北朝鮮での失脚劇

　まだ30歳そこそこの金正恩が北朝鮮を実際に動かしているとはとても思えない。更に、自分と血縁関係にあり、古くからの知り合いである張成沢を自らの意思で失脚させるとは思えない。

　ただ、張成沢が本格的に民主化を求めて、結果的に軍部と衝突して失脚した可能性は有り得ると思う。しかし、どちらにしても北朝鮮内部の事情よりも大きな権力が存在していることは明らかで、その力が動かしていることが重要だと思う。

　金正恩個人に権力を集めたという体制を見せかけであっても作り出し、何かとんでもないことをやらせるというシナリオは有り得ると思う。または、そういった可能性があると北朝鮮以外の国々に対して脅しをかけるという意味かも知れない。自分としては、日本の官僚・政治家への脅しと言う意味が一番大きいのではと感じる。秘密保護法成立の過程やＴＰＰや日米二国間交渉の状況を見ると、これらに関した脅しではと思わざるを得ない。

　今回、張成沢は失脚させられたとされるが、単に姿を消しているだけで、どこかで相変わらずいろいろな指示を出している可能性が強いと感じる。そもそも、誰か失脚した人物の映像をわざわざ消すということの意味はいろいろ解釈ができ、本当に、権力闘争があって、張成沢が負けたのなら、彼が処刑されるところが国営放送などで流されなければいけない。現状では自宅軟禁だとされていて、彼が今後金正恩が何かとんでもないことをやったあとを継ぐということになるかも知れない。

2013年12月09日12時25分　武田信弘　ジオログのカウンターの値：39976 　

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