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新しい酒を古い革袋に入れるな(マタイの福音書第9章17節)
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/312.html
投稿者 彼岸楼 日時 2012 年 12 月 23 日 09:54:36: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: いざ アンカラ   在外投票 投稿者 あやみ 日時 2012 年 12 月 14 日 13:58:24)


 あやみさん、はじめまして。
 一聯の投稿やブログを拝見させていただきました。
 <転載>とは云え、ここ阿修羅にご本人が自ら投稿され尚且つ応答されていることにたいし敬意を表したく思います。


 先ず、このスレッドで展開されている内容には、文脈からみても“民主主義”ではなく“自由主義(市場原理主義)”の方が適合する名辞ではないでしょうか。“民主主義”の対義語に近いものは“専制(君主制)”であり、あやみさんも曖昧な概念だと指摘されている“民主主義”を否定する論調が、却って“専制”を善きものとして浮上させる結果になるとの懸念を懐かなかった訳ではありません。

 今回の投稿を拝読して、ほぼ即座に表題の一節が脳裡に浮かんで来たのですが、新しい酒(=民主主義)を古い革袋(=戦前の欽定憲法下の体制)に入れ込もうとしてなかなか上手くは行かなかったことが、今日の日本の政治状況に影を落としている遠因になっているのではないか、そんな観方もできるのではと思っています。
 上手く行かなかった主なる原因には、それまでに新しい酒を味わったことがある国民はまだまだ少数派であったこと、GHQ(=U.S.)の占領政策や戦前・戦中派の為政者層の政治舞台への復活によって、新しい革袋(民定憲法)の構築が不完全なものに終わったことが挙げられるでしょう。
 けれども、この期(現代)に及んで、自らの主張や願望を実現(=政治に反映させる)していくための政治的スタンス(手段)の中核概念であって、しかし未成熟な“民主主義”を人々は全否定、或いは捨て去ることができるのでしょうか。それとも、古の革袋を繕うべくして“専制”を復活させ、再び桶に注がれた昔の酒に身も心もどっぷりと浸かろうとするのでしょうか。ただし、その恩恵に与かることのできる市井の民が如何ほどになるのか、怪しいものだと思います。

 Auf wiedersehen.


 <参考URL>
 『新しい酒を古い革袋に入れるな』
 http://www.shikoda.org/proverb4.htm

 

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コメント
 
01. あやみ 2012年12月24日 08:44:06 : oZZpvrAh64sJM : Ta0oUDdfsU
彼岸楼さま、はじめまして。ご丁寧なお便りをありがとうございます。

私は、新しい酒すなわち民主主義がその後も醗酵を進めより芳醇な制度と成長するものとは考えておりません。醸造酒は自然界の理が育む生命体といえるものです。しかし民主主義は人間の都合で作られた無生物、化学物質としてのアルクホールでしかないはずです。醗酵も変質もしないでしょうがもともとの劇物としての性質が有機物である「世の中」に刺激を与え炎症を起こさせていると考えます。ですから民主主義の入れ物として適しているのは人の弱さや欲深さなどを全く無視した世界であることが求められます。革袋が古いか新しいかの議論はここではできないと考えます。
つまり民主主義などはもとより机上の空論であり、このべらぼうなイカサマのために苦しめられるのは弱さや欲深さの持ち主である我々である、というのが本稿の主題であります。

本文でも書きましたように私は民主主義は資本主義(自由経済主義)の操り人形と解釈しております。このへんの定義はいろいろあるはすですが終わりのない水掛け論になりかねないので割愛したく存じます。


さて、欽定憲法ですが。この体制は日本史上のひとつの過渡期であったと考えます。いわゆる「専制」と分類される江戸幕府の施政から戦後までの転換期です。
これは西欧列強が世界中を「自由経済」の支配下に置くために諸国を改造してゆく過程です。日本の場合は幕藩体制を「悪」と定義し、王政を「善」として復古させました。

体制こそは「ご一新」を以って近代に切り替わりましたが、市井の人々は精神的にいまだ江戸を生き続けていました。その中身は吟味されることなく体制のみが一人歩きしあわただしく昭和を迎え、そして敗戦、丸裸にされた常態でやっと「近代化」が成就しました。いま我々が生きる民主国家はこうして作られたものです。新しい酒を煮え湯のごとく飲まされましたが、口あたりが良かったのかすぐに酔い、昏倒しました。

>けれども、この期(現代)に及んで、自らの主張や願望を実現(=政治に反映させる)していくための政治的スタンス(手段)の中核概念であって、しかし未成熟な“民主主義”を人々は全否定、或いは捨て去ることができるのでしょうか。

鋭いご指摘と存じます。私はできると信じて駄文を書いておりますが、本当にできるかどうかは誰にもわからないでしょう。ただし民主主義とは未成熟なのではなく成熟不可なものとは先に書いたとおりです。
そして民主主義を否定することが明治から戦前に行われた専制政治の礼賛になるという解釈は早計です。私にはいわゆる右翼思想はございませんのでご心配なく。


甘く酒にどっぷり漬かって身も心も病んでいるのはわが国の現代人であると心得ますがいかがでしょうか。


02. 彼岸楼 2012年12月24日 14:23:42 : njbqC.Mf1PyZ2 : VffiD18eEs
 
 あやみさん、レスを有難うございます。
 実は、彼の“からごころ”の長谷川三千子氏の著書『民主主義とは何なのか』を想い起こしながら、ご投稿を拝読していたのですが、当該書物から受けた印象と重なるものが多々あり、冒頭で指摘させていただいたような次第です。哲学者でもある著者が“選言不完全の虚偽”すなわち概念(パラメータ)対置上の誤謬を犯しながら持論を展開していることに、読み終えて尚も違和感を払拭できずにいました。


 >>けれども、この期(現代)に及んで、自らの主張や願望を実現(=政治に反映させる)していくための政治的スタンス(手段)の中核概念であって、しかし未成熟な“民主主義”を人々は全否定、或いは捨て去ることができるのでしょうか。
 >鋭いご指摘と存じます。私はできると信じて駄文を書いておりますが、本当にできるかどうかは誰にもわからないでしょう。ただし民主主義とは未成熟なのではなく成熟不可なものとは先に書いたとおりです。そして民主主義を否定することが明治から戦前に行われた専制政治の礼賛になるという解釈は早計です。私にはいわゆる右翼思想はございませんのでご心配なく。
 
 [>>]について、現状では私は悲観的な観方をしております。向こう100年(2100年)ぐらいの時間軸の中では、時には“劇薬”となるものであっても、人々(処方する側も投薬される側も)はそれを手放すことはないのではと想っています。新たな処方箋(システム)が提示されない限り、より副作用のないように現行薬の使用法の開発でお茶を濁す方向に傾斜していくのではないでしょうか。

 ところで、あやみさんは掲示板への投稿者には珍しく、特定のコンテクスト(文脈)に依拠しようとはせず、体験的・経験的な複数のパラメータ(媒介項)を中心に据えつつ思考実験をされている方だとお見受けしていますので、それが右翼思想び特有なスタンスにはそぐわないことについては承知しております。
 今後も“論点先取の虚偽”の陥穽を回避しながらの論考に期待しています。

 Auf wiedersehen.


03. 彼岸楼 2012年12月24日 15:30:13 : njbqC.Mf1PyZ2 : VffiD18eEs

 <コメント02に関して誤植の訂正>


 [誤]右翼思想び特有なスタンス⇒[正]右翼思想に特有なスタンス


 以上、失礼いたしました。


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