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ECB、無為無策のユーロ圏各国を前に身動き取れず   瀕死のギリシャ経済  スペイン、週末にも銀行支援の金融措置を要請
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/482.html
投稿者 MR 日時 2012 年 6 月 08 日 18:30:46: cT5Wxjlo3Xe3.
 

ECB、無為無策のユーロ圏各国を前に身動き取れず
2012年 06月 7日 13:48 JST 

[ロンドン 6日 ロイター BREAKINGVIEWS] 欧州中央銀行(ECB)は待っている。ユーロ圏の経済は停滞し、失業率は10%に達したが、さらに状況が悪化するまで利下げを見送ろうと、待ちの姿勢を続けている。

ギリシャとスペインをめぐり、ユーロ加盟国政府が大きな行動に出るのを待っている。危機伝播の恐れを抑えるのに必要な短期的措置を棚上げし、金融・銀行同盟についての長期的計画が示されるのを待っている。ECBはずっと、無能なユーロ加盟国政府を叱責してきた。それは正当と言えるが、今や泥沼に足をとらわれているようだ。

危機が始まって3年。ユーロ圏内で辛うじて機能している唯一の機関という立場に置かれたECBが憤るのは無理もない。ECBはまたもや各国政府に対し、必要な行動を採らなければ政策発動に応じないと圧力を掛けている。

ギリシャの政治状況が行き詰まり、スペインが銀行危機に見舞われた今、ECBは成す術を見失っているように見える。スペインは、かつてのポルトガルやアイルランドと同様、救済を仰ぐことを拒否している。銀行の資本増強という「軽量級救済」に過ぎないにもかかわらずだ。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を今すぐ使ったとしても、ユーロ加盟諸国には対処能力が無い。

最良の対応は、EFSF、あるいはその後継機関である欧州安定メカニズム(ESM)がスペインの銀行を直接支援できるようにすることだろう。大半の加盟国はこの解決策を支持している。ECBは公言しないが、各国中央銀行も支持の立場だ。しかしドイツは反対し、合意前に譲歩を求めている。

ECBは外交上の儀礼を犠牲にしてでも、各国政府に必要な行動を採るよう再度要求する可能性がある。しかしそれはドイツの反対によって足かせをはめられている。ECBは行動に踏み切るよりも、ユーロ加盟諸国が壮大な計画で合意するまで待つだろう。合意には達しそうにないし、達するとしても6月末までには無理そうだ。

その間に何が起こるか。市場はさらに恐怖に満ち、催促相場の色合いを濃くし、ユーロ圏には四方から脅しが掛けられ続けるだろう。

<背景となるニュース>

*ECBは6日、ユーロ圏の景気見通しに「下振れリスクが強まった」ことを認めながらも、政策金利を据え置いた。
 
 
 
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http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE85602Q20120607?sp=true


スペイン、週末にも銀行支援の金融措置を要請する見通し
2012年 06月 8日 17:55 JST 記事を印刷する | ブックマーク | 1ページに表示 [-] 文字サイズ [+]


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[マドリード/ベルリン 8日 ロイター] 2人の欧州連合(EU)当局筋と1人のドイツ関係筋は8日、スペインが今週末にも銀行を支援するため金融措置を要請する見通しだと明らかにした。

2人のEU筋はまた、ユーロ圏財務相(ユーログループ)が9日に電話協議を行うと述べた。

ユーログループでは声明を発表する予定という。

EU筋の1人によると、「発表は9日午後になる見通し」という。

スペイン政府当局者のコメントは今のところ得られていない。

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焦点:瀕死のギリシャ経済、命運握る観光業に暗雲
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[キリニ(ギリシャ) 7日 ロイター] 五輪発祥の地オリンピアにも近いギリシャ最大級のリゾート地、オリンピア・リビエラ・リゾートでマネージャーの仕事を得た2005年当時、ミカリス・ミナダキスさんは金の卵を産むニワトリを手に入れた気分だったという。それから7年、状況は大きく変わった。

債務危機に見舞われたギリシャにはユーロ圏離脱論も浮上し、社会的混乱を懸念して海外からの観光客の足も遠のき始めている。観光業で一山当ててやろうというミナダキスさんの夢はもろくも崩れ去った。

「ギリシャの観光業にとってドイツ人はお得意様だったが、今では怖がって足を運んでくれない」。ミナダキスさんは閑散としたホテルのプールを眺めながらこう語った。今年の予約件数は前年比25%減に落ち込み、ドイツ人観光客の客足は半減しているという。

ギリシャの観光産業は国内総生産(GDP)の15%、全雇用の20%を占め、失業率が20%を超える同国経済の生命線の1つとなっている。

ギリシャの観光業界団体SETEのアンドレアス・アンドレアディス代表は、「今年の売上高は10─15%減となるだろう」と予測。ギリシャ中央銀行によると、第1四半期の観光収入は3億9630万ユーロと、すでに前年比15.1%減となっている。

ホテル経営者協会のヤニス・レトソス代表は、損失を抑えることが重要だとし、「10%減収にとどめられれば成功の範囲だ」と話した。

<ドイツ人のギリシャ離れ>

ギリシャで拡大する社会不安の一因は、先月の総選挙で緊縮財政か否かをめぐって決着がつかず、再選挙にもつれ込んだことにある。再選挙が行われる6月17日は、すでに観光業にとっての書き入れ時に入っており、ホテル経営者や旅行会社は気が休まらないことだろう。

また、ギリシャ国民の間でドイツに対する憎しみの感情が増大しているとする国際メディアの報道も「ギリシャ離れ」をあおっている。ドイツからの観光客の1人は「ギリシャ人がドイツ人を嫌っているという報道があったので、ここに来るのは少し不安だった」と語った。

昨年ギリシャを訪れたドイツ人観光客は約220万人だったが、今年はギリシャの代わりにスペインやトルコを目的地に選ぶドイツ人が多いという。すでに10軒以上のホテルが廃業した首都アテネをはじめ、大きな都市ほど深刻な打撃を受けている。

ホテル経営者協会のレトソス代表は、「ギリシャとドイツの関係がこじれているのは大きな問題だ。関係修復には時間が経つのを待つしかない」と話した。

独旅行大手のTUIは先月、同社の代理店に「ギリシャがユーロ圏を離脱し、再び(旧通貨)ドラクマを使うようになったらどうなるのか」との問い合わせが殺到したため、ギリシャ行きの旅行客には現金でユーロを多く持っていくよう勧めた。

「友達にギリシャに行くことを話したらクレージーだと言われた」。こう話すポーランド人男性も、万が一の事態に備え、多くのユーロを持ってきていた。

<国内旅行にも暗雲>

昨年、ギリシャを訪れた観光客は1650万人を記録した。それまでの2年間は低迷が続いたが、旅行代金の安さに加え、エジプトやチュニジアの政変も手伝って観光客人気を取り戻した。観光業界がそのまま回復に向かい、低迷する経済も立て直せるのではないかという期待さえ浮上した。

東欧やロシア、イスラエルなどからの客足増加が、ドイツや英国からの観光客減少を埋め合わせる可能性もあるが、観光当局は、それだけでは足りないと悲観的な見方を示す。

ギリシャの観光収入の最大25%を占める国内旅行も先行きは暗い。ギリシャ国民は、給与や年金の削減、リストラ、増税で生活自体が苦しくなっているのが実情だからだ。

ペロポネス半島南東に位置するモネムバサの中心部で、伝統の家業である銀の宝飾品づくりを続けるアナスタシア・リビエラトーさんは、閑古鳥が鳴く店の窓から寂れた通りを眺め、「ギリシャ人のお客さんはもう来ない。物を買うだけのお金がないから」と嘆いた。

(原文執筆:Yannis Behrakis、Renee Maltezou記者、翻訳:梅川崇、編集:宮井伸明)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85704H20120608
 

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コメント
 
01. 2012年6月08日 18:37:52 : 3CNLte9sGM
焦点:「つぶすには大きすぎる」スペイン、銀行救済策の策定が急務
2012年 06月 8日 12:44 JST

為替フォーラム
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[ロンドン 7日 ロイター] 世界12位、ユーロ圏で4位の経済規模を持つスペインは、「つぶすには大きすぎる」というのが一般的な認識だ。だが、自国の銀行を救済できるほど大きくはなさそうだ。

市場は今週、ユーロ圏当局者とスペイン政府が銀行救済の条件について合意に達し、ユーロ圏にとって重大な脅威が薄れるとの楽観的見方から急回復した。

関係筋によると、スペインは屈辱的な条件を付与されずに支援を受けることができるとの自信を深め、少なくとも400億ユーロに上ると言われる銀行の資本不足を埋める方法を探っている。

スペインが外部の支援を求めるとすれば、それは4400億ユーロの支援能力を持つ欧州金融安定ファシリティー(EFSF)や、5000億ユーロの規模を持つ7月に発足する欧州安定メカニズム(ESM)を通じた支援となろう。

スウェーデンのボリ財務相は「スペイン政府はあらゆる選択肢を検討する必要がある。この問題は世界経済にとって重大な脅威となっており、迅速に対処方法を見つけ出さなくてはならない」と語った。

<大混乱の不安>

レーガン政権が1984年に全米7位の銀行コンチネンタル・イリノイを救済した際に用いた言葉を借りれば、スペインは「つぶすには大きすぎる」ようだ。なぜなら、コンチネンタルが破綻すれば米経済に大きな混乱を引き起すと懸念されたように、スペインが破綻すれば世界経済が大混乱に陥りかねないためだ。

スペインの銀行が住宅関連不良資産の重しで押しつぶされたり、スペイン政府が銀行救済負担が重荷となってソブリン債務の返済に支障をきたしたりすることがあれば、世界経済が大混乱に陥ることは間違いなく、他の国々は何としてもそうした事態を避けたいと考えている。

ギリシャの場合は人口がわずか1100万人で、銀行システムも欧州全体との統合がさほど進んでいないため、再選挙で救済条件を拒否する政党が政権を握れば国家の運命は国民の選択に委ねられるかもしれないが、4600万人の人口を抱えるスペインはそういかない。

欧州の盟主であるドイツは強硬な姿勢を若干和らげ、スペイン経済がリセッション(景気後退)に苦しみ、国民4人に1人が失業している現状を鑑みて、スペイン政府に対して財政赤字削減目標を達成する期間の延長を認める考えを示した。

ただ、メルケル独首相は、EFSFからスペイン政府を経由せずにスペインの銀行に直接資本を注入するアイデアには反対する考えを崩していない。

EFSFの資金がルール通りにスペイン政府を経由して銀行救済に振り向けられれば、それはスペイン政府の負債として計上され、スペインの債務負担がさらに膨らむことになる。

一方、スペインのラホイ首相は、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルが厳しい条件と引き換えに欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)の救済を受けざるを得なくなったような、全面的な救済を受ける事態は避けたいと考えている。

ラホイ首相は、スペインの債務レベルはドイツやフランスよりも少なく、自力で財政を立て直すことが可能だと考えている。実際、スペインの対外赤字は急速に縮小しており、単位労働コストも低下。労働市場の柔軟性も高まり、国際競争力が回復している。

JPモルガンのエコノミスト、マルコム・バー氏は「銀行セクターを除けば、スペインは構造改革や財政目標を概ね達成している」と指摘する。

<長い道のり>

ラホイ首相は、フランスの新大統領に就任したオランド氏の支持を受けているほか、ポーランドのロストフスキ財務相も援軍に加わった。

ロストフスキ財務相はコペンハーゲンで記者会見し、「スペインの銀行セクターの資本再編がスペインの公的セクターを経由しなくてはならないというのは大きな間違いだ」とした上で、「スペインの銀行問題に関する賢明な解決策がすぐに策定されると確信している」と述べた。

ロストフスキ財務相の言葉が正しければ、うまい解決策がみつかり、市場を安心させることができるのだろうか。

JPモルガンは懐疑的な見方を示す。同社は、スペインの銀行資本再編に巨額の資本が投じられ、2014年までの中央および地方政府の資金手当て支援が必要になれば、総額でスペインの年間所得の3分の1に相当する3500億―4500億ユーロに達する可能性があると試算。IMFとEUによる全面的な支援を仰がざるを得なくなると予想している。

視野を広げてみれば、スペインの問題が克服されたとしても、ユーロ圏の将来をめぐる金融市場との戦いに打ち勝つには長い道のりが待ち構えている。

ユーロを支える上で必要な財政、銀行、政治面の統合に向けたプランを策定するのは長い時間がかかる見通しで、それを実行に移すのはさらに難題だ。だが、スペインの状況が示すように、欧州は迅速な対応を迫られている。

みずほインターナショナルの欧州担当エコノミスト、リカルド・バービエリ氏は「最も心配なのは、たとえ楽観的に考えたとしても、問題を解決するのに何年もかかりそうなことだ。6年でなく6カ月で解決できればいいが、われわれは長期的なスタグネーションや不況に突入しつつある」と語っている。

(Alan Wheatley記者;翻訳 長谷部正敬)

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ESMによる直接的銀行資本増強、監督面での条件必要=仏経済相 2012年6月6日


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