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「話し合い解散」を封じられて、不退転の増税なしで解散か総辞職に追い込まれた野田政権
http://31634308.at.webry.info/201203/article_7.html
2012/03/07 23:02 かっちの言い分
鳩山元首相がまた余計なお節介に動き出した。鳩山氏が動き出すと碌なことはない。以下の報道のように野田首相と小沢氏との会談を仲介してやれと、よりによって岡田氏に打診したという。もう、余計な事をするなと言いたい。
野田首相と小沢氏の会談仲介を＝鳩山氏が岡田副総理に打診
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012030701010
岡田克也副総理は７日、衆院議員会館で民主党の鳩山由紀夫元首相と会談した。鳩山氏は消費増税をめぐる党分裂を回避するため、「小沢一郎元代表と野田佳彦首相が話し合う場を取り持ったらどうか」と打診。しかし、岡田氏は会談の仲介に消極姿勢を示した。
一方、岡田氏は消費増税の必要性を改めて強調、３月中に提出する関連法案成立に協力を求めた。これに対し、鳩山氏は「今の経済状況で税率を上げるのは良くない」と慎重な対応を求めた。 （2012/03/07-20:10）
上記のように、岡田氏は会談の仲介に消極的と書かれている。そもそも野田首相が単に「小沢さん、ここは目をつぶって、消費税増税法案に賛成してほしい」と言って、小沢氏が「おう、わかった」などというはずがない。小沢氏は、３つほど反対理由を述べているが、そのもっとも動かせない原則が、増税する前に、シロアリであり寄生虫である官僚政治からの脱却、霞が関から地方分権をやることだ。この大原則にもう一度チャレンジする覚悟を示さない限り、小沢氏は決して妥協はしない。もし、ここまで言っておいて、それを翻したなら小沢氏の政治生命は無くなるだろう。
岡田氏もバカではない。今の野田執行部には、今更官僚政治打破などとても出来ないことはわかっているから、小沢氏に会うことも出来ないだろう。小沢氏を論破することは出来ないことは、わかりきっている。正直言って、どうしたらいいかわからない状態と思われる。
この消費税増税をしないとギリシャのようになってしまうと、安住のチビッ子ギャングが財務省の腹話術に乗って危機感を煽っている。このロジックを見事に論破したのは、６日の予算委員会で質問したみんなの党の江田けんじ幹事長であった。江田氏は一目置いている人物である。通産官僚で、橋本内閣では橋本首相の政務担当内閣総理大臣秘書官（首席秘書官）を歴任し、消費税３％から５％への増税政策に関与しているので、財政経済に明るい。
財務省、政府が財政危機を、『赤ん坊が７５０万の借金を背負わされて生まれてくる。』と言い、終いにはギリシャのようになると脅すが、江田氏は政府がこの数字を出して言うなら、貸借対照表で言わないといけないと述べた。江田氏は、『同時に日本では６００万円握って生まれてくる。この事をしっかり説明せずに、財政の危機感だけを煽って増税を言うのは卑怯だ』と述べた。この理由は、日本人の預貯金の総額は、現在７５０兆円。それを１．２億人で割ると６００万円/人となる。ギリシャは、自国でお金を刷れないし、国債のほとんどは外国が持っていて、いつ売られてしまうかわからない。本質的に日本とは違う。これを言われた安住大臣は反論出来なかった。
野田首相もバカではない。上記の正論を言われると理解してしまう。これがわからなければ本当にバカで、政治なんかやる資格はない。小沢氏も国民も、増税そのものをダメとは言っていない。シロアリ、寄生虫を飼ったままにして増税しても、意味がないと考えているのだ。
野田首相は、「話し合い解散」とバーターまでして法案を通すようなことはしないと述べた。そうすると、小沢氏が日和らない限り、増税法案は通らないことになる。不退転の覚悟が挫折する。総辞職するか、解散しかない。
解散の場合は、政界再編へと進む。もっとも、根本の理念が違うグループが混在する政党は何も決まらない政党で、国民にとっても最大不幸である。
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