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Re: 足踏みする住宅ローンの金利低下 −FRB議長の無念−
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/538.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 11 月 17 日 09:33:39: EVQc6rJP..8E.
 

(回答先: 日経平均 忍者の里 11/16気になったニュース / ソロスが金保有51%増 ポールソンも、ピムコも、せっせと買い増し! 投稿者 墨染 日時 2012 年 11 月 17 日 09:12:54)

http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11406201684.html

アメリカの経済指標は黄信号を灯している。 ここ数日出てきた数々のマクロ統計は、インフレのモメンタムが低下している事を鮮明に示し始めた。

さきほど発表された10月米設備稼働率は「77.8%」で、これは今年の最低値。
これ、いつ以来の水準かといえば、昨年以来の水準になる。ちょうど1年前の10月は「77.6%」だった。投資家のセンチメントとしては、ハッキリ言って最悪だろう。

1年ぶりの水準に落ちてきた当数値だが、年末年始における季節要因を差し引いて考えれば、基調的な雇用トレンドにも影響する可能性が残される。 昨年同月(10月)と違う点といえば、今回の数値(77.8%)は、前述したように「今年最低値」だという事。昨年10月の結果(77.6%)は、それまでの「2011年最高値」だった。つまりのところ、数値自体は同水準であるものの、昨年と今年とでトレンドが逆である事を示している。

言い換えれば、(昨年は)年初から10月に掛けて生産能力のバッファーは縮小、今年は夏場からバッファー拡大、というトレンドだという事になる。 繰り返しになるが、インフレ(のモメンタム)縮小のシグナルが、ここ数日で顕在化してきた感は否めない。

先日、ゴールド価格について触れた わけだが、ゴールド価格それ自体は問題でなく、物価上昇のモメンタムを図る上で、14・15日(8時半)はちょっとした転換点だった。

インフレ指標を受けて、上ブレしたものの、その後早々と下落。ニューノーマルレポートではそれ以前より、「14日の結果によって、ゴールド価格が上昇する事はない」と明言していた。株価の落ち込みについても、QE3発表ののち、度々言及 させて頂いている。

ゴールド価格はつまづいた訳だが、今回の設備稼働率の結果によって、いよいよもってインフレ抑制の予兆が出ているように思える。しかしながらその一方で、「10月統計はハリケーンの影響を受けている」、といった報道を多く見掛けるのも事実だ。
様々な意味で、物議を醸したハリケーンだったが、その影響はあったにしても経済への大きなキッカケとなった感は否めない。ハリケーンが去ったからといって、年末商戦に向けて消費のトレンドは回復するだろうか。(例年と比較した場合の)クリスマス商戦はどうだろう?


・加速しない住宅ローン金利の低下
年末に向けて一気に経済成長を引き上げたい米国だが、(選挙後)米議会が引き続き、足枷をはめられているような状態の中、FRBのMBS買取は継続している。
しかしながら、住宅ローン30年の全米平均金利は、11月15日までの週で「3.34%」。
(フレディマック)
2012-09-13 3.55
2012-09-20 3.49
2012-09-27 3.40
2012-10-04 3.36
2012-10-11 3.39
2012-10-18 3.37
2012-10-25 3.41
2012-11-01 3.39
2012-11-08 3.40
2012-11-15 3.34
--------------------------------
これ、実は1ヵ月前(10月18日/3.37%)とほとんど変わっていないのだが、FRBがMBSQEを公表した9月13日までの週は、3.55%で、緩和拡大当時と比較してもさほど下落していない。

当時は自分も、「中期的には2%台まで誘導可能」というような事を吹聴していたが、3%を限りなくプッシュするには相当なエネルギーが必要であると、論調を(若干)修正させて頂く。
QE3公表以降、さまざまなマクロ指標と住宅環境を観てきたわけだが、それ相応の理由はある。(先月末ニューノーマルレポート記載)


・米QE3は2014年1−3月まで継続へ−Pディーラーが予想 (Bloomberg)
QEはどこまで続くか? 市場では(上記リンクのように)様々な観測がなされてはいるものの、現状においてMBSをいくら買っても、住宅ローン金利が劇的に下落する事はない、と想定する。 「雇用が良くなる(見通し)まで買う」、と高らかに宣言したFRBだったが、雇用改善どころか、その根拠となり得るローン金利の低下すらおぼつかない現状に、焦りの色は深まっている事だろう。

MBSをいくら買い込んでも、今後も金利下落が加速しない事に、バーナンキはそろそろ気付いてきたのではないか。先日の彼の講演にはそれが滲み出ていた。それは、銀行の貸し出し姿勢云々の問題とはまた違った問題だ。 
「退任」が既定路線となっているような彼だが、彼は「アジェンダ」をやり抜いた。しかしながら、彼の講演から伝わってくるのは、無念の思いばかりだといえる。

 

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コメント
 
01. 2012年11月17日 12:56:29 : kVgwY6Ob42
2008年のバブル崩壊を経験した後で、そう簡単に住宅ローン金利が下がるとは思えないですね。賃貸アパート何かは需要が伸びてるように思いますが。

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