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キャタピラー、スト続く 賃下げに抵抗 北米生産回帰に壁:米国の平均家計所得は急低下で97年水準に
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/387.html
投稿者 あっしら 日時 2012 年 5 月 30 日 17:13:39: Mo7ApAlflbQ6s
 

キャタピラー、スト続く 賃下げに抵抗 北米生産回帰に壁[日経新聞]

 【ニューヨーク=杉本貴司】建設機械世界最大手の米キャタピラーによる北米への生産回帰が人件費削減の壁にぶつかっている。米北部の工場で賃金改定を巡りストライキが長期化。カナダでは賃下げを拒否した工場を閉鎖する異例の事態に追い込まれた。賃金引き下げへの反発がほかの企業に広がれば、製造業による国内回帰の動きに水を差す可能性も否定できない。

 「経営陣は強欲だ」。米シカゴ郊外の町ジョリエット。建機用部品などを作る工場で500人超の従業員が1日からストライキを続けている。11日には労働組合が大規模な集会を開き、そろいの赤いシャツを着た従業員が会社の対応を批判した。

カナダでは閉鎖

 発端はキャタピラーがジョリエット工場に突きつけた労使契約だ。詳細は明らかにしていないが、米メディアによると医療費など基本給以外の会社側負担を大幅に引き下げる内容で、労組側がこれに猛反発。4月中を期限としていた交渉が決裂してストに突入した。キャタピラーは急きょOBや管理職を募って生産ラインに回して辛うじて操業を続けている。

 これを受け会社側は労組に条件を再提示。近く労組が諾否を決めるが、決裂すればストの長期化は避けられない。キャタピラーはカナダでも賃下げを巡り労使が対立、ストを起こした鉄道車両工場の閉鎖を決めたばかりだ。労組側は経営陣が好調な業績を背景に高い報酬を受け取っているのに従業員への還元は少ないと主張している。同社の2011年通期の純利益は前年比83%増の49億2800万ドルで過去最高だった。

会社側は強硬

 キャタピラー経営陣が強硬な姿勢を崩さない背景には、コスト競争力をさらに高めなければ米国の工場を輸出拠点とする戦略が揺らぎかねないとの危機感がある。

 11年の輸出額は200億ドルと過去最高。直近でも日本の相模事業所(相模原市)での小型建機の生産を、米南部ジョージア州に建設する新工場に移管すると決めた。今年の設備投資額は前年比5割増の40億ドルとし、その半分を米国に重点投資する計画だ。

 こうした計画のリスク要因として浮上しているのが外国為替や新興国経済の変動だ。ドルはユーロなど主要通貨に対して堅調に推移。中国など新興国では需要が鈍化する動きも出ており、コスト削減の手は緩められない。

 米国では金融危機を境に人件費が大幅に安くなっている。米商務省によるとこの10年で米国民の平均所得は7%低下。賃金低下を背景に米国では自動車や電機業界などで域内への生産回帰が進んでいる。新型天然ガス「シェールガス」の開発などに伴うエネルギーコストの低下も後押しする。

 キャタピラーはこの動きを代表する企業と目されている。だが、米国では昨年にウォール街で火がついた格差問題への批判も多く、企業が一段の賃下げに踏み込めるかは不透明だ。

[日経新聞5月30日朝刊P.7]

 

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コメント
 
01. 2012年6月07日 21:01:26 : U3yN6c6aqg
阿修羅掲示板で尊敬されている、あっしら氏の記事に投稿させていただきます。コメント欄に書き込みがありませんが、建設機械について一般には詳しい方が少ないと思います。プロしか使わない機械ですから。当方も書くだけの知識がありませんが、思うところを書かせていただきます。

キャタピラーと言うと、三菱重工が合弁を組んでいました。キャタピラー三菱と呼んでいました。かつてGHQによって財閥が解体され、三菱本店が解散。三菱重工が三つの会社に分割されてしまいました。1964年6月に再統合されましたが、その内の一社である新三菱重工が1961年にキャタピラーと合弁を組みたいと、通商産業省に申請しました。この時、同じ新三菱重工が乗用車部門を充実させるべく、大型乗用車としてイタリアのフィアット社の2100をライセンス生産したいと、通商産業省に申請していました。通商産業省は、両方は認可しない。どちらか選べと回答しました。このため、新三菱重工はフィアット2100の国産化を断念し、キャタピラーとの合弁事業設立に絞りました。この結果、キャタピラー三菱が誕生したのです。

しかしキャタピラーの製品は日本では好評ではなかったようです。聞いた話では、キャタピラーは自国(アメリカ)の基準を押し付けてきたそうで、他社(コマツや日立建機やコベルコなど)と違いインチネジを使っていたとか。日本はメートル条約に入っているのに、アメリカは自国の度量衡単位を押し付けるのです。それから、キャタピラーの製品は、操作方法が他社と違う。自分達の価値観を絶対的なものだと思い込み、それを他国に押し付ける独善的な手法なのです。これ、アメリカにありがちなことだと思います。

キャタピラーの製品の売れ行きが伸び悩み、三菱重工もキャタピラーに合弁会社の株式を買い取ってもらい、合弁を解消しました。水面下で両社の意見対立は相当なものになっていたと思います。あっしら氏の記事によりますと、日本の相模事業所(相模原市)での小型建機の生産を、米南部ジョージア州に建設する新工場に移管すると決めたようですが、合弁解消で日本の生産拠点を閉鎖する計画だったのかも知れません。

蛇足ですが、キャタピラーと言うのは同社の登録商標だそうです。日本語では無限軌道ですが、こちらは一般的ではありません。世界的にはクローラーと呼ばれているそうです。四輪駆動車のジープも、同じく登録商標です。現在はクライスラーが所有していますが。かつて日本でも新三菱重工と、同社を継承した三菱重工で生産されていましたが、当時のアメリカのウイリス社からライセンスを導入して生産していました。フランスでは、自動車と兵器メーカーのオチキスで生産していました。同社は機関銃で有名ですが、事務機器のホッチキスも発明しました。ちなみに米英では、ステープラーと言わないと通用しません。フランス贔屓の当方、かつてこの問題で英語圏の人と論争しました。

新三菱重工は1950年代、自衛隊のF86F戦闘機でノースアメリカン社と提携し、四輪駆動車ではウイリス社、建設機械ではキャタピラー社と相次いで提携するなど、アメリカ一辺倒でした。当時の日本は外国と言えばアメリカでしたが、あの頃のアメリカは経済力、軍事力で他国を圧倒していました。それが今や、賃下げしないと製品の価格競争力が出ないとか。1ドル360円で、アメリカからの輸入品は高かったのですが、それでも買っていたのです。あれから60年近くが経過し、アメリカが衰退しつつある現実が分かります。

雑談版に投稿した方がよさそうな内容になりましたが、息抜きにお読みいただければ幸いです。


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