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小出先生、瓦礫処理について「国のやり方には明確に反対」 (ちきゅう座)
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/169.html
投稿者 新世紀人 日時 2012 年 3 月 27 日 07:22:18: uj2zhYZWUUp16
 

http://chikyuza.net/n/archives/21334

小出先生、瓦礫処理について「国のやり方には明確に反対」

2012年 3月 25日 交流の広場 原発小出裕章松元保昭瓦礫処理

<松元保昭:パレスチナ連帯・札幌>


みなさまへ   松元

小出先生の「たね蒔きジャーナル」3月21日分の転送です。22日には、千葉猛さんの南相馬市の中学生を取材したお話です。

瓦礫処理について、「放射性物質は集めて閉じ込めるのが原則」「国のやり方には明確に反対」と述べ、「一番いいのは、現地の汚染地に専用の焼却施設をつくって、焼却灰はすべて所有者である東京電力に返すこと」と語っています。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====21日のお話=====

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で放送されました。私がこの番組で小出先生のお話を聞いて書き起こしして、皆さんに送り始めたのが1年前、私のたね蒔き追跡も2年目に入りました。北朝鮮のミサイル発射は昨年12月にアメリカに通告されており、近藤さんは新しい指導者のお披露目ではなく以前から決まっていたこと、アメリカに恐怖感を感じさせる外交手段なのか、分からないが、確実にミサイル発射をやるとも言えないと言うことです。

 原発のニュース、住民の避難に活用できなかったSPEEDI、福島で事故後に送られたデータを無くしていたことが分かったのです。メールで送られたのになくなり、3月12日の運用から1時間ごとに送信されていたのに、15日の朝まで把握できず、メールボックスがいっぱいになり廃棄されていたのです。県庁の専用の端末に届くのに、データが届いていなかった、安全委よりも送ったとの情報もなかったのです。どこかで電話などあったらよかったのに、なのです。

 東電が企業向け値上げ、契約期間内は値上げできないことを説明していないと、枝野氏が批判しており、利用者が了承しなければ現在の料金で行けるのに、枝野氏、開いた口がふさがらないと言っています。もう一度東電に説明しろとなっています。契約更改になる企業は25%、つまり75%は拒否できるのです。
 そして、小出先生のお話、リスナーから質問が来ており、圧倒的に多いのが瓦礫で、反対の声が多く、震災後海外へ避難したリスナーより、瓦礫を全国で処理するのが政府の要望だが、日本全体を被曝させて、汚染の少ない土地も被曝させると言う声があり、別のリスナーは、全国受け入れは小出先生、問題ないかについて、小出先生は、日本の国のやることは正しくない、なるべくコンパクトに閉じ込めて向き合うものが必要で、全国にばらまくのは原則に抵触し、既存の施設は放射能対策がなく、やってはいけないし、出てきた焼却灰も埋め立てはアウト、「国のやり方を認めてはいけない」のです。

 しかし、小出先生は国のやり方には反対なものの、放射能は移動し、瓦礫から汚染が広がるので早急に処理しないといけない。汚染地に専用の施設を作ってやる(国と東電が作る)のが最良なのですが、それをやらない国はけしからんのです。

 愛知県は、中部電力の施設の中に焼却施設を作り、灰もそこで埋め立てると言うことで、中電は今も検討中ですが、小出先生はそれより前に、中電への移動も大変であり、現地に処理施設を作るべきなのです。愛知は、漁業もあり、周囲の反対もあるのです。瓦礫は移動させるとエネルギーもいるし、被曝するので、「現地でやる」のが原則だが、子供たちの被曝を何とかしたい、全国への受け入れも止むを得ないと言っており、しかし今の施設でやったらアカン、排気系に処理施設を付けるべきなのです。

 フィルターに質問があり、バグフィルターで取れるということ、これは現場でテストしたらいいのです。

 近藤さん、北朝鮮がミサイルを打つのに何百億というが、日本の国防予算を考えたら焼却施設などすぐできると言われて、小出先生も同意されました。水野さんも、福島市民に、専門の焼却施設を作ってほしいという声があり、国が知らん顔をして、東電も無視していると言うことです。

 神戸市、受け入れるなら、灰を、海を護岸で囲って処理するとしており、しかし海に放射性廃棄物を捨ててはいけないので、海に捨てるよりはいいが、もともと灰にある汚染物は東電のもので、東電に返すべきなのです。

 瓦礫受け入れかどうか二者択一とされており、埋め立てはダメとしないといけないのに、小出先生は燃やすのならフィルターが要り、灰は東電に返すのを条件として、この2点を受け入れないと小出先生も焼却を認めない。出口をやっていないのに、国が処理を迫り、原発はトイレのないマンションで、瓦礫も出口がないのに入り口を開けろと国が言っている(原発も瓦礫も国のやっていることは一貫している)のです。

 今日の、小出先生のお話をお届けしました。

 なお、今日の特集は高校野球の話のためこれは省略させていただきます。

=====千葉猛さんの南相馬市の取材=====

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みです。

 原発のニュース、枝野大臣、大飯原発の再稼働で、保安院が滋賀県に安全性を説明します。原発のない県に説明するのは初めてです。政府は地元の理解を挙げ、この地元の範囲は不明で、滋賀は大飯から30km圏内になり、どこまでが地元か、問題になります。枝野氏も機械的に線は引けない、政治が判断すると言うのです。再稼働の同意を得る自治体が増えたら政府の手間がかかると言うことです。
 今日の特集、キャスターの千葉猛さんが、福島県南相馬市(原発から20km、旧緊急避難区域)に入った報告をされました。ここの子供たちが、昨年秋に大阪府へ修学旅行で来たのです。その追跡です。ある中学校の卒業式(3月13日)を千葉さんが取材されました。

 原町第3中学校、MBSテレビのちちんぷいぷいでも紹介されたそうです。大阪府が、震災で修学旅行を中止した学校に支援して、岩手、宮城、福島の学校に8校全額支援、13校に一部支援をしています(本当なら全部全額援助がしたかった)。修学旅行、東京に行く予定が、緊急時避難区域で、家族は仮設に暮らしており、家庭も生活資金に困っており、修学旅行の支援に感謝しています。

 この子供たちは、高校に入っても転校しないといけなかったのです。

 子供たち、大阪に来て、道頓堀でお好み焼きを食べたのが、一番の思い出と言うことです。修学旅行が終わるとまた避難地区に行かないとダメなので、会えたのもうれしかったと言うことです。なんばグランド花月で、福島から来たと言うと、食べ物をおごってもらったそうです。

 池田さん、修学旅行が一番の思い出と言うのが悲しいと言われました。2泊3日、USJも楽しかったのです。クラスの仲間と旅行で来て、うれしかったのです。埼玉、北海道に避難した経験もあるのです。

 生徒会長の子、卒業式の答辞も読み、しかし、この子の祖母、精神的に参っていると言うのです。毎月熱を出して、大変だった模様です。強く見えても、悲しみの中にあるのです。

 池田さん、目に見えない放射能の恐怖は不安と指摘されました。

 この学校、近くの校舎を借りていたのです。今年の卒業式も、本来の校舎に戻れない危惧があったものの、2月27日にギリギリ戻れた(除染出来た)のです。しかし準備作業も大変で、校庭の土も3.5cm剥ぎ取られ、水をはじくシートで包んで、中間貯蔵施設まで仮置きなのです。校舎も新しいものの、線量計が設置され、表示しているのです。一見、震災前に戻った光景ですが、線量計で現実に戻るのです。

 20km圏内は検問があり、千葉さんの車も、三重県の警察官の検問(マスク、防護服なし)を受け、仮検問と本検問があるそうなのです。しかし検問は道路だけ、周りは荒地なのです。歩いて入ろうとしたら入れるのです。全土封鎖は困難で、20km圏内は同じ風景で、どこから危険かは分からないのです。

 放射能汚染は同心円で広がっているのではないと小出先生も言われて、ホットスポットもあり、どこが危険か、測らないとダメ(千葉さんの数値は0.1マイクロ/時間でした)なのです。

 先の子供は原発から29km圏内にあり、しかし一度20km圏内と聞いた時はもう戻れないと思ったのです。南相馬で生まれ、しかし一時埼玉に戻ったのです。父親は家族一緒に暮らしているのと驚かれることがある、この子たちは大人になっても福島にいたいのです。妹さんは福島が一番と言っています。川に面白い魚がいるからです。自然に囲まれた南相馬が好きなのです。しかし、母親は、この子たちが10年後、放射能が安全になるなら残ってほしいが、この子たちのさらに子供が不安なのです。

 池田さん、目に見えない恐怖におびえているから、目に見える対策をしてほしいと言われました。

 卒業生は45人、本来は70人で、25人は他の中学で卒業しているのです。

 やっと戻ってきた学校で卒業できた、卒業生の数より3つ机が多く、他の中学で卒業した子供たちに、ホームルームをみんなと一緒に、ということだったのです。この子たちにも特別の卒業証書が渡されています。

 卒業生の祖母、除染で、子供たちのために早く除染してほしいと言うことです。

 南相馬に愛情を持ち、しかし親、祖父母は不安を持っているのです。住んでいる人には除染が大事なのに、遅々として進んでいない(ここは放射線量が低く、除染は後回し、1年後)のです。簡単な除染は保護者がしているものの、セシウム134は半減期が2年で、減ってしまうし、国の言う除染も有効なのか、疑問もあるのです。しかし、地元は国の言う除染に期待しているのです。千葉さん、早くやってほしいと言われました。このまま時間が経ち、放射能の影響をみんなが忘れて、気が付いたら健康に影響が出ていたと言うのでは遅いのに、この対策は全くできていないのです。

 池田さん、原発事故の経験を語り継いでほしいと言われました。

 住んでいいなら安全を確保、出来ないなら避難と、千葉さんも言われました。国は元の安全な土地に戻す義務があると千葉さんも言われました。

 国会議員は福島には来るものの、南相馬は来ない、大臣に一定期間南相馬で過ごせと親は言っているのです。

 原発事故、住む人の生活を脅かし、国はどう復興しようか、見えないのです。池田さんは、放ったらかし社会を放置してはいけないと言われました。

 千葉さんは去年の5月も取材したものの、違いは瓦礫が片づけられてきれいな荒地になっていただけと言うのです。国は復興に向けて見える形でやるべきなのです。

 以上、千葉さんの福島取材報告でした。


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