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http://japanese.ruvr.ru/2012_12_08/kitachousen-kimujonun-rokettohassha-kuudetaa-no-taikitaisei/
(Irina Viktorovna Ivanova) 8.12.2012, 12:45
「朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）では金正恩第１書記の官邸と官庁の建物がある地区に軍部隊と約１００台の装甲車が集められている。金正恩氏はクーデターか人民蜂起を恐れている。」
韓国の「朝鮮日報」紙はピョンヤンの独自の情報源を引用しながら、こうした仮説を打ち出した。「朝鮮日報」紙への情報提供者は、正恩氏はつい先日役人らに対し正恩氏個人の身の安全を「最優先事項」として意識し、移動の際のルートを一切明かさないよう指示したと語っている。正恩氏の参加するあらゆる行事にはたくさんの警備がつき、機関銃と手榴弾を携帯するという有様だ。
韓国の専門家らは、こうした措置が取られる背景には北朝鮮の政治エリートや一般市民が正恩体制の政治に対して抱く不満 が上昇しているとみている。韓国の情報筋によれば、これより以前正恩氏は人民保安省に対し国の安全を脅かす者は刑事犯罪者として調査を開始し、反政府的性格のあらゆるデモンストレーションを阻止するよう指示している。この条件下で正恩氏はどうやら軍部には信用を置けないようだ。軍部は軍事指導部のパージと崔竜海（チェ・リョンヘ）朝鮮労働党書記が朝鮮人民軍の最高職責の一つとされる総政治局長に任命されたことに不満を抱いている。崔氏は軍人としての経験を有していないばかりか、軍部、軍事産業複合体の重要なポストに青年同盟時代に懇意にしていた友人らをつけてしまったからだ。「朝鮮日報」の情報筋らは、正恩氏は北朝鮮社会とエリート社会における自らの権威を向上させるために近い将来人工衛星をのせたロケットを発射しようと決意したと考察している。しかしながら、ロシアの専門家らはこのもくろみは危険を伴うと考えている。ロケット発射は春に実施されたように失敗に終わる可能性もある。そうなれば正恩氏にはカタストロフィーだ。
ただし、ロケット発射が成功した場合でも大きな問題が待ち受けている。リ・ソクペ駐露大韓民国大使臨時代行が指摘したところによると、米国、ロシア、日本、韓国、中国をはじめとする一連の大国は北朝鮮指導部に対しロケット発射は国連安保理決議に違反するものであるとして、これを取りやめるよううながしたとして、次のように語っている。
「発射を行うことで北朝鮮は事実上国連安保理の呼びかけを投げ捨てることになる。安保理決議を遂行しないということは、北朝鮮はこの組織の権威を失墜させることになる。」
リ大使代行は、北朝鮮がロケット発射を行った際も、この問題は自動的に安保理の議事日程に上がってくるだろうと指摘する。
北朝鮮に働きかけるいかなる措置を安保理が考えだすかを推測するのは、現時点では時期尚早だが、ロシアの専門家らは外交上の制裁が考えられるだろうとしている。北朝鮮経済がそうでなくても大きな困難を味わっているときに制裁が導入されれば、同国の政治プロセスには触媒となりかねない。韓国の「朝鮮日報」紙が正恩氏が軍事クーデターないし人民蜂起を真剣に恐れていると書くとき、それはおそらく誇大表現ではないだろう。
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