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日本の心、日本人の心
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/335.html
投稿者 矢津陌生 日時 2013 年 1 月 14 日 13:04:00: fqfGCq6zf5Uas
 

昔から、あるいはいつの時代でも、日本または日本人の心が失われてきつつあると言われるが、

日本人の心とはなんだろう?
みなさん日本人の心を持っていますか?
日本人の心とは何ですか?

聞けばみんなそれぞれ違うものを連想すると思う。
日本人の心と人間の心とはどう違うのだろう?

「日本人の心が失われている」、「日本人としてそんなことはありえない」などという人が多い。街角のインタビューを聞いていると、みんなが評論家気取り、テレビに出る学者・評論家が語る内容そのままで、真剣に自分の頭で考えて、発言しているとはとても思えない。

和を重んずる心?
変化に柔軟に対応できる能力?

日本人の心に近いと思われるのは「大和魂」と「和魂」その意味は:
1.大和魂(ヤマトダマシイ)
>大辞林によると、大和心。漢学を学んで得た知識に対して日本人固有の実務・
>世事などを処理する能力・知恵をいう。
>日本民族固有の精神。日本人としての意識である。

「日本人固有」とは何ですか?
「日本人だけが持つもの」とは何ですか?
「日本民族固有の精神」とは?
「日本人としての意識」とは何?

大和魂は「戦(いくさ)」や困難時に日本人であると鼓舞(外国人には日本のことなんかわからないんだと言いたい)するために使うのですか?自らを鼓舞するために、日本人としてのアイデンティティー(日本国への帰属意識)を相手に対して宣言する行為なのだろうか?

2.和魂(ワコン)
>大辞林によると日本人に固有の精神。「和魂洋才」の前2つの熟語。和魂洋才は
>明治維新後の西洋文明を急いで吸収するときに使われたことばで、日本の良さ、
>日本の心を忘れず、取り入れていこうという考え方である。
>菅原道真が使った「和魂漢才」(正確には大和魂で漢才・カラザエ)のコピー。
「日本の良さ」とは何ですか?海外のものをうまく取り入れていくことですか?今までの仕組みを壊すことなく、無難に、器用、に技術・技巧を習得することですか?

江戸時代の高い教育水準と巧みな工芸品を作る技術力が幸いして、他の国に比べると技術の吸収は格段に早かったのは事実だろう。しかし、「日本の良さ」や「日本の心」とは直接関係ない。

よく言われるのは「和」の心、では漢字の「和」意味(大辞林)を調べると、「対立や疎外がなく、集団がまとまっている状態」「うまく調和のとれていること。釣り合いのとれていること。」「あわせる(数をたすこと)」などの意味があり、漢和辞典で調べると「ナゴむ」「ヤワらぐ」「アえる」という訓読みがある。

結局何かよくわからない。そして何なのかよくわからないで「日本の心」や「日本人の心」を使っているのかもしれない。このあいまいさが「日本の心」なのか?

結局、困っている人や弱い人を思いやり、助ける優しさのことだと思う。それは「人の心」と言い換えることができる。わざわざ「日本」をつけるから分からなくなってしまう。それとも、国際人の「国際」のように、「日本」をつけることに何らかの意図があるのだろうか?

矢津陌生ブログ http://yazumichio.blog.fc2.com/blog-entry-36.html より転載  
 

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コメント
 
01. 2013年1月14日 13:32:22 : q931E3NW4E
そのように言い始める様になれば、そこでの言い分が今度は維持されていくようになる。
日本人としての誇りとはそもそも何に対する感謝なのだろうか。
それとも呪いだというのだろうか。
今やしたたかさの中にしか、その思いやりや優しさと云うものは、棲息していない様にも感じる。
すべては自分に利する(経済的な身分として)計算が組み込まれる。何故だろうか。
本当の思いやりとはなんだろうか。本当の優しさとは何だろうか。
それらは人からせっつかれて発揮すべきものなのだろうか。
そのような恩恵に対し甘んじないと云う精神があってこそ、そこにそれらの行為は発揮されて生きるのではないのだろうか。それが日本人の気質ではなかっただろうか。
閉鎖的な在り方故に生まれた独自の発展であるかもしれないが、こうしたものが生きて発揮されるのは、諸外国へ向けてその性向を純粋なままに振る舞う事が出来た時で在ると言える。
閉鎖的なままに、その独自の発展を誇っても何の意味もないのだから。

02. 2013年1月14日 15:06:17 : Dok1NzbhCs
日本だけではないとも言われそうだが、

貴方が先にどうぞ‥と譲る心と、
恥じる心、じゃないかな。

このふたつは深いところで繋がっていて、
他者を譲る心とは、他者のなす世界を尊重することであり、
それは同時に、自身の世界を、深い意味で大切にしていることの反映でもあると思う。

自身が成す世界を大事にするということは、いまこの瞬間も、自分自身を生かし助けている、多くの先人、先祖の智慧が、それは他者が担ってくれているのだと気付くということであり、そこに於いて他者への、深い意味での感謝と、謙譲の心が湧いてくるのではないかと。

そして、自身が作る世界を大事にするということは、
自らの言動と、その結果について、全ての責任を負う姿となり、そこでは、他から指摘されるまでもなく、自然に恥をみずから知る人間となる。

もっとも、そんな恥じ入る心は、近年はめっきり無くなったけれども、
古い日本には、そうした大事な柱がしっかりあったように思う。

考えてみれば、
戦後に否定してきたものばかりかも知れない。
いつのまにか、
自らを誇るさまを善しとし、
国益ならぬ、自らの利益を主張することは当然となってしまった。


03. あやみ 2013年1月15日 06:32:22 : oZZpvrAh64sJM : UeniHsP2c6
「日本のこころ」を具現化するのは難しいと思います。はたして実態のある存在なのか。

「やまと」は遠い昔の日本のどこかにあった王朝の名前。その語源は「和つ/やまつ」らしく意味はやはり「なごむ」。的/まと」「円/まどか」との関連あり。

一般論ではワの音は大陸から送られた「倭」の読み。「和」の字はあとから奈良時代人が充てたもの。その背景にはもちろん「和を以って貴しと為す」が生きている。

矢津さんのおっしゃる「人を思いやり、助ける心」、01さんの「見返りをもとめぬ心」、02さんの「譲る心・恥じる心」、どれも我々の財産ですが、それは数え切れないほどある筈です。それらがどれも木々に茂る葉のようなものだとすれば「日本のこころ」とはそのずっと下の根の部分、目には見えないものでしょう。

根から吸い上げられる水の質によって枝や葉の姿は変わってゆくでしょう。時には甘い実を生らせ、甘い香りの花を咲かせ、かと思えば病になり、枝を枯らす。稲作、貨幣、漢字、儒教、仏教、南蛮船、黒船、そして近代…遠い国の水は日本の姿をそのつど変えてきました。水が良いか悪いかではなく、日本人という幹の部分がそれをどう消化したかで結果が変わります。このごろ夙に珍妙な葉や葉が目立つようになりました。拘禁服としか思えない和服の着方、西暦の正月に咲く筈のない梅の花、よその国に食い散らかされても取り乱さない、こんなものをつかまえて「日本の心」などといい誉めそやす。そして「絆」をふりかざし…

そもそも「経済大国」という木には、日本という木は育たないのでしょう。そういう木ではないのでしょう。山ほど施肥をして、薬を撒いて無理やり大きくした日本、もう根ぐされがおきており、このままでは根枯れします。そうなればこの世からは消えてなくなります。

見返りを求めず、人を思いやり、譲り合い、助け合い、人の喜ぶものを作り、そういった我々の先祖がはぐくみ我々に残した気質は競争社会と呼ばれる今の世とは共存できないのです。だから、身を裂かれるほど苦しい。

楽になる方法はふたつ。どちらかを切り捨てることでしょう。日本という木を枯らしてしまうか、今の世をすてるかの選択だと思います。


04. 2013年1月15日 13:05:39 : EYHTwT0u8w
この日本人とはナンなんでしょう。国籍ですか?人種ですか?
両親が日本生まれ日本育ちでも、自分は欧米で生まれ育ったという場合もあるでしょう。欧米育ちの日本人と日本育ちの欧米人の両親、かもしれない。欧米で生まれ育った両親の間に、日本で生まれ育った場合もあるでしょう。
日本生まれ日本育ちの日本人の両親の元に日本で生まれ育った場合だけが『日本人』でしょうか。
日本生まれ日本育ちでも、子供の頃から神社に参ることはないけどミサは欠かさない友人もいます。
金髪碧眼欧米生まれの欧米育ちでも、例えばどっかの日本生まれ日本育ちの市長なんかより日本の伝統芸能に理解あって造詣深い方々もいらっしゃるでしょう。
静けさや岩に染み入るセミの声、が外国人には雑音に聞こえるが日本人にはそうではない、というのもあやしいもんです。
私は大して勤勉でもなく手先もすこぶる不器用ですが、時間はわりと守ります。

世界に何百も国があって、日本はたまたま島国で四方が海ですけど、陸続き、隣接した国は多い。国境一本越えたら性格が変わる、なんてことはないでしょうし。
県民性、なんてのもよく本になってますけど、
東淀川区は大阪人だけど、尼崎は兵庫県だから性格が違う?まさか。

明治維新までは日本国人というより,藩単位だったでしょうし。
徒歩でしか移動できない時代、尼崎から見たら、同じ兵庫県でも遠い豊岡より、大阪だけど隣の東淀川の方がずっと身近で似た生活文化にあったでしょうし。似たような気候風土で似たような生業に従事してたら、似たような性格が形勢される可能性も。(気候風土、生業で言うなら、九州沿岸と東北山間ではまるで違うでしょう。)
明治以降かも知れませんが、結婚や商売で行き来も頻繁だったでしょうし。
何だかイチャモンのような、茶化しただけのようなシロモノになってしまった。


05. 2013年1月15日 14:30:52 : UuKOCPyxlQ
音声送信と呼ばれているものは
「あなたの体は幻聴にかかっている」
という宣伝です。

06. 2013年1月15日 21:10:06 : I0wUTwXRRk
武家だけが日本人でもないし、やはり公家、農家、職人、商人、僧侶、漁師、猟師など階層によってそれぞれ独自の思想体系もあるはずです。
言葉遣い自体が階層によって違いましたから。

07. 矢津陌生 2013年1月16日 16:56:42 : fqfGCq6zf5Uas : GlxJVggAm6
グーグルで「日本のこころ」を検索すると以下のものが上位に出てくる。

日本のこころ || 伊勢神宮
n-kokoro.jp/
日本人の心に育まれてきた和の心。私たちの心がとおいはじまりとしっかりとつながり、決して忘れることのないように。つぎの世代にも、そのつぎの世代にも、日本人らしさの源となる心が、永遠につながっていきますように。

一般財団法人 日本のこころ ソウルオブジャパン Soul of Japan
www.soulofjapan.org/
日本のこころ Soul of Japan(活動ネーム、ソウルオブジャパン)は、日本の文化を次世代の人々に継承し、日本文化を世界に提唱する活動を主旨とした一般財団法人です。

日本のこころ [Heart of Japan]
www.nihonbunka.or.jp/
当財団は、伝統精神を身につけた日本人の育成を通して、広く社会に貢献することを目的に設立された文部科学省所管の社会教育団体です。
予約状況 - 被災地で植樹祭を開催しました - 皇室まめ知識 - カレンダー

日本の心、それは大和
www.tatsu.ne.jp/yamato/kokoro.html
日本の心、それは大和. 私たち日本人は戦後、自分たちの心を見失ってしまいました。 それが今日のさまざまな、本当にさまざまな、個人から社会レベルに至るまでの問題を生んできました。 それでは一体、私たち日本人の心とは何だったのでしょうか。

岡潔―日本のこころ - Amazon.co.jp
www.amazon.co.jp › ... › 日本のエッセー・随筆 ›
人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私について言えば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである…。自らの情緒の表現法を「数学」とした著者が人生・情緒・教育について語る。


「伊勢神宮」のものを読んでも「日本の心」はよく解らない。また、財団法人が「Soul of Japan」「Heart of Japan」とふたつもあり、何か胡散臭い。「日本の心、それは大和」は新興宗教?数学者の「岡潔―日本のこころ」は後に「日本のこころ (人間の記録 (54))」に改題となっている(出版社の都合?)。また司馬遼太郎、井上靖、石原慎太郎、松下幸之助といった「著名な有識者」たちとの対談集に「日本人が忘れてはならないものがここにある」との宣伝文句がある。

キリスト教を厚く信仰するアメリカ人が、「聖書」は英語で書かれているから、世界の言語の中で英語がいちばん優れているとまじめな顔で言った。この人は「旧約聖書」がユダヤ教とキリスト教の共通する「経典」であることを知らなかった。こういった「心」を押し付けてくる人はあまり全体を見ない、自分の頭で考えていない人が多いようだ。

政治家・宗教法人・官僚組織(下請け・天下り先の受け皿)などの立場の人たちが、現状肯定のために「日本の心」などを声高に言い出す時は要注意。非常に危ないと思った方がいい。

あやみさんは
「見返りを求めず、人を思いやり、譲り合い、助け合い、人の喜ぶものを作り、そういった我々の先祖がはぐくみ我々に残した気質は競争社会と呼ばれる今の世とは共存できないのです。だから、身を裂かれるほど苦しい。
楽になる方法はふたつ。どちらかを切り捨てることでしょう。日本という木を枯らしてしまうか、今の世をすてるかの選択だと思います。」

と過激なことをおっしゃるが、「日本の心」財団法人がふたつもできるようではその通りなのかもしれない。


08. 2013年1月16日 21:33:56 : dvYy60cs1I
02 で書き込んだ者だ。
前のコメントは、純粋に日本人らしさを考えて書いてみたんだが、それとは少し違ったところが引き出したかった論点のようだね。
投稿者さんの書き込みをみて、ちょっと脱力してしまった。

世の中が、なぜそんなにウソ臭いコトバがばかりになったのか。
「日本の心」とか、「和のこころ」とかをぬけぬけと掲げるところなんて、要注意と言いたいのだろうけれど、そんなふうにしたのはご指摘のナントカ財団とか、お役人や学者さん達だけじゃないと思うよ。

記事の投稿者さんは、物書き?、それとも単なるブロガー?。
どっちでもいいが、こうして文筆で何かを論じましょうって方々が、そうした本当のもの、ここでなら、日本人の心を、陳腐なドグマに変えてしまっている一翼を担っているんじゃないかな。

確かに、「日本人の心」というコトバひとつに、胡散臭さをみつける視点は意味があると思う。かつて、ドグマが一人歩きして、戦争を鼓舞し、命を捨てる事を半ば強要するところまで行ったこともあったわけだしね。
けれど、そこで語義を追うあたりでもう既に、ナントカ財団とかのスローガンを後生大事に掲げてる方達と、おんなじ様式に嵌まっちゃっているようにみえる。

文章を操るのが上手な方は、
どの方もそう見えるんだが、すぐに典拠を引いて語義を調べたがるね。
この記事もそれを通して、コトバに染み付いた胡散臭さを拾おうとしてるように見える。
狙いは認めるが、コトバの定義をまたコトバで探してどうするのと言いたい。なぜなら、そのコトバが指すそのものは、目の前の、生の現実しかないわけだからね。
そんなコトバ探しに隠された副作用に、知らずにみんな病んでいるとも思える。

例えば、花の美しさに見とれて、
花の定義やら、花言葉、著名人がその花をこう評した…、とかをチクチク調べてる姿と同じ。
そんなコトバ遊びをしているくらいなら、見とれたまんまの方が何倍もいい。
あるいは、歌のひとつも作ってみた方が千倍良い。

そんなコトバの胡散臭さが消えて無くなる日とは、たぶん、人間が文字メディアを捨てる日だと思うよ。もしかしたら、もうすぐそこに来ているかも知れないがね。
そう、一言で云うならば、ペンを捨てよだな。


09. あやみ 2013年1月17日 01:18:17 : oZZpvrAh64sJM : UeniHsP2c6
>そんなコトバの胡散臭さが消えて無くなる日とは、たぶん、人間が文字メディアを捨てる日…

「胡散臭いコトバ」の存在理由は「利益」です。利益を上げるための道具としてコトバをつかうからそうなる。文字メディアに限らずメディア全般のほとんどが利益を生むために存在しているといえます。だから文字を捨てる必要もないし、捨てたところで別の意思伝達法が台頭することになるでしょう。

ことばは事の葉です。コトバの胡散臭さは世の中の胡散臭さ、日本語の乱れは日本の乱れです。こういうことは実は案外あっさりと内側から正せるという気がするのですが、いかがでしょうか。


10. 矢津陌生 2013年1月17日 13:04:42 : fqfGCq6zf5Uas : GlxJVggAm6
あやみさんが喝破されているように、言葉を操ることを職業とする、今の「メディア全般のほとんどが利益を生むために存在しているといえます」。「権益」すなわち「権力」の維持・行使と「利益」の誘導がまとわりつくと「胡散臭いコトバ」になります。この縛りを見分けるには、発言する人の立場とその人の意図を考えれば難しいことではないと思います。

民の立場からの発言であれば、「胡散臭いコトバ」ではない筈です。「民」とは?端的な例をあげれば「職人」の生き方を貫ける人です。自分の役割は人様(不特定多数の他人)に自分の矜持をかけた仕事で喜んでもらおうとする姿勢を持つ人です。食いぶちが稼げれば贅沢をするための余分の報酬は求めない。

ここでいう「職人」とは工芸品を作る職人だけでなく、民の代弁をする政治家、民のために働く官僚・役人、全ての生業にかかわる人です。もちろん会社員も含んでの話です。(明治初期や江戸時代には日本人の中に「職人」が占める比率が高かったように思います。これを指して「日本の心」と言っているのかもしれません。)

この中で文筆を職業とする人たちの役割が特に大切だと思います。「物書き」や日本人で国から下される勲章や褒章は「とんでもない」と拒否する矜持を持った人たちの発する「日本の心」「日本人の心」なら聞いてもよさそうです。ただ成功すると変節する人がいますから要注意です。われわれ「職人」の「民」がこういう人たちに注目するようにメディアを育てることができればいいのですが…

文字は決して捨てたりしてはいけないのです。


11. 2013年1月18日 10:28:38 : dvYy60cs1I
>>09. あやみ さん

02 にコメントした者だ。毎度IDが変わってしまって失礼。
さて、
>「胡散臭いコトバ」の存在理由は「利益」です。利益を上げるための道具としてコトバをつかうからそうなる。

なるほど、では、
その「利益」を上げるための道具として使う…のを止めるのは、果たして可能なのか。そうすれば、胡散臭いコトバはこの世から消えるのだろうか。
むしろ世の中に「日本の心」とか「和」とかに心酔して、利用されてしまう者が居る限り、それは無くならないと思うんだが。

10. の投稿者さんの「権益」も同じだ。尤も、権力が強制力を発揮しない限りだが。
「利益」企業も「権益」を守る役人や組織も、それを押し進めるのは、自然な姿なのではないか。より多い益を求め、守ろうとするのは、それこそ零細企業から同じだ。その手法に問題があるというなら、ルールを改訂すればいい。問題はそれが問題があると指摘できない、つまり何が問題なのかが、実は良く分かっていないのではないか。

ここで一足飛びに、権力の「●益」の追求が悪だというのなら、それはまた別の胡散臭いコトバに思えてしまう。プロパガンダというやつだ。

>だから文字を捨てる必要もないし、捨てたところで別の意思伝達法が台頭…

文字メディアを捨てても、コトの葉は消えて無くなりはしない。それどころか、むしろ本来の輝きを取り戻すかも知れない。

それと、コトバの胡散臭さ=国の乱れが、仰るように「案外あっさりと」正せるかは疑問だ。前のコメントで触れたように、根はもっと深いと思う。
「利益」を上げるために手段を選ばない姿と、文字となりドグマとなった抽象的な対象に執心し、目の前の「花」から目を逸らしてしまう姿は、深いところで呼応しているということだ。

そうそう、その代表的な症例がある。
文字文化発祥の国、中国だ。かの国は導入した日本の技術を国産と言い張り、脱線事故を起こした車両をよく調べもせず埋めてしまった。この精神性は、かの国独特な国民性だとされるのだろうが、上で述べた、ドグマに執心するあまり、目の前の現実に目を伏せてしまう姿そのまんまではないか。

全てが文字のせいだとは言わないが、象形という視覚的情報を基盤にもつ漢字は、英語などの表音文字より、目の前の「花」から目を逸らせる質をもつとだけ言っておこう。
活字に頼れず筆で記していた頃までが、漢字のもつプラスの側面が出ていたとは思うが。


12. 2013年1月18日 10:30:29 : dvYy60cs1I
>>10. 谷津 さん

>「物書き」や日本人で国から下される勲章や褒章は「とんでもない」と拒否する矜持を持った人たちの発する「日本の心」「日本人の心」なら聞いてもよさそうです。

矜持?の問題なのだろうか。
人間は、ある種愚かな生き物だ。無邪気に利益を追求して、後で誤りに気付くこともある。あるいは無自覚なままもあるだろう。そうさせてしまうのは何かを話題にしているつもりだ。

むしろ、そうさせてしまう何かが見えず、何やら得体の知れぬ権力や企業がそうさせているのだと仮想敵を設定しているだけではないのか。
こちらからみれば、「日本の心」をぬけぬけと掲げる連中と、反権力で対峙する側の「職人の矜持」も、同じく「胡散臭いコトバ」に見えるが。

>文字は決して捨てたりしてはいけないのです。

文字に依存するほどに、私達が失ってしまったもの、変質してしまったものがあることを知っているだろうか。
それを知ることが、とりもなおさず、文字を正しく使うことにつながるだろう。

困った事に、文字に依存している者ほど、それが解らないはずだ。その陥穽が文字が抱える問題でもある。
それよりむしろ、アーティストと呼ばれるような、文字ではない表現手段で生きている者や、言及されているような「職人」の生き方を貫いた、江戸や明治の人間のほうが、その失ったものが何かを知っているようにも思うが。

文字の発明によって得た物質的な利便は、もうテクノロジーが代替してくれるのではないだろうか。従来、文字メディアによって得てきた多くの知見も、映画や読み聞かせで代替可能だ。むしろ変なドグマや屁理屈に偏らず、より深く学べるかも知れない。


13. 鎌田の富士山 2013年1月18日 22:25:57 : Qor9q0B7HbDd. : rrl8Ke7mTL
>「日本の心」をぬけぬけと掲げる連中と
名無しさんのコメントだから、あんまり気にしませんよ。(悩みませんよと)
>テクノロジーが代替してくれるのではないだろうか。
まあしかし、私のところへのコメントでなくて、よかった。
あやみさん。気にせず、頑張りましょう。

14. 矢津陌生 2013年1月21日 13:29:50 : fqfGCq6zf5Uas : GlxJVggAm6
>>12 さん

生き残るために蓄財したり、権力を行使したりすることは人間の「性(さが)」であり「業(ごう)」である。これがないと人間社会は成り立たないであろうことはわかります。人間が生き抜いてきたことにいちいちケチをつけるつもりはありません。しかし、同じ言葉でも立場やその人が今までどういった生き方をしてきたかによって、意志や意図が異なる場合が多々ある。しばしば自分の利益のために発言することがあるから気をつけた方がいいということを言いたいわけです。

人間が言葉を発したり、文章を書いたりするのは、受け手に対して自分の意思や意図(メッセージ)を伝えようとすることです。この時に使うのが言葉による情報(=コンテンツ)です。送り手が情報を送り、受け手は受け取った情報から送り手の意思や意図を(メッセージとして)読み、理解しようとします。この時、送り手と受け手のメッセージが一致しないこともあるわけです。

言いかえれば、その人がどのような哲学(人間が生きることの意味)を持っているかによって発する言葉の意味が決まると思います。受け手側に立った自分自身はどう考えて(その人がどういうことを意図してその言葉を使うのかをも考えて)、どう行動するかは自分自身で考えて判断したいと思うからです。もちろん誤解することがあるかもしれない。最終的には個々人が自分の頭で考えて自分の責任で判断することだと考えます。

「日本の心、日本人の心」のフレーズが出てきたら、情報(=コンテンツ)を確認して、送り手はどんな意思や意図(メッセージ)で発言しているかを見極めなければならないと言いたいわけです。


15. 2013年1月22日 09:47:55 : jrAbge3RY8
12で書き込んだ者だ。

谷津さん わざわざ丁寧なコメントありがとう。
もっとも、鎌田の何とかさんの皮肉じゃないが、もし面倒なら、わざわざエネルギーを費やしてまで答えなくとも結構だ。

なにも文字が憎くて、物書きさん達が嫌いで、このようなコメントをしているわけではない。貴殿のコメントに即して言うなら、コンテンツの送り手の意図を見極めるよりも、もっと大事なことがあると言っているだけだ。

>人間が言葉を発したり、文章を書いたりするのは、受け手に対して自分の意思や意図(メッセージ)を伝えようとすることです。この時に使うのが言葉による情報(=コンテンツ)です。送り手が情報を送り、受け手は受け取った情報から送り手の意思や意図を(メッセージとして)読み、理解しようとします。この時、送り手と受け手のメッセージが一致しないこともあるわけです。

わざわざ噛んで含めるようにご解説いただき、大変有り難いが、
その「言葉による情報」の手段が問題なのだ。そこに胡散臭いコトバの生産者と同じ過ちが隠れている。

かつて、プラトンが語ったように、話し言葉と書き言葉では、伝える能力に大きな差がある。それが人間社会にどんな深刻な影響を及ぼしているか、物書きの先生でも、一部の方はもう気が付いているようだが。
どうも、「言葉による情報」と一括りにする書きようをみるに、気付いておられないか、一般的な解釈を説明されていると思う。つまるところ、話し言葉はおおむね記述可能とお考えかも知れない。
だが、そこには大きな差があり、文字の発明以来、人はそれがもたらすものに気付かず、苦しんできたとしたらどうか。

「日本人の心」なんていう話は、話者の声の温もりと、勢いが感じられるような、話し言葉で、ようやく伝わるもの。それは、その一瞬の刹那で終わるに相応しい話題だ。
だが、文明人はそれを文字によって固定しようとする。それは、文字によって自我を育ててきた文明人が負う驕りだ。そこから問題は始まったと言えよう。

そんな刹那のものを、何かしら表そうとして哲学が生まれた。当初の哲学には、その記せないものを記してみるという謙虚な姿勢があったが、いつしか、そんな慎みある態度は消え失せてしまった。

なぜ、記せないのか、つまり文字情報として固定できないのか。
それは、端的に言うなら、話し言葉と文書では意識状態そのものが異なるからだ。
哲学者の西田幾多郎が指摘したように、人間には二つの意識状態があり、彼が直観と呼んだ場に、その手の話題は位置する。直観を物のように固定化することは出来ない。彼は人間の経験とは何かを記す、つまり固定する試みに、あれだけの著作をなさなければならなかった。

「日本人の心」でも「いのち」や現代人の大好きな「愛」でもいい、そんな哲学的な話を呟くとき、その尊さを知る者は、自ずと慎みある扱いをするだろう。
だが、その一語一語を、文字に固定し得たと喜び、それを得々として眺めたとき、それは西田の言う直観の場を離れ、単なる幻影となって物に堕ちる。
物となった対象は、金づるに利用されることだってあるだろう。それを利益のために利用する者が出てくるのは、いわば必然だ。それを咎めるよりも、物に堕してはならぬ言葉をせっせと文字にしている者達が、その襟を正すのが先ではなかろうか。


>「日本の心、日本人の心」のフレーズが出てきたら、情報(=コンテンツ)を確認して、送り手はどんな意思や意図(メッセージ)で発言しているかを見極めなければならないと言いたいわけです。

見極めるのは否定しない。だが、繰り返しになるが、かりに胡散臭いコトバだと見極めたとしても、問題はさっぱり解決しない。

なぜなら、見極められた側の悪徳商売人とて、結果的に我が利に使っているに過ぎず、どこで間違いが始まったかに気付くわけではない。なにしろ、情報はお金によって交換してよいのだから。
そして、それを見極めた側も、相手の頑迷なさまに業を煮やし、悪人らに負けない胡散臭いコトバをこしらえて敵を見定め、まるでドンキホーテのように、ありもしない敵に向かって挑みかかるという喜劇が繰り返されるだけだからだ。


16. 蒲田の富士山 2013年1月22日 16:47:15 : OoIP2Z8mrhxx6 : YliWysPIpg
「鎌田の富士山」ではなくて、「蒲田の富士山」でした。
コメント投稿が、何故エラーチェックに、かからなかったのか、不思議ですが、アルファベットでチェックしているのかな?
読みは、「かまた」、だけど。
以前はチェックがあったと思うけど、不思議だ。

17. 矢津陌生 2013年1月23日 12:56:16 : fqfGCq6zf5Uas : GlxJVggAm6
12/15で書き込んだ者さんへ
権益を持った人の言葉(メッセージ)には「裏」(特定の人の利権のため)があることが多いから、用心しましょうと言っているだけです。民主主義はこの権益の最大公約数を引き出そうとして考え出された妥協の装置(=仕組み)だと思っています。あまり極端な不平等にならないようにしましょうねということ。この投稿の主旨は、権益者のメッセージを受けとる我々一人一人が自分の頭をもっと使って判断しなければならないと言っているだけです。見極められたら、あるいは胡散臭いと感じたら、口車に乗らなければいい。

最初から問題(何の問題?)を解決しようとなんか思っていません。わざわざプラトンの考え方を持ち出す必要なんてないとおもいます。言葉に絡む「哲学」のお話であれば別に投稿されたらいかがですか。


18. 2013年1月26日 18:10:21 : EXD89E5xe2
15で書き込んだ者だ。

>>17. 矢津 さん

返事があったので一応コメントしておきたい。

>最初から問題(何の問題?)を解決しようとなんか思っていません。わざわざプラトンの考え方を持ち出す必要なんてないとおもいます。言葉に絡む「哲学」のお話であれば別に投稿されたらいかがですか。

問題を解決する気が無いなら、わざわざコトバの胡散臭さを指摘することもあるまいに。

そもそも、哲学なぞするつもりも無い。伝わらないかと有名人の辞を引き合いに出してみただけの事。
一連のコメントで判ったのは、もう一段掘り下げてみようとしない頑なさだったかな。尤も、文字に対する姿勢が窺えて、それなりに参考になった。この種の話題はまだ早いかも知れないとね。

ま、せいぜいそのペン先で胡散臭い連中を摘発し続けるがいい。それを否定するつもりは無い。


19. 矢津陌生 2013年1月29日 17:36:47 : fqfGCq6zf5Uas : GlxJVggAm6
>>15で書き込んだ者だ さん

どうも泳いでいる場所が違うようですね。

「指摘」しても「摘発」するつもりはなく、
「受け手が自分の頭でちゃんと考えましょうね」と
言っているだけなのですが。

今首相をやっておられる方が前回の首相就任時
「美しい国へ」など胡散臭さがプンプンにおいます。
いまは「オールジャパン」とか「強い日本」(前回と同じ?)
など、語気は変われど、やっぱり同じ匂いがします。
ところが、NHKを筆頭にテレビ局はおおむね好意的な報道姿勢と見えます。
前首相があまりにひどかったせいかもしれませんがテレビの報道はおかしい。

ところで、ご自身が考えられている内容で投稿されたらいかがでしょう?
かみ合えばコメントさせていただきますが…


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