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民主党は、一時、国会議員を引退すると云った鳩山元首相が最高顧問として外交を助言し、原発事故を引き起こした政権の首相職にあった菅前首相が新エネルギー政策を助言すると云う。しかしこれは、冗談としか思えない。何が問題かと云うと、この人たちの言葉は全く信頼できない嘘塗れという点である。今や民主党が2年前に喧伝したマニフェストは完全に失われている。党側の結束維持というが、既に国民の支持は全く失われている。
国民は、解散総選挙での審判を望んでいるが、この職業議員集団が消費税増税を争点に解散することなど有り得ない。今後も益々政権は、羊頭狗肉化し、いずれにせよ惨めな最期をとげるだろう。彼らの脳裏にあるのは、なんとかあと2年間政権を維持したいとの目論見だけだ。だが参議院は既に過半数が無く、民主党は失政だらけで野党側は攻め手に事欠かないし、今後も国政の混乱が続くことだけは確実である。ここにきて31年ぶりに貿易収支が赤字になった。
国際社会は、日本政府の原発事故対応に対する隠蔽体質を厳しく批判している。このことは今後の輸出、とりわけ農産品に対し長期的影響があることを示唆する。既に福島県住民に対する政策は、ジェノサイドだとまで云われている。日本に来たベラルーシの医師は「ベラルーシも酷かったが日本はベラルーシより酷い」との言葉を残して帰国した。そもそも世界中が、日本政府の20ミリシーベルトに驚いているのである。
そりゃそうだろう。昨日まで1ミリだったのが唐突に20ミリになり、安全だ、安全だの合唱なのだから普通の人なら誰でもおかしいと思う。以前は、テレビに原子炉の専門家が出て、「格納容器は壊れていない」「核燃料は出にくい構造になっている」と散々云っていた。
最近は、放射線生物学の専門家が出てきて、「20ミリは問題なし」「甲状腺も問題なし」と云っているが、1000人を超えて福島県に立ち寄っただけで10000CPMの内部被爆をした原発作業員のことはさっぱり追跡調査されていない。
もっとも放射能はウソをつかないので、今後内外の検証機関で調査が追いついて行くだろう。また、現在の民主党政府の原発対策は、戦後最悪のものとして歴史に残るだろう。このまとまりがないバラバラの寄り合い所帯政党には、政権担当能力が全く無かった。次期総選挙で民主党が消滅するのは確実だが、おそらく日本国の混乱の始まりとなろう。特に永田町＋霞ヶ関と国民の利益相反は、はなはだしいものがあり、どこかで大きな変革があるものと予測している。とにかく云ったことを全くしないのだから、もう何を云っても国民は聞いてくれない。
一方、今回の原発事故は日本人の人生観にも大きな影響を与えた。それは、日本政府が国民の生命と安全を守らない存在だと覚醒したことであった。全ての国民とは云えないものの、その強固な種が出来たことだけは確実である。とりわけ若者が、自主的に原発を通じ将来不安を語るようになった。そして原発問題は、全ての核心的政治課題をわれわれ国民に提起する。皆さんはこの政府の原発事故対処についてどう思われるか。とりわけ福島県住民に対する視点で考えてもらいたい。ご意見もお待ちする。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=123672
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