建てベースでみて大変に少なくなっていたのですから、結果として為替リスクを被っているのです。

 この話、当時は新聞で大きく取り上げられたものでした。

 それに、かつては大蔵省に負けないほどのプライドを持っていた日本興業銀行様も、どこかの女将に騙されてしまったではないですか?

 さらに言えば、国の機関である○○事業団だって、株式投資をして大損を被り‥

 で、今回のAIJの事件に関して、各企業の担当者は厳しく責められているのです。まあ、少しは責任を感じてもらわないといけないのでしょうが‥

 でももう少し言えば、世間の人は知らないでしょうが‥全国の数多い、信用金庫や信用組合のなかには、証券会社のセールストークに乗せられて、大変リスキーな商品に手を出し、大損をこいている例があるのです。知らないでしょう?

 つまり、本当のプロである信用金庫などでも騙されるのですから、建設会社や運送会社の年金担当者が騙されたとしても、余り責められないのではないか、と。

 だいたい、彼らもそのポジションにふさわしいように研修を受けた訳でもないし‥そもそも専門知識がないから、だから専門家である投資顧問業者に頼ろうとした訳ですから。

 で、専門家の投資顧問業者のいう事を信じたら、「話が旨すぎるだろう」だなんて。

 それに投資顧問業者と言っても、立派な信託銀行を介して運用を実行しているようでもあり‥それに、投資顧問業者には金融庁の幹部が講話をしたり‥或いは、OBの方も再就職されている訳で‥

 まあ、言い訳を探せば幾らでもある訳です。それに、今回AIJに運用を委託したことが判明してる
企業の年金運用の状況をみると、何も全額をこの会社に任せているのではないのです。少ないところでは、数パーセント程度。

 全ての卵を同じかごに入れるな。

 Don't put all your eggs in one basket.

 同じバスケットに全ての卵を入れておくと、万が一の時に全部割れてしまう恐れがあるので、危険を分散しましょうという投資の教えなのですが、まあ、この教えは最低限守っていたと言えるのです。

 不幸中の幸い!

 いずれにしても、何故AIJは大金を失ってしまったのか? そして、大金を失ったことに対し責任があるのか?

 私は、AIJが正直に言っていたら、それほどの責任はなかったと思うのです。私の会社は、オプション取引を主体にした相当にリスクの高い運用を心掛けます、と。そして、調子がいいときにはガンガン儲かりますが、運が悪いと大損なんてこともあります、と。

 しかし、そこの点でこの会社は虚偽の事実を報じた節があるのです。10年間で250%の運用実績を示しているなんて。

 では、改めて、この会社は、どんな運用方針で臨んでいたのか?

 ウォールストリートは、次のように報じているのです。社長の言葉です。

 Our profits will not depend on rises or falls in the market.

 We will achieve our goal through a strategy that employs highly sophisticated financial technology, selling high and buying low.

ほう、そんなことを言っていたのか、と。

 で、日本証券投資顧問業協会のサイトには投資運用会社要覧というのがあり、そこには、この会社の運用戦略が書かれているのです。

 「投資哲学

 先進国株式市場は、成熟化が進んだ結果、これまでのような高い成長性が期待しにくくなっており、また世界経済のグローバル化の進展により各国経済の同調性が高まり、従来型分散投資によるリスク軽減効果も著しく低減しています。

 当社は、国内外の株式や債券など伝統的資産に替わる「オルタナティブ運用」に特化することにより、市場の方向性に左右されない「絶対収益」の「安定確保」を目指します。

 運用戦略

 「絶対収益の追及」と「安定的収益の確保」というふたつの命題を、「派生商品による運用」戦略等により実現します。

 日経225オプション売り戦略を中心に、株式や債券等の派生商品による運用(市場価格と理論価格との乖離を利用した様々な裁定取引など)で毎月少しずつ収益を確保していきます。
 リスク管理については、独自に開発した「MI指数」などを駆使して、多元的な管理を徹底して行います。」

 イマイチ分かりにくい面もあるのですが、要するに伝統的運用手法である、国債への投資や株式への投資は行わないと言っているのです。では、その代り何をするのか?

 で、言っているのは、「オルタナティブの運用です」と。

 大体このようなカタカナ用語を使われると、地方の素朴な担当者たちは、質問ができなくなってしまうのです。でも、なんとなく洗練されていそうで格好いい、と。

 でも、オプション取引をするということは、先に挙げた鶴のマークの会社がやったことと同じですから、得をすることもあれば損をすることもある、と。まあ、還元率が100%近い宝くじを買ったと思えばいいでしょう。全体でみれば、誰も損得なしだが、個々のケースでみれば、大損をする人や得をする人が出てくる、と。

 でも、この会社は、それを正直にいうようなことをしなかったばかりか「絶対収益」などという言葉まで用い‥でも、まだ、そこまでなら罪は軽いかもしれません。

 この会社がやったことは、海外の私募投信で運用して、運用の実態をブラックボックスに入れてしまったことなのです。つまり、私募投信で、透明性が確保できないから、幾らでも虚偽の運用実績を主張できる、と。

 いずれにしても、年金の運用は安全第一であるので、本来はリスクの高い運用は回避すべきであるのです。

 急に263社の投資運用会社の一斉検査が行われることになりましたが、この機会に企業の年金担当者も考え直した方がいいでしょう。

以上


04. 2012年2月27日 14:45:59 : Pj82T22SRI

昔、某議員たちは、赤字国債を増発して日本も国家ファンドを作って高収益を目指すべきだと言っていたが、
やったらどうなったかは推して知るべしだな


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧