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悪評の崖回避策 騒動が果たした役割:減税維持と喧伝されている中間層も、給与税減税措置の失効で実質増税
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/832.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 1 月 04 日 10:30:06: Mo7ApAlflbQ6s
 


悪評の崖回避策 騒動が果たした役割(NY特急便)
米州総局・西村博之
2013/1/4 9:34

 「与野党が合意に達したぞ」。興奮気味にiPhoneで速報を見せてくれたのは、ウォール街の証券会社を主な顧客とする弁護士だった。昨年12月31日夜、新年のカウントダウンをしようと共通の知人が招待してくれたホームパーティー。「崖への秒読みだ」と冗談を言い合った直後のことだ。
 速報を読んだ弁護士の表情は、すぐに曇った。「こんな内容なら、もっと早く合意できたはず。クレージーだ」。

 崖からの転落がまずは回避され米株式相場も上向いた。だが与野党の合意内容はすこぶる評判が悪い。長期の財政再建へ何ら手は打たれず「2カ月後に与野党の破滅的な論争が繰り返されるのは必至」(ゴールドマン・サックス)とうんざりした声が聞かれる。
 ふたを開ければ3月末に向けての債務上限の引き上げ問題の序章にすぎなかった崖問題。あの騒ぎは何だったのかと誰もが釈然としないが、実は騒動が立派に役割を果たしたとの見方もある。
 悪く言えば、目くらましだ。今回の合意を受けオバマ大統領は「中間層の増税を回避した」と誇ったが、実は給与所得者の手取りは大きく減る。給与税(社会保障税)の減税措置が失効し税率が税率が4.2%から6.2%に上がるためだ。

 米メディアも自省するように、富裕層増税をめぐる論争の陰に隠れ米国民にはそれが周知されていない。「想定外の手取り減が消費者心理を冷やす」との声もある。
 年間の所得が5万ドル(約435万円)の世帯なら1000ドルの増税。例えば、買うつもりだったアップルの薄型パソコン、マックブックエアを断念せざるを得なくなる額だ。本来なら政府への不満が一気に高まるはずが、「中間層を守った」とオバマ大統領は逆に胸を張る。

 富裕層への増税を拒んでいた共和党も結局は大きく譲歩し、いつの間にか住宅ローン金利や寄付に絡む多くの控除も廃止した。崖転落による「経済危機」という、より深刻なシナリオがなければ、とうてい受け入れられなかったはずだ。

 米政治で進む分極化(polarization)と機能不全。外部の危機は、その中で合意を迫る必要悪なのか。
 だが、市場を巻き込んだ瀬戸際政策が日常となった経済には、不安定さがつきまとう。
 序幕の「崖」は、まがりなりにも左右の極に増税を飲ませた。格下げへの圧力を背景に、歳出削減が議論される第2幕。痛みが伴う財政の立て直しに向け、与野党の攻防の裏で、国民と為政者の駆け引きも続く。

http://www.nikkei.com/markets/kaigai/nyexpress.aspx?g=DGXNASGN04014_04012013000000&dg=1


 

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コメント
 
01. 2013年1月05日 01:13:50 : niHRV7OXL2
JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
社説:米国の崖をまた別の崖と交換した大統領
2013年01月04日(Fri) Financial Times
(2013年1月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 今週の財政を巡る「ミニ合意」についてせいぜい言えることは、これよりはるかにひどい事態になり得たということくらいだ。両者が立場を曲げなかったら、米国では今頃、景気後退入りの可能性が高まっていただろう。

 結局、大きく割れた議会という政治的な現実から、包括的な取引は達成し得なかった。崖っぷちから落ちていたら、米国の信頼性を大きく損なうレベルの不確実性とともに新年が幕を開け、世界中の投資家が怯えることになったはずだ。

 今回の合意でひとまず最悪の事態は避けられたが、その代償は、今から2カ月後に潜在的にもっと破壊的な対立の舞台を整えることだった。両者が3月にどんな合意をまとめられるか――まとめられると仮定しての話――を見て初めて、我々は今週のその場しのぎの合意の是非を判断できるのかもしれない。

今回勝ったのはオバマ大統領

 政治的な面を見ると、今週の平凡な取引で勝ったのはバラク・オバマ大統領の方だった。オバマ大統領を支持する左派の多くは、大統領があまりにあっさりと税率について折れ、増税対象となる最低限の年間世帯年収を、それまで訴えてきた25万ドルではなく45万ドルにすることに同意したと不満をこぼしている。

 それはそうかもしれない。だが、大統領の譲歩は、10年間で予想される税収を推定8000億ドルから6000億ドルへとわずかに減らしただけだ。

 それと引き換えに、大統領は共和党に、増税は承認しないという20年来のタブーを破ることを強いた。この党内の対立は共和党を分裂させる可能性を秘めている。


ベイナー下院議長(中央)は厳しい立場に立たされた〔AFPBB News〕

 下院の共和党議員の3分の2近くがジョン・ベイナー下院議長と決別したという事実(造反者にはベイナー氏の右腕のエリック・キャンター氏も含まれる)は、共和党の名高い規律を台無しにした。オバマ大統領は今後数週間で、こうした分裂を利用するたくさんのチャンスを得るだろう。

 世界が今週の合意の経済的インパクトを消化する中、真のニュースが出てくるのはこれからだ。

 市場は当然ながら安堵し、世界中で株価が力強く上昇した。だが、ミニ合意はそれでも米国経済に国内総生産(GDP)比1.5%程度の財政引き締め効果をもたらす。その一部は富裕層向けの税率引き上げから来る。

 だが大部分は、給与税の2%減税措置の失効を認めた決断から来るものだ。これにより、平均的な世帯の2013年の税負担はざっと1000ドル増える。米国の景気回復にとっては無用の負担だが、致命的ではない。

 それよりずっと深刻なのは、3月1日に期日が訪れる歳出の「強制削減措置」と債務上限を巡る次の崖を取り巻く不確実性だ。オバマ大統領を批判する向きは、大統領は今週、交渉対象から債務上限を取り除く方法を見つけるべきだったと言う。だが、そうしていれば、合意そのものが台無しになっていたかもしれない。

 結果的に我々は今、オバマ大統領が大規模な歳出削減策(強制削減措置が発動した場合に自動的にカットされるGDP比1%相当と同規模)に同意しない限り、割れた共和党が米国の国債デフォルトを脅しに使いかねない事態に直面している。

 共和党が税に関してどれほど間違っていようとも、歳出削減を訴える点では正しい。膨れ上がる連邦予算の最大部分を占める各種給付制度については特にそうだ。

 オバマ大統領は一貫して、債務上限について共和党と交渉する気はないと発言してきた。だが、大統領が債務上限引き上げを求める自身の要求を、並行して行われる強制削減措置を巡る交渉と切り離せるとは考えにくい。

 共和党は、債務上限引き上げを承認する場合、引き上げ額1ドルに対して1ドルの歳出削減を要求している。一方のオバマ大統領は、歳出削減を行う場合は同額の新税とセットでなければならないと主張している。どうすれば、テクニカルな国債デフォルトを回避できるタイミングでこうした意見の対立を調整できるのか、果たしてできるのかどうかは、心配なほど不透明だ。

共和党を説得できるか?

 オバマ大統領は今後8週間で、国債デフォルトの引き金を引くのを避けるよう共和党を説得しなければならない。ベイナー下院議長の弱い立場を考えると、オバマ大統領は給付制度、特にメディケア(高齢者向け公的医療保険制度)と社会保障制度を改革する真剣な提案を行う必要がある。大統領自身が設けたボウルズ・シンプソン委員会が指摘したように、これは妥当なトレードオフだ。

 米国はいずれにせよ、中期的な財政改革に向けて前進する必要がある。その代わり、オバマ大統領は、債務上限については立場を貫き、将来の歳出削減と増税は必ず、経済が完全に回復した後に実施されるようにしなければならない。

 それでも対応が不十分な可能性もある。共和党は、今週の増税に対して復讐する決意のように見える。残念なことに、オバマ大統領には、共和党に分別をもって行動させる力はない。だが、それこそがまさに大統領が今試みなければならないことだ。それができないと、米国にとって真に悲惨な事態になる。


 


JBpress>日本再生>世界の中の日本 [世界の中の日本]
起業に必要な資金は他人の財布から
マキァヴェッリ先生ならこう考える(39)
2013年01月04日(Fri) 有坪 民雄
 近年、起業に関心を持つ人が多いようです。自分で会社を興して一国一城の主になろうとする理由は様々ですが、たいていの場合ネックになるのは資金でしょう。ヒト、モノ、カネは事業の3要素だと言われますが、資本がほとんどいらない一部の事業は別として、カネがなければヒトもモノも得られないのが普通です。

 その、最も大事な資金は、どうしたら得られるのでしょうか?

 資金調達は、大きく分けて2通りの方法があります。1つは自分で貯蓄してカネを作る。もう1つは、他人の財布にあるカネを使わせてもらう、です。

浪費をする国や会社は破滅する

 

(『君主論』、マキアヴェリ著、池田廉訳、中公文庫)

 マキァヴェッリは、基本的に君主は、人から好かれる、よい評判が立つのがいいと考えていました。しかし、金離れのよい、気前のよい人と見られるのは避けるべきで、「あいつはケチだ」といった悪評は受けても気にするなと言います。

 財布のヒモが緩いと思われると、おカネ欲しさに人が集まってきます。集まってきた人を満足させようとすると浪費をしてしまい、カネがなくなります。

 持っているカネが少なくなると、普通の人ならまずいと考えて浪費をやめようとします。しかし君主や社長など権力を持つ人たちの中には、自分の立場を生かして実入りを増やせば、これまで通りの浪費ができると考える人がいます。

 彼らは国民に重税を課したり、社員の給料を減らしたりして贅沢の原資を確保するのですが、たいていはやり過ぎて国民や社員から恨みを買って破滅する。

 君主や社長にとって、金が欲しくて近寄ってくる少数の輩より多数の国民や社員の方が大事なはずなのに、大事な人を苦しめて輩を満足させる。それで破滅しない方がおかしいでしょう。

 君主や社長の仕事は大事業を行うことで、そのためにはカネが必要です。そのカネを浪費する輩など、自分に近づけてはならない。それにはケチだと評判が立つのがいちばんよいというわけです。

教会のお金で大事業を行ったスペインの王様

 浪費を防ぐには、ケチと呼ばれるのを気にしないことです。ケチに徹すれば、カネは最短時間で貯まります。必要資金が貯まれば、いつでもやりたい事業を始められますから、ケチは新事業の母とも言えます。

 マキァヴェッリの時代ではフランスやスペインがそうでした。

 しかし、スペイン王のフェルナンド5世に関しては、マキァヴェッリはケチなだけではなく、もう1つの理由も挙げています。それは、フェルナンドが人のカネを使って大事業を行った、ということです。

 人のカネというのは、この場合、教会が集めたカネです。フェルナンドは、700年以上にわたってイベリア半島に存在していたイスラム教国を追い出そうとするキリスト教徒の運動、すなわちレコンキスタを終了させた王として知られています。

 キリスト教徒にとって、ヨーロッパからイスラム教の国をなくすのは悲願でしたから、ローマ教会は、最後のイスラム教国であるグラナダを攻めるフェルナンドに資金を援助していたようです。

 フェルナンドはケチな人ですから、おそらくグラナダ戦争では自分のカネは使わず、教会のカネを使って戦争をしたと考えられます。言い換えれば、他人のカネで戦争をやって、自分の手柄にしたのです。

他人のカネを使って事業を起こしてみる

 現代において、他人のカネを使って大事業を行うのは資本主義の根幹の1つと言えます。銀行は、他人のカネを預金として集め、さも自分のカネのような顔をして貸し出すことで、融資先より優位に立ってきました。株式会社制度は典型的な他人のカネを使って大事業を行うやり方でしょう。

 政治の世界も同様です。政治家が国や地方自治体の予算を取ってきて橋や道路を造ったりするようなことは、政治家が自分のカネを使ってやっているわけではありません。国民が出したカネを使って自分の手柄を作っているのです。

 日本は政治家の手柄を優先し過ぎました。そのなれの果てに今の厖大な財政赤字があるわけです。これはこれで大きな問題ですが、実業界においては今でも他人の金を使う方法は通用します。

 起業を目指す方は、まずは自分のカネより他人のカネを使って事業を起こすことを考えましょう。自分のカネを貯めて起業するにしても、小資本でやれる商売ならそこまでしなくてもいいでしょう。

 何億もの資金が必要な事業なら、貯金している間に自分の人生が終ってしまいます。人のカネを使うなら、今すぐにでもできるのです。

100人に出資をお願いすれば事業の成否が分かる

 「いや、私もそう考えて出資してくれる人を探したけど、いないんだ・・・」

 そんな読者もおられるでしょう。そういう方は、第一に何人に出資をお願いしたかを数えて下さい。数人程度にしか声をかけていないなら、100人に声をかけることを検討すべきです。

 100人にお願いしても出資してくれる人がいないなら、それはやりたい事業そのものに問題があると考えましょう。その事業が社会に与える影響が小さいのではないか? もっと大風呂敷を広げるべきではないか、考えるべきだと言うことです。

 ローマ教会はフェルナンド5世以前にも、他人のやる事業に援助を出したことがあります。十字軍や、塩野七生氏の「ロードス島攻防記」に描かれる騎士団なども教会の(正確にはヨーロッパ中のキリスト教徒の)カネで維持されてきました。

 十字軍や騎士団、そしてフェルナンドが多くの寄進を得られたのは、宗教的情熱に訴えたからです。エルサレムやイベリア半島をイスラム教徒に奪われたことは、キリスト教徒にとって我慢できないことでした。よってイスラムから自分たちの土地を取り返す大義名分によって彼らは援助を受けることができました。言い換えれば、それだけ需要が多い目標を十字軍や騎士団は目指したのです。

 自分のやりたい事業は、他人の夢にもなりえるか? そんな方面から事業を再検討していくと、案外近いところに、自分が使える他人の財布があるかも知れません。


02. 2013年1月05日 01:33:36 : niHRV7OXL2
2013年01月04日
「財政の崖」回避とQE停止観測でドル全面高も?

本日の注目材料は米国12月の雇用統計。今回の予想コンセンサスは、非農業部門雇用者数が+15.3万人(前回+14.6万人)、失業率が7.7%(前回7.7%)。今夜の数字を見るうえで押さえておくべきポイントを三つあげておきましょう。

一つ目は、懸念されていた米「財政の崖」がとりあえず回避されたこと。与野党の協議が予想以上に難航し、合意が年明けまでずれ込んでしまいましたが、富裕層向けの増税で妥協が成立し、強制的な歳出削減の開始も2か月先送りされたことで、「財政の崖」をめぐる懸念は徐々に下火となっていくはずです。市場を覆っていた先行き不透明感が払拭されることにより、市場のリスク選好が高まり、好材料に反応しやすくなるでしょう。今夜の雇用統計に対しても、弱い数字には寛容となる一方、強い数字にはより敏感に反応しやすいセンチメントだと思います。

二つ目は、昨日発表されたADP全米雇用報告が+21.5万人と予想の+13.8万人を大幅に上回ったこと。ADPは昨年調査方法を見直し、政府統計のNFPとの整合性が高まったと主張しており、前回のデータもADPの+14.8万人(+11.8万人から上方修正済み)に対してNFPが+14.6万人とほぼ一致しています。経済指標にヤマを張るのはあまりお勧めできませんが、NFPの上振れの可能性が小さくないことは念頭に置いておいてもいいでしょう。

三つ目は、昨日公表されたFOMC議事録(12月12日開催分)で、FRBの量的緩和(QE3)が今年中に停止もしくは縮小される可能性が浮上したことです。このFOMCではQE3強化(月450億ドルの国債購入)と失業率の数値目標化(6.5%)が決定されたわけですが、議事録によると、「幾人かのメンバーは、年末よりかなり前の時点での資産購入の縮小なり停止が恐らく適切になるだろう」と指摘したとのこと。また2013年半ばごろに資産購入を終了するのが適切と指摘した参加者と、年央以降も続けるべきだとした参加者の割合は「ほぼ半々」だったそうです。

QEには「財政の崖」に対するリスクヘッジの意味合いもあったわけですが、財政の崖をひとまず回避した以上、FRBにとってはバランスシートの膨張などQEの副作用のリスクが高まってしまいます。次回以降のFOMCでは、過度の金融緩和に異議を唱えるメンバーが増える可能性も小さくありません。米国の金融緩和は今が目一杯で、今年中にはQEも停止されるかもしれない・・・

こうした見方が強まるなか、もし今夜の雇用統計がADPに近い数字となれば、米国10年債利回りが2%を突破し、ドル円は90円を視野に入れる展開となってもおかしくありません。今夜の雇用統計、大いに注目しましょう。

なお本日夜10時15分から人気ブロガーの池田ゆいさんとコンビで実況中継セミナーを行いますので、マネックスに口座をお持ちの方は是非ご参加ください。 詳しくはこちらです。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G100/seminar/online_seminar.htm?sno=2133

コラム執筆:

雨夜 恒一郎 為替アナリスト

スイス銀行、JPモルガン、BNPパリバなど大手外資系銀行で、20年以上にわたり外国為替部門の要職を歴任。2006年に独立し、自己資金運用のかたわら、フリーランスの立場で市況・予想記事を提供中。ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析はもちろん、オプションなどデリバティブ理論にも精通する、「為替マーケットの語り部」。

前の記事:アベノミクスの行く先は良い円安か?悪い円安か? −2012年12月21日


03. 2013年1月05日 22:23:36 : WMSuvkH0og

2013年 1月 04日 18:10 JST
財政の崖、ヌリエル・ルービニ氏は楽観せず
By TOM BEMIS

 ヌリエル・ルービニ氏は今週の「財政の崖」の合意を評価していない。

 ニューヨーク大学教授でルービニ・グローバル・エコノミクスの会長のルービニ氏は2日夜、英フィナンシャル・タイムズ紙で、別のワシントンの危機が近く到来するとの考えを示した。債務上限の引き上げを余儀なくされ、今週の合意で延期された歳出削減が始まるときだという。

 だが、こうした争いが解決しても、ワシントンの苦闘は終わらない。「今後2013年中にようやく、中期的な財政再建に関するより大きな議論が始まるだろう。これが、連邦政府の規模縮小を求める共和党と、規模は維持したいが賄う方法に自信が持てない民主党の新たな対立につながる」という。

 給与税減税措置終了の影響などで、現在は今年の国内総生産(GDP)成長率が1.2ポイント押し下げられるとみられている。「そのため、米国はいとも簡単に、今年の失速に危険なほど接近する恐れがある。ユーロ圏の危機が悪化すればさらに悪くなる」という。

 以上のような状況のなか、ワシントンは長期的な危機に対処しようとすらしていない。「米国は財政の悪夢を全面的に認識していないのが現実」だ。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324828304578220941018760824.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsSecond


2013年 1月 05日 11:44 JST
12月のカナダ雇用統計、予想の8倍の驚異的な伸び
By NIRMALA MENON

 【オタワ】12月のカナダ雇用統計は、事前予想の8倍の雇用増を記録し、失業率は過去4年で最低水準に低下した。この結果、カナダの金融政策は緩やかな引き締め姿勢が継続することになるとみられる。

 カナダ統計局によると、12月は全て正規雇用で民間部門を中心に3万9800人分の職が新たに生み出された。これで過去5カ月間のうち4カ月で通例を超える多くの雇用が創造されたが、11月は5万9300人の雇用増が記録されていた。また、失業率も前月の7.2%から7.1%へ低下したが、2008年12月の6.8%以来の低い水準となった。

画像を拡大する

Bloomberg News
 ロイヤル・バンク・オブ・カナダによると、事前予想のコンセンサスは5000人増で失業率は7.3%への上昇だった。

 このカナダ雇用市場で継続する力強さにアナリストは首をかしげている。国内景気が減速し始め、世界経済も逆風が吹く中ではこの力強さは維持不可能と判断している。

 スコシアバンクのエコノミスト、デレック・ホルト氏は「経済成長がほとんどないのに経営者がなぜ雇用を積み上げているのか説明する必要があるが....」と話す。

 雇用ブームとなっているものの、労働時間はそれほど増えていない。BMOキャピタル・マーケッツの次席エコノミスト、ダグラス・ポーター氏は第4四半期の労働時間は年率換算で0.3%増加したが、この数字はこの期間の経済成長率が年率1.2%にとどまったとの同氏の予測と整合的だと話す。カナダ銀行(中央銀行)はこの間の成長率を大幅に上回る2.5%と予測している。

 ポーター氏は、市場では弱めの成長や目標値を大幅に下回るインフレ率を考慮するとカナダ銀行がタカ派的政策スタンスから後退するのではとの見方があったという。しかし今回の強い雇用統計で、中銀が金利引き上げのサインを出し続けることになりそうだとしている。ただ、その場合でもポーター氏はカナダ銀行が2014年の早い時期まで金利を引き上げないと予想している。

 12月の雇用増の内訳は、正規雇用が4万1200件増加する一方、1400のパートタイム職が失われた。民間部門の職が5万9400件創出されたが、公共部門の増加数はわずか3200だった。自営業は2万2800減少した。

 雇用が目立って増えたのは運輸、倉庫、建設、ヘルスケア、社会支援の分野だった。一方、専門職、科学技術サービス、天然資源、公共政府部門で数千の職が失われた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324828304578222391181964124.html?mod=WSJJP_hp_LEFTWhatsNewsCollection


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