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東日本大震災の被災地で、巨大防潮堤建設計画が進んでいる。高いコンクリート壁で海を覆えば、避難が遅れるとの指摘がある
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/742.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 3 月 12 日 16:09:28: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu283.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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東日本大震災の被災地で、巨大防潮堤建設計画が進んでいる。高いコンクリート壁
で海を覆えば、海辺の生態系を壊し、津波からの避難が遅れるとの指摘がある。

2013年3月12日 火曜日

◆東日本大震災 巨大防潮堤、被災地に続々計画 本音は「反対」だが…復興が「人質」に 口閉ざす住民 2月6日 毎日新聞
http://mainichi.jp/feature/news/20130206dde012040022000c.html

東日本大震災の被災地で、巨大防潮堤建設計画が進んでいる。高いコンクリート壁で海を覆えば、海辺の生態系を壊し、津波からの避難が遅れるとの指摘がある。防潮堤問題に揺れる被災地を歩き、失われゆく潮騒を聞いた。【浦松丈二】

 <計画堤防高さ TP+9・8m 高さはここまで>

 宮城県気仙沼市の大谷海岸に電信柱のような看板があった。荒れ地の中に青い海だけが広がる。TPとは「東京湾平均海面」だ。つまり、東京湾を基準に高さ9・8メートルの防潮堤がここに建つのだ。間近に見ると高さに圧倒される。この高さの壁がどこまでも続く……想像したらその重苦しさにめまいがした。9キロ南の海岸にはなんと14・7メートルの防潮堤が計画されている。

 気仙沼市民有志の「防潮堤を勉強する会」の発起人、酒造会社社長の菅原昭彦さん(50)が説明する。「防潮堤は2011年9月に宮城県の震災復興計画として最初に示されました。震災から半年しかたっておらず、これで確定とは誰も思わなかった。県と市は昨年7月から説明会を始めたが内容は当初のまま。しかも防潮堤の位置や形状は話し合えるけれど、高さは変えられないという。あまりに唐突、強引だった」

 住民は昨年8月から専門家を招いて「勉強する会」を計13回開き、毎回100人以上が参加した。だがあえて賛成反対を言わなかった。「私たち住民は復興の予算とスピードを人質に取られているようなもの。文句を言うことで復興全体が遅れることがあっては困るから」と説明する。

 同じ被災地でも地域によって実情は異なる。「工場や産業エリアなら防潮堤が高くてもいいが、海辺の景観で商売をしている所は問題になる。ワカメや昆布などの資源のある地域では生態系への影響が懸念される。でも、防潮堤計画には背後地の利用計画がセットにされていて、復興を進めようとしたら計画をのまざるをえないのです」

 話の途中、菅原さんの携帯電話に友人からメールが入った。「防潮堤各地でどんどん決まっていきますね。いいんですか。このままで?」とあった。年度末が迫り、県は合意形成を急ぐ。菅原さんは「県の担当者が『隣の人は合意した』と戸別訪問したことがあり、強く抗議しました。そんなやり方では、地域の信頼関係が壊れてしまう」と懸念する。

 多くの地域で防潮堤計画はなし崩し的に進んでいる。石巻市雄勝町立浜の銀ザケ・ホタテ養殖業、末永陽市さん(55)は「管理者の県が示した高さだから」と不本意ながら受け入れる意向だ。防潮堤は高さ6・3メートルと震災前に比べ約3メートル高くなる。

(私のコメント)


東日本大震災からちょうど丸二周年になりましたが、テレビでも特集番組を放送していました。口を揃えていっている事は復興がなかなか進まない事です。復興がなかなか進まないのは復興計画が決められないからですが、住民の意見も纏まらない。「株式日記」では海岸に巨大防潮堤を作ることなど不可能だ無意味意味だと書いてきました。作れば現代の万里の長城となってしまうだろう。

しかし昨日の報道ステーションでも高さ10メートル近い防潮堤の建設が予定されている事を報じていましたが、巨大防潮堤では巨大大津波は防げない。人口密集地帯ならそれなりの意味もありますが、畑が広がる過疎地帯に強大防潮堤を作っても意味が無い。しかし国は岩手から宮城、福島にかけての巨大防潮堤を計画している。

町や福島第一原発のあるような場所なら巨大防潮堤も意味がありますが、基本的には避難経路の整備や避難場所がない平野部には防災拠点となるような高層マンションを作るべきだろう。高さ10メートルにもなる巨大防潮堤は田老町にもありましたが、今回の大津波には役に立たなかった。逆に巨大防潮堤があるために逃げ遅れて被害を大きくしてしまった。

また学識経験者などが立てた高台移転では、土地の問題が絡むし高台を造成して住宅を建設するには、長い期間と巨額な費用がかかる。被災地の多くが地盤の沈下で大潮の時には水没するところが多い。だから土地のかさ上げがないと住宅も建てられない。しかし土地のかさ上げも巨額な費用と、かさ上げしても4年くらいは寝かせておかないと地盤が安定しない。

このように八方塞の状態だから復興が進まない。放置していれば住民は各地に離散して行ってしまって町や村そのものが無くなってしまう。避難住宅も狭いし一時の避難場所にしかならないから一刻も早く住宅を建設しなければなりません。その為に「株式日記」では町や村の中核となる防災マンションの建設を提案して来た。それでも高台に移転したいと言う人は移転すればいいし、仕事で海沿いでないと困る人は防災マンションに入居してもらう。

防災マンションも10階建てくらいにして、1階から2階は駐車場や商業施設にして3階は町村役場や公共施設にする。4階から10階までを住宅にすれば、緊急対策は可能だろう。土地のかさ上げも防災ビルの区画だけにすれば直ぐに出来る。土地のかさ上げも高台の造成も大工事になって費用も期間もかかる。にも拘らず国や地方は巨大堤防の建設を最優先にしているようだ。

確かに今回の大津波で、海岸の堤防は壊されましたが、現状の修復程度でいいのではないかと思う。現在の防潮堤は3メートルから5メートル程度であり、地盤沈下を考慮しても5メートル程度で済むはずだ。しかし毎日新聞の記事にもあるように9,8メートルから14,7メートルの高さの防潮堤が作られようとしている。その為には幅40メートルもの敷地を確保しなければならない。

大津波は、東北の太平洋側にばかり来るのではなく、日本全国にこのような巨大防潮堤を作ったら世界から馬鹿にされるだろう。たとえ15メートルの防潮堤を作っても16メートル以上の大津波が来たら田老町のような事になる。このような事は、日本全国の防災計画にもかかわる事であり、平野の開けた海岸地域には巨大防潮堤を作るよりも、戸建て住宅を集約化して高層マンション化すべきだ。

東京でも江東地区にはゼロメートル地帯が広がっていますが、スーパー堤防を作ろうと言う計画があった。さすがに中止になりましたが、江東地区には木造の老朽化した戸建て住宅が広がっている。これでは地震にひとたまりも無く潰れるし火災の発生と地盤の流動化も起きるだろう。河川の堤防の決壊でゼロメートル地帯は水没しますが、これらの災害から逃れるには防災拠点となる高層マンションに建て替えるべきなのだ。

 

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コメント
 
01. 2013年3月12日 16:42:07 : 33zYOyaQcs
私も、いくつかの高層ビルを建てて、住民の命だけは助かるようにすればよいと考えます。3階くらいまでは海に対して流線型の船のような形にして、寄せ波、引き波の抵抗を減らすとよいです。
あの地方は、百年か二百年に1回は、津波で流されるものと覚悟して暮らすしかないでしょう。漁師が高台に住んでは仕事になりませんから、結局は十年、二十年すると下に降りてくるという歴史でした。

02. 2013年3月13日 15:08:36 : OTOSIyOeKE
東日本大震災の津波の教訓の一つは、ハードに頼るのではなく、ソフトを大事にしましょうと言う事だと思っています。行政が考えているのは、如何にして土建業界の利益を最大化するかとしか思えないですね。

03. 2013年3月13日 23:42:43 : MDURCTUJ7k
アベノミクスという呼び名で、土建屋主導の利権政治を電通やメディアによるカタカナだらけのコトバで飾り立て、エコポイントつきの演出をしているが、実際は、想像力の無い金の亡者が、東北のやさしい心の上にあぐらをかいてふんぞり返り始めているんだ。

津波が洗い去った荒野のような場所だからこそ、想像力を駆使して未来につなげるユニークで実験的な町づくりができるのに、霞ヶ関や地方行政の役人たちというのは、なんて、ダサイ連中なんだろう。こいつらを日本人と呼びたくないと思い続けて、もう2年。。。。


04. 2013年3月14日 00:36:01 : NrnWIa4XYo
「たとえ15メートルの防潮堤を作っても16メートル以上の大津波が来たら田老町のような事になる。」 は同感。
全て20mの高さでも、3.11の時の最大津波はそれ以上の所も多かったし、堤防だとたった一箇所の損傷でそのエリア全てが水没する危険がある事、地震時には堤防が損傷する可能性を考えなくてはならないからです。地震による損傷時に津波がトドメをさす可能性もあります。
「平野の開けた海岸地域には巨大防潮堤を作るよりも、戸建て住宅を集約化して高層マンション化すべきだ。」は平野が広いエリアは仕方ないかもしれませんがあまり同感できません。
高層建築は地震のキラーパルス、長周期震動次第で危険だし、低層階でのエレベーターの閉じ込め時に浸水した場合に救出できません。それと海水に浸かると、建物の腐食などのリスクでその後の安全性確保は経済面も含めると容易ではないと思います。低層部は広く高く盛土にすべきではないでしょうか。
結局、基本は内陸側、高台側への移動、分散だと思います。
今の地価なら坪数万円〜十数万円の土地など首都圏でもゴロゴロしているのですから、何も坪あたり数十万円かけて、しかも維持費のかかる高層建築にする必要は低いケースが多いと思うのです。
首都圏なら圏央道周辺などの内陸、高台。東北地方なら高台の公営施設である野球場、運動場、テニスコート、市民公園などなら既に造成されていて手直しにさして手間もとらないでしょう。
民間のゴルフ場なども廃業したい所、した所も多いのではないでしょうか?
高台のゴルフ場は傾斜が揺るやで住居に適した場所も多いし、津波の危険で多くの人が不安な時代にゴルフどころではないのではないでしょうか。
ゴルフ会員権の問題はありますが、国や自治体が支援して住居の高台移転を進めるべきです。


05. 2013年3月14日 00:53:06 : NrnWIa4XYo
04です。
一部誤植。
下から3行目の「傾斜が揺るやで」→「傾斜が緩やかで」
ところで上から3行目の「地震による損傷時に津波がトドメをさす可能性もあります」は逆の可能性もあるでしょう。
つまり「津波で堤防が力を受けている最中に余震などが来てトドメをさされて損傷に
至る」というものです。
これは津波避難ビル、津波避難タワーなどでも同様なリスクが考えられ、「津波の勢いが無い時の耐震」だけを考えて建ててははいけない、と言う事です。
この破壊力に耐えうる建築物だとかなりのコストになってしまうはずです。

06. 2013年3月17日 15:16:25 : q8nmQGTEIW
日本地図で見ると 東北地方のあの部分(岩手県から宮城にかけて)だけリアス式海岸になっていますね
ギザギザで過去に何回も津波の浸食があったことを物語っています
今までは波が強いので 陸が浸食されるのかなと考えていましたが
今度の大津波みたいなものが 過去に何回も起きた結果なのでしょう
おそらくこれからも何回も津波がくるでしょう



07. taked4700 2013年3月17日 23:55:17 : 9XFNe/BiX575U : jBivSj8aPI
311の大津波は1000年に一度程度。それに備えて海岸線をつぶすのはあまり得策とは言えないはず。そもそも、防波堤の耐用年数が50年とかせいぜい100年程度。今、あまり高い防波堤を作っても意味がない。

08. 2014年1月23日 00:39:04 : 9xwnFnki1g
宮城県気仙沼市唐桑町の鮪立(しびたち)地区。美しい弧を描く湾を取り囲む形で、総延長約540メートル、底辺の幅が60メートルに達する防潮堤の建設計画が持ち上がっている。防潮堤の高さは海抜9.9メートルにもなるそうです。

まるで刑務所!

村井嘉浩(よしひろ)・宮城県知事の話によると
「数十年から百数十年に一度の津波(=レベル1津波)は防潮堤が町を守る、そして1000年に一度の津波は、とても防げないからこれは高い山に逃げる」のだそうだ。

おかしな話でないかい?
三陸ではあの波があんなに大きいものだとは誰も思いもしなかったし、世界一の高い防潮堤があるから大丈夫だと思ってみんな逃げなかったからあんな被害者になったんじゃないのか?
想定外だったんでしょみんな、あんな高い波は。

だったら今度の波は1000年に一度の波だ、とか今度の波は100年に一度の波だと誰が見極めて村全体に誰がその情報をどういう方法で流して村人を助けてくれるの?
第一あの世界一を誇る防潮堤が元からコテンと壊れた。
それでももっと高い膨張邸を立てるだなんて、どうかしている。
最初に膨張邸を作れば村人を守れると思った事自体が間違いだったのだ。

1000年に一度の波はきちんと1000年後と決まっているのか?
1000年後の筈の波が10年後に来ることは絶対ないのか、それって計算で予測が出来るのか?
だったら何で今回はそれが計算出来なかったんだ!
今度来る津波が100年に一度の津波なのか1000年に一度の津波なのかそんな事を区別する時間的余裕があるのか?
来てしまってからアレは1000年に一度の波立ったではまにあわんだろうが!

知事の言っている事は絵空事。

村人の言っている事の方が正しいと思う。

どうせ防潮堤を造れば村人の住む場所なんて無くなる。
少しばかり残った土地も、高さ9.9メートルもの塀のすぐそばで暮らせるか?

頭がおかしくなるよ。
今まであの広大な美しい海を見てきた人が10メートルの高さの壁に囲まれりゃまるで刑務所だもの。

だから一番方法は良い方法は村人が山に住んで、山から毎日車で往復出来る道路を整備し、海の近くには10階ほども有る頑丈なビルを所々に建て万一の時の仕事場謙避難所にすれば良い。
万里の長城みたいな防潮堤を造るよりはずっとましな考えだよ。

知事は「防潮堤漫画みたいな事を言っているがが誰がその門を閉めに行くのかね?
今津波が来るという時に。
第一あの圧倒的な押し寄せる津波の海の量をそのトンネルの門くらいで抑えると思っているのだろうか?
なんだか漫画みたい。

だから村人は津波がくるなら山へ逃げる事にして防潮堤は5メートルにして欲しいと言ったが県は頑として9.9で無ければ人を守れないと何とかこじつけて引かないと言う。

だったら防潮堤なんか造らずに山への道を確保し住民は高台に住いを移し海の近くには10階建てくらいのビルを何箇所か建ててそれを仕事場にすれば良いだろうに。
波が来たら一番上の階へ逃げ込めば良いだろうに。

何処の村かは分りませんが今回の震災で多くの防潮堤で守られていた地区はたくさんの人が亡くなったが膨張邸建設をを断った地区は亡くなった人は一人だったと言っていた。
防潮堤を造らなかった為にみんな高い山に逃げて無事だったそうだ。
膨張邸を作ったところはみんな防潮堤が有るから大丈夫だと思って逃げなかったの火被害になったそうだ。



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