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なぜ東北の復興は進まないのか。津波に対する耐力のある中高層集合住宅を建て、住宅は3階以上にするべきだ。
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/694.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 2 月 10 日 14:30:05: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu281.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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なぜ東北の復興は進まないのか。津波に対する耐力のある中高層集合住宅を建て、
1階と2階を公共スペースや商業スペースにして、住宅は3階以上にするべきだ。

2013年2月10日 日曜日

いつまでも更地になったままの名取市


◆エコ住宅は本当にエコなのか? 2012年10月11日 石渡正佳
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121004/237642/?P=1

風水害や土砂災害が予想される地域では、22年後に耐用年数が来る木造低層住宅の建替えを規制をして、中高層住宅に住み替えさせ、低層階を非居住スペースにすれば、たいていの災害から人命を守れるのだが、建築規制=地価下落と受けとめる住民から同意が得られない。生命より地価が大事な住民の反対は命がけだが、それが地域全体の価値を下落させていることに気づかせないといけない。

 堤防だけに巨額の投資をして、後背の住宅地は陳腐な木造という市街地の構造が津波の被害を最悪にしたことは、津波来襲の映像を見ればあきらかだ。沿岸部に住むこと自体に罪はない。被災地の復興にあたって住み方を変えることが必要だが、それは必ずしも住む場所を変えるということではない。

 住宅地をそっくり高台に移転し、あるいは住宅地をそっくり高台になるように嵩上げし、利用価値の高い海岸に面した土地はなにもない公園や防災林や築山にしてしまったら、せっかく巨額の税金を投じて復興した街から海辺の魅力も生産力も奪い、人も生活も産業も消えてしまうだろう。

都市構造を変えるチャンス
 フラーの原則による解決方法は単純だ。表面積が大きくてエコではなく、津波に対する耐力がない沿岸部の一戸建て住宅を廃し、津波に対する耐力のある中高層集合住宅を建て、1階と2階を公共スペースや商業スペースにして、住宅は3階以上にする。高台に住み替えなくても、それでたいていの津波から生命を守れる。

 集合住宅は田舎町の景観とマッチしないという意見もある。たしかにル・コルビジェ風の白くて四角い団地では景観を破壊する。だが、デザインは大きな壁ではない。リアス式海岸に映える和風のホテルや公共建築をコンクリートで作った例はいくらでもあるし、上層階だけを木造にするハイブリッド建築もある。

沿岸部では津波の破壊力をまともに受ける四角くて窓の多い建物ではなく、流線形や楕円形の建物にし、可能なら一階に空洞を設け、街全体を大きな船団に見立てれば、津波の威力を受け流せる。

 河川の周辺では、コンクリートの建造物を葉脈状に配置して、遡上する津波を分散させ、引き波を吸収する遊水池や横水路を設ける。幹線道路を嵩上げして第二堤防にする場合は消波構造を持たせる。そんなふうに街全体をリデザインする必要がある。デザインの可能性は無限であり、既成概念に縛られたり、手を抜いて画一的で済まそうとしたりしてはならない。日本はもともと水を管理することに長けた文化の伝統を持っている。その典型が棚田だとも言われる。津波に立ち向かうのではなく、津波の威力をいなす知恵もきっと持っていたはずである。

 沿岸に復興した都市をスマートシティーにするなら、道路はスマートロードにしてほしい。スマートロードとは、EV(電気自動車)に再生可能エネルギーによる電源を供給し、道路や気象の状況をカーナビやスマートフォンとの双方向通信によってリアルタイムに把握することができる道路である。美しい環境都市として復興した市街地、沿岸観光地、空港や高速道路をスマートロードで結べば、沿岸地域の物流と観光に革命的な変革をもたらすだろう。


◆少なくとも「震度6〜7」では新耐震のマンションは倒壊も大破もせず、人的被害を最小限に抑えられるということが改めて証明された。 2011年4月24日 株式日記
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/87290571bb8ca4fa0465e8458a9a8873

(私のコメント)

昨日は復興構想会議が行なわれましたが、どのようにしたら災害に強い街づくりができるかと言うことは答が、今回の東日本大震災で出ている。冒頭の写真は南三陸町の五階建ての町営住宅ですが、四階まで津波に浸かってしまいましたが、住民は屋上に避難して助かりました。今回の大災害で約3万人もの死者行方不明者を出したのは津波によるものであり、木造住宅で津波によって流されたものだ。

近所に高台があれば直ぐに避難できるが、近所に高台が無い場合は、五階建て以上の大型鉄筋コンクリート建物に避難して助かった人が多い。もちろん低層階は海水に浸かってしまいますが、屋上に逃げて命だけは何とか助かることが証明された。特に一人住まいの高齢者などは避難する事もままならない事がありますが、大型マンションなら防災管理人が誘導することで避難する事ができる。

「株式日記」では、コンパクトシティ構想などを書いてきましたが、これからは一人住まいの高齢者が多くなってくる。そうなるとホームヘルパーなどの巡回などが大変ですが、希望者を町の中心部のマンションで生活してもらうことで町の福祉負担を減らすべきだ。特に東北地方などでは冬になると雪に閉ざされる地方もあり除雪など老人世帯では出来なくなる。

コンパクトシティでは町の中心部に病院や大型スーパーや娯楽施設などを集めて、老人でも歩いて生活の出来る街づくりをすることが望まれます。今回の大災害で家が被災しなくても電気や水道が止まってしまって、ライフラインが復旧するまでの間は避難所に避難することが余儀なくされますが、大型マンションなら発電機や井戸などの給水設備や浄化槽による下水処理などでライフラインに強い建物を建てる事が出来る。

どうしても木造の一戸建てに住みたいという人は高台に住んでもらうようにすべきだろう。高台の住宅から車で職場のある港町まで通勤するようになるだろう。町ごと全部高台に引っ越すことは無理であり、三陸地方などは特に漁業が産業だから港に隣接しなければ成り立たない。港に隣接した場所には大型の高層マンションに住んで職住接近の街づくりが望ましい。(後略)


(本日の私のコメント)


東日本大震災の復興がなかなか進まない事が国会でも問題になっていますが、基本的な復興プランが現実離れしていることがネックになっているからだろう。有識者による復興プランは住宅を高台に移転するといったプランですが、山を切り崩して住宅用に整地するだけでも数百億円の費用がかかるだろう。インフラをどうするかも具体的ではないようだ。

「株式日記」では、大震災の翌月に書きましたが、元の場所に高層マンションを建てて住み替えるプランを提案しましたが、日経ビジネスの石渡氏の記事でも同じような提言がなされている。これは大津波の被害に遭った東北地方だけの問題ではなく、これからの被害が予想される東海地方や西日本にも当てはまる問題だ。しかし東海や西日本の沿岸都市でも高層マンションは非常に少なく、避難計画が立てられないようだ。

日本の都市は、果てしなく低層木造住宅が立ち並ぶ都市がほとんどであり、高層マンションは大都市圏でしかあまり見られない。小さな市町村に住むのに高層マンションに住むと言うのは好まれませんが、やはり庭付きの一戸建てに住みたがるのは分かりますが、これからの都市づくりから見ると、少子高齢化でコンパクトな町づくりが求められます。

地方都市に行くと、農地の中に住宅がばらばらに点在して、これではインフラの整備が大変だろうと思う。日本では都市計画を立てても財産権の侵害だとして都市計画が上手く行かない。東北地方の被災地の復興がなかなか進まないのも、町をそっくり高台に移転するといったプランでは金と時間ばかりかかるからだ。むしろ従来住んでいた所を再開発する方が住民の要望にあっているのではないだろうか?

もちろん高台に移転する希望者もいるから、それらの人の所有地を集約して高層マンションを建てて防災拠点にすればいいと思う。2011年4月24日に書いた記事ではマンションには被害が無かったと書きましたが、その後の報道ではマンションもかなりの被害があったことが分かった。東京都のマンションでも中破が8棟、小破がが424棟、軽微が3228棟あったと言う事です。

マンションは一見なんとも無くても、よく調べると亀裂が入っていたり、玄関ドアが開かなくなったりという被害があったようだ。耐震基準は満たしていてもマンションの耐震強度はマンションによってまちまちであり、マンションをよく選別する事が必要だろう。東京の浦安では液状化などでインフラが破壊されたところもある。しかしマンションのように集約化されていればインフラの整備も簡単ですが、戸建ての住宅が果てしなく建っているところでは、上下水の修理もままならない。

東北の被災地では、更地のまま放置された状態が続いていますが、仮設住宅の生活も二年になろうとしている。今回の地震でも震度6から7でも被災しなかったマンションも多くあるのだから、防災拠点としてのマンション建設を早く進めるべきだろう。しかし東北の中小の建設業者では高層マンションの建設の受注が出来ないから滞っているのだろうか?

日本政府は国土強靭化計画を立てましたが、低層木造住宅の高層マンション化が政策の中心になるべきだ。低層木造住宅は老朽化すると地震や火災にひとたまりもなくなります。さらには復興が進まない理由として海岸の堤防復旧工事がぜんぜん進んでいない事であり、どうしてなのだろうか? まさか万里の長城のような15メートルの高さの防波堤を作ろうとしているのだろうか? 防波堤は従来並でよく、むしろ防災拠点の高層マンションを建てれば済むはずだ。

 

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コメント
 
01. 2013年2月10日 21:07:01 : qAos7KsauM
登記をやってる人から昨年聞きました。
東日本全体が大きく動いたので測量の必要があるが定点をどこに求めるかが大変。
定点が決まってから測量を行い線引きをするのだが、多くの人が所在不明及び亡くなっているので地権者と話ができない。
神戸の震災のような特例法が施行されていないので強制執行を行うことはできない。
道路、公共の建物、線路等は後付で公共の福祉のためという理由で先行することができる。
民間は土地の線引きが終わらないと、建てた後に裁判ざたになる可能性がある。

自民政権でできたことが民主政権では行われなかった失政だと思います。
法整備ができるまで復興はできません。それと福島原発事故が余分でした。
*瓦礫の影響と訴えたいという思惑があったのではないでしょうか。


02. 2013年2月14日 02:44:17 : DclVvdDEWU
測量問題などが終わり次第、可及的速やかに(ほぼ)やって欲しい提案ですね。
ただ忘れて欲しくないのは「ほんの少しの高さの差が明暗を分けたなぁ…」の悲劇を繰り返してはいけない事と、場所が宮城県という特異な場所であるという事。
過去十年間を振り返ると、県内に震度6弱以上をもたらした地震がたった約3年間隔で起きています。
(その内1つの年は3連発+数ヵ月後の4回・2008年のは県境岩手側発生だが宮城北西部で震度7)
もちろん他の時期はもう少し巨大地震発生の頻度は低いとはいえ、将来にもいつか頻発時期が再来するでしょう。
何度も襲い来る大地の大波に耐えねばならず、安全基準ぎりぎりの施工では修理だらけになるのが予想され、不安に思えます。
宮城県・隣県の沿岸地域に防災マンションを建てるなら、通常の耐震・免震基準より遥かに上回る安全構造で造ってあげて、居住階は5階(相当高度)以上にして欲しいものです。

03. 2013年2月15日 14:38:47 : 5JYTFPsPzU
>>02さんに賛成。

 *まず基礎工事について。
 十分な深さ・強度の地下基礎構造物を構築。
 その上に基礎地盤の構築。この形状は海に向かって楔形にする。(海に向かう船のようなイメージ)。高さは予想最高津波高さを十分に上回ること。周囲は全て、いわゆる防潮堤のイメージ。防潮堤が船の舷側の役目です。

 *地上構造物
 これは現代の建築デザインで、耐震・安全性に優れた、良好な居住環境が保証できるよう、最新の知見を導入。出来れば中・高層住宅(ただし超高層ではない。)

 以上のように工夫すれば海から比較的近い位置で漁業等にも比較的有利な住環境が確保できるのではないででしょうか。もちろん生活圏に必要な商店等もテナントとしてはいれることが重要と思います。基本的な生活はその建築物内で完結できるでしょう。要するに地上に、海に向かった豪華客船を固定設置するようなイメージです。

 あくまで素人の願望です。でもしゃれたイメージが浮かび、観光などにも一役買うのではないでしょうか。思い出しました。長崎の炭鉱の島で、軍艦島というのがありますが、あのような雰囲気で、全体の形が海に向かう船のような形です。

 
 

 
 


04. 2013年3月06日 06:02:32 : AiChp2veWo
官公庁、病院、学校、市民施設、警察、消防署、食物倉庫、陸海救助施設、など生活の要はピラミッド型にすべき。屋上にはヘリの離着陸乗降スペース付き。マヤ型ピラミッドを参考に。各ピラミッドに燃料、水、食料の備蓄、発電機、ソーラー付き。軍用風船型強力ゴムボート設置。放射能遮断鉛壁室完備。部屋の壁、特に保育園幼稚園小学高には外壁に放射能遮断鉛壁など考慮。大きなピラミッドなら、学校と病院、役所と消防署、などが東西南北に縦割りして同居できる。横からの力に強く、底辺面積が広く安定。工夫次第で丈夫で合理的にいくらでも活用できる。全て防災拠点としての思想が肝心。復興の遅れは復興したくない理由がある。

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