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日銀総裁会見、次回は経済・物価「特に」念入り点検:識者こうみる
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/579.html
投稿者 MR 日時 2012 年 4 月 10 日 21:46:25: cT5Wxjlo3Xe3.
 

日銀総裁会見、次回は経済・物価「特に」念入り点検:識者こうみる
2012年 04月 10日 19:51 JST

4月10日、白川日銀総裁は金融政策決定会合後の会見で、今月27日に開く次回の会合では「経済・物価情勢の展望(展望リポート)において経済・物価情勢を特に念入りに点検し、適切に政策運営をしたい」と語った(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

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[東京 10日 ロイター] 白川日銀総裁は10日、金融政策決定会合後の会見で、今月27日に開く次回の会合では「経済・物価情勢の展望(展望リポート)において経済・物価情勢を特に念入りに点検し、適切に政策運営をしたい」と語り、「展望リポートは非常に大事」と強調した。

ただ、市場で追加緩和観測が高まっている次回会合の決定内容について、予断を持つことは慎まなければならないと述べた。市場関係者の見方は以下の通り。

●展望リポート特別視の印象持つ

<みずほインベスターズ証券 チーフマーケットエコノミスト 落合昂二氏>

個人的には27日の会合でも追加緩和は見送りとなる可能性が高いとみている。理由として、2月に決めた10兆円の増額効果を見極めるのに時間が必要で、追加緩和は時期尚早であること、景気判断が上方修正されており、展望リポートで一転して下方修正するような内容にはなりそうにないこと、米連邦準備理事会(FRB)の緩和は6月20日の連邦公開市場委員会(FOMC)が本命となるため、日銀の緩和は6月14─15日、もしくは7月11─12日の会合が候補となることなどが挙げられる。

もっとも、白川方明日銀総裁は会見で「展望リポートは非常に大事、経済・物価の見通しもとに政策運営」と発言している。深読みかもしれないが、ここまで展望リポートを特別視する発言があると、日銀に新たな政治的なプレッシャーがかかった場合には、展望リポートの下方修正を材料にして、追加緩和の理由にすることもあり得ると受け止めている。

●次回決定会合での追加緩和に過剰な期待強まる可能性も

<みずほ総研 シニアエコノミスト 武内浩二氏>

白川方明日銀総裁は次回会合での追加緩和観測が高まっていることを念頭に置き、決定内容に予断を持つことは慎まなければならないと述べているが、「カード」を残しておきたいとの意図と受け取れる。6日に発表された米雇用統計の下振れから日銀による追加緩和への期待感が一部で強まり、きょうの金融政策決定会合で現状維持の方針が示されたことを受け、失望感から円高/株安に振れた。もともと追加緩和に踏み切るとの見方はそれほど多くなかったが、きょう見送られたことで、次回の決定会合での追加緩和に過剰な期待感が強まる可能性もある。

●次回会合に向け慎重な発言、政治圧力を意識

<UBS証券・シニア債券ストラテジスト 伊藤篤氏>

白川方明日銀総裁は記者会見で、次回会合で経済・物価見通しについて特に念入りに点検するなどと述べ、市場に浮上する追加緩和期待に対して慎重な発言に終始した。

市場では、次回会合公表される経済・物価情勢の展望(展望リポート)で2013年度物価見通しがプラス1%に届かなければ、日銀は追加緩和に踏み切ると見方が出ている。しかし、日銀審議委員にBNPパリバ証券の河野龍太郎氏を起用する国会人事案が参院で否決されたほか、野田佳彦首相と白川日銀総裁の直接会談、緩和を期待する政府関係者の発言など、政治からの緩和プレッシャーが強まっていることに配慮したのではないか。

●追加緩和あってもドル/円の上値は限定的か

<SMBC日興証券 金融経済調査部 シニア債券為替ストラテジスト 野地慎氏>

経済見通しについては強気なところも見えるが、消費者物価1%を目指すことに変わりはないと強調しており、4月27日以降に追加緩和があるとの見方は変わらない。

ただ、ドル/円は日米2年金利差などさまざまな要素からみても2円ほど上振れており、この先の上昇は限られる可能性が高い。日銀が積極的な緩和姿勢に転じたことに対するプレミアムはすでに乗っているのではないか。2月に決めた10兆円と次の5兆円程度を年末までに買い入れるというのをトータルで織り込んだのが、今の81円や82円だと判断している。

●今後の立ち回り次第で、次回追加緩和の可能性

<第一生命経済研究所 主席エコノミスト 熊野英生氏>

日銀の金融政策、総裁会見ともに素っ気ない内容との印象だ。経済もマーケットも揺れ動いているが、景気判断に関する踏み込んだ議論が見られなかった。日銀短観が横ばいとなり、足元で円高の動きもあったことから、今回追加緩和に踏み切るのではないかとの見方もあった。このまま立ち回りがうまくいかないと、今月27日に開く次回の会合で、日銀は追加緩和に追い込まれかねない。マーケットでも緩和期待が集まりやすい状況だ。

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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83906E20120410?sp=true


次回会合、経済・物価「特に」念入りに点検し政策運営=日銀総裁
7:27pm

[東京 10日 ロイター] 白川日銀総裁は10日、金融政策決定会合後の会見で、今月27日に開く次回の会合では「経済・物価情勢の展望(展望リポート)において経済・物価情勢を特に念入りに点検し、適切に政策運営をしたい」と語り、「展望リポートは非常に大事」と強調した。

ただ、市場で追加緩和観測が高まっている次回会合の決定内容について、予断を持つことは慎まなければならないと述べた。

日銀にとって、日本経済のデフレ脱却は極めて重要な課題とし、望ましい物価上昇率をできるだけ早く実現させたいと語った。欧州債務問題が金融市場や世界経済に甚大な影響を及ぼすテールリスクは低下しており、日本経済が緩やかな回復経路に復す蓋然(がいぜん)性が高まりつつあるとの認識を示した。

<高過ぎる物価目標、金利のみ上昇すれば金融機関に悪影響>

総裁は政策運営にあたり、「先行きの経済・物価見通しが一番基本」だとし、「きょうの会合でも入念な点検を行ったが、次回会合は特にまた念入りに点検する」と述べ、次回会合での追加緩和に対する市場との対話を重視する姿勢を見せた。

日銀は2月に、従来の「理解」に代わり、中長期的な物価安定の「目途」という事実上のインフレ目標を導入した。「中長期的」の意味については「達成する時期が遠くてよいとの意味ではない。持続可能な物価安定であるべきという意味」と説明した。

目標である消費者物価指数1%の上昇率実現のため、「どの程度のスピードが最適かは経済の状況に依存する」とも述べた。

目標として欧米先進国並みに2%を掲げる意見が学識経験者や与野党に多いが、歴史的に物価上昇率の低い日本が高過ぎる物価上昇率を目標に掲げると、「金利だけが上がってしまい、国債を保有する金融機関にも望ましくない」と警告した。

<米経済の見方はバーナンキ議長と同じ、中国経済大きく減速するとはみていない>

米経済については、このところ慎重な発言が続いている米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長と「基本的に同じ考え」と指摘、先行きについて「プラスとマイナスの双方の材料がある」とした。金融緩和が後押しする形で堅調な企業収益や株価が経済を下支えるとしつつ、「住宅在庫は差し押さえ物件など潜在的なものを含めるとなお高水準」にあり、「家計の支出スタンスは慎重なものにとどまる」と述べた。イラン情勢緊迫を受け、ガソリン価格の上昇が個人消費を抑制する可能性にも注意が必要と指摘した。

中国経済については、欧州向けを中心とした輸出減速や生産鈍化と固定資産投資の増加を挙げ、「一部に減速感が見られるが、全体としては高成長を続けている」とし、「長い目で見て大きく減速するとはみていない」と述べた。

4日付で2人の審議委員が退任し、うち1人の後任にBNPパリバ証券の河野龍太郎氏を充てる政府人事案が否決されたことについては、直接的なコメントは避けた。ただ、「政策審議員は非常に重要な仕事。遂行するのにふさわしい立派な人に後任になってほしい」とした。審議委員が空席状態では、意見の多様性を確保し、会議を円滑に運営するのに支障を来すとも述べた。

<総裁任期残り1年、「特別の感想ない、使命遂行の一点に尽きる」>

総裁は3月末にFRBがワシントンで開催した会合で講演し、金融緩和には副作用や限界があると指摘した。その経緯について総裁は「どの中央銀行も常に効果と副作用を点検し、適切な金融政策運営に努めている」とし、「効果や副作用は一般論として述べた。日本はデフレからの脱却が重要」だとして、強力な金融緩和で経済の下支えに努めることが重要と強調した。

一方、財政に対する不確実性の軽減が経済成長力の強化に資する、とも話した。

総裁としての任期が残り1年となったことについては「特別の感想はない。これまで同様に物価の安定と金融システムの安定という日銀に課せられた使命をしっかり遂行していきたいという一点に尽きる」と述べるにとどめた。

(ロイターニュース 竹本能文、伊藤純夫:編集 山川薫)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83904R20120410?sp=true
 

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