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ユーロ圏債務危機、再び強まる政治リスク ソロスばかげてる 独ユーロ共同債否定−IMF拒否 中銀外貨資産1億ユーロ減
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/735.html
投稿者 MR 日時 2012 年 4 月 25 日 00:40:09: cT5Wxjlo3Xe3.
 


Financial Times

ユーロ圏債務危機、再び強まる政治リスク

中核国への伝染で危機が一段と悪化する恐れ

2012.04.25(水) 

債務危機が再びユーロ圏中核国に伝染した。これまで周縁国から伝染する恐れはあまりないと見られていたフランスとオランダで政治情勢が不透明になり、ユーロ圏危機がさらに悪化するかもしれないとの懸念が強まっているのだ。

 オランダとフランスの借り入れコスト(国債利回り)とドイツのそれとの差が前回急拡大したのは昨年11月、ユーロが解体されるかもしれないとの不安が浮上した時のことだった。ドイツを除けばこの影響を免れた国はほとんどなく、市場は第4四半期に大きく落ち込み、欧州中央銀行(ECB)の介入により2012年の年初になってようやく救われることとなった。

フランス、オランダ国債のスプレッドが急拡大

 そのECBによる低利融資の効果は薄れてきており、オランダ国債10年物とドイツ国債10年物のスプレッド(利回り格差)は23日、79ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達した。今年1月初めの水準の3倍に拡大したことになる。


債務危機が再び中核国に伝染した〔AFPBB News〕

 また、大統領選挙の決選投票を2週間後に控えるフランスでも、ドイツ国債とのスプレッドは145bpと、3カ月ぶりの大きさに広がっている。

 「投資家の立場から見れば、現在の政治情勢は本当に不透明だ。リスク回避の市場環境におけるスプレッドの変動は、投資家が資産を安価に守る方法を探していることを示唆している」。HSBCの債券調査部門の責任者スティーブン・メージャー氏はこう指摘する。

 ドイツ国債10年物の流通利回りが23日、1.634%に低下して過去最低を更新したことから、安価なヘッジ手段を求める投資家はほかの市場に目を向けざるを得なくなっている。

今回の焦点はユーロ解体ではなく緊縮財政への懸念

 メージャー氏など複数の市場関係者によれば、ドイツとのスプレッドが比較的小さな国々のプレミアム(上乗せ金利)が上昇すると読み、ここ数週間その方向に賭けていた投資家は多いという。あるトレーダーは、「おかげで既にかなりのイン・ザ・マネー*1になっている」と話している。

 市場が今回問題にしているのは、11月当時のようなユーロ解体ではなく緊縮財政だ。米シティグループのエコノミストたちは先月、オランダはもう中核国ではないとの警告を発した。成長率が低いために、債務削減計画の達成がおぼつかなくなっている、というのがその理由だ。

*1=利益が出ている状況のこと

 オランダでは23日に連立政権が崩壊し、選挙が近々行われるとの観測が浮上しており、この分析を裏づけた形になっている。緊縮財政をさらに推進するよう周縁国に圧力をかけている一部の中核国にとっては、まさに皮肉な展開だ。

 「周縁国が直面している問題のいくつかに、オランダもまた直面している。(同国は)景気が低調な時に財政を引き締めるのは難しいということに気づきつつある」。シティグループのエコノミスト、ユルゲン・ミヒェルス氏はそう指摘する。

オランダがトリプルA格付けを失えば、残るは3カ国だけ


4月23日、ベアトリクス女王に内閣総辞職を伝え、オランダ・ハーグの王宮を後にするマルク・ルッテ首相(写真上)〔AFPBB News〕

 格付け会社のフィッチは今月、オランダのトリプルAの格付けに疑問を呈した。もしオランダがトリプルA格を失えば、多くの投資家にとって、真のユーロ圏中核国はドイツ、フィンランド、ルクセンブルクの3カ国だけになる。

 HSBCのメージャー氏は、欧州政界で長らく続いた盟友関係(ドイツとオランダ、ドイツとフランスの関係など)が脅かされていると指摘する。債務危機の直近の展開や、これまでよりも厳格な財政規律の義務づけを目指した欧州連合(EU)の財政協定がもたらす困難がその原因だ。

 同氏によれば、フランス大統領選挙の第1回投票で現職のニコラ・サルコジ氏が社会党候補のフランソワ・オランド氏に敗れたことや、極右政党の候補者への票が記録的な回復を遂げたことは、「緊縮財政に『ノーを突きつける票』が大量に投じられた」ことを示しているという。

 フランスの選挙結果とオランダの政権崩壊はともに、ユーロ圏危機のせいでいかに多くの政治指導者がその職を失ったかを浮き彫りにする出来事だ。しかしこの状況は、大きな選挙の多い年(今年は中国と米国でも政権が変わる可能性がある)には政治リスクが非常に重要になるということを投資家に突きつけてもいる。

 欧州以外の投資家の多くがここから導く教訓は、欧州大陸の大半の国への投資を手控えるというものだ。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの債券ストラテジスト、ジョン・レイス氏は次のように話している。

ドイツ国債以外はもう買わない

 「欧州以外の地域に本拠地がある投資家の多くは、ユーロ圏のソブリン債はドイツを除いて、もう安全ではないと見なしている。ギリシャで債務再編が行われ、元本が毀損した前例があるからだ。このため、利回りは上昇し、スプレッドは拡大していく」

 欧州の投資家も警戒を強めている。確かに、ECBの長期資金供給オペ(LTRO)は市場を数カ月間穏やかにしたが、今ではアナリストや投資家の多くが、LTROのせいで債券市場が次第に国内化しつつあると考えている。投資家は自国の国債は喜んで保有するものの、ドイツ国債を除くと、外国債は持ちたがらないという意味だ。

 リスク管理の観点から見るなら、このスタンスは理にかなっている。以前は間違いなく安全だと見られていた投資先が変調を来しているからだ。ドイツ国債に対するスプレッドが140bpを超えており、かつどの格付け会社からもトリプルA格を得ていないユーロ加盟国のソブリン債務の残高は現在、約4兆ユーロに上る。

 これはCDO(債務担保証券)市場が2008年に絶頂期にあった時のトリプルA格のCDOの残高、約2兆ドルをはるかに上回る水準だ。投資家はその後すぐに、値段にはほとんどこだわらずにCDOを売り始めた。

株式市場にも広がる不確実性

 不確実性は今、株式市場でも明らかに感じられる。フランスの主要銘柄で構成されるCAC40指数は23日、年初の水準を割り込んだ。スペインのIBEX35指数はさらにひどく、あと少しで2003年以来の安値に到達するところにまで落ち込んでいる。

 市場の短期的な変動からあれこれ予測しすぎるのはよくない、とアナリストたちは注意を促しているが、ユーロ圏の中核国でも周縁国でも同じように新たな波乱が生じると考える向きは少なくない。

 「一部の動きを誇張する傾向は常にある。しかし、ECBの流動性供給で問題が解決しなかったことを忘れるべきではない」。シティグループのミヒェルス氏はそう指摘する。同氏はまた、2年前の危機勃発以降のユーロ圏における大きな政治的変化について、「まだ終わっていない」と述べている。

By Richard Milne
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35076


バイトマン氏:独連銀に関するソロス氏の発言はばかげている 

  4月24日(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は、同中銀がユーロの崩壊に備えているという資産家ジョージ・ソロス氏の発言について「ばかげている」と一蹴した。
バイトマン総裁は24日放映のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれがしているのは、通貨同盟の安定の土台を守ることだ。通貨同盟はユーロが安定した通貨であってこそ生き延びられると私は強く確信している」と語った。
ソロス氏は12日のベルリン講演で、ドイツ連銀がユーロ崩壊の場合に被る損失に歯止めをかける措置を取っていると指摘。それは「自己実現する予言」だと述べていた。
ソロス氏は通貨同盟が崩壊した場合、「債権国の中銀が債務国の中銀に対して巨額の債権を抱え、その回収は難しいだろう」と論じていた。ドイツ連銀が持つそのような債権は債務危機のさなかに膨らみ、2月末時点で5470億ユーロ(約58兆6000億円)に達していた。バイトマン総裁が3月13日に明らかにしている。
バイトマン総裁はこの日のインタビューで、ユーロ導入国が通貨圏を離脱する可能性について憶測を避けた。スペインなどの国債利回り上昇は政府に改革実行を迫る推進力となることから、必ずしも悪いことではないと付け加えた。
総裁は欧州中央銀行(ECB)政策委員会のメンバー。金融による一段の景気刺激に反対する理由を問われると、ECBの責務は「物価安定の確保だ」と答えた。
原題:Weidmann Says Soros’s Bundesbank Claim on Euro Is‘Ridiculous’(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Jeff Black jblack25@bloomberg.net;ベルリン Rainer Buergin rbuergin1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Craig Stirling cstirling1@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/24 23:47 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2ZLLA6KLVR701.html


独財務相:ユーロ共同債発行を否定−IMFの呼び掛けを拒否

  4月24日(ブルームバーグ):ドイツのショイブレ財務相は、国際通貨基金(IMF)がユーロ共同債の発行を求めていることについて、拒否する姿勢を示した。財政政策の指針を無視するものだとしている。
財務相は24日、共同債の発行は賢明な財政政策の代わりにはならないと述べた。ベルリンでの銀行関連のイベントで発言した。
原題:Schaeuble Rejects IMF Call for Joint Euro-Area Bonds(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ベルリン Brian Parkin bparkin@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Tony Czuczka aczuczka@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/24 23:28 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2ZKXY6K50Z501.html


20日時点のユーロ圏中銀外貨資産は1億ユーロ減
2012年 04月 24日 23:52 JST

ビジネス
東南アジア株大半が上昇、軟調傾向が一服
[フランクフルト 24日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)が24日発表した20日時点のユーロ圏各国中央銀行の純外貨資産は、前週比1億ユーロ減の2279億ユーロとなった。

金準備は4327億0600万ユーロで変わらず。

ユーロシステムのバランスシートは2兆9670億ユーロに縮小した。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE83N00S20120424


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NY外為:ユーロほぼ全面高、蘭・スペイン・イタリアが入札

  4月24日(ブルームバーグ):ニューヨーク時間24日午前の外国為替市場でユーロはほぼ全面高。スペインとイタリア、オランダが入札をこなし、ユーロ圏ソブリン債危機悪化への懸念が和らいだ。
ニューヨーク時間午前9時45分現在、ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.3201ドル。対円は0.2%高い1ユーロ=107円02銭。
円は対ドルで0.1%高の1ドル=81円07銭。
原題:Euro Gains Versus Most Major Peers as Auctions Ease DebtConcern(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 Allison Bennett abennett23@bloomberg.net;London David Goodman dgoodman28@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/24 23:17 JST
 

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コメント
 
01. 2012年4月25日 01:00:58 : IOzibbQO0w

ユーロではドイツが、日本では日銀が、そして米国では共和党が、抵抗しているが

最終的には、いずれにせよ緩和競争と、先進国のバーゲンセールで

賃金コストなどがグローバルに新興国と収束していきそうだ

その過程で、かっての日本の戦後のように、既得権者を排除し、競争力のある税制や規制、企業群を抱えた国が豊かになっていくのだろう


02. 2012年4月25日 13:44:42 : 3CNLte9sGM
欧州銀を待つ75兆円の借り換え、ECBが頼みの綱という現実 

  4月25日(ブルームバーグ):欧州の銀行は1兆3000億ドル(約105兆8000億円)もの資金供給を中央銀行から受け、緊急支援への依存がかつてなく高まっているが、債務危機がスペインとイタリアをのみ込むのを政策担当者が食い止めるにはさらなる資金注入が必要になるかもしれない。
1−3月(第1四半期)に30件余りの起債が行われた後、今月は銀行による無担保債の発行はなく、銀行債の保証コストも1月以来の高水準に上昇。欧州中央銀行(ECB)が昨年12月に期間3年の長期リファイナンシングオペ(公開市場操作、LTRO)の実施を決定した後20%上昇していた金融株も逆に2%下げている。
一部の金融機関がECB資金を利用してソブリン債の保有を増やし、各国政府が財政赤字の抑制に苦しむ中で、投資家は尻込みしている。銀行がECBにオペの担保を差し入れているため、デフォルト(債務不履行)の際に無担保債の保有者が回収できる資金の額は減少している。モルガン・スタンレーによれば、金融機関は2013年末までに7000億ユーロ(約75兆2000億円)相当の借り換えが必要と試算されるが、そのような状況が資金調達コストの上昇を招いている。
英政府や銀行が出資する研究グループ、インターナショナル・センター・フォー・フィナンシャル・レギュレーションのバーバラ・リドパス最高経営責任者(CEO)は「ECBの一段の介入が非常に強く求められる状況だ。多くの銀行は償還期限を迎える債務の借り換えを債券市場で行うことがとてもできない」と指摘する。
債券市場での借り換えは不可能
ECBの資金供給に対する担保の差し入れを求められることで、銀行の債券市場からの調達コストは既に上昇している。KBWのアナリスト、アンドルー・スティンプソン氏は、資産を担保とするカバードボンドの発行増や債務再編で投資家に損失負担を求めるルールが検討されていることも無担保優先債の魅力をそぐとの見方を示す。
ブルームバーグのデータによれば、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は2月に18カ月物の優先債を発行したが、指標のスワップ金利を1.93ポイント上回る利回りの提供を求められた。07年5月の10年債発行の際にはスプレッドは0.45ポイントにとどまっていた。
原題:Rising Italy-to-Spain Yields Keeping Banks on ECB’s LifeSupport(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Liam Vaughan lvaughan6@bloomberg.net;ロンドン Gavin Finch gfinch@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Edward Evans eevans3@bloomberg.net
更新日時: 2012/04/25 10:40 JST


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