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二律背反か、二枚舌か〜日経が欧州に求める「財政再建と経済成長」(「言うだけ経済紙」の日経インテリジェンス)
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/223.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 5 月 18 日 10:52:58: EVQc6rJP..8E.
 

http://opinion21c.blog49.fc2.com/

「緊縮策で景気が悪くなり、さらに税収が減るような悪循環は避けるべきだ。その一方で、構造的な財政赤字は大胆に削る必要がある。
財政再建と経済成長は、二律背反ではない。…(中略)… この2つの対立軸で考えるのは誤りだろう。財政の無駄を削りながら、成長する分野に投資資金が回る仕組みをつくれば、景気回復と税収増の好循環を導けるはずだ」

17日付日本経済新聞の社説は、「緊縮策で景気が悪くなり、さらに税収が減るような悪循環は避けるべきだ」と主張するなど、消費増税原理主義の看板を下ろしたのかと疑いたくなるような、久しぶりに曲解の少ない素直な主張を展開した。しかし、素直な主張が出来たのは「欧州は成長と財政再建の両立をめざせ」という題名からも明らかな通り、欧州問題をテーマにしたものだったから。

それにしても、普段「消費増税を実施すれば税収が増え財政再建が進む」と主張している日本経済新聞が、例え欧州の話であったとしても「緊縮策で景気が悪くなり、さらに税収が減るような悪循環は避けるべきだ」と文字にして意思表示したというのは驚きである。これは欧州で急速に高まって来ている「経済成長を重視した財政再建」のうねりの強さを示すものでもある。

欧州に対して「緊縮策で景気が悪くなり、さらに税収が減るような悪循環は避けるべきだ」と主張する日本経済新聞は、今後も日本に関しては「消費増税による財政再建」を頑なに叫び続けるのだろうか。もし、日本を代表する経済紙が、これまでの主張を変更するつもりがないのであれば、欧州では「景気を悪化させ、さらに税収が減るような悪循環」に陥るリスクを孕んでいる緊縮策が、何故日本では税収増加で財政再建が図れるようになるのかを、理論的に説明するべきである。こうした国民の疑問に「日本の財政待ったなし」などという意味不明の呪文でごまかすのであれば、AIJと同じ穴のムジナということになる。

「財政再建と経済成長は、二律背反ではない」

今、世界中の人達が、こうであって欲しいと望んでいる。しかし、日本経済新聞を筆頭とした消費増税原理主義者達は、これまで「財政再建と経済成長は、二律背反である」というが如く、「財政再建」の必要性を必要以上に強調し、必要不可欠な「経済成長」の議論を封じ込んで来たはずである。

国内と比べて情報が十分でないうえに、共通通貨という制約を抱え、自国では必要な資金を確保出来ない欧州で「財政の無駄を削りながら、成長する分野に投資資金が回る仕組みをつくれば、景気回復と税収増の好循環を導けるはずだ」と主張する日本経済新聞にとって、情報が十分あり、通貨政策の制約もなく、当面の間は自国内で必要な資金を確保出来る日本で「財政の無駄を削りながら、成長する分野に投資資金が回る仕組みをつくり、景気回復と税収増の好循環を導く」方法を提案することなど朝飯前のはずである。是非そうした全国民が待ちわびている仕組みを披露してもらいたいものである。

日本を代表する経済紙には、何の具体策もなく「財政再建と経済成長は、二律背反ではない」と主張している「言うだけ経済紙」でないことを、是非証明してもらいたい。そして野田内閣に対しても「緊縮策で景気が悪くなり、さらに税収が減るような悪循環は避けるべきだ」という主張をぶつけて貰いたいものである。
 

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コメント
 
01. 2012年5月18日 19:21:02 : Pj82T22SRI

>消費増税原理主義の看板

??
日経にでてくる経済人は以前から、

消費税増税しても歳出削減しなければ財政再建は無理、
中長期的にはやむを得ないとしても、デフレ化での消費税には反対

が多いようだな

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120416/231060/
【新しい経済の教科書】
消費税率35%でも年金は賄えません
小谷真生子(テレビ東京ワールドビジネスサテライト・キャスター)×伊藤元重(東京大学大学院経済学研究科教授)(1)
【今さら聞けない消費増税】
日銀がもっとお金を刷って経済成長すれば増税は不要では?
第2回 増税か成長か、百家争鳴でまた日が沈む
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番外編 日銀の金融政策で財政再建と円安誘導は簡単にできる
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【小峰隆夫のワンクラス上の日本経済論】
「自らの意志」による財政赤字は景気の回復では解消できない
日本経済・世界経済の展望(下)〜日本の財政危機編その1
【小峰隆夫のワンクラス上の日本経済論】
なぜ財政再建は先送りされるのか
日本経済・世界経済の展望(下)〜日本の財政危機編その4
【「気鋭の論点」】
財政再建と経済成長を両立させる「ナナサンの法則」
ケインズに比され、注目されるアレシナ教授の提言


02. 2012年5月19日 00:53:15 : 3CNLte9sGM
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/607.html#c1
日経ビジネス2012年4月2日号目次

矛盾を拡大させる消費増税

竹中 平蔵[慶応義塾大学教授兼グローバルセキュリティ研究所所長]

 英国のチャーチル元首相は数々の名言を残したが、その中の1つに「成長はすべての矛盾を覆い隠す」というものがある。社会には様々な問題点(矛盾)があるが、経済全体が成長している間、こうした問題は顕在化しないという意味だ。確かに中国を見ていると、日本をはるかに凌ぐ格差や腐敗の問題を抱えながらも、成長の中でそれらを何とか吸収している姿がうかがえる。

 翻って日本は、財政状態の悪化と社会保障の不備という問題を抱えている。今、それを解決するために「消費税増税」という処方箋が示されている。ただ、残念ながら増税は財政再建に貢献せず、社会保障も改善しないだろう。むしろ、その後の財政再建が困難になり、社会保障への不信が高まることが懸念される。野田政権の増税には、矛盾を拡大させる大きなリスクが潜む。


野田佳彦首相(右)と岡田克也副総理は「一体改革」に胸を張るが...(写真:読売新聞/アフロ)
 検討中の増税案は2015年10月までに消費税率を10%に引き上げ、約13兆円の税収増を確保しようとするものだ。しかしその前に、過去5年で日本の歳出が約14兆円も肥大化した事実を認識せねばならない。

 2007年度まで、日本の一般会計歳出額は82兆〜83兆円の水準だったが、2012年度の歳出総額は、いわゆる隠れ借金を入れて約96兆円。この間、名目GDP(国内総生産)は低下しているのに、政府の規模は約2割も拡大しているのだ。高齢化による社会保障の支出増加は年間1兆円程度。要するに約10兆円は、政権交代のどさくさで歳出が肥大化したものだ。増税は膨れ上がった歳出の後始末でしかない。

 従って、増税しても財政再建はできない。政府が慎重シナリオとする名目1%成長の下では、2020年に基礎的財政収支を黒字化するには、消費税を5%引き上げた後にさらに7%引き上げて、17%にしなければならないことが政府試算で示されている。これは、ドイツ並みの税率水準だ。

 一方で、社会保障の充実も実現されない。5%消費税率を引き上げても、社会保障の充実に回るのは1%分のみ。しかも大半が低所得者対策だ。中間所得層への恩恵はほとんどないまま、というのが今の増税案の姿である。

「低福祉・重税国家」への道

 一体何が間違っているのだろうか。1つは、名目経済成長率を欧米各国並みの3〜4%にしない限り、どんなに増税しても財政再建はできないという事実を無視していることだ。もし3%の名目成長が実現すれば、5年後の税収は10兆円規模で増えると考えられ、そもそも増税の必要がなくなってしまう。ちなみに、欧米の主要国も財政再建計画を立てているが、米国は名目3.5%成長、英国は同5.3%成長を前提にしている。

 2点目は、日本では社会保障の中身について偏った議論がなされていることだ。年金支出のGDPに対する比率を見ると、日本は既に経済協力開発機構(OECD)平均を上回っており、英国などよりも高い。個々の高齢者に不満はあろうが、全体としては既にそれなりの水準を支出しているのだ。

 しかし、家族政策など若年層の社会保障は、GDP比で欧州諸国の4分の1程度でしかない。増税で充実させるべきはまさにこの分野である。年金については高額所得者への支出を貧困層に回す「世代内再配分」で対処すべきだ。

 今回の増税案を進めれば、日本は「低福祉・重税国家」への道を進む。まず取り組むべきなのは、日本の問題点を拡大させる増税ではなく、矛盾を吸収するためのほかの先進国並みの経済成長の実現だ。

竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)氏
1973年日本開発銀行入行。慶応義塾大学教授を経て、経済財政・金融担当相などを歴任。2006年から現職。2009年パソナグループ会長に就任。

写真:都築 雅人
日経ビジネス2012年4月2日号 162ページより


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