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やっぱり“ド素人”田中防衛相、早くも“進退”危機
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120201/plt1202011122004-n1.htm
2012.02.01 夕刊フジ
田中直紀防衛相が窮地に立たされている。「防衛素人」という自身の資質問題に加え、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市長選に絡み、職員親族の調査をメールで指示した問題が直撃必至なのだ。野党各党は１日の衆院予算委員会で、真部朗沖縄防衛局長だけでなく、田中氏の責任問題も追及。同局長の進退問題も浮上しており、田中氏はとても“雲隠れ”できない状況だ。
「日本の安全保障はどうなっているのか、多くの国民は不安を感じた」
自民党の岸田文雄国対委員長は１月３１日の記者会見で、田中氏の国会答弁についてこう語った。だが、今度は防衛官僚の進退問題について、所管大臣としての判断が問われることになる。
３１日の衆院予算委員会で、共産党の赤嶺政賢氏が指摘した、調査メール問題。赤嶺氏によると、沖縄防衛局は１月４日、宜野湾市に住む職員や親族のリストを提出するようメールで要請。同１８日のメールでは、真部氏による同２３、２４両日の「講話」を「必ず聴講するよう」と要請していた。
防衛省関係者によると、真部氏は講話で「選挙参加は呼びかけたが、特定候補の支援要請はしていない」というが、公職選挙法（公務員の地位利用）や自衛隊法（政治的行為の制限）に抵触する恐れもある。
防衛省は、１日午前の衆院予算委員会理事会で調査結果を説明。展開次第で、田中氏が真部氏の進退を判断することになる。ただ、その田中氏自身が大臣としての資質を問われている。
田中氏は３１日の衆参予算委員会で、南スーダンの国連ＰＫＯや米軍普天間飛行場の移設問題などで、トンチンカンな発言を連発した。マスク姿の秘書官が背後に控えて模範解答を耳打ちする「二人羽織」のような姿に「腹話術をやめろ！」とヤジが飛んだ。
さらに、同日午後の参院予算委員会中、２０分にわたって委員会室から「行方不明」になり、委員会室は「大臣がいないぞ」「どうなってんだ！」と怒鳴り声まであがる事態に。国会議事堂内のあちらこちらで「田中さーん」「ダイジーン」の呼びかけが響いた。
前代未聞の騒動を受け、自民党の岸田国対委員長は「今後の状況次第ではさらなる対応を考えなければいけない場面も出てくるだろう」と語り、田中氏に対する参院での問責決議案の提出などに含みを持たせた。
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