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日本に「強いリーダー」がいないのは、だれも望んでいないからです。千年以上にわたってそうだったのだから、そうなのでしょうし
http://www.asyura2.com/12/senkyo125/msg/249.html
投稿者 TORA 日時 2012 年 1 月 23 日 14:44:42: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu256.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本に「強いリーダー」がいないのは、だれも望んでいないからです。
これまで1000年以上にわたってそうだったのだから、そうなのでしょう。

2012年1月23日 月曜日

日本人は世界のなかでダントツに権威や権力が嫌いな国民だったのです。

◆強いリーダー」はなぜいないのか? 週刊プレイボーイ連載(34) 1月23日 
http://www.tachibana-akira.com/2012/01/3705

昨年末には北朝鮮の金正日主席が急逝し、今年は米大統領選や中国共産党の政権交代など重大イベントが目白押しで、ユーロ危機はあいかわらず薄氷を踏むような状態がつづいています。そんななか、日本にも「強いリーダー」が必要だとの声が日増しに大きくなっています。

ところで、日本にはなぜ強いリーダーがいないのでしょう。この疑問はふつう「政治家がだらしないからだ」と一蹴されてしまうのですが、そんな簡単な話ではないかもしれません。

1980年代から、世界80ヶ国以上のひとびとを対象に、政治や宗教、仕事、教育、家族観などについて訊く「世界価値観調査」が行なわれています。これだけ大規模な意識調査はほかになく、その結果もきわめて興味深いのですが、2005年調査の全82問のなかで、日本人が他の国々と比べて圧倒的に異なっている質問がひとつあります。

近い将来、「権威や権力がより尊重される」社会が訪れたとすると、あなたの意見は「良いこと」「悪いこと」「気にしない」のどれでしょうか。

集計結果を先進国で比較すると、フランス人の84.9%、イギリス人の76.1%が、社会を運営するためには権威や権力は尊重されるべきだと考えています。マリファナや安楽死を容認するオランダで70.9%、自助・自立を旨とするアメリカでも59.2%が権威や権力は必要だと回答し、権威的な体制への批判が噴出する中国ですら43.4%が権力は好ましいものだと考えています。

それに対して日本人は、この質問にどのように回答したのでしょうか。

驚くべきことに、日本人のうち「権威や権力を尊重するのは良いこと」と答えたのはわずか3.2%%しかいません。逆に80.3%が「悪いこと」と回答しています。この結果がいかに飛び抜けているかは、権威や権力への信頼度が2番目に低い香港でも22.6%が「良いこと」と回答していることからも明らかです。

日本人は世界のなかでダントツに権威や権力が嫌いな国民だったのです。

なぜこのような特異な価値観を持つようになったのかは意識調査だけではわかりませんが、第二次世界大戦の経験が影響していることは間違いないでしょう。権威や権力を振りかざす政治家や軍人を信じたら、広島と長崎に原爆を落とされ、日本じゅうが焼け野原になり、民間人を含め300万人もが犠牲になったのですから、もうこりごりだと思っても不思議はありません。

しかしそれでも謎は残ります。敗戦によって同じような惨状を体験したドイツでも、半分(49.8%)のひとが「権威や権力は尊重すべき」とこたえているからです。

日本の歴史を振り返ると、「独裁者」と呼べそうな支配者は織田信長くらいしか見当たらず、徳川家康を筆頭に、あとはみんな調整型のリーダーばかりです。だとしたら日本人は、大昔から権威や権力を嫌ってきたのかもしれません。

もちろんこれについてはいろいろな解釈があるでしょうが、ひとつだけはっきりしていることがあります。

日本に「強いリーダー」がいないのは、だれも望んでいないからです。これまで1000年以上にわたってそうだったのだから、これからもたぶんずっとそうなのでしょう。

(私のコメント)


宮城県石巻市立大川小学校の悲劇については、「株式日記」でも何度か書いてきましたが、大津波が来ると言う警報が出ていたにも拘らず、教師たちは適切な状況判断が出来ず、逃げ遅れて児童74人と教諭10人が死亡・行方不明となりました。日頃からの避難訓練などが出来ていなかったせいなのですが、どうして直ぐ裏の裏山に逃げなかったのでしょうか?

校長が不在であり、教頭が裏山に逃げる提案をしていましたが、地元の行政区長が山崩れの心配があると言うことで取りやめになったようだ。状況判断からして校舎が壊れるほどの大地震だったのだから、津波も今までに経験のない大津波が来ることが予想された。三陸地方は津波の被害が度々あって学校では避難訓練が行なわれていましたが、避難訓練が行なわれていた学校は全員助かっている。

適切な判断が下せる強力なリーダーがいれば助かったのでしょうが、大川小学校にはいなかった。これには小学校と言う特殊な環境が一つの原因となっており、校長や教頭などの管理職は権力がなく、やりたがる教師は少ない。学校運営は校長が決めるべきものですが、職員会議で挙手で決められるような仕組みになっていた。一般企業で言えば一般社員が多数決で企業経営をしているようなものですが、明らかにおかしい。これでは校長は何も決められなくなってしまう。

校長が不在の時は、意見はいろいろ聞くにしても最終決断は教頭が決めて行動すべきだった。そうしなければ今回のように逃げ遅れて大きな被害を出してしまう。戦後の特殊な環境が学校でも職員会議が民主的とされて校長や教頭の権威は地に落ちてしまった。そして日教組が組織率は僅かでも職員会議で主導権を取るようになってしまった。大学などでも教授会が大学の運営にまで主導権を持つのとよく似ている。

このような事は戦後だけのことではなく、日本型の組織はトップダウンよりもボトムアップ型の社会であり、戦国時代の一時期を除けば独裁者と呼ばれるような強力な権力者はいなかった。日本のような島国社会では外敵の脅威に晒されることが少なく、治安も安全だと強力な権力者が社会を治めるよりも合意形成による国家運営のほうが上手くいくからだろう。決断には時間がかかるが一旦決定されれば上手く行く。

21日のNHKスペシャルで「生み出せ!“危機の時代”のリーダー」をやっていましたが、「なぜ日本にはリーダーが育たないのか」「国際社会に通用するリーダーをどう育てるのか」「スティーブ・ジョブズのような傑出した起業家を生み出すには何が必要か」などをやっていましたが、「株式日記」でも「日本になぜスティーブ・ジョブスが現れないのか?」と書いてきましたが、日本の風土が独裁者を生まない風土なのだろう。

しかし20年間も経済が低迷して危機的な状況になると、カリスマ的な政治家や経営者の待望論が出てくる。しかし権力=悪という考え方は権力の暴走を恐れるからだろう。日本の政治風土では平和な時代では「バカ殿」でいてくれたほうが権力の暴走は防げるし、会社の経営も番頭任せでいたほうが上手く行く。

冒頭のグラフを見ていただければ分かるように、日本人の権威や権力に対する拒否反応は外国に比べると異常なほど高い。これでは強力な総理大臣や会社の社長が出てくるわけがありませんが、日本人はなぜこれほど反権力意識が強いのだろうか? 日本の歴史を見れば戦国時代は長い歴史を見れば僅かですが、大陸国家では年がら年中戦争をして平和な時代は少ない。平和に見えても勢力が均衡していただけであり強力なリーダーがいなければ国は滅びてしまう。

意思決定がトップダウンとボトムアップのどちらがいいかということになりますが、双方とも一長一短であり平時ではボトムアップのほうが行くのだろうし、非常時にはトップダウンで決めていかなければ間に合わない。野田総理は典型的な調整型の政治家であり官僚たちに使われながら政治をしている。現在の総理大臣は典型的な「バカ殿」政治であり、TPP加盟とか消費税増税と言っていますが、国民世論とはだいぶかけ離れている。

なぜ日本はアメリカと戦争をしたのだろうか? 誰がその決定を下したのか誰もわからない。東條英機は戦争をしない為に首相になったのに、いつの間にか戦争になってしまった。それに対してナチスドイツは明らかに独裁者のヒトラーが戦争を決めた。日本の場合はボトムアップで強硬な国民世論が戦争を決めたのであり、中国からの撤兵は国民世論が許さなかっただろう。それが結果的にアメリカとの戦争に繋がりましたが、トップダウンの国なら中国からの撤兵も簡単に出来ただろう。

NHKスペシャルの番組ではどうしたら強力なリーダーが出来るかについて話されていましたが、中高年サラリーマンこそ独立起業してリーダーとなるべきですが、一度失敗をすると二度と立ち上がれなくなる。年功序列社会ではボトムアップで物事あ決められていくから、スカウトなどの中途採用の優秀な幹部社員はよそ者として意思決定に加われない。これでは優秀なリーダーは出てこれないだろう。

具体に言えば、社会で実績を上げて国会議員になっても国会では一年生議員であり、当選回数がものを言う年功社会では新人議員は実力が発揮できないようになっている。これらの仕組みを変えなければ強力なリーダーを出すことは難しい。


 

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2012年1月23日 16:06:55 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
おおよそ1200年前、ヤマト政権の力が及ばない日本列島の北東、
日の本の国、別名日高見と呼ばれる国に、『アテルイ』『モレ』という
蝦夷(えみし)の『強いリーダー』が居た・・・

02. 2012年1月23日 16:21:25 : JjSQKQLkmo
 味合いも若干違うが、何故橋下徹が勝利した?強いリーダーだとマスコミも煽った。だがしかし、だんだん自分たちの既得権に暗雲のきざし・・とくれば、たたき始めるマスコミ。
 
 日本には、政治の甘いも酸いもわかっている世界的リーダーがいる。それは小沢一郎氏。20年叩きつ続けられてもつぶれない。何も悪いことをしていないが証拠、これこそ強いリーダー。私たちは小沢さんの登場をこころより望んでいる。

 邪魔をする愚民が多いのが日本。邪魔・・・言わずともわかるでしょう!!その中に一般市民もはいります。


03. 2012年1月23日 17:24:11 : mw9LgV554o
強いリーダ?例えば誰、政治の世界でどう云うことのできる人?全く訳の分からな
い言葉が多いなあ。

04. 2012年1月23日 17:33:57 : qjsnSTr04w
別に今も求めちゃいないよ、俺は

世間は小泉やら橋下に熱狂しているらしいが


05. 2012年1月23日 18:53:52 : nsLCE4PAek
>日本人は世界のなかでダントツに権威や権力が嫌いな国民だったのです。

なーーーにをすっとぼけたことを。w
じゃ、徳川幕府が何百年もつづいたのはなぜだ?
じゃ、天皇陛下のために自爆覚悟で特攻していったのはなぜだ?
権威や権力がだれよりも好きで、媚びて、卑屈にはいつくばってきたのが日本人なんだろ。
だから最後までこの国では最後まで民衆自身による政治改革は起こらなかった。
大政奉還、明治の到来も黒船という外圧のお陰。
民主主義も敗戦による米国のお陰。
しかも米国という権力に媚びて、いっさいの批判や抵抗もなし。
あほうなことをいうな。
事実を捻じ曲げて美化しているからいつまでたっても進歩がないんだよ、あほう。w


06. 2012年1月23日 19:39:24 : bptOPJc9dY
理念上の善悪と現実はまったく異なる。

日本人は権威や権力に弱い。
その自覚の裏返しだ。

ただ、日本人は、
権威や権力を行使するのは苦手だろう。


07. 2012年1月23日 19:53:53 : nSRpW6ZPqo
この番組はおめでたいとしか言いようがなかった。

だいたい「優れたリーダー」を前提とする、登場を待つなんて神頼みもいいところで、歴史上、そんな都合のいいリーダーなんて誰のこと?

今回引き合いに出しているアップル創業者なぞ、単なる電気屋の親父でしょ?
金の亡者を理想のリーダーなんて片腹痛い。
裏を返せば、世界を見渡してもリーダーたる政治家を挙げることができない証左でもある。


08. 2012年1月23日 20:06:58 : TcdkcrHGqY
07に同意

おれもアップル創業者スティーブ・ジョブズをもちあげるやつらの気が知れない。
金儲けがうまいやつらよりもさ、身を粉にして国民の命を守るために働いている人たちって一杯いるだろ。
たとえば原発処理にあたっている東電の下請け作業員たち。無名なだけだ。いや、ほんとうの偉人て無名なんじゃないのかな。


09. 2012年1月23日 20:56:26 : 0EZ4BnKpdE

権威や権力が嫌いというより、「規範」とか「善悪」という概念が最初から無い。
神社のご神体が仏像でも、全く何の違和感も感じない、そういう民族性。
だから究極の平和主義者でもいられるわけ。それでは争う理由すら見つけられない。

だが規範の無いところに論理など成り立たないわけだから、まともな話し相手にはなれない。
すべてが情緒にまみれた相対性の海と、談合の霧に飲み込まれて消失する。
そんな不毛な相手と真面目に議論するのは誰だって嫌がるだろう。

鎖国するならそれでも良いとおもうが、
グローバル社会ではカルト的な存在になりかねない。



10. 2012年1月23日 23:19:16 : IR6kpVlluk
>>01
単なる追い詰められた蛮族の酋長だろそれ。
シャクシャインとかと同類。

11. 2012年1月24日 08:10:08 : JfhIXDBAi6
一世紀以上の平和を持続できる国家は滅多に発生しない。
軍事に経済を依存させると戦争が必要になる。
アメリカではパートに出る感覚で主婦が砲弾を流れ作業で作っている。
これでは平和になることよりもケイザイガーと理由付けて戦争を選ぶ国になるわけだ。

平安時代と江戸時代、300年も戦争に依存しない社会を持続させた実績のある日本の歴史は世界的に稀だ。
多様な文化もそうだが、歴史もガラパゴス級の希少価値がある。
そこには神道混じり仏教や儒学混じりの武士道など、リーダーに頼らず己の内面を磨くことを美とする価値観があったからだ。

第二次世界大戦後の日本もその戦争な時代の最長記録更新を、刺激的なカリスマなどに惑わされずに、平和ボケと呼ばれながらでも目指して欲しい。

個々の人格の完成度が高ければリーダーに依存せずとも生きられる。
己を「良い人」にする努力を個々人が行えば、世の中「良い人」だらけになって生きやすくなるということ。
平和とはこの楽観を国家単位の人数が信じ続けることによって実践できるというバーチャル的なものである。

日常生活を支える公共サービスを統括する秩序なら、国家の必須機能として必要とするが、個人的な人生ならリーダーに丸投げせずに自分で考えて生き方を選ぶ。
ゆえに治世者はカリスマ型よりも調整型の人格が望ましい。

優れたリーダーがいたとしても思考放棄はダメだろう。
上からの命令が正しい場合もあるから全てに反抗しろとは言わないが、せめて与えられた役割に納得してから従うという段階的思考の後に選択するべき。
最終決定権を己にしておけば、命令されたとしても戦闘機パイロットは人間めがけて爆弾を落としたりできない。命令だから・国家のため・神のためと転嫁できるから自分のやっていることに鈍感になれるのだ。

民主主義では、自分の求めることを代わりにやってくれる「代弁者」を選挙で決めることになっているが、実際には小泉元総理だの橋下市長だの自己PRの上手な人間が、他者を踏みにじりながら脚光を浴びる立ち位置をブン取っている。

「ジブンガージブンガー」と偉さを誇張するタイプはウザい。
これでは地道に堅実に生きている人間が正しく報われなくなってしまう。


12. 2012年1月24日 22:01:48 : swsf4Tw1P2
このNHKの番組、1分ほど聞いてアホらしくなって電源を切った。

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