8月4日 22時52分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130804/k10013537361000.html

南シナ海の島々の領有権を巡って、中国と、ベトナムやフィリピンなどとの対立が続くなか、中国の王毅外相がベトナムのミン外相と会談し、南シナ海の緊張緩和に向けて協力する姿勢を示しました。

今月初めからタイやマレーシアなど東南アジア４か国を歴訪中の中国の王毅外相は４日、ベトナムの首都ハノイでミン外相と会談し、南シナ海の島々の領有権問題について意見を交わしました。

このなかでミン外相は、南シナ海の島々の周辺でベトナムの漁船が中国の船からたび重なる妨害行為を受けていることを念頭に「領有権問題は平和的に解決するべきだ」と述べたのに対し、王外相は「関係を損なうつもりはない」と応じ、対立が先鋭化しないよう協力する姿勢を示したということです。

南シナ海の島々の領有権を巡っては、フィリピンなども中国と対立していて、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合と中国は、平和的な解決に向けて法的な拘束力を持つルール＝「行動規範」を策定するため、来月にも正式な協議を開始する予定です。

王外相は協議を前にした今回の歴訪で、中国政府として南シナ海の緊張緩和に協力的な姿勢を示すことで、中国の立場に理解を求めたい思惑があるものとみられます。
　

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