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超格差社会の中国、必要なのは真の共産主義−W・ぺセック
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/415.html
投稿者 MR 日時 2012 年 8 月 24 日 18:34:53: cT5Wxjlo3Xe3.
 

超格差社会の中国、必要なのは真の共産主義−W・ぺセック

  8月24日(ブルームバーグ):中国共産党はその名を返上した方がいいかもしれない。
重慶市のトップだった薄熙来氏の妻に対する有罪判決と中国の貧富の格差が誰もが思うより大きかったという今週の2つのニュースは、人口世界一の国を率

いる政治体制が国民の平等を全く保証していないことをあらためて示すものだ。この2つのニュースは一見するより密接な関係があり、中国も国民の1%の富裕

層が残る99%から富を吸い上げるという問題を抱えていることが分かる。
英国人ビジネスマンを殺害した罪で執行猶予付きの死刑判決を受けた薄氏の妻、谷開来被告のスキャンダルが経済面から語られることはあまりない。重慶

市共産党委員会書記を解任された薄氏の政治生命が注目されがちだが、焦点は胡錦濤国家主席が中国を10年率いた後の共産党と不安定な政治を覆

う制度的な腐敗に絞られるべきだ。

薄氏をめぐる一連の騒動は、公務員汚職の深刻さと必要な経済・政治改革がいかに遅れているかを浮き彫りにする。名ばかりの共産主義者が集う党の政治

家が積み上げた腹立たしいほどの富は厳しい視線を集めている。
公務員として慎ましい給与を受け取り、妻は働いていなかったと言う薄氏だが、ぜいたくな暮らしぶりと息子を高額な海外留学に行かせたことはどう説明すると

いうのだろうか。どのようにして谷被告の親族は総額1億2600万ドル(約99億円)を超えるさまざまな事業を運営するようになったというのか。

世界最大
政治が極めて実入りの良い仕事になっているということが問題だ。党員約8000万人を抱えるという中国共産党は世界最大の政党だ。その中核が25人の中

央委員会政治局委員で、その中にはさらに全権を握る9人の常務委員がいる。政権中枢の権力者全員が汚職にまみれることはないかもしれないが、一部の

権力者が築き上げた巨大な金融帝国と政治家の資産をめぐる透明性の欠如は注目されるべきだし、必要に応じ法的措置が取られるべきだ。
中国の富豪を調査したリポート「胡潤百富」によれば、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の最も裕福な代表70人は2011年に銀行口座に持つ資

産をほぼ900億ドル増やした。この増額分は米国の大統領と閣僚、9人の最高裁判事、連邦議会の全535議員を合わせた純資産より多い。
疑問の残る土地収用やインサイダー取引などを通じ富を増やす政治家が増えれば増えるほど、経済改革を断行する意欲は衰える。海外銀行口座の資産が

膨らむのに伴い、政治が顧みられれなくなるのだ。こうしたことすべてが中国の貧富の格差を拡大させる。

経済モデル
3月に失脚した薄氏はその直前、貧富の格差が危険水域に達したと警告していた。中国農村部の貧富の格差が昨年、社会不安につながると国連が警告す

る水準に近づいたと国営の新華社通信が今月21日に報じたことは、薄氏が正しいことを証明している。
新華社は華中師範大学の中国農村問題研究センターが実施した調査を引用し、所得分配の不平等さや富の偏在を示すジニ係数が0.3949と国連が警

戒水準とする0.4に迫っていると伝えた。係数はゼロに近いほど格差が少ないことを示す。
胡政権の10年間は中国は急速な経済成長をもたらしたが、最低生活賃金に頼る国民を豊かにするために必要な改革ほとんど行われなかった。輸出と安価

な労働力、持続不可能な水準の投資がけん引するだけの経済モデルを変えるやり方を見いだせず、インターネットや報道をめぐる規制も緩和していない。戦略

的な公害対策も策定されなければ、指導者の説明責任も高まっていない。

政権移行
薄氏をめぐる騒動の真相は極めて複雑だ。ただ薄氏の真の罪はその野望だとの意見が大勢だ。解任されるまでの薄氏は政界のロックスターとでも言うべき存在

で、年内に始まる胡主席から習近平国家副主席への政権移行の妨げになるとの懸念されていた。中国にとって重要な節目となる今年の薄氏追放は規律と

忠誠心、そして現状維持の強化に他ならなかった。
世界経済が悪化している今、これは問題だ。中国は不均衡な経済の再調整を軽視しているように見える。政治についても同じことが言えるだろう。国民の99

%のニーズと願いをもっとくみ上げる政治体制にすることが必要だ。富める者が貧しい者を踏み台にして富を増やし続けるようなら、中国は真の意味での共産

主義国になる必要がある。(ウィリアム・ペセック)

(ペセック氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
原題:Murder Case Illuminates China’s Communist Problem: WilliamPesek(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東証 Willie Pesek wpesek@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Greiff jgreiff@bloomberg.net
更新日時: 2012/08/24 15:22 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M98OQ76JTSEV01.html  

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コメント
 
01. 2012年8月24日 18:50:13 : poRxZgP8CY
共産党政府であれ、皇帝の政府であれ、一部支配層が全ての富を握るというのが大陸の遣り方。
民主主義や資本主義とは似て非なる国である。

02. 2012年8月24日 20:29:12 : Er7Gj5eXeM
旅に出たが、パソコンのAC電源を忘れたため、スマホがPCがわり。
日本のスマホは、指タッチのキーが小さくて文字入力に難儀する。
中国の携帯は、ほとんどの機種が何年も前から手書き入力が手軽に
できるので、鷲は中国に行くと大量の携帯メールを発信する。

さすがに中国は世界一の漢字大国で、80歳を過ぎた老人が手書き
メールをバンバン書いている。
それも、温家宝はEーが息子が悪い、父親の利権で荒稼ぎしている
などという携帯メールをガンガン発信している。

政治学的にいうと、中国では携帯が「世論形成」のツールとなってる
ので、中央・地方ともに統治者はピリピリしている。
温家宝の朝一番の日課は、ブログなどサイト情報分析のほか、抗議
メールの傾向から「世論の動向」を分析することだという。

「中国には言論の自由がない!」と、日本人の大半は思っているが、
じつはそーではない。「国家社会の分裂を画策する言論活動」だけは
厳しく弾圧されるが、それ以外は全く自由なのだ。しかも老若男女が
のびのびと汚職官僚を告発し、公安(警察)の横暴を非難している。
そーゆー「政治情報」が、アッ! という間に手書きメールで拡散して
ゆく…。
そのよーにして世論が形成されてゆくので、温家宝もオチオチしては
いられないのでR。

さらに、漢字大国・中国は、中央にも地方にも、さまざまな新聞社が
我がほうの意見がベストである! として、金太郎飴のような日本の
マスコミとは違って、百花斉放の百家争鳴なのだ。

こーしてみると、わが日本は、言論一律、ほとんどファシズム社会と
いってEーだろう。
…という自覚をもった人間がほとんどいない!というのもファシズム
社会の特質なんだがね。

飯山一郎氏

tp://grnba.com/iiyama/


03. 2012年8月24日 21:39:27 : 1l968EoVoQ
必要なのは共産主義でも資本主義でもない。そもそも、協賛と資本の2つしかイデオロギーがないと世界中が思わされていること自体、特定の勢力の洗脳。
日本の1970年代のような社会民主主義を発展させたような、未知の新しいイデオロギーが必要。

04. 2012年8月25日 09:25:14 : VVuvMUVZM2
未知の新しい

って、そんなどんなものかお前自身分かってない妄想の段階に
世界中が付き合うかよ。

洗脳されてんじゃなくて、お前のように妄想していないだけだろう


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