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アラブの春が大好きな皆様に申し上げる
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/470.html
投稿者 あやみ 日時 2013 年 6 月 07 日 05:17:55: oZZpvrAh64sJM
 

つれづればなhttp://turezurebana2009.blog62.fc2.com/blog-entry-121.htmlより転載

つくづく報道というものは見る価値のないものだと再認せざるを得ない。そしてソーシャルメディアも同じ穴のムジナ、低級下劣下劣極まりない。

いま日本の世論で「トルコの春」が騒がせていることは何となく耳に入る、というか心配をしてくださった方々からメールをいただいたりブログにコメントを寄せていただいたりしているのだが、とりあえず海外で報道されているような状態は虚構といっていい。都市でも田舎でも普段どおりの生活が続いている。

「アラブの春」に関していつも思うのだが、政府に対して抗議行動を起こす団体はなぜか海外から支援される。エジプトもリビアもシリアも、どの国もまるで事情がちがうのに糞味噌ごちゃ混ぜに反政府組織を支持する「悪癖」が市民にある。世界地図のどこに位置するかすら認識されていないのにその国の歴史的問題に起因する実情が外からうかが得るわけがない。だがなぜか、デモの映像が流れれば「加害者が政府で被害者が市民」ということにされてしまいみなそれを信じ込んでしまう。盲信するだけならメディアなどに触れるべきではない、危険だからである。

政府に対して抗議行動を起こす団体が海外から支援されるのはなぜか、それはそう仕向けるためにテレビで報道され、ネットで共有されているからに過ぎない。「市民主導の民主化への戦い」と評されるこの一連の暴力の正体は「西欧の意図による国家元首の首のすげ替え」である。中東地域には近代以降各国に西欧寄りの傀儡政権がおかれたが、古くなったもの、あるいは都合が悪くなったものを一新し再統制するために始められたものであり、フェイスブックを筆頭とするソーシャルメディアはその道具として開発されたものである。そのユーザーはさらにその下の道具にされたと言っても過言ではあるまい。

イラクのフセインは「増徴して言うことを聞かなくなった」としてアメリカに捨てられクルドゲリラの親玉に政権を譲ることになった。クルド民族の名誉のために一応書いておくが、クルド人問題も欧米が仕組んだ「火種」でしかない。

エジプトのムバラクは親米派の代表であったにも関わらず切り捨てられた。エジプトはパレスチナ問題の緩衝地帯である。そのエジプトの元首があまりにアメリカ寄りでは、パレスチナ問題の尻拭いがいつもアメリカに回ってくるので重荷になってきた。逆にここでイスラム政権を立てておけばアメリカの責任外で戦火を煽ることができ、漁夫の利を得ることすらできる。

ヨルダンとレバノン政府は不穏分子を摘発し西欧に対し再度忠誠を誓うことで温存された。

リビアのカッダーフィーは元は英国のエージェントとしてイスラムの醜悪さを印象付ける反欧米の旗手を演じていたが後に本当にイスラムに覚醒してしまった。アフリカを纏め上げアフリカ連盟の樹立を構想、さらに欧米を本気で怒らせたのは金貨による独自通貨の導入計画だった。そんなことをされてはドルもユーロももともと紙屑であったことが明らかになる。だから潰された。リビア国民は裕福で労働の必要すらなかった。働いていたのは世界各地から集まる外国人で、彼らにすらドル建ての高給が支払われていた。革命がおこる理由はない。

シリアのアサドは独裁者として描かれているが米国政府の傀儡政権を父親から譲り受けた「二代目のぼん」であり、政治らしい政治はしていなかった。平穏な世俗主義国家であったシリアでは政府批判以外は全ての権利が認められており、国民は政治にほとんど関心がなくアサドは好かれも嫌われもしていなかった。血まみれの内戦を招く状況はなかった。ここまで混戦したのはロシアとイランがどうしても南下したいために自らに都合のいい新政権を立てたがっているところにも原因がある。

こんなことを日々画策しているのは欧米とイスラエルの政財界の大物たちである。年に数回どこかに集まっては血のしたたる肉料理を葡萄酒で胃に流し込みながら次は誰をどうやって殺そうかと討議しているのである。どちらが野蛮人かは明白である。

トルコ国内の問題は山積しており、その原因のひとつは多民族国家であることが指摘されている。しかしこの国の国民は多民族であることを誇りにすら思っている。それはオスマントルコ帝国のかつての版図の広大さを示すものであり、かつてはひとつの共同体という屋根の下で共存共栄していたという自負がある。それがどうして問題化したかといえば、ナショナリズムが海外から持ち込まれたからである。
クルド問題はこうして始まった。1970頃のトルコ政府はクルド語をトルコ語の方言であるとしてその存在を否定、クルド民族を差別下においた。不当な差別を受けた側の一部はゲリラ化し東部国境に近い山岳地帯に潜伏してテロ活動を行う。しかしこの活動を支援していたのは西欧諸国であり、彼らに武器弾薬を供給する傍らアフガニスタン方面から麻薬を調達させていた。その麻薬を欧州に運搬していたのはトルコ正規軍の輸送車である。トルコ軍は英米に育てられた使い走りである。トルコ軍は兵役で集められた未熟な兵士を武器も持たせず山中に置き去りにし、テロリストたちにその居場所を無線で連絡し惨殺させた。すると翌日の新聞には「クルド人による残虐テロで若い兵士が戦死」という見出しが載り国中で反クルドの抗議行動が起こるのであった。国はこうして割られていった。

当時のトルコ政府は「アタテュルク主義」を標榜する左翼系軍事政権である。どのような主義かといえば民主主義と共産主義と世俗主義と拝金主義をごちゃ混ぜにしたような、これといって主張のないよくわからない主義である。はっきりしているのは無神論・唯物論を核としている事、政財界と軍が偉くてそれ以外は奴隷と定義している事である。

冬、山間部の村に通じる道は雪に閉ざされ病人が出ると村人たちがソリでふもとの保健所まで運搬していたような国だった。子供の出生届けを出すのにも役人が賄賂を要求するような国だった。それが是正されたのはアタテュルク主義政権を倒したいまの政権に交代してからである。ほんの十年前のことである。国中に医療チームがヘリで出動し、子供の医療費が無料になり、高校までの教科書が無料になり、贈収賄が厳禁になり、道路が整備され、地震で家を失った人々には耐震構造の住宅が支給され、いちいち書いていてはきりがないが、とにかく今のこの国の政府は国民に文句を言われる筋合いなどなく、「政府の弾圧」も糞もないのである。

「アタテュルク主義者」たちは確かに面白くないだろう。今まではそれこそ大意張りで生きてこれたのに、大好きな賄賂が要求できないし、なにか下手をして裁判沙汰になっても判事を買収できない、旧共産圏の企業に天下りして優雅な老後を送ろうと思ってせっかく軍人になったのにその夢を砕かれた、等々、恨み骨髄とはまさにこのことである。

エルドアン首相の率いる現政権は欧米イスラエルにとって目の上の瘤である。高利貸のIMFがユーロを無理やり貸したがっているのを拒否しているのがひとつ、加入を認めてやるから靴を舐めろとまでに高飛車な態度をとるEUに対し背中を向けたのがふたつ、日本をふくむ多くの国の資本がトルコに大量に流れ始めていることがみっつ、そしてクルド問題が解決に向かって動き出しているのがよっつ目、「トルコの春」を起こして現政権を倒したいのはEUであってトルコ民衆ではない。


もちろん、火のないところに煙は立たないことを否定するものではない。アラブの春が起こった国々にはその国なりの問題があった。トルコの場合はかつてのアタテュルク主義政権による愚民化政策が功を奏して若い世代は無知無教養、路上でキスをする権利を求めて抗議集会に参加しても参政権を行使して国政に参加することはない。物欲に囚われ、常に支払いに追い立てられていてもまだ新しいものを欲しがる。自分の境遇が悪いのは政府のせいだと思い込む。フェイスブックに一日の大半を費やし、「春ごっこ」に憧れ、気がつけばデモ隊の中にいて警官に石や火炎瓶を投げている。まあその程度である。つつけば燃え上がる火種はいくらでもあり、下手をすれば皆様のお望みどおりの軍事クーデターにまで発展するかもしれない。

恐ろしいのは、その問題を的確に見抜き、その一番脆いところを突き刺す能力を持つ連中がメディアを握っていることである。このブログで何度も何度も何度も指摘しているが、インターネットには持ち主がいて、いかに利口に利用したつもりでも結局は彼らの情報操作からは逃れられないのである。テレビと新聞が悪でフェイスブックが善、そんなオセロのような単純な世界ではない。もしニュース同士を突き合わせて検証し、その骨髄を抽出するだけの目がおありならばネットを駆使して情報収集なさるのもよかろう。しかし盲信するだけならばいっそ目を塞いだほうが賢明である。

ネット上に公開されている暴力映像を見て、どちらが加害者でどちらが被害者かお判りになるだろうか?アラビア語の音声と字幕が合致しているという確証がおありだろうか?裏で誰が儲けているか考えたことがおありだろうか?

アラブの春が大好きな皆様に申し上げる。
弾圧を受ける遠い国の民衆を支援したいという純粋なお気持ちは大事にしていただきたい。しかし日本の状況はアラブ諸国より良好かどうかは微妙である。日本政府の機能は町の商工会議所以下でありとても政府と呼べるものではない。しかしたかがそんな政府に対し行動を起こそうとしても糠に釘だった。国民の多くは「不景気」の一言で全てを片付け問題の所在を見ようとしない、それを3.11以来今日まで目の当たりにしてきた苛立ちを、皆様は遠い国の蜂起を鼓舞することで癒そうとしてはいないだろうか。そして流れる血に興奮を覚え、自らを戦地に投影して心の中で武器を取っていないだろうか。皆様が作り上げる世論はありもしない正義を生み出し、遠い国のつましい平穏な暮らしを取り返しがつかないほど壊した可能性があるのだ。

はっきりとしているのは流血惨事が確実に存在しているということである。片目片足片親を失った子供たちが大勢いるということである。ソーシャルメディアは掠り傷をを癌細胞にまで仕立て上げてしまった。その片棒担ぎをしてしまったかもしれないことをどうか認識していただきたい。


フェイスブック退会はこちらから→ http://nanapi.jp/25829/

ご注意! どのような方法でアカウントを削除しても削除後二週間以内にあらためてログインするとアカウントが復活してしまうというインチキなシステムになっております。お子様のアカウントを無理やり削除したい場合などは本当に苦労しますのでご注意ください。
 

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コメント
 
01. 2013年6月07日 19:42:26 : 39HuzqnW7g
目から鱗だ。
やっぱりそうだったのか。

> こんなことを日々画策しているのは欧米とイスラエルの政財界の大物たちである。年に数回どこかに集まっては血のしたたる肉料理を葡萄酒で胃に流し込みながら次は誰をどうやって殺そうかと討議しているのである。どちらが野蛮人かは明白である。

この人たちのことをもっと知りたい。


02. あやみ 2013年6月08日 07:44:04 : oZZpvrAh64sJM : IbrDvXM7k2
01さま コメントありがとうございます。

>この人たちのことをもっと知りたい。

陰謀論者の方々はこのことに詳しく触れています。「300人委員会」「フリーメーソン」などで検索すればいくらでも出てきます。

「陰謀論」として世の中で語られていることはでデマどではありませんが、深入りすると絶望的になります。思うに、それも彼ら(陰謀をたくらむ連中)の目的のひとつでであり、ブログなどで陰謀論を記事にしている方々の中にはインサイダーもかなりの数で存在すると思います。また、すべてデマではないとはいえ中には意図的なデマも混ざっているでしょう。だから私は陰謀論はあまり意識しません。
知れば知るほどイヤになるのでお気をつけください。

それよりも世の中が正義と信じている機関、つまり国連やEU,NATOは世界の軍事的均衡を保つという名目で兵器と麻薬を売りさばく魑魅魍魎の集まりです。IMFは世界中を借金地獄に陥れようとしています。WHO,WFP,は毒物を世界中にばら撒きます。その活動を美しく映像化しているのは「NATIONAL GEOMETRIC CHANNEL」のような組織です。そう思って眺めていればいろんなことはすっきりと見えてきます。


03. 2013年6月08日 07:50:09 : OAka3KgSfs
イランもロシアもアサドが滅びることを望んでいるかのように書かれているが俄かに信じ難い。
 欧米が望んでいるのが、当面イスラム原理主義の総本山イラン覆滅であるから、シリヤ現体制が滅べば次の標的になるというよりイラン覆滅が決まりではないですか。
 操り人形のエルドガンが極度に露出しているが、このような形でシリヤ体制が滅べば、遣りたい放題ということで、そのような事態には決して至らないと思いますよ。

04. あやみ 2013年6月08日 16:39:30 : oZZpvrAh64sJM : 3kSqQVQiRc
03さま、コメントありがとうございます。

イランとロシアはアサドに恨みがあるわけではなくアサド親子が元来英米の手先であることが問題の原因です。イ露は数年前からシリアに対し対話を求めてきました。もちろん自国の国益のためもありますが基本的には中東の安定のためです。が、政治能力ゼロで利用価値すらないアサドは見限られました。イ露はシリアを助ける名目で軍事介入し、欧米イスラエルととりあえず縁遠い新政権を立てようと画策しています。イ露がシリアの救世主のように皆様の目に映るのは皆様の中の反米感情の裏返しです。

>イスラム原理主義の総本山イラン

そんなことないですよ。そう描かれてるだけです。イラン側もそう描かれるほうが都合がいいから黙認し、一般にはそう見えるのです。
そして「イランとアメリカの戦争」を匂わせておけば世界中の軍産組織がここぞとばかりカネを動かすことができます。これは営業だと思ってください。


>操り人形のエルドガンが極度に露出しているが

操り人形ではありません。そう思いたがっているのはアラブの春ファンの皆様で、アサドに対する妙ちきりんな同情がそうさせています。欧米イスラエルはそれを利用します。エルドアン首相が極度に露出して見えるのはメディアが露出させているからです。

反原発運動に携わるジャーナリストやブロガーの皆様が、先のトルコ原子炉落札の件を快く思う筈もなく、彼らが反エルドアン感情を煽りたがっている面もあります。

国というのは一枚岩ではありません。
軍が政府の言うことをすんなり聞く国などロシアとイランぐらいです。ほかの国の軍という軍には欧米イスラエルの手先が入り込んでそれを牛耳っています。米国大統領ですら米軍の暴走を止めるのに苦労することがあるのです。トルコの場合も国の癌はトルコ軍と野党勢力です。こいつらが自国の不利になるような不可解な行動をとることなどは日常茶飯事です。「リビアの失業者が傭兵となりトルコ国境からシリアに流入した」「トルコがシリアに武器を供給している」などの報道がありましたが、それをエルドアンの指示として流布したのは反エルドアン体制です。実行犯はトルコ軍とトルコ野党のCHP党です。黒幕はもちろん欧米イスラエルです。

>遣りたい放題

欧米の遣りたい放題を結果的に支援しているのがソーシャルメディアとそのユーザーであることを記事にしたつもりなんですが。
ところであなたのおっしゃる「シリヤ体制」とはどのようなものとおかんがえでしょうか?
シリアは世俗国家でしたが政府批判が一切許されておらず、その国で選挙がおこなわれてもアサド以外が選出される可能性はありませんでした。したがって皆様が妄信されているようにアサド政権の「国民に支持されていた」という形容は正確ではありません。

日本の皆様が、属国状態に疑問を抱かずぬるま湯につかり続けようといていたシリア国民の過ちを指摘できないのは何故ですか?日本も同様だからでしょうか?


05. トルコの世俗=ただの拝金主義の国賊 2013年6月11日 08:48:37 : VcVFsP3SEhNgw : sZPAe6AGNA
あさみさん、応援しています。

正直、民主主義国家である日本で生まれ育った者からすると現在のトルコこそが真の民主主義国家に歩んでいると感じます。国民が99%のムスリムの国でありながら、今まで国民がムスリムであることが否定され続け、多くの国民の権利が奪われてきたのではないかとさえ感じています。トルコ国民であれば、建国の父アタトゥルクの功績は誰もが認めることでしょう。しかしながら、それに続く者が本当に彼の理想とする国家を目指して歩んできたでしょうか?そのように政治的努力をしてきたでしょうか?

スカーフの着用問題についても、80年代に入り禁止されたのであって、建国当初はそのような法律はなかったのです。その後、スカーフが解禁されるまで果たして何人の女子学生が進学を断念することになったのでしょう。高等教育を受けるという本来であれば国民が当然のように受ける平等の権利を奪われ、優秀な人材が育たなかったことは国家にとっては非常に大きな損失に他なりません。

最近、全国的に導入が検討されているイスラムに基づく道徳教育に関しても同様のことが言えるでしょう。政府は選択制としていますが、世俗派はこれに関しても異を唱えています。

所詮、トルコが世俗主義を掲げたところで欧州の一員になどなれないのです。なぜなら、世俗主義を突き進めば完全に民主主義と乖離し、独裁国家へとならざるおえないのですから。皮肉にも、世俗派が望む脱亜入欧の条件を満たすほど親イスラム政党にとって有利になるのです。首相を独裁者、ファシズムだと主張するデモ参加者は、以前の軍部のクーデターは何と説明するのでしょう。確かに、首相の発言の仕方、民主主義ゆえに少数派への配慮も不可欠だとは思いますが、ナチスドイツのように例えるには勉強が足りなすぎます。

日本人であれば少なからず違和感を感じませんか? 多すぎる建国の父の銅像や写真の数。ソサエティと呼ばれる一部の富裕層の不遜な振る舞い。世俗派に近い日本人の方、誰か教えてあげましょうよ。実るほど頭を垂れる稲穂かな。国民が国民を見下すという異様な光景。キリスト教博愛主義の欧州に入れるはずなどないのです。

また、様々な分野における東部の開発の遅れとダム建設のための世界的重要文化財の消失。これらは、世俗派の少ない東部に海外からの投資や観光客を向かわせないことでその地域への外貨の流入を妨げ、経済的な発展を遅らせてきたのです。PKK問題も然り。あの一帯を敢えて危険地帯とすることで実行されてきた世俗派の守護者・軍の悪行。

また今回のデモでは多くの女性を含む若者の参加者がみうけられますが、イスラムが教育・社会的に広く容認されることによって、今まで当然のように得ていた優位性(世俗派が支配していた職種への就職や進学)を脅かされること、イスラム的に振る舞わないことへの逆差別を受ける可能性が否定できないことへの恐れの表れではないでしょうか? 
「今まで肩身の狭かったほっかむり族が楽しめる世の中になった」とどこかのブログで記載がありましたが、これがデモ参加者の本音で、信仰する人への強い差別意識を感じました。多分に、当の信仰者たちは肩身の狭い思いなどしていないと思いますけど。

日本人は騙されてはいけません。エルドアン首相率いるAKPがトルコの民主化を地道に築いてきたことを。経済も好調で、世界での注目と発言力を増してきたトルコを貶めようという勢力がいることを。これは単にエルドアン首相個人に対する攻撃ではなく、善良なトルコ国民全てに対する罠なのです。


06. 2013年6月11日 09:34:23 : iczwXR0Hlo
>>5

> 日本人であれば少なからず違和感を感じませんか? 多すぎる建国の父の銅像や写真の数。

トルコに行ったのはずいぶん昔のことですが、確かにあちこちにアタチュルクの像があって、小説『1984』の国民を監視するビックブラザーのようでした。
紙幣も、肖像がみなアタチュルクなので、数字を間違えないように0の数をしっかり数えなければならなかったのが、大変でした。


07. あやみ 2013年6月11日 14:34:01 : oZZpvrAh64sJM : jVT6DgKcxc
05さま、コメントありがとうございます。

トルコに住むトルコ人よりも正しいご見解です。恐れ入ります。
トルコの問題は宗教とイデオロギーを混同した、それも欧米の陰謀による混迷です。

まず、「世俗」が善で「イスラム」が悪だという思い込みがあります。というか、イスラムが絶対悪とされているのはあくまで欧米の都合であり、日本がその尻馬に乗り続けることを選んだ結果がこの世論でしょう。愚鈍という他ありません。

東部トルコの開発の遅れには更なる事情があります。
トルコ全体がそうですが、特に東部は古代遺跡が多いこと、加えて初期キリスト教がはぐくまれた地であります。「バルナバス聖書」という、スリアーニ文字で書かれた聖書がトルコ東部で発見されました。これはキリスト死後100年以内に書かれた可能性のある現存する最も古い聖書であるといわれています。この地域にまともな調査団が入りこういったものがゴロゴロ発見された日には西洋人の描いた歴史がひっくり返るでしょう。欧米イスラエルはそんなことをされてはたまらないのです。この一帯にPKKを放ったのもそのためです。

もう20年ちかく前に暗殺された元首がいます。彼はクルド問題の解決に向けて舵取りをしていましたがあと一歩のところで毒殺されました。そして今、エルドアン首相の努力で再び和解への道が見えてきたこのタイミングにこの騒乱が起きました。今までPKKに加担し裏で支援していた軍と野党は焦っています。蓄えた富と地位が消えうせるだけでなく裁判と投獄が待ち受けているからです。彼らは頭の弱い大学生をはした金で懐柔し、「ムスリムたちに国を乗っ取られると教義に束縛されて生きることになると脅します。
そんなことはないのです。イスラム教では「強制」は厳禁であり、タリバンがやっているような弾圧はあくまで西欧側のプロパガンダです。

まあ日本の企業やメディアにこんなことを言っても始まらないでしょう。アメリカの顔色が全てですから。

ありがとうございました。



08. あやみ 2013年6月11日 14:41:01 : oZZpvrAh64sJM : jVT6DgKcxc
06さま コメントありがとうございました。

昔のイスタンブールの海から臭う汚泥の悪臭はご記憶でしょうか?
エルドアン首相は首相になる前はイスタンブールの市長を務めていました。その時代にイスタンブールの環境改善が行われ、ごみため同然だった金角湾を浄化し、汚泥を埋め立て、橋を架け、木を植え、今では金角湾に魚が戻ってきました。

今回のデモの最初の口実はエルドアン首相の「環境破壊」です。馬鹿げているにもほどがあります。


09. トルコの世俗派=ただの拝金主義の国賊 2013年6月11日 22:38:08 : RgVFL5l5uqD46 : sZPAe6AGNA
>昔のイスタンブールの海から臭う汚泥の悪臭

ハーリジの水質汚染はひどいものでした。
何度イスタンブール市長が交代しても、決して改善することはなかったのに、エルドアン首相が市長に就任し、1年もしないうちに浄化されていったのです。

今までの市長たちとそれに絡んだ者は、どれだけその経費を懐にいれていたのだろう。

>20年ちかく前に暗殺された元首

当時、検死・司法解剖もされず、埋葬されたのです。AKPが与党になり、墓を掘り起こして、再度司法解剖を行った結果、法医学者もびっくりの結果がでたのです。


10. 2013年6月13日 02:23:32 : FPV1wPFawQ
> アラブの春が大好きな皆様に申し上げる
> つれづればなhttp://turezurebana2009.blog62.fc2.com/blog-entry-121.html

このサイトも見つからなくなってしまいしたね。
気に入らない記事に削除要請したら、それが認められたってことかな?
こんなんじゃ、インターネットもちっとも民主的じゃないな。
多様な意見の表明を認めることが、民主主義にとって大事なことなのに。


11. 2013年6月13日 21:20:10 : we3r3t1qXc
あやみ さん

安芸ガラスです。

>そして今、エルドアン首相の努力で再び和解への道が見えてきたこのタイミングにこの騒乱が起きました。今までPKKに加担し裏で支援していた軍と野党は焦っています。

オジャラン党首の主張が、自治とトルコとの共存に変化し、国境から軍隊が撤退するようですね。
長い内戦が終了する気配です。

息継ぎは大切なことです。

日本から見ていて、私が分からないのは、監獄に党首が繋がれていて、外の組織とトルコとの交渉です。


12. あやみ 2013年6月14日 05:11:23 : oZZpvrAh64sJM : x0chlRFj7g
09さま たびたびありがとうございます。

いまは日本においでですか?
トルコはすっかり変わりましたね。
全てがうまくいっているようで、若い人の心はより物質崇拝になって行きました。
その面だけは昔がなつかしいです。


13. あやみ 2013年6月14日 05:16:46 : oZZpvrAh64sJM : x0chlRFj7g
10さま

え?そうですか?知りませんでした。
実は夕べから我が家のネットがつながらなくなってしまい陰謀か!?と思ったのですが料金を滞納していたことがわかりました。払ったら繋がりました。

民主主義などハナから期待してはいけないんです。ただの数の理論です。

コメントありがとうございます。


14. あやみ 2013年6月14日 05:55:25 : oZZpvrAh64sJM : x0chlRFj7g
安芸ガラスさま

>息継ぎは大切なことです

とても有難いお言葉です。急いては事を仕損じますね。

PKKとはクルド労働党の略です。オジャランはその党首ですがクルド人のリーダーではありません。なぜならオジャランはアルメニア人だからです。
なぜアルメニア人が党首になれるかといえば、PKKは欧州の援助によって結党しいまも存続しているのであり、党首も党の方針も欧州が決めているからです。
イラクはクルド人テロリストを匿い、都合が悪くなるとけしかけてきます。イランもシリアもアルメニアも同様です。つまり首領クラスはイラクに本拠地を持っており、またそれと敵対する別の首領たちもほかの地域に散らばっており、各国政府がそれぞれを支援しています。日本人はある意味でとても清廉潔白なのでこの汚い構造は普通の感覚では理解の外だと思います。

市井のクルド人たちは、気のいい、人助け好きな人格者が多いのです。私の暮らす町では特に垣根を築くことなく彼らと共存しています。しかし集団心理とは恐ろしいもので、少しのことで大騒乱にまで持ち上げることが可能です。


15. 2013年6月14日 07:57:10 : H8SlI8iliE
あやみ さん

安芸ガラスです。

>PKKとはクルド労働党の略です。オジャランはその党首ですがクルド人のリーダーではありません。なぜならオジャランはアルメニア人だからです。

オスマントルコの分割に係わった主権国家の住民として、あなたはクルド人、きみはアルメニア人と、分けるのは疑問を持っています。

旧オスマントルコの範囲での紛争は、主権国家そのものが人為的な建造物です(日本も)が、それを基準にして、国際連盟が分割したからではないだろうか。


16. あやみ 2013年6月14日 14:08:05 : oZZpvrAh64sJM : dn45DvRt6I
安芸ガラスさま

>オスマントルコの分割に係わった主権国家の住民

これは現トルコ国民。ナショナリズムに憑依されている状態があります。かつての帝国国民のころは民族意識はあるこそすれナショナリズムという概念はとくにありませんでした。つまり第一次大戦中から西欧の発明品であるイデオロギーに毒され始めたのです。

民族意識とナショナリズムは別のものです。
前者は先祖の風習や思考を体系化したもので、他民族間の差異を知り理解の材料にするためにあります。
後者は他民族間の優劣を問い、過去の傷を押し広げ、差別・搾取の大義名分にするためのものです。

帝政時代の終わりごろ、領内の各民族はそれぞれ「民族自決」のような言葉で煽られ帝国に対し悪感情を抱くようになりました。帝国政府に重用されていたアルメニア人たちはその地位を利用できる立場にあったため反乱の主格になりました。アルメニア人は帝政側に大虐殺を受けたと今も主張していますが、帝国軍と反乱軍の衝突で出た死者の数を大虐殺と主張することはよくあることです。

今のトルコの春遊戯もおなじ構造で進行しています。だから危なっかしい。

数年前ですがオルハン・パムックというトルコ人が著したアルメニア人大虐殺を肯定する小説がノーベル文学賞を受けています。すると世界の同情はアルメニア人に集中します。ノーベル賞の本来の機能です。

国際連盟が、そして戦後の国際連合が日本にしてきたことと同じです。


17. 2013年6月15日 06:35:05 : GuCmm8ABDs
あやみ さん

安芸ガラスです。

>つまり第一次大戦中から西欧の発明品であるイデオロギーに毒され始めたのです。

人が萎縮する「発明品」はだめです。


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