★阿修羅♪ > 音楽6 > 178.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「音楽が生き様」 孤高のギタリスト ノダ・ゴロー
http://www.asyura2.com/12/music6/msg/178.html
投稿者 陣中見舞い 日時 2012 年 2 月 02 日 15:15:38: 3pEdi1PI5rkGQ
 

ノダゴロー

血のひと雫、ひとしずくが、
おと にかわるのだ

我が身を流れる
血の ひとしずく ひとしずくを
おと として さらけだす

あたりが、僕の血でできた音に染まる

そうでもしなければ
いても立っても いられないのだ

そこが 生まれたての音楽で染まるのを聴きながら
生きていることを感じてる

いつ、尽きるとも知れないおとの血を搾りながら
今日もいのちがあることを 感じてる

僕は、僕の血を搾りながら
生きることを
恐れずに
生きている

LIVE INFORMATIONとBLOG
http://air.ap.teacup.com/nodaoro/
http://www.geocities.jp/nodagorojp

一音入魂の求道者・野田悟朗というギタリストをご存知だろうか。
他の全てを放下、「音楽に出家」し、ライブは常にオープン・チャージで「音楽の托鉢」であった。
音楽と生き様との間に寸分のズレも自分に許さず、「音楽が生き様」を、死の直前まで体現し貫いた男。
ステージでの彼のスタイルは、あくまでも生音にこだわりPAを用いない。
「音魂」 
人間の非可聴音域にこそ、音のもつ多大な癒しの力はあるのだという信念の元、彼は最期まで生音にこだわり続けた。
その人となりと思想は以下の一文によく顕れている。

ノダゴローの遺言

「遺言。」 そろそろ、遺言を書かねば。
いつ死ぬかわからんし。
でもこれ、遺書じゃないからね。
死んだ時の準備、ってことで。
僕の死の第一発見者は、携帯にあるすべての番号に連絡して、僕が死んだことを伝えてください。
そして、PCにある住所録のすべて、家にある名刺のすべてに手紙を送ってください。
死んだ時に、PCに溜まっている人妻のえっちな画像を見られてはたまらん。
これだけは捨てなければ。
見ちゃダメだよ。
ギターは、欲しい人にあげる。
でも、ちゃんと使ってくれなきゃやだ。
希望者複数のバやい、殴り合いで争奪してくれ。
できれば、僕の思想を音楽で受け継ぐ人に使って欲しいな。
レコード、CD、オーディオの類は、これは、フリマで売って、売上はドイツ国際平和村に送ってください。
残した音源が多大な利益を生むようだったら、まず、僕のいのちと音楽を助けてくれた人に恩返しの配分をして下さい。(山川みゆきさん、進士政次さん)。
僕のCDに参加してくれたミュージシャン全員にも、印税が均等に渡るようにして下さい。
それでも余るようでしたら、コンテンポラリーアートの学校をつくってください、但し、そこでは、一切の理論を教えず、すべて感覚で学ぶ場所にして下さい。
世界中から、意識の高いartistを集め、育ててください。
そして、才能があるのに食えないartistに、食べるものを与え、制作費を与えてください。
次の世代のartistたちの手助けになるように、そのartist達が、また、人として何を成すべきか、考え育つ社会にして下さい。
そこで育てられた若い衆は、世界を平和にしてください、そう、あなたの作品で。

ノダゴロー@wiki -その遺志を継ぐ
http://www24.atwiki.jp/nodagoro/pages/1.html    より (改行 投稿者)

2006年6月7日 九州ツアー半ばにて逝去 享年43歳。
6月6日のコンサート後には、ユニットを組むworld symphonir ’ぬちぐすい’ のメンバーに「本当に良い音楽が出来た」と語っていた。
ちなみに、ぬちぐすいとは命薬、いのちのくすりを意味する。

在りし日のノダ・ゴローの姿と残した音は、Youtube上では、現在2本しか見当たらない。
まずは、12弦バリトン・ギターを奏でるその姿から。

Goro Noda (un)plugged

次に、写真家水野秀彦とのコラボ作品

Photographer Hidehiko Mizuno's Promotion by Noda Goro


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 陣中見舞い 2012年2月02日 15:17:51 : 3pEdi1PI5rkGQ : joi9I4DKGQ
NODA GORO プロフィール等
(哲学・思想・音楽・宗教等 アーカイブには数々の秘話が)
http://www.geocities.jp/aco12gen/

ノダゴローの忌憚の無い独白と魂の咆哮が読みたい方は・・
鬼の音楽教室
著:NODAGORO
ジャンル:その他
全131ページ
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=NODAGORO&BookId=1
(131ページといっても1ページ数行ですから、すぐに読了できます。 シンパシーや異論を含めて必ず発見があると思うので推奨します)

ノダゴロー@wiki -その遺志を継ぐ 
ノダゴローとは
http://www24.atwiki.jp/nodagoro/pages/4.html


02. 2012年2月03日 01:06:10 : bQwKJlscJc
ありがとうございますっ。
ギター、すご〜〜〜〜くよかったですよ。
バリトンギターとか知りませんでした。

で、その文章最後まで読んでないんで
明日つづき読んで感想いわせてください。
ちょと、「それはアイドンシンクソー」な部分も
あったのでございます。
では。

K子


03. BRIAN ENO 2012年2月03日 09:59:59 : tZW9Ar4r/Y2EU : 2aMGYmhAyE
陣中見舞い 様

またまた、知る人ぞ知る・・
ノダゴローさん、初めて知りました。

PAを使わないライブ・・
本来、音楽はこうあるべきです・・
私も例の彼女とのデュオで、
小さいホールで1度だけ、
20人くらいの観客の前で、
マイク・PAすべて使用せずやったことがありますが、
いつもの練習と同じ感じでできたので、
「いい演奏ができたな!」と
相棒に言った記憶があります。

だいたい、PA使うと、ミキサーの好みでリバーブかけたり
イコライザー調整して、ミキサーの好みのサウンドにされちゃうんだけど・・
その時点で、生音から離れて行ってるんで・・バツですね・・
加工サウンド・・
あと、ギター、二人のVo、ピアノの音量調整も、
ミキサーの好きなようにやられちゃう・・

だいたい、みんなミキサーは職人で、それなりのプライド持ってるから、
意見言うとイヤな顔される・・

ノダ氏のギターバリトン12弦ギター
これも初めて知りました・・
私はギタリストではないので、
ギターに詳しいわけではないですが・・

ただ、このギターのボディー・・大きくて・・
結構鳴ってますね・・

それとゴローさん開放弦を
有効に使ってますね・・

私はギタリストでないので、
アレですが、
ギターの倍音やギターのボディーを極限まで
鳴らすのはやはり開放弦の使用だと思います。

実は、私はライブでは99.9%
カポタスト使用しませんでした。

やはりギターの鳴り、
ギターの倍音を損なわないように
するには、開放弦を有効活用するしかない・・
と思ったからです。
ギター1本でやると、
リズムもとらなきゃならなし、
6弦を使ってベース音も造らなければならないし、
スカスカにならないように、ギターの鳴りを優先しないとだめだし、
その為には開放弦を活用しなきゃ・・と思いました・・。

ギター1本でカポ使って、
サイモンとガーファンクルの
「アメリカ」や「スカボロフェア」をやっても、
素人にはうまくいきませんよ・・
しらけて、
せこい音になっちゃうんですよね・・

ゴロー氏の真意は不明ですが、開放弦を
大いに使って、「動」というより「静」のギター
プレイを見せていただきました。

ありがとうございます。


04. 陣中見舞い 2012年2月03日 19:44:41 : 3pEdi1PI5rkGQ : iJTG4jbNeE
おけーさん
ENOさん
毎度、どうもです!

さすがENOさん、実践してましたか。
自分も、ノダゴローを知ったのは彼が亡くなった3年後だったんですよ。
音楽専門チャンネルの類だったかな、そこで聴いたのが初めて。
曲名も判らないギターソロの流麗なインストロメンタルで、心地よく深く深く揺さぶられた後に、画面でノダゴローの表示を目にした時にゃ驚いた。
てっきり外人の奏者と思い込んでたから。
速攻調査、そんで彼の音楽の道にかける思想や哲学を読んだ瞬間から、おら共鳴、強鳴、シ〜ン(深)パシーですわ。
何の道に於いても、おら、こうゆうのテッテー支持です。
存命中に知ってれば、ゼーッタイ一目会いに行ったのに!と悔やまれた。
そして、広義な意味においては、ノダゴローもまた中川イサトの門下生と知った時には、ちょいと複雑な気持ちに。
おのれ、またあのおっさんかー!と。(キライじゃないですよ、むしろ好きです)
押尾コータローにしても、岸部眞明にしても、自分が揺さぶられるのは、皆、おっさんがが源流かい? まだ、おっさんの手の上かい?と。(笑)
この一門には、ENOさんが指摘する開放弦の響きをふんだんに効かせる特徴がある。
いやいや、しかし、ノダゴローは一頭地抜け出てる、親離れしてると思う。
精神性や音楽的志向性については、ギタリストの廣木光一、ピアニストのキース・ ジャレットに多大に影響を受けながら、彼は徹底的に己を掘り下げたのだと思う。
他の門下生の誰よりも、限られた時間を、大事に大事に、濃く濃く、生きたのだ思う。
結果培われた深く鋭い感性が、演奏に如何なく発揮されてるではないか。
ENOさんの、ボディーが鳴ってる、倍音効いてるの言は、中川流に言えば、ギターの胴(体)が鳴ってるってヤツ。
鳴ってるんだよ! アンタの門下の多くは、まだまだ鳴らそうとしてる。
奏者と楽器が分離してるってこった!
守・離・破を遂げたぜ、おっさんよーと言いたい。(笑)
とにかく、ノダゴローのハートを、自分は見習いたいし、身近に広めたいと思ってます。


05. 2012年2月04日 02:09:33 : bQwKJlscJc
はぁ〜くたぶれた〜〜
やっと最後まで読みました。
修行僧のような人ですね。
音楽禅とでもいいたいような。
とってもきびし〜くて優しいお方だったのかな・・・

岸部眞明さんのギターの音色を思い出していたら
源流が同じだったんですね。
なら、中川さんや押尾さんもきかにゃいけんわ。

それで、ノダさんのお考えには大筋で賛成です。
とくに、「音楽は生き様だ。祈りだ。音魂だ」
「非可聴音域に大事なものがある」
「ライヴハウスは音楽家のパトロンでなくてはならない」
「リスナーが音楽家を育てる」(やっぱ、リスナーにかかっているんだ・・)
それと「ドイツのEMCのようなマトモなレーベルが必要だ」などです。

ほかの印象的な言葉では、、、、
「最低の生活保障さえあれば、お金のことなんて考えずに
生きて行けるのに」 
「死は怖くもなんともない。生きることの方が恐ろしい」
「僕の音楽で自殺をやめたという人がいた。残せるものを
出来るだけたくさん残しておきたい」(これってヌチグスイだわ)

ちょっと待ったぁ〜!と思ったのは
「スタンダードジャズとクラシックは、魂と音楽が別のとこにある」
「スタンダードやポップスは必要ないどころか、もう
マーケットが維持できない」(そんな〜・・・)
それとなんだ?コピーバンドはお客のジュークボックスてひど〜い!
ほんとは本物を見たいのに、代わりでそこそこ満足してるとか(も〜)

そりゃ、そういう向きのバンドもあるかしらんけど
わたしのひいきの親父バンド(40〜50代から60ちょい?)は
とってもとってもいいですよ。時々音外れますが(笑)。
まるまるコピーってわけじゃないです。
のりのりさせたり、ときにシンミリさせたり・・・また盛り上げて、と
その情熱に「男はおじちゃんになってからの方が絶対かっこええわぁ〜!」
とうれしくなるのです。勿論オリジナルも作ってほしいけど。
人間的魅力が大きいですよ。ファンには。
コピーもカバーも大いに結構です。
アレンジなんてもう作曲と同じだし、元曲よりいいことも多いですよね。
森山直太郎さんよりはるかに上手くて泣ける「桜〜♪」
を奏でて歌う人を知ってますが、なんで否定できましょうか。
気に入った曲で自分を思いっきり表現してるんですよ。
オリジナルで勝負するプロだからって感動するとも限りません。
ゴン○○さんのコンサート行ったけどあんまり・・CDでええわ。(御免)

で、去年、全国版のナントカバンドとその前座が2バンドていう
ライヴ行ってきまして、結局、前座のほうが数段良くて
最後のスペシャルゲストバンドの方は、確かにうまいんだけど
なんか響くもんがなくて大変失礼かと思いましたが
一曲だけ聴いて中途で帰りました。

えーと、文を短く纏められなくてすんません。
「親愛なるノダゴローさん。あなたの真に仰りたい事はわかります。
プロを目指すなら、腹をくくりなさい。
苦しくてもオリジナルを生み出して、祈りの音楽を奏でなさい。
魂の歌を歌いなさい。それで命を救われる人だっているんだよ。
商業ベースに乗っかれなくてもメゲルなよ。
インディーズでもいい。がんばれ!
ホンマモンなら、わかってくれる人は絶対あらわれる。
てことですよね?あなたのお話よめてホントよかった。
ありがとう!そしてRIP・・・・」

以上です。     K子



06. 2012年8月29日 00:34:32 : gzZRCP1X5M
15年ぐらい前、ゴローさんの自宅兼スタジオに
遊びに行ってて、ゴローさんの演奏してるとき
独り占めしてた時があった。
当時はあまり気にもせず、ただ綺麗な音だと思ってました。
久し振りに会いたいと思って調べていたら・・・
あの頃と比べ少し大人になった今、ゴローさんの
音がとても心地よく、涙が出てきます。

07. 2012年10月05日 17:52:54 : 8eINxzDIHQ
これもまた聞いてみるぞー

8. 2023年2月26日 12:46:42 : l8at6SXo1C : SVozMjJqU0Jrei4=[4] 報告
「最低の生活保障さえあれば、お金のことなんて考えずに
生きて行けるのに」 
「死は怖くもなんともない。生きることの方が恐ろしい」

良いこと言いますね。なぜBIに反対する連中が多いのか不思議です。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 音楽6掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 音楽6掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧