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5月で就活が終わるのは約半数だけだった!「内定なし学生」が初夏に直面する過酷な現実
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/322.html
投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 25 日 03:37:34: cT5Wxjlo3Xe3.
 

http://diamond.jp/articles/-/19041
採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和【第33回】 2012年5月25日小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

5月で就活が終わるのは約半数だけだった!「内定なし学生」が初夏に直面する過酷な現実

 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。
 日本の就職活動は「5月をもって、おおむね終息する」というのが世間の感覚です。ということで、昨年9月末から始まったこの連載も終盤を迎えてきました。
 そこで今回は、「5月におおむね終息する」というのは本当か、この時期における学生の就活実態を探っていきたいと思います。
4月選考開始の会社は
採用活動が5月でほぼ終息
 まずは過去に取材をしたり、かつての同志が採用をしている企業6社に、「13卒採用は終了しましたか?」と聞いてみました。以下、回答です。
●通信S社
「まだ終了しておりません。現在、一般職(アソシエイト職、販売職の地域限定職種)を中心に、採用活動を続けている状況です」
●人材系L社
「採用は今も継続しております。途中から採用人数を増やしたこともあって、5月いっぱいくらいまでは実施していく予定 です。また今年は、近年稀にみるレベルの高い人材が確保できている感覚です。ただ、人数については当初予定まではいけるかと思いますが、目標を上回るのはどうかな?というレベルです」
●IT系G社
「いわゆる13卒採用は概ね終わっています。『概ね』と言ったのは少数継続しているためです。例えば、選考が全般的に遅い芸大・美大対象の職種、数名目標がショートしている職種では継続しています。また全職種で、優秀な人であれば就活ピーク時期に限らず通年採用しますし、入社も受け入れています。ですから、毎月2回ES締切日を設定しています」
●人材系R社
「13採用は終了しました。4月27日に終了。これ以降の活動の予定はありません」
●IT系R社
「総合職、開発職ともにまだ終了していません、6月いっぱい活動予定です」
●IT系D社
「通常の13採用の新規エントリーは終了しました。ただ、当社では通年採用を実施しているので、 1年間を通してエントリーすることが可能です」
 S社の一般職採用以外は、言葉は違えどもニュアンスとしては「ほぼ終了」と言ってよさそうです。
次のページ>> まだ就活していない学生が約2割も!
 話を聞いた6社は、ボクも得意とする「早期から学生と接触して、ベタベタにフォローする採用」の遺伝子を持った会社です。ですから、基本的には5月頃をもって終了予定です。特別な事情と、少し目標に届かない職種を残しているだけでしょう。
 もちろん、通年採用をしている会社もありますが、一括で採用を行う時より、基本的には採用の目線が上がると想像されます。
 ということで、4月選考開始にヨーイドンで合わせてくる会社は、ほぼ13卒採用活動は終息と考えてよいと思います。
学生の半分以上は進路未決定!?
まだ動いていない学生が約2割も
 続いて、大学のキャリアセンターの方にも話を聞きました。
「ゴールデンウィークが終わって4年生の内定の状況はどうですか?」
●私立T大学S課長
「正式には5月末に4年生の進路決定調査をするのですが、感覚的には内定は半分強という感じじゃないでしょうか」
 それは、他の大学と比べてどうですか?
「ウチは理系が多いですから、若干(半分強に達するのが)早いと思います。近々出てくる調査会社が出す数字は結構高かったりしますが、それは内定獲得率。われわれは進路決定率でとらえています」
 ここまでの13卒就活の印象・感想はどうですか?
「いつものことながら、工学系では、学科によって状況は違いますね。システム系やネットワーク系では、8〜9割が決まっている感じです。逆に電気系は、今年はきびしめといえます。機械は安定的ですね。今年すごくいいのは、土木・建築系です。東北の復興需要で、東北地区の公務員の募集は例年の5倍以上なんですよ!」
 進路の決まってない人たちに関しては、今後、どうサポートしていく予定ですか?
「学内での企業研究会を6月7日から再開します。それを頻繁に行って、マッチングしていきます。またその前に今年はガイダンスを行おうと思っています。昨年、最後まで決まらなかった学生の多くは、動けば決まるのに動かなかった学生なんです。
 早めに大手を受けてダメで、自信を喪失している時期に、理系の4年は研究が始まるんですね。そうすると卒業のこともあるので研究に没頭してしまいます。これがある種の言い訳になって、就活をしなくなる。そして『卒論が終わったけど、どうしましょう』と1月頃に駆け込んでくるんです。ですから、閉じこもらずに就活を続けようとガイダンスしていきたいと思います」
次のページ>> 早大・京大生でも未だ内定なし!?彼らが路頭に迷う本当に理由
●私立C大学Kセンター長
「今のところ3割くらいじゃないですか。これからですよ。まだ活動を始めてない学生が2割くらいいると思っていますし」
 そうなんですか? 始めてない人もいるんですか?
「大手企業への就職を考えてない学生などは、まだ動いていませんね。これからです。そろそろ動くように指導しなくてはと思います。当校では新たな産学連携を目指して500社を超える企業とアライアンスを組んでいます。それら企業への学生の紹介などは、まだこれからです」
 大学サイドの感覚では、現在の進路決定率は3〜5割。学生トータルでは、間違いなく半分以上は進路未決定でしょうね。
早大・京大生でも未だ内定なし!?
彼らが路頭に迷う本当に理由とは
 ボクの知っている学生にも最近の様子を聞いてみました。
●北京大学留学中、早稲田大学のHクン(現在、東京で就活中)
「まだ決まっていません。GW中にお会いした時には、面接にも慣れてきて、もう大丈夫と言っていましたが、まったく違いました(苦笑)」
 現在はどうしているの?
「やはり当初希望の食品メーカーに加えて、最近興味のある物流関係の2次募集の説明会や面接に参加しています。北京に戻るメドは立ちません」
●昨秋に北京にインターンで来ていた京都大学Sクン
「就活はまだ継続中なんです…(苦笑)。4月の段階では商社しか(エントリーシートを)出していなくて、全部ダメだったので、方針転換してボチボチやっている感じです」
 早稲田や京大の学生の中にも、まだ決まっていない人がいることがお分かりでしょう。2人ともボクは結構好きなんですが、うまく希望する会社とかみ合わなかったようですね。

 先週5月15日、今春卒業した大学生の就職率が4月1日現在で、93.6%だと文科省と厚労省から発表されました。
 厚労相は、雇用情勢は「厳しい状況のままだ」との認識を示した上で、「大学とハローワークの連携を密にしていきたい」と就職活動支援を強化していく考えを表明したと記事にありました。
 この調査データに関して、まずは一言言わせてください。何度もこの連載で言っていますが、「雇用情勢は依然厳しい状況のまま」ではありません。この93.6%に一喜一憂することはありませんが、96年以降の17年間で6番目に高い数字ですよ。
次のページ>> “氷河期”の今、本当に解決すべき課題
 昨年の連載第2回『最終内定率90%超なのになぜ“就職氷河期”なのか 路頭に迷う学生たちが抱きがちな「就活への誤解」』でも書いています。
 けど、それ(就職氷河期の96年)以降のデータで比較すれば、ここ2、3年だけが、特に悪いってことではないのがわかります。ここ20年近く、ほとんど求人は1点台で、今後、求人倍率が2.0を超える80年代後半のようなことは起こらないと考えられます。
 ですから、現在は氷河期ではなく、「普通の時期」だとボクは思います。しかも、求人倍率は1.0以上ですから、「人が採れなかった!」という会社もあるんです。なのに、氷河期って言うのは変な話ですよね。
 メディアは、「普通だ」と言ってもニュースにならないので、「厳しい!」「改善!」と言うんでしょうが、現在の日本はこの数字が“普通”の状況です。中国・インドネシアと比較しても新卒の就職状況に関しては悪くないんじゃないですか?
 ところで、あらためて就職(内定)率の推移を見てみると、10月1日時点での内定率は60%前後。ですから、現在5月末の時点では、5割以上は未決定というのは間違いないですね。

 ここまで見てきまして、冒頭の「日本の13卒就職活動は5月をもって、おおむね終息する」とはどんな状況か、どんな現実かを言うとこうなります。
・人気のある大手企業、有名企業の採用は終了した。
・就職を考えている学生の内定率は、半分以下である(4割くらいか?)。
・傷ついて、心が折れたり、迷走しそうな学生が5割以上いる。
・同時に、採用終了していなくて、これから採用開始の企業、目標未達で採用活動継続の企業はまだまだ多い。
5月以降にいかに内定を獲得していくか
“氷河期”の今、本当に解決すべき課題
 早稲田のHクンに、「先日ジャカルタに面接に来ていた群馬県のS社は、新卒採用はこれからスタートらしい。海外勤務希望の新卒が欲しいけど、なかなか来ないらしい。メーカーやし、Hクンどう?」と聞くと、こう答えました。
「やはり、正直有名な会社に行きたいです。後輩からも、『いいとこ行かれましたね』と言われたいです。学生時代はバカばっかりしてたけど、あの先輩は『やっぱり違う』と思われたいです。このままでは北京の留学生にも会いづらいです」
次のページ>> 6月になると、3年生の目線が気になる未内定の4年生も
T大学のS課長もこんな話をしていました。
「6月になると、3年生の就職活動ガイダンスが始まります。そうしますと、今度は4年生が来にくいんでしょうね、あまり企業研究会にも来なくなります。先輩、まだスーツ着てやっているんだ…という視線がつらくて、活動しなくなるんです。」
 その気持ち、わかるで…。けど、ここが立ち上がりどころなんです!
 もう何度目かわからないですが、言わせてください。
「就職」とは知らなかった会社に行くこと!
どんな有名な企業も昔は無名だった

ボクに言わせれば、就職とは、

@今まで知らなかった会社に行くこと。

それが就職活動や、ということを、最初から学生も、親も、学校も、企業も認識して欲しいですね。恐らく全体の9割くらいの学生は、学生の頃、社名も知らなかった会社に行くことになるのですから。

そして、仕事ってのは、

A最初は、やったことない仕事をするんだから、興味があるかどうか、向いてるかどうかはやってみなければわからない。

だから、学生もあまり(志望企業に)初志貫徹!と凝り固まらず、企業も「ウチの仕事をなんでやりたいの?」と経験したことのない学生に、無理な志望動機を求めないようにお願いしたいもんです。

<「就活の神さま」のお告げ>
知らん会社に行って、やったことない仕事するのが就職やないかい。それに尻込みするな!
 そうなんです。5月の現実とは、「13卒就活は今からが本番!」ということ。
 人材を求める企業と、そこで頑張ろうと思って入社する学生がいるなかで、彼らが今の時期からどれだけ内定していくのか?一度傷ついた気持ちを奮い起こして、思ったほどの実力がない自分と向き合いながらも、一歩踏み出していく。
 ここからの内定が増えれば、日本は間違いなく元気になりますよ、絶対!
「おおむね終息したといわれる5月」以降の就職活動を通じて、彼らがどうやって前向きな気持ちで進路決定をしていくのか?
 氷河期うんぬんを騒ぐより、これが日本の課題だと思います。
 

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