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英国のEU脱退が欧州の痛手になる理由 ギリシャ国民大半ユーロ残留希望も緊縮反発 空き部屋を世界中の数百万人とシェア
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/585.html
投稿者 MR 日時 2012 年 11 月 21 日 02:38:32: cT5Wxjlo3Xe3.
 

JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
英国のEU脱退が欧州の痛手になる理由
2012年11月21日(Wed) Financial Times
(2012年11月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 英国と欧州連合(EU)の関係は、仲の悪くなった夫婦のようだ。口げんかの回数はますます多くなり、両者とも公然と離別について語っている。英国が最終的にEUを脱退する可能性は高まる一方だ。この週末に行われたある世論調査によれば、英国人の回答者の56%が離脱を望んでいる。

 ブリュッセルにあるEU本部では、英国離脱の可能性が、そうなっても仕方ないというあきらめをもって受け止められるようになってきている。ここでは、デビッド・キャメロン英首相の振る舞いは目に余るとの見方が多い。今週開かれる首脳会議では、キャメロン首相はEU予算の凍結をたった1人で主張することになるだろう。

うるさい英国が抜けた方がEUはうまくいく?


英国とEUは別離に向かっているのか?〔AFPBB News〕

 ブリュッセルでは、英国の壊し屋を内部に抱えていない方がEUはうまくやっていけると考える向きも多くなっている。長期的には、泣きを見るのは英国の方だというわけだ。

 これは昔から聞かれる議論だが、危険なほど近視眼的だ。確かに、EUを離れれば英国は泣きを見るかもしれない。しかし、それはEUにとっても同じだ。そもそも、英国の要求は度を越しており、とても受け入れられないとの見方は間違っている。

 英国とEUの関係に目を見張る変化がいくつか生じれば、英国内の議論の性格は変わる可能性があるし、お互いを傷つける離婚から英国とEUの両方を救う可能性もあるだろう。

 欧州大陸ではそうした主張がいくつか出始めている。例えばカーネギー国際平和財団のウルリヒ・シュペック氏は、「英国が欧州連合に欠かせない理由」と題した論文を書き、「英国の積極的な参加がなければ、EUはグローバルパワーの一角になるという夢など忘れた方がいい」と論じている。

 しかし、EUは英国の脱退を認めるべきでないという主張は、英国はEUに軍事的・外交的資産をもたらしているとか、英国はEU予算に純額ベースで多額の貢献をしているといった話にはとどまらない。突き詰めると、話はEUの目的そのものに戻ってくる。つまり、欧州を度重なる戦争に導いた分裂を乗り越えることだ。

 過去数世紀に欧州で起きた大半の大戦で英国が重要な参加国だったことは思い出す価値があるだろう。英国を組み込まない欧州の「平和プロジェクト」は、ジグソーパズルの中心の一片を抜かすようなものだ。

 英国によるEU脱退は、将来に関してまずいシグナルを送ることにもなる。ユーロ圏の危機を受け、多くの米国人とアジア人は既に欧州統合プロジェクトの将来を疑うようになっている。欧州最大の経済大国の1つで、欧州最古の民主主義国の1つでもある英国がEU脱退を決めたら、同プロジェクトは一段と揺らいで見えるだろう。

 これに対して欧州官僚は、まだEUへの加盟を望む国がいくつもあると反論する。だが、英国を失ってクロアチアを得ることは、同等の交換にはならない。

 世論がいよいよ、法律を順守する北部欧州と、当てにならず債務を抱えた南欧とを露骨に区別するようになっているドイツでは、しばしば残念そうに、スイスとノルウェーは最初からEUに加盟しない道を選び、繁栄し続けていると指摘される。伝統的にドイツと組んで単一市場の支持を訴えてきた英国が去れば、欧州北部のグループはさらに弱くなる。

 フランスでは、まさにこの理由から、英国の脱退を歓迎する向きもあるだろう。だが、そのフランスでさえ、国家主権の問題では大抵自国と見解を一にしてきた英国を恋しく思うようになるかもしれない。

英国の主張はそんなに不合理か

 筆者がこうした主張を展開しているそばから、欧州官僚からの怒りに満ちた反論が聞こえてくる。「どれも大変結構な話だが、英国は無理な要求ばかり出してきて、思い通りにならないと、すべてに拒否権を発動すると脅してくる。ある日、ロンドンのシティ(金融街)に対する特別保護を求めてきたと思えば、次の日は予算凍結といった具合だ」


11月22日に始まるEU首脳会議では、キャメロン英首相は1人でEU予算の凍結を訴えることになる〔AFPBB News〕

 だが、英国の意見はそんなに不合理なのだろうか? 予算凍結を取ってみよう。

 欧州全土で国家予算が削減されている時に、EUの歳出――その大部分は無駄なことで悪名高い――は少なくとも凍結されるべきだという意見は、全くもって合理的に思える。かなり最近まで、これは実際にドイツの立場でもあった。

 また、EUの職員の特権と厚遇をカットしない限り、ブリュッセルのエリートは緊縮財政に見舞われたヨーロッパ人の苦境から遠くかけ離れた存在に見えるという点でも、英国の意見は正しい。

 予算以外では、英国が唱えている基本的な異議は、EUは国民国家に任せた方がよいあらゆる問題に携わっており、権限の流れは何十年も、すべて中央への集権化だったということだ。欧州から一定の権限を各国に戻せば、こうした不満の解消に大いに役立つだろうし、英国政府に対し、国民投票でEU残留を勝ち取るために必要な論拠を与えることにもなる。

 まずは手始めに、労働時間法令や派遣労働法令など、雇用を奪うEUの社会法をいくつか撤廃するといいだろう。教育や医療、安全法、地方の歳出といった分野でEUの権限を大きく削減することも有用だ。

ユーロ危機で一変した常識

 かつてなら、EUからの権限奪還は異説と見なされただろう。しかし、ユーロ圏の危機は旧来の確信を再考する必要と機会を与えている。

 単一通貨を維持するために既にタブーがいくつか破られてきた。欧州北部の納税者は、ギリシャ人やその他の国民のために大規模な救済の負担を引き受けている。欧州中央銀行(ECB)は、多くのドイツ人が紛れもなく違法と考える極めて非伝統的な政策を提案している。

 これらは皆、ギリシャをユーロ圏内にとどめておくために必要だと見なされた。であれば、英国をEU内にとどめておくために、それほど極端でなく、それほどカネもかからない措置を講じる価値はあるのではないだろうか?

By Gideon Rachman
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36592

ギリシャ国民の大半がユーロ残留希望、緊縮策への反発強まる=調査
2012年 11月 20日 22:16
トップニュース
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[アテネ 20日 ロイター] 20日公表された最新のギリシャ世論調査によると、大半の国民がユーロ残留を望んでいるものの、緊縮財政策に対して不満を強めていることが明らかになった。

調査は、一連の緊縮財政関連法可決後の15─16日に1200人を対象に実施された。

いかなる犠牲を払ってもユーロ残留を望むと回答した割合はおよそ63%。依然過半数を占めるが、6月17日の総選挙実施前の81.6%からは大きく低下した。

政府の危機対応については、約63%の人が不満を抱いていることも判明した。

収入減で日々のやりくりに苦労しているとの回答が半数以上に上ったほか、およそ78%の人が賃金・年金カットや増税、公務員削減などの緊縮策は経済安定化に寄与しないとの見方を示した。

政党別の支持率では、反緊縮を掲げるギリシャ急進左派連合(SYRIZA)が22.3%で首位となり、新民主主義党(ND)が20.1%で続いた。だが両党とも選挙以降は支持率を落としている。

半面、極右政党「黄金の夜明け」は支持率を10.3%に伸ばし、3位となった。

大半の人は解散総選挙を望んでいないが、内閣改造が必要との回答は50.4%に上った。
関連ニュース

ギリシャで反緊縮策の48時間スト始まる、過去2カ月で3度目 2012年11月6日
ギリシャが再び反緊縮策のストへ、EU首脳会議にあわせて実施 2012年10月18日
ギリシャ連立与党指導者、約120億ユーロの緊縮措置で基本合意 2012年9月28日
ギリシャ主要労組が26日に大規模スト計画、連立政権発足後初めて 2012年9月26日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE8AJ00A20121120

【第18回】 2012年11月21日 
空き部屋を世界中の数百万人とシェアするマーケットプレースで急成長――AirbnbのCEOに聞く成長の課題と転機
2007年10月、貯金1000ドルとわずかな荷物だけを持って、サンフランシスコの友人ジョーの部屋に転がりこんだブライアン・チェスキーは、自分の貯金額では、この街では満足に家賃も支払えないことを知った。ちょうどその週末に開催される国際会議で街中のホテルは満室。そこで、部屋の空きスペースにエアーベッドを置いて、急ごしらえのB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)を提供することで、家賃代を稼ぐことを思いつく。それは首尾よく3人のゲストを得た。これが、既存のホテル業界を破壊すると世界中で注目されるウェブサービス、Airbnb(エアービーエヌビー)の始まりとなる。わずか5年前の出来事だ。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 魚谷武志)

サービスのスケールアップはたやすい
人に愛されるプロダクトの追求が難しい

――最初のルームシェアから、現在のソーシャルテクノロジーを使って個人間のマーケットプレースをグローバルに展開するビジネスへと、どうつながっていくのですか。


Brian Chesky
Airbnb CEO/共同創立者。ロードアイランドデザインスクールで工業デザインを専攻。ロサンゼルスで工業デザインショップを経営後、2008年8月、サンフランシスコでジョー・ゲビア、ネイサン・ブレカージクとともにAirbnbを創業。2010年6月から自らAirbnbコミュニティの物件で暮らし、顧客の視点を経営に活かしている。

空き部屋を宿泊施設として貸し出せるオンラインのマーケットプレースAirbnbのホームページ。2012年現在で192ヵ国3万以上の都市に23万件以上の登録物件、1000万件以上の予約実績がある
 最初はカンファレンス向けにゲストに提供できる空きスペースの情報を仲介するウェブサイトでした。3人目の共同創立者のネイサン(・ブレカージク)が加わってから、3人で考えたのが、だれかの家をまるでホテルを予約するようにウェブサイトから予約できたらどうだろうという話になり、改めて2008年6月にウェブサイトを立ち上げました。以来、現在にいたるまでそこに技術的に改善を加えてきました。

――トラフィックの急増など、これまで多くの技術的な壁を乗り越えてきたのでしょうが、どういうことがありましたか。

 最初は1台のサーバーから始めましたが、どんどんサーバーを追加しなければならなくなり、わりと早い段階でアマゾン・ウェブ・サービスを使って運用するようにしました。スケールの拡大はCTO(最高技術責任者)のネイサンに任せていて、ワールドクラスのエンジニアからなるチームを組んで対応しています。しかし、スケールの拡大は大して難しいことではありませんでした。

――では、何が大変でしたか。

 多くの点でAirbnbはアートとテクノロジーが融合したものです。世界中でこのサービスがうまくいくにはどうしたらいいのか、その探求こそ重要な課題です。人に愛されるプロダクトはどんなものか、世界中でうまく機能する決済システムとは。いろんな文化を持つ世界中の人々が素晴らしい経験が持てるウェブサイトはどんなものなのか。我々の顧客に対し優れたサポートをするにはどうすればいいか。モバイルデバイスですぐにアクセスできるシンプルなウェブサイトはどうあるべきか。

――実際にさまざまなトラブルが報道されることもありますが、盗難・破壊などの犯罪や悪意のある人間が性犯罪などにこのシステムを利用するといったことは容易なように思われます。それに対する歯止めはありますか。

 これまでに累計1000万件以上の予約が行われてきて、このシステムがうまく機能するということに、我々自身が驚いています。人間の良い部分が発揮されるシステムなのだと考えています。

 実際に我々には、信頼と安全性を確保するための取り組みを多く持っています。まず、利用する方のプロフィールをちゃんと確認できること。ホスト、ゲスト双方がFacebookやLinkedIn、Twitterなどのアカウント、電話番号、電子メールアドレス、顔写真を確認することできます。

 第2は、ウェブサイトにゲスト、ホストそれぞれの評価を残すことができることです。実際に利用者の70%が評価を残してくれます。ほかにも安全な決済プラットフォーム、24時間のカスタマーサポート体制、盗難や損害に対しては最高100万ドルを補償する制度もあります。

 我々には信頼と安全性を確保するための専任のチームがあり、ウェブサイトを監視し、疑わしいふるまいをチェックし、悪意のあるユーザーは利用を禁止するなどの対応をしています。

 またゲスト自身の自衛手段として、Facebookとの連携機能を使って、自分の交友関係から友達の友達までや、同じ大学出身者を探すといったようなフィルターをかけてホストを選ぶこともできます。

――24時間サポートがあるといっても、3万以上の都市に物件があり、十分に機能できますか。

 それだけの地域ですべて高い品質のサポートを提供するということは確かに難しい。しかし支援体制の拡充は続けています。現在すでに10言語以上のサポートを提供し、間もなく日本語のサポートも提供するようになります。

Yコンビネータ、ポール・グレアムとの出会いが転機に

――Airbnbのウェブサイトを見ると、息をのむような景観にある物件や豪華な邸宅などゴージャスな物件が目につきます。

 26万件以上の物件があり、提供できる経験は非常に幅広い。大多数は個人が提供するもので、ビジネスが提供するものではありません。なかには非常に豪華な物件を安く提供している人もいるということです。我々のホームページで、そうした物件をプロモーションしている面はあります。人々があこがれを持ってリッチな経験をしてみたいと思わせるようなブランディングです。現地の日常から非常にユニークなものまで多様な経験ができ、どういった方に対してもあったものがあります。


取材は東京都港区内の登録物件で行われた
――著名なベンチャーファンド、Yコンビネータからの出資が大きな転機となったそうですが、それはどういう経験でしたか。

 Airbnbにとって非常に非常に大きな支援でした。お金ではなく、プログラムが助けになりました。ポール・グレアム(Yコンビネータの創設者の一人で中心人物)はスタートアップの指導者として世界最高の人物です。この会社やプロダクトを偉大なものするにために大きな影響を受けました。これまで多くの優秀な人々と出会ってきましたが、彼ほどの知性を持った人はいない。

 プログラムに参加したのは2009年1月から4月。3ヵ月間緊密に集中的に指導を受けて、それによって、規律のとれた組織を作ることができました。

――具体的に印象に残っていることは何ですか。

 毎週火曜日の夜にディナーがあり、業界のすぐれた技術者の話が聞けます。その話がとても示唆に富み、勇気づけてくれるものでした。ポールや他のパートナーとは毎週プロダクトの進捗について対話します。また、同じようにYコンビネータの指導を受けた経験者たちからのアドバイスも印象的でした。

 非常に構造化されたプログラムで、そのなかで一生懸命、スピード感をもってやらなければならないような活動にフォーカスするよう追い込まれます。6ヵ月分の仕事を3ヵ月でこなさなければならないのです。

 ポールに言われたことは、ユーザーに実際に会いに行き、ユーザーが望むプロダクトを作れということ。ポールや他の指導者のフィードバック、たくさんのユーザーの声を聴いて、ウェブサイトを完全に作り変えました。

――それが、成長に大きく貢献したということですね。

 はい。

――今後の成長についてはいかがでしょうか。また、日本での展開の予定を教えてください。

 まずは人々により愛される、人に紹介したくなるプロダクトにしていくこと。それが結果として成長につながると考えています。数字的な目標はあるが、何よりもより愛されるプロダクトにすることができたかを日々自らに問い、いつか世界中の人がそう感じてくれるサービスにしていくことができれば、今の10倍に成長することも可能だと思っています。

 世界には日本に滞在したいと思っている人はたくさんいます。現在日本には380件の登録物件がありますが、我々のサービスに興味のある方はもっとホストになっていただきたい。日本にもAirbnbのストーリーをお伝えして、コミュニティを広げていきたい。我々自身も日本の文化を学びたいし、日本にいるコミュニティの方ともお会いしたい。また、日本の方もぜひ我々のサービスを使って世界を旅してください。http://diamond.jp/articles/print/28285  

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