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海岸沿いの原町発電所は18mの巨大津波に飲み込まれ、壊滅的な打撃を受けた。4、5月には営業運転を再開できる見通しだ。
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/753.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 3 月 19 日 13:40:28: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu284.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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海岸沿いの原町発電所は18mの巨大津波に飲み込まれ、再建を絶望視される
ほどの壊滅的な打撃を受けた。4、5月には営業運転を再開できる見通しだ。

2013年3月19日 火曜日

海岸沿いの原町発電所は18mの巨大津波に飲み込まれ、
再建を絶望視されるほどの壊滅的な打撃を受けた。


◆被災から2年、壊滅的な打撃を受けた原町火力発電所を再建した東北電力の矜持とは 3月19日 町田徹
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35186

逃げ遅れた所員一人が殉職
?こうした中で対応が注目されたのが、文字通り、壊滅的な打撃を受けて、当初「復旧は難しい」(経済産業省幹部)との冷ややかな見方があった原町発電所の扱いだ。

?同発電所は一昨年3月11日14時46分、震度6弱の激しい揺れに襲われた。運転中だった1号機のタービンの振動幅は危険なレベルに達することもなく、無事に運転を継続していたものの、事務本館ではキャビネットが倒れたり、机の上の書類が飛び散ったりする惨状だったという。事務本館の4階では火災が発生し、ごみ箱まで使って海水を汲み上げるバケツリレーで懸命の消火にあたる場面もあった。

?そんな中、気象庁から大津波警報が発令されたため、多くの所員や来訪者が避難を開始。さらに潮位の低下が確認されたので、1号機の減速・停止措置に踏み切った。

?しかし、押し寄せた高さ18mの津波が猛威を振るった。荷降ろしのために接岸中だった8万トン級の石炭運搬船を岸壁から引き剥がして座礁させ、石炭の積み下ろしを行う巨大クレーン(楊炭機)2機を海面に叩きつけた。

?堤防のない南側から、海水が怒涛のように敷地内に流れ込み、駐車場に停めてあった自動車をタービン建屋の中に押し流し、巨大タンクをなぎ倒して重油や軽油を周囲に撒き散らした。

?消防車を高台に避難させようと誘導に出た所員の一人が逃げ遅れて殉職したのも、津波が引き起こした悲劇だった。

?押し寄せた海水が引いたのは翌日のことで、とり残された人々は事務棟の5階や、地上23階建てのビルに相当するタービン建屋の屋上に上って難を逃れたという。

?視察では、原町発電所が、事務本館の外壁やタービン建屋の3階に、津波の達した地点の目印を付けて、当時の惨状を伝えてようとしている様子を確認できた。(中略)

1日4600人体制で突貫工事を進めた
?極めて困難な状況の中で、東北電力は2011年中にがれきの撤去を完了し、2012年の初めから本格的な復旧工事を開始した。その基本方針には、@無事故・無災害・無事件で、A一日も早く、B放射線管理を徹底しつつ、C工事費を押さえて、D津波対策も講じる---という5つの柱を掲げた。

?このうち、無事件というのは、他所から来た土木作業員が作業の疲れから酒に酔って地元の人間との間で暴力事件を起こすような事態を起こしてはならないという意味だ。工事費の抑制では、楊炭機を1機減らして3機にしたり、常設のベルトコンベアを使う範囲を減らしてトラック輸送に切り替えるなどの工夫で出費を抑えた。津波対策では、海岸沿いにあった燃料タンクを高台に移すとか、発電所内の建物のレイアウト変更といった措置を講じている。

?作業は昼夜二交代制で休みなく続けた。資材の輸送を海運から空輸に切り替えて調達期間を短縮した。壊れた設備を他の発電所で修理したり、設備メーカーには複数の工場で製造した機械を組み立てる方式への切り替えを要請したり、他の電力会社に出向いてその社の機器の納期を伸ばしてもらい、メーカーに原町発電所向けの機材の納入を優先させるなど、外部からも多大な支援を受けたらしい。

?こうして、昨年7〜9月のピーク時には、実に680社の協力を得て、1日4600人体制で突貫工事を進めた。そして被災時に定期点検中で被害が比較的小さかった2号機の試運転を昨年11月に、ダメージの大きかった1号機の試運転を今年1月28日に、それぞれ実現した。

?1号機はその後、ボイラーのチューブに錆が詰まるトラブルに見舞われたものの、現在のところ、両機そろって当初の今年7月という目標を繰り上げて4、5月には営業運転を再開できる見通しだ。関係者たちの悲観的な予想を覆して、壊滅的被害から異例の短期間で復旧を成し遂げようとしているのだ。(後略)

◆工場などは自家発電機を設置して自前の電力で給電すべきだろう。私はジーゼル発電機のオペレーターをしていたので、誰か雇ってもらえないでしょうか 2011年3月19日株式日記
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/038f000b86f8ee7eefaad27dee7d3754

(私のコメント)

福島第一原発の給電が停止してしまったのは、テレビでは鉄塔が倒れて断線したように報道していましたが、鉄塔が倒れて断線した停電だけなら回復するのは2,3日で済むはずだ。それが1週間以上もかかったのは福島第一原発へ給電している発電所自体が大津波を被って被災してしまったからだ。だから被災していない他の発電所から超高圧電線を引っ張ってこなければならないから時間がかかっている。

冒頭の東北電力原町火力発電所も、10メートルの津波が来れば燃料タンクなどが壊れるだろう。この火力発電所は1997年に運転が開始された新しい発電所ですが、写真を見ても大津波に備えた防災設備はないようだ。だから燃料タンクが壊れてしまった。東北電力も防災対策が十分でないから、福島第一原発に電気が送れなかったから、復旧に時間がかかっている。

テレビをずっと見続けているのですが、なぜ電力の回復に時間がかかったのかの解説がないので、ネットのニュースを調べてみたら、給電していた火力発電所自体が被災して止まってしまっていた。テレビ局も報道陣が出ずっぱりで、放送記者たちも疲労困憊だろう。私自身も大震災以来はらはらし通しであり、東京電力や保安員や政府官邸の対応にイライラしっぱなしだ。


(本日の私のコメント)


マスコミ報道の電力問題の報道は、福島第一原発や原発再稼動問題に限られてしまっていますが、同じ太平洋岸にあった火力発電所が大きな被害を受けたことはマスコミは大きくは報道されません。「株式日記」では8日後の日記で原町火力発電所が大きな被害を受けたことを書きましたが、今年の4月頃には全面再開されるようだ。

原町火力発電所は、福島第一原発から北に24キロのところにあり、18メートルの大津波に襲われて壊滅的被害を受けました。しかしながらマスコミの報道は福島第一原発に集中して、同じような大被害を受けた原町火力発電所はほとんど報道されない。原町火力発電所は2011年3月19日の株式日記の写真を見れば分かるように、ほとんどが埋立地であり、高い防潮堤は見かけない。

そこに18メートルの大津波が押し寄せてきたのですから、燃料タンクなどが流されてしまった。町田氏の記事にもあるように震度6の地震では運転は停止する事もなかったのですが、大津波警報が出て初めて運転を止めた。つまり発電所は地震ではほとんど被害を受けず津波でやられてしまった。

だから福島第一原発も、地震では正常に運転を停止できましたが、津波で致命的被害を受けたことは確かだ。これは反原発論者には都合の悪い事実であり、日本全国で活断層がどうのこうのと言われていますが、地震では原発の大被害は無いのではないかと思う。その為には福島第一原発が地震で被害を受けていなければ困る。しかし福島第二原発や女川原発も地震では大きな被害を受けた形跡は無い。

原町火力発電所は、97年にできた新しい発電所であり、それでも高い防潮堤は作られていなかった。それだけ津波に対する防災対策がなされていなかったからですが、海に面していながら防潮堤が無いというのは、大津波は想定外ということなのであろう。福島第一原発の給電に手間取ったのも原町火力発電所が発電を停止してしまったから、被害を受けていない遠くの発電所から電気を引っ張ってこなければならなかったためであり、原町火力発電所が無事だったら福島第一も冷却が出来ていただろう。

女川原発が無事だったのも外部電源が一部無事だった為であり、原町火力発電所は地震の後も発電は行なっていたのだから、津波さえなければ福島第一原発も外部電源が原町火力発電所から来ていれば問題は無かった。柏崎原発の震災にしても敷地内では断層や地割れが出来るほどの大震災でも本体の原発は問題が無かった。しかし柏崎原発にも防潮堤らしきものは無く18メートルの津波が襲っていたらどうなっていただろうか?

今回の東日本大震災における原発災害対策は様々出ていますが、未だに実施されていないから再稼動が出来ない。柏崎原発も高さ10メートルの万里の長城が建設されていますが、それくらいなら20メートルの高台にどうして原発を作らなかったのだろうか? 電力会社は原町火力発電所も同じですが、どうしても水面すれすれの高さに作りたがる。柏崎にしても高台がないわけではない。

しかし東京周辺の住宅地にしても、海抜ゼロメートル地帯に次々と住宅が建てられていますが、自然災害のことなど考えに浮かばないのだろう。山間部にしても地滑りや崖崩れが起きそうな所に住宅が建っている。東京なども自然災害を考えれば危険箇所は沢山あるのですが、誰もがそのことに触れたがらない。資産価値が下がるからだろう。


 

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コメント
 
01. 2013年3月19日 14:05:08 : xEBOc6ttRg

>原町火力発電所は、97年にできた新しい発電所であり、それでも高い防潮堤は作られていなかった

今回の津波の巨大さは、可能性としては想定できたとしても、現実の対策対象としては完全に想定外だろう

まあ、巨大隕石や宇宙人襲来と同じく「超低確率(のはず)だから無視」という、人間社会にありがちないつものパターンだ

>東京なども自然災害を考えれば危険箇所は沢山あるのですが、誰もがそのことに触れたがらない。資産価値が下がるから

原発に限らず、重要インフラや環境に影響を及ぼす危険物を備蓄している工場や倉庫などは、
ある高さ以上の地域に分散配置するような規制が必要だと、2年前にどこかでコメントした記憶があるが

既に政府も、多少は考えているのでは?


あと、まともな物件売買の際には、危険が明らかになっている場合、事前にきちんと申告しないと売買無効や賠償責任が生じるはず

だから、既に、ある程度、価格に織り込み済みだろう


02. 2013年3月20日 04:52:41 : zBYc960RaI
さすが火力は壊れてもなんともないし、2年でカムバックしたりしている。
原発ではこうはいかんな。

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