今夜のＮ９を見たが、多くの専門家がエジプトの軍主導の体制は長くは続かないと見ているという。
　登場した東大の池内準教授も、軍が長期にわたって治安と生活の安定を国民に提供していくことはできないだろうという。再び強い揺れ戻しがやって来るだろうという見方だ。
　３年前の革命を主導した若者たちは、今は背景に退いている。当時広場で革命歌を唄ったシンガー・ソングライターの若者は最近、次のような出だしで始まる歌を作った。
　
　♪われわれは軍支持者でもイスラム同胞団でもない
　　世俗主義者でもイスラム原理主義者でもない〜

　一端挫折した若者たちは仲間たちと細々と活動しながら力を蓄えつつあると見られる、そんな番組の一端だった。
　
　革命は未だ成らず、途上にある。３年前の歴史的経験は必ず血となり肉となって民衆のなかに蓄積され引き継がれていくだろう。数年後のより賢くなった”peoples power”の再爆発が楽しみな国の一つと思う。

　（関連）
　http://www9.nhk.or.jp/nw9-okoshi-blog/100/177717.html 　

コメント
01. 2014年1月28日 23:26:52 : nJF6kGWndY 経済発展と失業の減少が無ければ、貧しい都市の若者にせよ地方のイスラム原理主義にせよ、過激で暴力的な反体制活動による不安定化は続き、そのピークで海外からの干渉などが強まれば政権交代も起こるのだろう その最悪の崩壊パターンの一つがシリアだが、中国でも、同様な崩壊が起こるとすれば、世界、特に周辺諸国の日本や朝鮮半島はかなりの影響を受ける
02. 2015年2月22日 19:53:09 : Ma5RZiiuic 今のエジプトにはナセルに相当する人間がいない　ムバラクは無駄に時間を潰しただけ ムバラクは倒せたが、軍にも反体制派にもリーダーになるビジョンを持った人間がない　そこが問題だ

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