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河村市長の南京大虐殺発言(1)(時局心話會 山本善心の週刊「木曜コラム」)
http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/430.html
投稿者 歳寒の松柏 日時 2012 年 3 月 09 日 21:17:36: /qLvogBEV2eew
 

http://www.jikyokushinwakai.jp/mokuyou_colum/mokuyou_colum.html

 2月20日、名古屋市長の河村たかし氏が旧日本軍による「南京大虐殺事件」が事実上なかったとする発言を行った。これは、名古屋市と姉妹友好都市である南京市委員会のメンバーらが表敬訪問された際、河村氏が会談の席上で発言したものである。河村氏は南京で「一般的な戦闘行為はあった」としたが、「一般市民を虐殺した事実はない」と明言した。さらに南京事件に関しては、「いろいろな意見があり、のどの奥に刺さった棘のようなもの。私も南京に赴き、皆様と討論会をしたい。新たな研究成果も出ている」と持論を述べ、本発言は撤回しない考えを示した。しかし、日中間では公人が歴史発言を行えば日中両政府の執拗な圧力に屈し謝罪と謝罪文を書き、さらに賠償金を払って一件落着となるのが通例だ。

 中国のマス・メディアは河村発言を激しく非難した。たとえば人民日報系の環球時報は、@河村氏の中国入国を禁止する A名古屋市の観光旅行は取りやめる、との声明を発表。さらに南京市は行政当局の交流は当面中止すべきだと表明した。

 一方、日本政府は、外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長がコメントを発表し、河村発言は「日本政府の立場を代表したものではなく、日本政府の歴史認識が変わったわけでもない」と中国側に釈明。さらに藤村修官房長官は22日の記者会見で、「非戦闘員(一般市民)の殺害、略奪行為は否定できない。村山談話以来、政府の姿勢は変わっていない」と中国側の主張に同調した。

中韓の歴史観を鵜呑みにする日本国民の愚

 河村発言に対する政府・外務省の答弁は、わが国が中国に忠誠を誓う従属国家であることを明白にしたものだ。わが国外務省は大勢が親中派であり、事を荒立てず「先送り」「事なかれ主義」が外交姿勢の基本である。中国の反日的歴史観を忠実に同調することで戦争を回避し、民主化を促すとの認識だ。

 中国政府筋は河村氏に「侵略戦争の歴史の真相を否定し、中国の国民感情を傷つけたからには、必ず代償が伴う」と警告した。このような事態を招いたのは、中国の意に沿わない発言者に日中政府の連合体が圧力をかけ、発言者は潰されてきた。つまり、彼らは日本人は歴史は語るな、蓋をしろというわけだ。

 産経ニュースによると「歴史問題をめぐる中国の理不尽な対応は今に始まったことではないが、日本の政府やメディアまでが中国側に立って河村氏を批判しているのは理解に苦しむ」との意見は今わが国民の率直な気持ちである。

捏造された南京事件

 改めて南京事件がどうして起こったのか、振り返っておく必要がある。南京大虐殺問題は東京裁判の法廷で初めて取り上げられ、中国人が公式犠牲者数を30万人と証言したので世界中に大きな波紋を広げた。

 法廷に証人として出廷した中国人は、日本軍が以下の通りの蛮行をしたと証言。@日本軍は南京落城直後に一般市民である1万2000人の中国人を殺害した。 A占領後、南京市内で一カ月約2万人の婦女子に対する強姦事件が起きた。B約6週間南京市内で略奪、放火が続けられ、市内の三分の一が破壊された。C降伏した中国兵捕虜3万人を殺害。D占領後、6週間で30万人の市民、捕虜が殺害されたと証言した。

 東京裁判ではその証言をそのまま事実と認定した。しかも、虐殺に関わった責任者として、南京市の日本軍総責任者、松井将軍が反論の余地もなく戦犯として処刑された。しかしこの裁判判決が、戦勝国を正義とするための作られた裁判結果なのは言うまでもない。それ以降、わが国民が捏造された歴史観を、あたかも事実かのように洗脳されてきたのは周知のとおりである。
 
東京裁判での中国人証言が独り歩き

 これら中国人証言を調査確認もせず、事実と断定したのは日本の戦争を悪と断罪し、米国連合軍を正義の戦争とするためであった。南京30万人虐殺の虚像は、南京を陥落させた日本軍の兵士たちにとってびっくり仰天の知らせであろう。つまり、調査もせず根拠もない裁判結果であるが、世界と日本国民の大勢はこの裁判で「南京大虐殺」を初めて知り驚いたものである。これらは米中が仕組んで作られた「南京劇場」であった。

 しかし、仮にこれが真実であるとしたら、日本軍兵士らが知らないと言う30万人殺害の真犯人は誰なのか。そして殺されたという中国人民はどこに埋葬されたのか。しかも当時日本軍の南京陥落後、100人以上駐留していた外国人ジャーナリストたちが、この“大虐殺”事件を一度たりとも報道しなかったのはなぜか。南京大虐殺事件は、この「なぜか」に答えていない。

 戦後、中国側が発表した唯一の証拠品は日本軍の虐殺現場写真を大量に発表・掲載したのである。東中野修道・亜細亜大学教授が、弊会東京例会で写真を詳細にチェックしたが、すべて合成写真であり、インチキであることを指摘。これらはトリック写真や、中国人が馬賊を殺したもので、写真の出所不明、修整やトリミングが多く、明らかなニセ写真と断定された。それ以後、わが国では使用されていない。にも拘わらず、「南京大虐殺記念館」を始め、中国の到る所でこのニセモノ写真が出回っている。中国にとってニセモノであろうとなかろうと、南京事件を正当化する必要がない。すでに日中間政府で合意した30万人大虐殺事件であり、政治的意図で作られた歴史観に他ならない。

南京大虐殺は存在しなかった

 当時南京には多くの外国人居留民がいて、ロイター、AP、UPなど大通信社や新聞社の特派員も駐在していた。30万人という規模の大虐殺があったというなら、「死体は累々と積み上げられていた」「異臭に耐えられず」といった世界的ニュースとして取り上げられていたはずだ。しかし、当時の埋葬数は1800名と公表されているが、これは陥落前の兵士の死体とされてきた。

 さらに、奇妙なことには、これだけの大事件であるのに毛沢東元主席が南京虐殺を一言も語ることはなかった。中共軍が南京政府の蒋介石を批判しても、日本軍への非難はなかった。それどころか、毛沢東は「日本軍のおかげで中共政府が誕生することができた」と日本の社会党議員らに謝辞を述べている。

忠誠より利己心の強い中国兵

 1937(昭和12)年12月10日、国民党政府の首都である南京市を日本軍が攻略し、その翌日に南京は陥落する。これが俗にいう南京陥落だ。そして17日には日本軍は南京市への入城式を行った。では、なぜ日本軍は簡単に南京に入城することができたのか。

 中国軍の最高司令官である唐生智将軍が南京陥落直前に部下を置き去りにして逃げたことも一因である。さらに、指揮官のいない中国人兵士は戦闘状況が不利になるとみるや、戦場から敵前逃亡する事態が続出した。

 これは最近衝突事件を起こしたイタリア観光船の船長が沈没寸前に逃げ出した事件とはわけが違う。唐将軍は蒋介石に最も忠誠を誓ったはずの護衛官であった。日本の軍則第一条は、「軍人は忠節を誓うを本分とすべし」が徹底されているので、日本兵には考えられない事態である。昔から中国兵は戦況が不利と見れば逃げ出すと言われているが、軍に対する忠誠心がないからであろう。

 中国による万里の長城を見るまでもなく、南京市内は堅固な城壁で囲まれており、南京市の城門に入城すると袋のネズミとなる。南京城内にいた中国兵は日本軍が周囲を塞いだので、城外に逃げられず、一般市民の中に潜り込んだ。彼らは「平服を着た兵士」(便衣兵)といわれ、見つけ次第日本軍によって処刑された。

陥落後に人口が増加した南京

 南京陥落に際して日本軍が徹底したことが二つある。一つは「便衣兵」の処刑である。彼らは銃器を隠し持ち、在留日本人婦女子に危害を加えるからであった。兵士が平服を着て一般市民になるのは「戦時国際法」で禁じられている。当時の軍の記録によると、南京で起きた市民の殺害は49件、傷害は44名で、これが南京で起こった事件の統計であった。

 なぜ南京は陥落後も治安が安定していたのか。日本軍の松井石根総司令官は、南京陥落後、兵士に対して、「日本軍は外国の首都に入城するのは初めてであるから、諸君は後生の模範となるよう秩序を重んじ、行動すべし」と厳命。松井司令官が南京市内の治安を徹底して統治したおかげで南京市内にいた外国人居留民やジャーナリストの安全が守られたとする感謝の記事が多く残されている。

 南京市内の人口については諸説ある。しかし、南京に赴き、当時の人口調査を行った故村松剛氏(筑波大学名誉教授)は、もともと南京市の人口は20万人程度であったが、日本軍の南京攻撃前は15万人近くが城壁外に逃げたので実際は5万人足らずと述べている。陥落後、8週間くらいで人口は25万人以上に増加した事実を突き止めた。1988年、日中友好協会のパーティの席上で、会長の孫平化氏が30万人虐殺を公表したが、村松氏らは“そんな事実はない、すぐ訂正せよ”と詰め寄った。孫会長は「その必要はない。30万人という数字は(日中間で)既に決まっている」と答えた。(続く)
 

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コメント
 
01. 2012年3月09日 22:05:53 : qs3T0aKhag
こんなアホな文章投稿するなよ。

何が 中国に忠誠を誓う従属国家 だよ。

もうアメリカに忠誠を誓ってます。あほすぎて鼻で笑うわ。



02. 2012年3月09日 22:31:41 : IYyRSPdFJA
>01 何を言っているんだ。実に素晴らしい記事じゃないか? まったくその通りである。南京大虐殺など最初からねつ造である。虐殺は中国人が同胞を殺したのと、日本婦女子の一般人を凌辱虐殺したという事実だけが残る。通州虐殺事件である。中国人に南京大虐殺など語る資格はない。

03. 2012年3月09日 22:43:38 : tfr4xa1ypE
松井大将の口述書:
http://ww1.m78.com/topix-2/matsuiiwane.html

04. 2012年3月09日 23:36:04 : X3KuYBbemw

1. 虚偽であろうと、あやしい点を針小棒大に宣伝して、事実化する。
2. 公平、公正とは言えないような裁判で、なんとか犯罪化をする。
3. 一度犯罪と認められると、それが正義の如くに主張し、反論を許さない。

上記が南京事件のやり方だが、米国を後ろ盾にして中国が自国の権益を守った。

同じ事を日本の司法もしている。

小沢氏に対するメデアテロを起こし、検察審査会で裁判に引きずり出し、
わずかな日にちの違いを大犯罪として政治生命を奪おうとしている。

官僚の既得権益を守るため、合法的に罪人にするだろう。

どこの国も同じような事をやるものだ。


05. 2012年3月09日 23:52:38 : swsf4Tw1P2
河村市長もこんなことを話題にするとは、政治的センスがない。

毎月毎月こんな南京大虐殺はなかったといった記事ばかり書いているウヨ雑誌の記事をまともに受け止めたのか。それの同調する発言がどんな影響を及ぼすかもわからなかったらしい。

名古屋市は南京市と姉妹都市だという。

いくら中国の発表する数字が過大であろうと日本のウヨ雑誌の主張など国際的には全く相手にされない。


06. 2012年3月10日 00:32:56 : g9jLm1zljE
>02 A級戦犯の崇拝者ですか!?南方の島々で餓死・病死した兵士が、国のために玉砕して下さった。
東京大空襲で一日10万人が焼け死んだ事も、長崎・広島の原爆被害者も国のために忠誠を果たしました。
他国に行って戦闘を行った事も侵略戦争とは言わない。国を取るために戦いましょう!
赤紙1枚で人命一つ、300万名の命は鴻毛より軽いね。名誉な戦死を遂げたら、靖国で逢いましょう!

<素晴らしい>国粋主義者の皆さん、、、今度は国民に何を要求したいのかな?
中国人に対する敵対心を煽る前に、中国に進出した日本企業を撤退させることが先でしょうか。


07. 森羅万象 2012年3月10日 00:55:09 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>05
>いくら中国の発表する数字が過大であろうと日本のウヨ雑誌の主張など国際的には全く相手にされない。

中国の捏造と日本の捏造だと、国際的に前者の方が圧倒的に信用されているとの意味でしょうか?
菅以降の行政・司法の捏造ぶりで、私も日本政府に対する信頼感は皆無ですが、国民を含めた国全体の良心は微かにまだ残っていると信じたいです。
一方、周辺国が持つ中国への不信感を思うと、国際的には日本の方がまだマシかと。

↓西村眞吾氏、反小沢なので好ましくありませんが、当時のGHQの検閲指針で【中国・韓国に対する批判】が対象に含まれて居ますので紹介します。竹島もswsf4Tw1P2さんの感じる空気も根本はここかもしれません。

http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=711


08. 森羅万象 2012年3月10日 01:06:36 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>06
侵略戦争が無かったとは、投稿にも、02さんのコメントにもありません。
飛躍し過ぎではないですか。
元は、河村市長は、
(1)30万人もの非武装の市民を旧日本軍が大虐殺したことはないと思っている
(2)その事について討論をしたい
と客観的に評価しましょうと話しているのです。

これは熱くなる話しでしょうか?


09. 2012年3月10日 01:07:05 : esmsVHFkrM

南京虐殺はもちろんあった。これをなかったと主張する日本人がいると言うことは信じがたい。

「南京大虐殺問題は東京裁判の法廷で初めて取り上げられ」とあるが、ここからして嘘だ。南京虐殺は、東京裁判よりはるかに前その発生時点から当時の日本政府、陸軍中央の知るところとなり陸軍中央はこれを巡って大騒ぎをしている。

事実について話そう。

南京虐殺については、発生と同時に南京の日本領事館から外務省に報告が送られ、それら報告は陸軍省、海軍省へ送付されている。

当時外務省東亜局長であった石射猪太郎は、戦後1947年東京裁判において、弁護側証人(弁護側である)として以下の証言をしている。

「(1937年)12月13日頃、わが軍が南京に入場する、そのあとをおってわが南京総領事代理(福井敦氏)も上海から南京に復帰した。同総領事代理から本省への最初の現地報告はわが軍のアトロシテーズ(残虐行為)に関するものであった。この電信報告は遅滞なく東亜局から陸軍省軍務局長宛に送付された。当時、外務大臣はこの報告に驚きかつ心配して、私に対し早く何とかせねばならぬとお話があったので、私は電信写はすでに陸軍省に送付されていること、陸海外三省事務当局連絡会議の席上、私から軍当局に警告すべきことを大臣にお答えした。
その直後、連絡会議が私の事務室で行われ(中略)、その席上、私は陸軍軍務局第一課長にたいし右アトロシテーズ問題を提起し、いやしくも聖戦と称し皇軍と称する戦争においてこれは余りにもヒドイ、早速厳重処置することを切実に申し入れた。同課長もまったく同感で、右申し入れを受け入れた。
その後いくばくもなくして在南京総領事代理から書面報告が本省へ到着した。それは南京在住の第三国人で組織された国際安全委員会が作成した我軍アトロシテーズの詳報であって、英文でタイプされてあり、それをわが南京総領事館で受付け、本省に輸送してきたものである。私は逐一これに目を通し、その概要を直ちに大臣に報告した。そして大臣の意を受けて、私は次の連絡会議の席上、陸軍軍務局第一課長にその報告を提示し、重ねて厳重措置方要望したが、軍はもはやすでに現地軍に云ってやったとの話であった」。(桐富雄『日中戦争 南京大虐殺事件資料集 第1巻』青木書店 1985年)

このうち、「軍はもはやすでに現地軍に云ってやった」とは、参謀総長閑院宮載仁親王から中支那方面軍に1938年1月4日付けで下達された訓示を、中支那方面軍参謀長塚田攻少将から各部隊に向けて下達した「軍紀風紀に関する通牒」があり、それは以下の通りである。

「軍紀風紀において忌まわしき事態の発生近時ようやく繁を見、これを信ぜざらんと欲するもなお疑わざるべからざるものあり、惟うに一人の失態は全隊の真価を左右し一隊の過誤もついに全軍の聖業を傷つくるに至らん。(中略)軍紀を厳正にし戦友相戒めてよく越軌粗暴を防ぎ、各人みずから矯めて全軍放縦を戒むべし」。(『続・現代史資料(6)軍事警察』)

さらに、当時陸軍軍事課長であった田中新一大佐は、詳細な『支那事変記録』を記していて、その中で、1938年1月12日の陸軍省局長会報において、中国戦線から帰国した陸軍省人事局長阿南惟幾少将(鈴木終戦内閣の陸相、敗戦時自決)が中支那方面軍の軍紀について次のように報告したと述べている。

「軍紀風紀の現状は皇軍の一大汚点なり。強姦、略奪たえず、現に厳重に取り締まりに努力しあるも部下の掌握不十分、未教育補充兵等に問題なお絶えず」。(『支那事変記録 其の四』防衛研究所図書館蔵)

また、当時陸軍省兵務局防諜班長であった宇都宮直賢少佐はその回想録において、陸軍中央の南京虐殺対応について以下の通り記している。

「南京の暴行残虐事件についても私は帰京後に聞いた。(中略)私は参謀本部の本間(雅晴)第二部長、渡(左近)支那課長、米(アメリカ)班の西(義章)班長以下に会ってこれらの事件の対策について諮問におよばずながら応えいろいろ進言した。
米班長で大本営参謀の西中佐(31期陸大同期)が実地調査のため直ちに南京へ急行することとなり、広田大佐と協同して事件の究明と解決に努力した。次いで杉山陸相の要請で、本間第二部長も急遽南京に向かい事情調査を実施することとなった。
南京の暴行虐殺事件のニュースについては、日本側はこれを発表することを禁止したが、全世界に知れわたって轟々たる非難の的となったことはまことに遺憾千万だった」。(『黄河・揚子江・珠江 − 中国勤務の思い出』 非売品 1980年)

ここにある本間雅晴参謀本部第二部長の現地調査結果を受けて、陸軍中央は松井石根中支那方面軍司令官の不作為による南京虐殺発生を確認、松井を処分する方針となったが、それはあくまでも内部処分の形(直接その責任を問わない)をとり、1938年2月14日松井を中支那方面軍司令官から解任して日本に召還した。

このようなことなかれ主義的処分には陸軍中央内部にも不満が残り、田中隆吉は1939年に1月に兵務局兵務課長となって以後、南京虐殺に関する憲兵隊の調査報告書の提供も受けて、松井石根ら中支那方面軍幹部を軍法会議にかけて裁くように提案したが、参謀総長らに拒否されたという。(『東京裁判資料 田中隆吉尋問調書』大月書店 1994年)

一方松井も、南京虐殺が国際的な非難をあびて自分の更迭につながるであろうことは認識していたと見えて、1938年2月7日に行われた慰霊祭(1973年12月18日の第一回とは別の2回目)で全部隊長を集めて行った訓示においてみずからの悲憤の心中を吐露している。それを目撃した上海派遣軍参謀課長飯沼守少将はその日記に以下の通り松井の言葉を記している。

「南京入場の時は誇らしき気持ちにて、その翌日の慰霊祭(1973年12月18日の第一回)またその気分なりしも、本日は悲しみの気持ちのみなり。それはこの50日間に幾多の忌まわしき事件を起こし、戦没将士の樹てたる功を半減するにいたりたればなり、何をもってこの英霊に見えんや」。(「飯沼守日記」『南京戦史資料集』偕行社 1989年)

さらに、この南京虐殺は南京に総司令部を置いた中支那派遣軍歴代幹部の間では一大不祥事として語り伝えられていたようで、昭和天皇の末弟である三笠宮崇仁親王はその自伝において次のように述べている。

「1943年1月、私は支那派遣軍参謀に補せられ、南京の総司令部に赴任しました。そして1年間在勤しました。その間に私は日本軍の残虐行為を知らされました」。(『古代オリエント史と私』学生社 1984年)

以上、南京虐殺発生直後から政府、陸軍中央には報告が行われ、その存在は認識され、将官を派遣した現地調査が行われ、それに基づいて軍紀粛清の訓示が発出され、責任者である松井石根中支那方面軍司令官の更迭が行われ、松井自身はそれを悔い、南京虐殺自体はその後の陸軍幹部の間で語り継がれたことが事実として確認される。

当時の日本政府および陸軍中央が「ある」ものとして調査、認識、対処、処分を行っていたものを、今になって「なかった」と強弁するのは、いったいいかなる精神によるものであろうか。歴史的事実を正しく客観的に認識できない知的障害があるのか。自己の主張に都合の悪い事実は知らない、無視する、という道義的退廃があるのか。

右翼保守のデマ本を読んで南京虐殺はなかったと信じ込まされてきたネトウヨは今からでも遅くはない。右翼保守のデマゴークが都合が悪くてその本に決して書かない事実を知ってほしい。世界はそれを知っているから、一部日本人の「南京虐殺はなかった」との主張に対して冷笑と軽蔑を返しているのだ。

ここまで書いて、どうせ「そのような不祥事が一部にあったとしても、その犠牲者数はわずかで虐殺と呼ぶには値しない」との右翼保守デマゴークの受け売りが出てくるだろうから、犠牲者数についても検討したい。

そもそも犠牲者数の算出は非常に困難だ。すでに発生から70年以上経過していること、日中戦争と国共内戦その後の毛沢東政権下の混乱により中国側の調査と記録が十分でないこと、日本政府および軍が卑怯にも戦争終結時に組織的かつ徹底的に公文書を焼却して証拠隠滅を行ったこと等によりすべては残された一次資料、証言等から推測を行うほかなくなっている。

しかし、証拠隠滅を免れた日本側の資料は存在する。階行社(旧大日本帝国陸軍将校・陸軍将校生徒・陸軍高等文官および陸上自衛隊・航空自衛隊幹部自衛官の親睦組織)の南京戦史編集委員会は、『南京戦史』(階行社1989年)、『南京戦史資料集』(階行社1989年)、『南京戦史資料集II』を出していて、そのうち『南京戦史資料集』と『南京戦史資料集II』には、松井石根中支方面軍司令官以下、参謀、師団長さらに下士官、兵にいたるまでの陣中日誌や、軍中央、中支方面軍、上海派遣軍、第10軍の作戦命令や、軍、師団、各部隊の通牒、訓示、作戦経過概要、戦時旬報、戦闘詳報、陣中日記など、戦争終結直後の焼却を免れ戦後発見された多くの記録文書が収録されている。

これによって日本の歴史学者は、南京事件を上海から南京への進撃と攻略そして占領といった具体的な歴史展開に即して分析することが可能となった。各部隊の戦闘詳報、陣中日誌、指揮官の陣中日記には、各部隊が処断・処分(即ち殺害)した捕虜や投降兵、敗残兵の数が記録されていて殺害者数を推定する基本資料となっている。ただし、これらは南京戦参加全部隊の約三分の一の分に過ぎず、残りの三分の二は戦争終結時に焼却隠滅されたらしく依然行方不明だ。

これを踏まえ日本の歴史学者の推定を見ていく。

南京虐殺はなかったとの主張を行うものの内唯一歴史学者と呼べる秦郁彦でさえ、その主著『南京事件 − 虐殺の構造』(中公新書 1986年)において、南京虐殺の犠牲者数を3万8千から4万2千人と推計している。

秦の計算は、戦意を完全に失って逃げ回っている「敗残兵」や「投降兵」の殺害を「戦闘の延長として見られる要素もある」として虐殺とみなさないこと、また生存と逃走のため軍服を脱ぎ捨てて民間人の服装をした「敗残兵」がいるはずで、これらは「便衣兵」とみなせるとして、そのような「敗残兵」およびそのような「便衣兵」の容疑をかけられて殺された民間人をすべて虐殺から除いていることなどの操作を行って算出した数字で、当時の日本政府が署名批准していた戦時国際法に則っておらず、とても正確な計算であるとは言えない。

しかし、その秦をしても3万8千から4万2千人という不法殺害の犠牲者数を認めている。これだけでも立派な「大虐殺」だ。

これに対し、日本の歴史学者の多数は犠牲者数をもっと多いものと推定している。

笠原十九司は、当時日本政府が署名批准していた戦時国際法の規定に正しく従い、公刊されている日本軍側の資料から、南京攻略戦に参加した各師団がどのくらい中国兵および中国兵とみなされた民間人を、捕虜・投降兵・敗残兵・「便衣兵」として殺戮・処刑したかの累計し、さらに算定が困難な民間人については、「ラーベの『ヒトラーへの上申書』」、「埋葬諸団体の埋葬記録」(『中国関係資料編』の第V編「遺体埋葬記録」に収録)、「スマイスの『南京地区における戦争被害 ― 一九三七年十二月〜一九三八年三月 ―都市および農村調査』」等の資料により推定を行い、犠牲者総数を十数万以上、それも20万人近いかあるいはそれ以上としている。

と言うわけで、犠牲者数は、南京虐殺否定論者に何かと引用される秦の研究においてすら3万8千から4万2千人、日本の歴史学者の多数派に従えば、十数万以上、それも20万人に近いかあるいはそれ以上という数字になる。どうひっくり返しても「虐殺」だ。

中国政府の主張する数字は30万人だが、ここで注意を喚起しておけば、あらかじめ「南京虐殺は30万人だ」としたうえで犠牲者数30万人が証明できなければ「南京虐殺」そのものがなかったとする主張は無意味だ。これは右翼保守デマゴークの南京虐殺否定論でよく使われるトリックだが、これがナンセンスなことは普通の大人なら自明のことだ。犠牲者数30万人が証明できなければ、犠牲者数が30万人でないということだけで、そもそも「南京虐殺はなかった」ことにはまったくならない。実際上に見るように犠牲者数が30万人出なかったとしても、どう転んでも「大虐殺」だ。

さらに、中国政府の30万人という数字は、心無い日本人の一部の「南京虐殺はなかった」との主張に対して対抗上出てきたものであることについては特に留意しておきたい。即ち、ほとぼりが冷めてからの「犯人側」の「やってない」との主張に対して「被害者側」が当然怒って被害程度について防御的に多めに主張するようになっているということで、そうであるからこそ、中国を相手にしてもまた国際世論を前にしても、すでに「犯人側」から主張する数字はなんであれまったく説得力を持たなくなってしまったということだ。このような事態に立ち至ったのは、右翼保守の無責任なデマゴークとそれに追従する一部の知力に劣り道義に欠け勇気と誠実さをもたない日本人のおろかな企てによるものだということは、まともな日本人として怒りをもって覚えておきたい。

以上、長々と述べたが、これを読む人には「南京大虐殺はなかった」という主張がどれほど荒唐無稽なものであるか事実に基づいてよくお分かりいただけるものと思う。

誇りあるまともな日本人は「南京大虐殺はなかった」などという戦前の亡霊の復活を許してはならない。ほとぼりが冷めたからなかったことにしようなどという卑怯で女々しいまねを許してはならない。さもなければ、日本人は世界の笑いもので、特にアジアにおいて軽蔑され大事な友人たちを失ってしまう。

南京虐殺はあった。それは確かにあった。


10. 2012年3月10日 02:23:49 : 4QmVPxmFcc
>>05
あのおっさん、橋下以降勢い無いだろ
だから焦ってんじゃないのかね

基本的に、右であれば政治家としての権力は殺がれる事は無い
閣僚辞任とかのケースはあるが、影響力は維持できる

このことが問題だろうね
なぜ日本ではそうなのか

加藤紘一はジリ貧だが、森は生き残る(息子があんなになってもw)

==================================

南京のことで言えば
そりゃ、中国の言うことに無理はあるだろうね

ただし今更、この問題に焦点を当てるというのは難しい

中国軍部が検証に同意するなんて事はありえないんだからね

それでも今回、中国からは大きな問題にしたくないというシグナルは送られいている

この重要性を右派は認識しないと駄目だね
江沢民時代より、軟化はしている

日本からであれ、中国からであれ、有った無かったという奴は
マッチポンプ要因と判断したほうがよさそうだ

尖閣などの領土問題と一緒で
なるべくスルーしておくのが正しい方法


11. 2012年3月10日 15:25:12 : LHH7RnBmIA
>>09
南京虐殺と南京大虐殺は違う。
虐殺の定義についても意見が分かれている。
あなたの長々としたコメントは、大虐殺肯定論者のものばかり。

GHQ検閲指針30項目の中でも特に次に列挙する項目は日本人による虐殺肯定に大きく影響していると貴殿は考えられないのか。
8、朝鮮人に対する批判
9、中国に対する批判
10、他の連合国に対する批判
16、戦争の擁護の宣伝
22、戦争犯罪人の正当性および擁護
23、占領軍兵士と日本女性との交渉

これにより戦後日本は、事実とは無関係に言論統制され、この規制に外れた論だけが評価され、そういうエセ民主主義者のみが重用されていった。その為、占領軍が撤退されてからも今日に至るまで、同じ路線での自己検閲が特に、上記項目については、まだまだ残っているのである。


12. 2012年3月10日 15:44:25 : LHH7RnBmIA
>>11
自己レスです。
先ほどの虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていない。
戦争における殺人はあったに違いないが、それが虐殺にあたるのがどうか、他の戦争における不本意な一部の虐殺に比べて飛び抜けて多いのかが分からないのは、自由な調査に基づいた"客観的な"情報が無いからである。
世界中で戦敗国の行為のみが非難され、戦勝国のそれは一時的にはニュースになっても風化してきたのは、何故なのか考えてみて欲しい。

13. 2012年3月10日 18:36:26 : esmsVHFkrM

>>11.>>12

驚いたな。

「大虐殺肯定論者のものばかり」って、秦郁彦の犠牲者数推定も引用したんだけれど、ついに秦も「大虐殺肯定論者」にされてしまうのか。秦は無念だろうし、秦の本を頼りに「南京虐殺は捏造だ」と言い張っている東中野修道とか藤岡信勝とか小林よしのりとかは大慌てだろう。

私が、南京虐殺をめぐっての当時の政府・陸軍中央の右往左往を論証するために挙げたのはみな一次資料ばかりだが、これら一次資料の作者・証言者もみんな「大虐殺肯定論者」だと言うのか。見てみよう、こういう人たちだ。

1. 外務省東亜局長の石射猪太郎による東京裁判弁護側証言
2. 参謀総長閑院宮載仁親王から中支那方面軍に1938年1月4日付けで下達された訓示を、中支那方面軍参謀長塚田攻少将から各部隊に向けて下達した「軍紀風紀に関する通牒」、
3. 陸軍軍事課長であった田中新一大佐の『支那事変記録』、
4. 陸軍省兵務局防諜班長であった宇都宮直賢少佐の回想録『黄河・揚子江・珠江 − 中国勤務の思い出』、
5. 田中隆吉東京裁判尋問調書
6. 上海派遣軍参謀課長飯沼守少将の『飯沼守日記」
7. 昭和天皇末弟三笠宮崇仁親王の自伝『古代オリエント史と私』。

このうち、1.と5.は東京裁判だからたとえ弁護側の証言であっても一切信用できない(嘘を言わされている)と言うのなら、他の人たちはどうだ。三笠宮崇仁親王も「南京虐殺肯定論者」か。彼の言っていることはデタラメか。

そもそも、自分の「論」に都合の悪い事実をそれを裏付ける一次資料ごと無視するんじゃもう何だって「なかった」と言えるんじゃないのか。だったら南京虐殺どころかアジア太平洋戦争だってなかったと言ったらどうか。君ら「愛国者」は戦争に負けたと言う事実だって我慢ならないんじゃないのか。

そもそも君は「論者」であれば一次資料や史実なんか関係なく何でも好きなことを言えると思っているんじゃないのか。「論」があらかじめあってそれに沿うように都合のいい話だけを選んできて言い合うのが歴史論争だと思っているのだろう。「あなたの長々としたコメントは、大虐殺肯定論者のものばかり」というのは、自分なら「大虐殺否定論者のものばかり」集めてきて南京虐殺がなかったことを主張できると言う意味だろう。

それは大きな間違いだ。一次資料とその批判による根拠と裏づけがない事実認定は妄想だ。いくら「南京虐殺否定論者」を集めてきて彼らの妄想を並べたって、一片の一次資料の前では無力だ。南京虐殺があったとする歴史家は、そのような予断と恣意的な作り話をするのではなく、一次資料を丹念に収集しそれらを客観的に批判することで事実認定を行っている。その成果が上に述べた陸軍中央の南京虐殺認識と大騒ぎだ。そこが「南京虐殺まぼろし論者」とは根本的に違うところだ。

君は>>12において、南京虐殺の存在を裏付ける圧倒的な日本政府・陸軍側の一次資料を前にさすがに「南京虐殺はなかった」との主張は不可能と考えて、「先ほどの虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていない」と軌道修正を図っている。そして、「それが虐殺にあたるのがどうか、他の戦争における不本意な一部の虐殺に比べて飛び抜けて多いのかが分からない」からで、それは「自由な調査に基づいた"客観的な"情報が無いからである」と主張している。

まず、「自由な調査に基づいた"客観的な"情報が無い」とはどういう意味か。

私の>>11で触れたように、不完全ではあるが(それは犯人側である日本政府・陸軍の意図的な証拠隠滅による)各部隊が処断・処分(即ち殺害)した捕虜や投降兵、敗残兵の数が記録されていて殺害者数を推定する基本資料となる各部隊の戦闘詳報、陣中日誌、指揮官の陣中日記などが残っている。それを日本の歴史学者は「自由」に研究している。その研究が「客観的」かどうかは、すくなくとも秦の3万8千から4万2千人という数字から日本の歴史学者の多数の十数万から20万人かそれ以上という数字までの研究が存在しその客観性を自由に検証できることから担保されている。

秦の。当時日本政府が署名批准していた戦時国際法を無視したできるだけ虐殺被害者を少なく見積もろうという研究においてすら犠牲者数は3万8千から4万2千人だ。これはとんでもない数字だ。これを大虐殺と呼ばないのであれば何人殺せば大虐殺になると言うのか。「他の戦争における不本意な一部の虐殺に比べて飛び抜けて多い」と言うことがなければ大虐殺と呼べないと言う主張なのか。虐殺数の国際競争をやっているのではない。大虐殺のオリンピックをやっているのではない。馬鹿を言うのもいい加減にしてほしい。

「世界中で戦敗国の行為のみが非難され、戦勝国のそれは一時的にはニュースになっても風化してきたのは、何故なのか考えてみて欲しい」とのご希望だが、それはまさに私の君に対する希望だ。

自分たちの父祖が犯した虐殺について、「なかった」、他の虐殺に比べれば大したことはないから「虐殺ではない」と主張する国民が、みずからが被害者となった虐殺について「あった」、それは「虐殺だ」と主張しても誰がそれに耳を傾けると言うのか。自分たちが犯した虐殺をなかったと主張することで、他国民の虐殺を批判する道義的基盤を喪失しているのがわからないのか。

こんな馬鹿なことを続けていては、日本人は世界の笑いものだ。誰にも相手にされなくなる。特にアジアにおいて大事な友人たちを失ってしまう。

やったことをほとぼりが冷めたからといってやっていないと主張するのは卑怯者の行いだ。日本人は本来名誉を尊び道義を大切にする民族であったはずだ。

だから、私は名誉ある道義に篤い日本人として声を大にして世界に叫ぼう。

南京虐殺は確かにあった。



14. 2012年3月10日 22:42:52 : aEuvDgchv6
13...あんた狂ってる

15. 森羅万象 2012年3月11日 02:51:58 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
見ず知らずの人間に向かって君とは、どこかのお偉いさんなんですか(笑)

見難くなるので、当コメントでは、あなたの駄文を引用して答え、次に別コメントで再度、見解を求めますので、厚顔であれば、再回答してみて下さいね。

>。ヨ大虐殺肯定論者のものばかり」って、・・・
あなたのコメント全体に占める割合で言えば、概ね0%であるから、概ね間違いではないでしょ。

>君は>>12において、南京虐殺の存在を裏付ける圧倒的な日本政府・陸軍側の一次資料を前にさすがに「南京虐殺はなかった」との主張は不可能と考えて、「先ほどの虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていない」と軌道修正を図っている。
人のコメントに対し、ご都合のいい解釈をしてもらっては困ります。
私は訂正の意味で言ったのでなく、その前のコメントで「南京虐殺と南京大虐殺は違う。」と述べた事は、虐殺があったと中国が言う事を直ちには認める事はできない、という意味である。

どうして虐殺があったかさえも認められないかと言うと、
(1)一部の不心得者はどの戦争においてもいるだろう事で、殊更にこの戦争が特殊であったのか疑問
(2)戦後の情報統制の影響が未だに残っていて、客観的なデータが不足している
(3)捏造や水増しを何とも思わない相手には、すみませんの一言も言うべきでない

>日本人は世界の笑いものだ。誰にも相手にされなくなる。特にアジアにおいて大事な友人たちを失ってしまう。
周辺国が持つ中国への不信感を思うと、国際的には日本の方がまだマシかと思いますが、
あなたの言うアジアって、中国、韓国、北朝鮮以外にあるんですか?


16. 森羅万象 2012年3月11日 02:58:17 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>09,>>13  ・・・前コメント15もあなたに対して

要するに、あなたの言う事は、こういう事ですね。
(1)虐殺はあったとの資料の正確さについての検証する事はまかりならん
  =あなたの知っている以外の資料があるとしたら捏造に違いない
(2)虐殺があったのだから、それが大虐殺で無くとも中国の言う事を甘受せよ
  =大虐殺があったと言う事にしなさい
(3)今後、大虐殺があった前提で、中国に対し、永遠、謝罪と賠償をしなさい
  =日本は中国の属国になりなさい。
  =チベットや南シナ海諸国に対する不当な行為にも目をつむりなさい


今まであなたを日本人だと思っていたのですが、中国の方でしょうか?
日本人であれば、客観的な事を言うか、日本にとって有利な様に言うのが、当然だと思っていたのですが・・・。、

私は、歴史家では無く、また、戦後の情報統制の影響で客観的な資料が現在でも入手、閲覧し難い状況ですから、今は、あなたが列挙した個々の事象につき議論するつもりはありません。個々の証拠については、まず専門家の検証が必要ですし、我々、政治や国民は、それが公平にできる風土を作る事が寛容だと思います。
だから、その提言をする河村市長を言語道断とするあなたの論は看過できません。

ところで、中国の肩を持つ事に必死なあなたが、米国による日本人虐殺や、中国による自国民虐殺をスルーするのは、どういう事でしょう?


17. 森羅万象 2012年3月11日 03:10:28 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
自己レス-文字訂正です

>>15
私は訂正の意味で言ったのでなく、その前のコメントで「南京虐殺と南京大虐殺は違う。」と述べた事は、虐殺があったと中国が言う事を直ちには認める事はできない、という意味である。

〜」と述べた事は、(私の言質を捉えて、中国側がでは虐殺があったのは確かなんだなと言うとすれば、)、直ちには認める事はできない、という意味である。

>>16 それが公平にできる風土を作る事が
寛容だと思います。

肝要だと思います。


18. 2012年3月11日 16:29:41 : esmsVHFkrM

>>15>>16>>17、森羅万象殿、

私は、>>09>>13だ。

そもそも公開の論争と言うものはそれを読む第三者の批判・評価を前提としまた目的とする。公開論争とは、論者が論争の中で自分の論点を論争相手のみならずそのような第三者に対して明らかにしてその批判と評価にゆだねるものだ。したがって、双方の論点は、そのような論争を「読む」第三者の批判・評価に耐えるものでなければ論争の名に値しない。相手方への誹謗の応酬に陥ってその挙句に相手を言い負かしたほうが勝ちだとなれば、それはもう論争ではなく小学生の口喧嘩だ。暇で執念深いほうが勝ちだ。

もちろん、森羅万象氏が小学生の口喧嘩をしようしているとは思いたくないが、このようなネット上の南京虐殺論争では南京虐殺否定論者にそのような傾向が大であるので、あらかじめ念のために確認しておく。

というわけで、>>15>>16>>17の疑問については、私の>>09>>13がすでに詳述した点であり、それを読んだ第三者にはすでに自明のことであるから、特に何かを付け加える必要を認めないが、「厚顔であれば、再回答してみて下さいね」と言われては、何か言わざるを得まい。それは、私が実際厚顔であるからばかりでなく、「厚顔だと言われたくなかったら返事するな」との真意がそこに透けて見えて、森羅万象氏の腰が引けているのが明らかだからだ。だから、私が厚顔ばかりでなく意地が悪いということもあらかじめ認めておこう。

まず、「見ず知らずの人間に向かって君とは、どこかのお偉いさんなんですか(笑)」とのことであるが、私としては日本には長幼の序もあるので年少の友人に対する親しみをこめてあえて「君」を使った。君の書いたものを読めば、歴史の事実は絶対教えない自分の頭でものを考える力は持たせないと言う文部省の愚民化教育を受けた若い人だと思わざるを得なかった。君が「君」と呼ばれることに立腹するということであれば、ここからは「あなた」と呼ぼう。これで満足のことと思う。

1. >>15関係

1.1 「大虐殺肯定論者のものばかり」の件について

これは、そもそも>>09を読めば一目瞭然だしすでに>>13で詳述したので、そうでないことはそれらを読む第三者には自明のことと信じる。

ただ一点だけ言っておきたい。それが南京虐殺を立証するものなら日本政府・陸軍の一次資料まで「大虐殺肯定論者のものばかり」とするようでは歴史的事実の解明なんかありえない。そうやって南京虐殺を立証する一次資料を「大虐殺肯定論者のものばかり」として除いていけば、当然結論は「南京虐殺を立証する証拠はない」だ。まったく馬鹿みたいな話だが、実際これが南京虐殺否定論者の騙しのテクニックの一つであることを指摘しておく。

1.2 「先ほどの虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていない」件について

なにかいろいろ釈明しているようだがまったく言っていることがわからない。自分の2番目のコメで、「自己レスです。先ほどの虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていない」とだけ書いておいて、それは1番目のコメの「南京虐殺と南京大虐殺は違う」という一文だけを指していて、その文の意味は「虐殺があったと中国が言う事を直ちには認める事はできない」だったとは、いったいどういう意味か。

誰がいったいそういう風に読めるのか。そんな特殊な意味であるのなら、そうならそうと第2のコメに始めからちゃんと書いておけばいいではないか。

もっと自分が書いたものに対して責任を持ってもらいたい。言論とはいったん発表されればそのテキストだ。後から「あれは本当はこういう意味でした」などと釈明するのは醜悪だし甘えだ。猛省を促したい。

1.3 「どうして虐殺があったかさえも認められないかと言うと」の件について

「虐殺があった」ことについてはすでに日本側の一次資料で論証されている(私の>>09参照)。当時の日本政府は虐殺を知り、それの善後策に追われ、松井は責任を取らせて解任され、三笠宮が後でそれを聞かされるほどの不祥事として陸軍中央で語り継がれている。当時の政府・陸軍は「あった」ものと認めているんだ。

これは私の>>09および>>13を読む第三者にはよく理解されているものと信じる。

それを「どうして虐殺があったかさえも認められないか」とはどういう意味か。1.で述べたように、そのような南京虐殺を証明する日本政府・陸軍の一次資料を「大虐殺肯定論者のものばかり」だとしてこれを無視し、あくまで「ない」と主張するのであれば、それは歴史認識ではなくもうイデオロギーだ。「南京虐殺はなかった」という主張が最初にあって、後はその主張を不可能とする事実や一次資料をみんな無視してただそれを言い立てているだけだ。

圧倒的な証拠にもかかわらずあなた個人が「どうして虐殺があったかさえも認められないか」を説明されたって誰がそんな個人心理の瑕疵について耳を傾ける義務があると言うのか。

1.4 「あなたの言うアジアって、中国、韓国、北朝鮮以外にあるんですか?」の件について

私が言うアジアはもちろん中国、韓国、北朝鮮ばかりでない。日本が占領し戦争に巻き込んだ一切のアジア諸国だ。フィリピンもシンガポールもマレーシアもインドネシアもベトナムもビルマも当然含まれる。どうもあなたは何も知らないんだと思うが、日本軍が行くところ必ず何らかの形の蛮行(シンガポールのチャンギ虐殺のように虐殺にいたったところも多い)が行われ現地のアジア人の恨みを買っている。加害者が忘れても被害者は決して忘れていない。したがって、日本に対するアジア人の友情の基盤ははなはだ脆弱だ。それ故、アジア人の日本に対する友情は貴重で大事にしなければならない。

特に今までは経済発展を遂げて経済力があったのは日本だけであったからその効果もあったが、これからは、原発事故による国土の放射能汚染と国民の被曝による経済力の衰退が、人口減少と高齢化と官僚利権政府の失政による本来の経済力の衰退に加わることから、急速な日本の国際的地位の低下が予想される。そのような状況において本当の友情が試されることになる。

「南京虐殺はなかった」と聞いたときにこれらのアジアの人々が思うのは自分たちの父祖が受けた日本軍の蛮行だ。「南京虐殺はなかった」という日本は、自分たちに対して行った蛮行も「なかった」と言うに違いないという思いだ。だから、右翼保守の執拗な主張にかかわらず「南京虐殺はなかった」との主張はアジア各国を含めて一切の国際的支持を得らていない。むしろ、言えば言うほど冷笑と軽蔑が返されているのは当然のことだ。

2. >>16関係

これは、もはやまじめな論争とは言えないレベルであるが、

2.1 「要するに、あなたの言う事は、こういう事ですね」段落について

私の主張の要約としてそれに続けて3点書いているが、それらはみんな一方的な間違った要約だ。>>09でも>>13でも私はまったくそんなことは言っていない。このようなことをわざわざ欠くところに悪意を感じる。

あえて私の主張を要約すれば以下の通りだ。

「南京虐殺は歴史的事実だ。これをほとぼりが冷めたからといってやった側が否定するのは卑怯だ。こんな否定論を続ければ、日本の名誉が失われて、貴重なアジアの友人を失うことになる」。

これは私の>>09>>13コメを読んだ第三者には自明なことと信じる。

だが、またここで一点注意を喚起しておきたいことがある。森羅万象氏がやっているように、相手の言うことを極端奇矯に要約・展開してその要約が極端で奇矯であるから間違いで、従ってもともとの相手の主張そのものが間違いであると主張するのは、「南京虐殺はなかった」と主張する右翼保守デマゴークの常套手段の一つだ。こんな陳腐なトリックがまかり通るほど日本人の知的能力が劣ってきているとは思えないが、森羅万象氏においてはそのようなトリックは自制されたい。

2.2 「今まであなたを日本人だと思っていたのですが、中国の方でしょうか?」段落について

「今まであなたを日本人だと思っていたのですが、中国の方でしょうか? 日本人であれば、客観的な事を言うか、日本にとって有利な様に言うのが、当然だと思っていたのですが・・・。、」とのことだが、私は日本人だ。何故中国人かと問われるのかわけがわからない。

日本人だからと言って、日本のまた日本人の過去における失敗、愚行、蛮行、犯罪を盲目的に否定してあくまでも日本は間違わないと主張するのは、本当の愛国心ではない。その誤りを認め、引き受けることが本当の愛国心だ。そのような盲目的な誤った愛国心は、国をそして同胞を誤った道へ導く狂信だ。過去において日本はこの狂信によって自国民の300万人、アジア各地で南京虐殺犠牲者を含めて2000万人のアジア人を死なせる戦争を引き起こした。もう沢山だ。2度とこんなことは許されないし、私は、日本人としてみずからに許さない。

2.3 「私は、歴史家では無く」段落について

「戦後の情報統制の影響で客観的な資料が現在でも入手、閲覧し難い状況ですから」とあるがこれはまったく事実に反する。日本側の一次資料に欠損があるのは事実だが、それは戦後アメリカの情報統制とはまったく関係がない。その原因は、南京虐殺当時の日本政府と軍による情報統制と敗戦時の日本政府・軍による公文書の組織的かつ徹底的な焼却だ。

南京虐殺当時の日本政府と軍による情報統制の実態はこうだ。

日本政府・陸軍は私の>>09に見るように虐殺発生当初から情報を得て大騒ぎしていたが、その情報が国民に知られないように厳格な報道管制を行っている。だから、当時陸軍省兵務局防諜班長であった宇都宮直賢少佐がその回想録において述壊するように「南京の暴行虐殺事件のニュースについては、日本側はこれを発表することを禁止したが、全世界に知れわたって轟々たる非難の的となったことはまことに遺憾千万だった」(私の>>09)という事態に立ち至ったのだ。

内務省においてはその警保局が日本の新聞等が南京虐殺を報道することを厳しく取り締まったし、世界で広く報道され国際的な批判を巻き起こした外国の新聞・雑誌等の南京虐殺報道を発売禁止あるいは削除させ、日本人には決して伝わらないようにしていた。内務省警保局図書課の『出版警察報』(不二出版より復刻)中の「外来出版物取締状況」には、南京虐殺に関連して発禁処分にされた新聞・雑誌・書籍のリストがある。

陸軍省、海軍省においては、新聞班が設置され「新聞掲載事項許否判定要綱」に基づいて「わが軍に不利となる記念写真」等は厳しく検閲して報道させなかった。

南京戦に従軍した兵士が戦地から故郷へ送った手紙は、各部隊の上官による検閲を経た後、現地の軍司令部が管轄する野戦郵便局がさらに検閲した。兵士が戦場でつけた日記類についても上官と軍当局の検閲を受けるのが規則で、兵士の日本への帰還に際しては特に厳重な検閲を受け「皇軍の威信」を失墜するような現実を書いたものは陸軍刑法違反で処分対象となった。また、帰還した兵士には緘口令がしかれ、憲兵隊司令部からは全国の核憲兵隊へ、内務省警保局からは全国の警察へ、帰還兵の言論取り締まり強化が指示されている。

こうした検閲への違反事件として有名なのが石川達三の「生きている兵隊」事件だ。石川は南京戦に従軍し、第16師団佐々木支隊の将兵から聞き取りを行って「生きている兵隊」を書き、「中央公論」は編集者にによる自主規制である伏字を行ったうえで1938年3月号にこれを掲載した。これが発行翌日に発売禁止処分となった。石川は、編集・発行・印刷人ともに「新聞紙法」違反で起訴され、禁錮4ヶ月、執行猶予3年の判決を受けている。この弾圧事件の衝撃は大きく、他の作家やメディアは南京虐殺に関連する何か書いたり報道することを強く躊躇、恐怖させることになった。

この日本政府・軍による報道管制、規制、検閲によって、南京虐殺は発生直後から各国で大々的に報道され国際的に日本への非難が巻き起こったにもかかわらず、日本国民だけが一切事実について知らされないまま戦後の東京裁判で突然知るところとなると言う事態に至った。投稿氏が「南京大虐殺問題は東京裁判の法廷で初めて取り上げられ」とその問題の歴史を東京裁判から始める事実誤認を犯すのはこのためである。

当時の日本政府・軍のこのような報道管制、規制、検閲がなければ、南京事件は日本国民に対しても世界中の他の国民と同様にその発生時点から存在が知られていて、今日このように愚かな「南京虐殺はなかった」論が発生するような余地がなかったはずである。当時の日本政府・軍のこのような報道管制は当初の意図を超えて日本に大きな災いをもたらしたと言えよう。

さらに、敗戦時の日本政府・軍による公文書の組織的かつ徹底的な焼却による証拠隠滅とは、

1945年8月15日の昭和天皇による玉音放送から8月28日に始まる連合国の進駐まで約2週間の「空白期間」があったが、受諾したポツダム宣言に「戦争犯罪人の処罰」があったことから、この期間に日本政府と軍は閣議決定を行って証拠となる関係書類の徹底的な焼却を命令している。陸海軍の中央機関、政府各省庁、市町村の役所・役場に至るまで軍事関係文書の焼却が行われた。

外務省は早くも8月7日に証拠隠滅の方針を決め外交記録の多くを「非常焼却」した。南京の日本総領事館から本省に送信された南京虐殺に関する多量の報告文書や、各国の日本大使館、領事館から送られた南京虐殺に関する各国の報道や批判の報告、さらにアメリカ、イギリス、ドイツ等の各国政府から寄せられた南京事件に関する照会、警告、注意などの外交文書のほとんどが焼却されてしまっている。

一番徹底したのが陸軍で、参謀本部総務課長および陸軍省高級副官から全陸軍部隊に対して、機密書類焼却の命令が下達されているし、憲兵隊司令部からも8月14日、15日の両日と8月20日にわたり核憲兵隊において秘密書類の焼却を指示している。また、陸軍は各新聞社に対してさえ戦争に関する記録写真の焼却をせまっている。

その結果、南京戦を戦った中支那方面軍(上海派遣軍と第10軍)に編成されたのは70連隊以上だが、連隊の公式記録である「戦闘詳報」のうちそのような焼却を免れ防衛省防衛研究所に所蔵されるに至ったものは全体の約三分の一に過ぎない。

しかし、それでも証拠隠滅を免れた日本側の資料は現に存在する。私の>>09で紹介したとおり、階行社(旧大日本帝国陸軍将校・陸軍将校生徒・陸軍高等文官および陸上自衛隊・航空自衛隊幹部自衛官の親睦組織)から『南京戦史資料集』(階行社1989年)、『南京戦史資料集II』が出ていて、それらには防衛省防衛研究所に所蔵されていた、松井石根中支方面軍司令官以下、参謀、師団長さらに下士官、兵にいたるまでの陣中日誌や、軍中央、中支方面軍、上海派遣軍、第10軍の作戦命令や、軍、師団、各部隊の通牒、訓示、作戦経過概要、戦時旬報、戦闘詳報、陣中日記など、戦争終結直後の焼却を免れ戦後発見された多くの記録文書が収録されている。

それら以外にも南京戦に参加した将兵の私的陣中日記等々の一次資料が続々発見されている。日本の歴史学者はこれらの証拠隠滅を免れた日本側の一次資料を縦横に使って自由な研究を行っている。だから、「我々、政治や国民は、それが公平にできる風土を作る事が肝要だと思います」というのは何を指しているのかわからない。

むしろ自由な研究が妨げられているとすれば、1991年1月南京虐殺関係書籍の出版に抗議すると称して右翼が青木書店へ乱入して金属バットで電話機、机、文献等を破壊した事件(実行犯が逮捕された後も当該右翼の街宣車は青木書店を攻撃する大音量の街宣を繰り返し威嚇を続けた)をはじめとする「南京虐殺はなかった」と主張する人々の暴力だろう。このような暴力によりすでに各地での戦争展示、南京虐殺に関する映画の上映が妨害されている。「我々、政治や国民は、それが公平にできる風土を作る事が肝要だと思います」と真剣に主張するのであれば、このような「南京虐殺否定論者」による暴力による言論圧殺をこそ問題にするべきではないのか。

研究者レベルでは日中に限らず各国の研究者との間で南京虐殺に関する議論、協同研究が進んでいるが、河村市長の提言がそのような学術的な交流と協同を意味するものであるのなら、改めてそのようなことを名古屋の市長が述べること自体が奇異だ。実際、河村市長はそのようなことを言っていない。河村市長は「「通常の戦闘行為はあって残念だが、南京事件というのはなかったのではないか」と発言したうえで、「真実を明らかにしないと、とげが刺さっているようなものでうまくいかない。一度、討論会を南京で開いてほしい」と求めている。これは、自分は「なかった」ものと信じるが、南京虐殺があったかどうかを討論しようという提案で、こんな馬鹿げた提案が中国側はおろか国際的に通用すると思うほうが驚きだ。

南京虐殺があったというのは歴史的事実であって議論の余地がない。それを無視してあったかどうかを討論したいと言うのは、もうイデオロギーを主張したいという希望以外の何物でもない。現に、ここでも私の>>09が日本側の一次資料を用いて当時の日本政府・陸軍が「あった」ものとしてその対応と収拾に忙殺されていたことを論証したにもかかわらず、そのような日本側一次資料は「大虐殺肯定論者のものばかり」だとしてそれらは無視して、なおも「南京虐殺はなかった」との主張が続けられている。そんな一次資料をはなから無視してのイデオロギー論争が相手にされないのは当然だ。

だから、「その提言をする河村市長を言語道断とするあなたの論は看過できません」とのあなたのご意見にはまったく同意しない。そのような馬鹿げたイデオロギー宣撫の機会を与えてほしいと言う非常識な提案を恥だと思う。

2.4 「ところで」段落について

「ところで、中国の肩を持つ事に必死なあなたが、米国による日本人虐殺や、中国による自国民虐殺をスルーするのは、どういう事でしょう?」とのご質問だが、私はここが南京虐殺に関する板であるから南京虐殺を論じている。さらに、「米国による日本人虐殺や、中国による自国民虐殺」を批判・抗議するのであればその道義的基盤が重要なのに、自分たちがやった南京虐殺について「なかった」と主張するならばそのような道義的基盤が失われてしまうと指摘している。これは、私の>>13をお読みになった第三者には自明のことだろう。

特に、南京虐殺を否定するためにか、それが大したことではなく虐殺と呼ぶに値しないと主張するためにか、「米国による日本人虐殺や、中国による自国民虐殺」を言い立てるならば、「それじゃあみんなチャラにしようね」と各国に認めてほしいと言っているのに等しい。それは本当の意味での米国による日本人虐殺や、中国による自国民虐殺」への批判と抗議ではなく、自分の過去における虐殺を否定するために他人の虐殺を、特に自国民に対する虐殺を「ダシ」に使っているということだ。広島、長崎をそんな「ダシ」に使うことは許されない。広島、長崎は正しく批判され、断罪されるべきだ。

だから、私は南京虐殺を論じるに当たって他国の虐殺を論じない。他国の虐殺を論じるためにはまず自分の道義的基盤を確保しなければならない。特に「南京虐殺否定論者」の右翼保守のデマゴークによって、すでに日本の道義的基盤は滅茶苦茶だ。私が南京虐殺をここ阿修羅で論じるのは、そのような危機意識によるものだ。

以上だ。

森羅万象氏が以上の私の指摘と事実をこれで受け入れるものとはまったく思わない。事実を尊重する人であれば、私の>>09を読んだ段階で理解しているはずだ。だから、私はこれを読む第三者に向けてこれを書いた。

普通の知的能力を持ち、人倫と道義に篤く、勇気と誠実さにあふれたまともな日本人ならわかるはずだ。

南京虐殺は確かにあった。


それがたとえ密室における2者間の論争であっても、仮想された聴衆を前にその批判・評価に耐えるものとするように努める。まして、このような多くの人間が読むであろう阿修羅のコメント欄においては


19. 森羅万象 2012年3月12日 02:17:31 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>18
あなたには、青木書店で金属バットで暴れた右翼と同レベルとの自覚はないのだろうけど、早合点と思い込みの強さが合わさってると、周囲の方はたいへんでしょうね。

あなたの論を打ち砕くサイト↓を紹介してあげるから、逐一、引用付きで否定して下さいね。
あなたの言う、「これを読む第三者」も楽しみにしてるしていることでしょう。
http://www.history.gr.jp/~nanking/


20. 2012年3月12日 07:32:39 : esmsVHFkrM

>>19、森羅万象殿、

ご親切にもわたしの「論を打ち砕くサイト」をご紹介いただいてありがとう。大変楽しみなので早速行って読ませてもらった。

一読、がっかりだ。この手のサイトはネットに山ほどあってなんらそれらとかわりがない。

わたしの「論を打ち砕くサイト」というから、私が紹介した当時の日本政府と陸軍が南京虐殺の発生の報告を受け、憂慮し、軍紀引き締めを図り、将官を派遣して現地調査を行い、松井司令官を解任し、松井が後悔し、その事件を三笠宮にも知られたという日本側の数々の一次資料について批判をしているのかと思ったら、なんと一切触れられていないではないか。

あなたと同じで一切無視して「南京虐殺はなかった」と主張しているぞ。

さらに言えば、これに限らず、この種の「南京虐殺否定」ないしは「南京虐殺捏造」サイトの特徴は以下の通りだ。

1. 南京虐殺を証明する膨大な一次資料のうちごく一部を取り上げてそれが誤りや捏造だと主張し、だから証拠がなく南京虐殺は存在しないと主張する。私の紹介した日本側の一次資料を無視するのもこの必要からだ。

2. その取り上げる資料、証言の批判においては、その一部に間違いや矛盾があれば、則その資料全体が、証人の証言の一切がまったく信用できないと結論し、そのような資料や証人が存在することが南京虐殺が捏造である証拠であると主張する。

3. 南京虐殺があったこととする人々の主張を極端にまた奇矯に要約・展開して、その自分でやった要約や展開が極端で奇矯だからと言ってその主張は成り立たない、悪意がある、言うとおりにされたら日本は大変だと主張する。

その論証ぶりも苦しく、読んでいてなかなか楽しめる。

例えば、私が紹介した石川達三の「生きている兵隊」事件を論じている「箝口(かんこう)令など布かれていない」というページ(http://www.history.gr.jp/~nanking/reason15.html)を挙げよう。

このサイトは、石川の事件を「この発禁はあくまで一般的な軍に対する。誹謗の規制で、特に南京で起きた何かを隠蔽せんとするものではない」と「流言蜚語」の取締りに過ぎないと主張している。しかし、ちょっとまじめに考えてみればわかるように、陸軍は日本国民に対してはあくまで南京虐殺など存在しないとして報道規制をしているわけで、それで南京虐殺にかかわる情報はなんだって「流言蜚語」条項で引っ掛けているわけだからそれは当たり前ではないか。むしろ、「流言蜚語」条項で引っかかっていること自体が「南京虐殺」の報道規制を証明するものではないか。そもそも、戦前の大日本帝国だって一応立憲君主国であったから法律なしに起訴、有罪判決は行えない。南京虐殺にかかわる情報を「流言蜚語」条項で起訴しないのなら、いったい何の条項を使って起訴すると言うのか。

皆さんにはぜひ一読を勧める。大笑いだ。

と言うわけで、あながお勧めのわたしの「論を打ち砕くサイト」はこういうシロモノだ。

楽しませてもらった礼は言うが、依然として南京虐殺があったという歴史的事実は揺るがないぞ。

南京虐殺はあった。



21. 2012年3月12日 15:43:36 : rrhrFN6JLd
アメリカによる一般市民の広島、長崎大虐殺はあったのは事実。

22. 森羅万象 2012年3月12日 22:37:50 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>20
>あなたと同じで一切無視して「南京虐殺はなかった」と主張しているぞ。
私は、虐殺があったとも無かったともどちらとも断定していないが・・・。
思い込みが激しいと、素直に物事を認識できないぞ。

貴殿の手法は、分かった。
私の紹介したサイトを右翼保守デマゴークであると貴殿が認定→右翼保守デマゴークはこうだと貴殿がきめたその矛盾点を列挙し、→よって、私の紹介したサイトをトンデモ論だと決める→だから南京虐殺はあったのだ。
こういう流れで第三者に理解が得られるとお考えか。

>。ヨ箝口(かんこう)令など布かれていない」というページ
ここで、書いてある事は、南京攻略をモチーフした小説が載った中央公論(S13年3月号)が発禁になったと言う事、その理由は、南京で何かが起きた事を隠蔽するものでなく、一般的に軍を誹謗する内容についての規制でとの作者の主観、当時に陸軍省令、海軍省令、外務省令などで実際に報道規制された数例の事件を例示し、いわゆる南京事件に関しその種の発令が見られない事、並びに、その箝口令があったのかを参戦者や従軍記者らに聞いたが、自主規制の範囲はあったが、箝口令はなかったというのが異口同音の声であった、という調査結果である。

貴殿は、>>20でこの記事に反論した様に装っているが、記事の一部についてだけ、貴殿の見解を述べているだけである(虐殺はあったという事を前提にして)。

長々と自説をコメントに書くのだから、私が紹介したサイトの記述につき、逐一、反論を書いて、第三者の批評を読んでもらうように。


23. 森羅万象 2012年3月12日 22:46:57 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>20
>あなたと同じで一切無視して「南京虐殺はなかった」と主張しているぞ。
私は、虐殺があったとも無かったともどちらとも断定していないが・・・。
思い込みが激しいと、素直に物事を認識できないぞ。

貴殿の手法は、分かった。
私の紹介したサイトを右翼保守デマゴークであると貴殿が認定→右翼保守デマゴークはこうだと貴殿がきめたその矛盾点を列挙し、→よって、私の紹介したサイトをトンデモ論だと決める→だから南京虐殺はあったのだ。
こういう流れで第三者に理解が得られるとお考えか。

>。ヨ箝口(かんこう)令など布かれていない」というページ
ここで、書いてある事は、南京攻略をモチーフした小説が載った中央公論(S13年3月号)が発禁になったと言う事、その理由は、南京で何かが起きた事を隠蔽するものでなく、一般的に軍を誹謗する内容についての規制でとの作者の主観、当時に陸軍省令、海軍省令、外務省令などで実際に報道規制された数例の事件を例示し、いわゆる南京事件に関しその種の発令が見られない事、並びに、その箝口令があったのかを参戦者や従軍記者らに聞いたが、自主規制の範囲はあったが、箝口令はなかったというのが異口同音の声であった、という調査結果である。

貴殿は、>>20でこの記事に反論した様に装っているが、記事の一部についてだけ、貴殿の見解を述べているだけである(虐殺はあったという事を前提にして)。

長々と自説をコメントに書くのだから、私が紹介したサイトの記述につき、逐一、反論を書いて、第三者の方々から批評を真摯に受けるように。


24. 2012年3月12日 22:53:06 : esmsVHFkrM

>>19、森羅万象殿、

>>20ですが、

朝、一点書き忘れたんだが、

あなたが紹介してくれた、ほら、わたしの「論を打ち砕く」あなたが無条件で信用しているあのサイト(http://www.history.gr.jp/~nanking/)だが、大変興味深いことが書いてあった。ぜひあなたにも知らせておくべきだと思う。もっとも、もうよくご存知かもしれないが。

このサイトの「研究・協力者の方々へ」と題するページ(http://www.history.gr.jp/~nanking/friends.html)には、藤岡信勝元拓殖大学教授と東中野修道亜細亜大学教授について、その人格がどうであるかについて極めて率直な見解が述べられている。長くなるが、以下に引用する。

「藤岡信勝・東中野修道両教授が共に無断で、研究盗用を行い、さらにはその事実を隠蔽を行っている事が確認できてます。
 しかしながら、彼らの写真検証成果の盗用は98年時点での我々の成果であり、現在の最新の研究レベルと違い何ら私どもへの研究への影響はございません。
 05年に出版された東中野修道亜細亜大学教授共著『「南京事件」証拠写真を検証する』(草思社)は完全に我々の研究成果の無断盗用です。
 ところが彼らは、完全オリジナルであるとウソぶいている状況ですが、仮にそうであれば、続編が登場するはずです。ですが、全くその様子も無い。
 さらに彼らが主張するようにオリジナル研究であるとするならば、その証拠を提示する必要に迫られ、それがウソである事は容易に証明できるのです。
 05年5月25日に草思社にて抗議を行った際に「著作が完成するまで松尾の著作は共著者には一切見ないように・・・」と指示したとのウソの発言や、「共著者の名前はすべて実名である」との主張(※実際には1名は偽名使用が判明しています)「すべてオリジナルの研究である」等・・・。
 (実際には、過去発表した研究や私著書を「南京学会」で取り上げている)という行為は、多くの資料や音声記録から証明出来る状態です。
 東中野氏は私から訴訟を起こされるとして、常にビクビクしているとのことです。
 その為、時折意味不明の発言を周辺に漏らしており、これが私の耳へ時折届いております・・・。(笑)

 こういった盗作を行った者の末路は全く哀れであり、比べて私どもの最新研究の成果や、貴重な資料を入手できているのは、ひとえに
 皆様のご協力のおかげです。
 今後とも、よろしくお願い致します。
 そして卑劣な自称研究者は必ず衰退する事は間違いありません。我々は彼らとは違い、今後とも地味に頑張り続けましょう」。

以上、と言うわけで、あなたが無条件で信用するサイトによれば、藤岡信勝と東中野修道はそのような卑劣な人たちであるようだ。そしてその「末路は全く哀れ」だそうだ。

もともと私はそうだと思っていたから、この一点だけは、私の意見とこのサイトの意見が完全に一致する。「乏しき中にも一面子」というわけで喜ばしい。

藤岡信勝元と東中野修道は読むに耐えないデタラメと卑劣な中傷と誹謗に満ちた本を書いているが、なるほどそういう卑劣な人たちが書いているのか、そうであればそんなゴミを書き散らすのも当然かとしみじみ納得したしだいだ。

非常に勉強になった。改めて礼を言う。

もし、まだご存知でなかったらこのサイトへ行って自分でお確かめ願いたい。

結局、南京虐殺はあったということだな。



25. 2012年3月13日 16:02:58 : BnPQDnro5g
●'08/4/6 (日)NNN ドキュメント「南京事件特集」(NTV 4CH 0h50〜1h50)放映

'37/12/16〜18に亘る事件当時、南京市駐屯の日本軍各部隊所属の元従軍兵士ら各自による、リアルタイムの直筆で記された、陣中日記(32冊)を中心にした「南京事件」の生の記録!
 
従軍兵士たちの直筆記録した南京大虐殺(南京引き裂かれた記憶)

http://www.ntv.co.jp/document/back/200804.html

http://www.veoh.com/videos/v6608353j9h3gFdf

「南京事件総合資料集」
 
http://kknanking.web.infoseek.co.jp/

旧日本陸軍第六師団歩兵第七連隊、公式戦闘詳報(陸軍省通達)
殺戮中国人6670人(国立国会図書館)NHK スペシヤル

アメリカ・グラフ誌<LIFE>1938年
ジョン・マギー(ジャーナリスト)の実録フィルム
(南京大虐殺特集)

「南京の真実」 講談社
ジョン・ラーベ著 エルヴィン・ヴィッケルト編 平野卿子訳

以上は「南京アトロシティ」の、他のコメントでも克明に提示された、れっきとした日本人が残した、リアルタイムを含む、確たる大量証拠のほんのごく一部に過ぎない!

いやしくも公職にある河村が、「南京事件」に言及しながら、これ程の有力な証拠について、今まで何一つ関知していななかった筈はない!

要するに否定論者の頑ななスタンスは、自分らにとり好都合であるかないかが、全てであって、彼らの判定基準はすべからく事の真偽ではなく、如何に否定論に役立ち、気に入るか入らぬかの好悪であり、己の気に入らぬ限り一切排除し、目も耳も塞ぐのだ!

テレビ放映までされ、丹念に発掘検証された、当事者直筆の決定的証拠まで、単に己にとり都合が悪いだけの理由から、不遜にも尽く無視排除して憚らぬことは、断じて許されぬ父祖世代への、冒涜行為以外の何ものでもない!!!

一体我々の親世代が肯定し、記録に残した史実を、日中戦争の実戦体験も「南京事件」の実態も、何一つ知らぬ孫曾孫世代が、為にするうさん臭いウヨク文書の洗脳にせよ、単なる聞きかじりや受け売りで、付和雷同して恥じぬ否定論なる代物など、一体日本はおろか世界のどこに通用するのか!!!

「南京事件」の被害者遺族を、逆に訴えたいわゆる「名誉毀損裁判」で、否定論の論客は完全敗訴しているし、図に乗ったウヨク集団が数年前、「南京事件」否定論の意見広告掲載を、「ニューヨークタイムズ」に申し入れ、即座に門前払いを受ける、大恥を晒す、国辱行為を働いたにも拘わらず、未だに懲りることなく蒸し返す!

ナチス崩壊で降伏以降も、一国でほぼ全世界を相手に孤立無援、狂気のバカげた絶望的戦争を続け、厖大な犠牲と悲惨極まる結末をもたらした、あの厳しい歴史の「教訓」から、あくまで、過去の妄執にしがみつき、世界を己の尺度だけで引っ掻き回すウヨク共は、一体何を学び取ったのか!!!



26. 森羅万象 2012年3月13日 20:57:20 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>24
結局、貴殿は、今回も長々と書きながら、私が23で指摘した事に全く回答していない。

そのサイトの主張への逐一の反論ができず、別件を書き綴ってコメントを埋めているだけではないか。


>>25
マスコミによる、隠蔽、やらせ、捏造は珍しくないと思いますよ。


27. 2012年3月13日 23:14:11 : BnPQDnro5g
>>26

今更そんな陳腐な答えは、一切通用しないんだよ。
またぞろ、自分に都合の悪い事柄は、必ず全て隠蔽、やらせ、捏造の常套句でごまかし逃げを打つしかないのか!

今更マスゴミのヤラセくらい百も承知で、何もウヨク関係報道ばかりではない!
しかし昨今のマスゴミ報道の主流は、概ね親ウヨク系じゃなかったのか!

ならば確たる証拠のメインたる、「南京事件」当時の従軍兵士による、リアルタイムの直筆記録は、一体どのように受け止めるのか!

かつて数十年間も秘匿されていた貴重な生の記録が、一リポーターの発掘検証で大量に明るみにされた。

この事実については、動画を見れば一目瞭然だ!!!



28. 2012年3月14日 00:24:34 : esmsVHFkrM

>>26

森羅万象殿、

私は、南京虐殺はあったと論じています。

その証明は私の>>09ですでに十分行われております。

それは、当時の政府・陸軍の一次資料により、南京虐殺が発生当初より政府・陸軍は、その報告を受け、存在を認識し、その対策に苦慮し、その現地調査を行い、その責任を取らせて石根司令官を解任し、それは三笠宮の知るほどのことであったという事実を示したことです。当時の政府・陸軍が「あるもの」、「あったもの」として南京虐殺に対応し内部処理した事実を示したものです。

ところがこんなに明快な事実であるにもかかわらず、あなたの方からご質問とかご意見とかいただいたので、それに対して誠実にお答えし、また必要に応じて、あなたのご理解を助けるための解説・補足を繰り返しもいとわず提供してきたところです。

特にあなたから、わたしの「論を打ち砕く」サイトだと紹介されたサイトについても誠実にそれを読みました。その結果、このサイトは、私が>>09で論証した事実について、また、その論証の根拠となった日本側の一次資料について、まったく触れれず、その存在についても一切言及せず、ないものとして「南京虐殺はなかった」と主張していることも確認しました。

南京虐殺があったことを証明する資料をないものとして論証していくのでは結論が南京虐殺もないものとなるのは当然です。これはトートロジーです。このような論証はまったくのペテンです。

このサイトは、南京虐殺を否定するサイトに典型的なトリック、すなわち、南京虐殺を証明する膨大な一次資料のうちごく一部を取り上げてそれが誤りや捏造だと主張し、だから証拠がなく南京虐殺は存在しないと結論する、を用いているサイトで、あなたがなにをもってわたしの「論を打ち砕く」サイトだと判断されたのか疑問です。

したがって、あなたのお言葉とは裏腹に、このサイトは、わたしの「論を打ち砕く」ものではまったくなく、むしろそれを「打ち砕く」ことに失敗することによってかえって私の>>09における論証が揺るぎないものであることを証明しました。これは、すでに私の>>20であなたにお伝えしました。

したがって、このサイトについてこれ以上何を言えばいいのでしょうか。

「私が23で指摘した事に全く回答していない」とのお言葉ですが、私はあくまで「南京虐殺はあった」ことを論証しているのであって、その必要を超えてまであなたの気まぐれに付き合う義理も道理もありません。

もともと私は教育に非常に金がかかった人間ですし、したがって私がやる仕事は高価です。あなたが、個人的興味から、あなたが大好きなサイトについてそのいちいちの主張へのわたしの見解を知りたいのであれば、お支払いいただくことになりますが、あなたにはそれを支払うことができないと思いますよ。

私の>>09における論証が、その根拠となった日本側の一次資料が、あなたが自信満々でわたしの「論を打ち砕く」としたサイトによっても否定できない(はっきり言えば逃げている)のですから、もう勝負はついたということですよ。

もともとあなたは「私は、虐殺があったとも無かったともどちらとも断定していないが・・・」(あなたの>>22コメ2行目)というお立場だったのですから、ここは当然「南京虐殺は確かにあった」とお認めになるはずでしょう。私の>>01が最終的に否定できなかったのですから、普通の知的能力と理性を持つ誠実な人間であるなら当然それが正しいことを認めるでしょう。

以上、私が申し上げたことは、これまでのやり取りの中で明らかですので、これを読む第三者の理解の便のために、以下の通り、私とあなたのやり取りをまとめておきます。もちろん数字をクリックすればそのコメに簡単に飛んで確認可能です。

わたしから:
>>09>>13>>18>>20>>24、およびこのコメ。

あなたから:
>>11>>12>>15>>16>>17>>19>>22>>23>>26

私は、これが公開の論争であることを始めから意識して、第三者の批判と評価に耐える言動を行ってきたつもりです。あなたも同様であったことを希望しますが、それはあなたの問題です。

以上です。

あなたからの以下事実の確認をお待ちします。

「南京虐殺はたしかにあった」


29. 2012年3月15日 09:25:14 : ltbJuKbVGw
戦争の現場で見ていないので、真偽についてなんとも言えないが、河村市長は中国へケンカ売る事には成功したと言えよう。日本のタカ派はそのうち過去の戦争での都合の悪いことは「あれもこれも無かつた」あの戦争は「すべて米英などが悪い」などと言い出すだろう「いまでもその類の本は出ているが」。橋下市長の「思想調査」「独裁志向」石原都知事の「日本の核武装」や「現憲法の即時廃棄宣言」などの提唱。河村市長の「南京事件への」言及などは響きあい、日本の核武装や軍国主義化への芽吹きと見ている「日本が核武装して「報復のための核ミサイルも保有」し米。ロ。中と互角の対峙を目指すという本もでている」。日本には自由と民主主義はふさわしくない」と考えている「官僚。大手メデイア11社。既得権益勢力」らがその背後にいる。いよいよ本性むき出しに牙を剥きだした感じだ。

30. 2012年3月15日 23:18:07 : esmsVHFkrM

森羅万象君、

>>28だが、

ほぼ丸2日待ったが君からの返事がないじゃないか。

がっかりだな。

他人のコメを堂々と批判して来るんだから、それなりの覚悟でやっていたものと思っていたが、負けそうになったら敵前逃亡か。「南京虐殺があった」ことを認めるぐらいだったら、逃げ出す方がましというわけか。少なくとも君は士族の出ではないな(大丈夫だ、君らのように「在日」とは呼ばない)。捕虜だって平気で殺す旧軍だったら銃殺だぞ。

と言うわけで、君との論争は、このように君にとって無様な形で終わり、「南京虐殺があった」という歴史的事実が改めて確認されたわけだが、君への最後のレスとして若干君に忠告してやろう。年長者の親切な忠告だ。

まず、君はものを知らな過ぎる。まったく無知だ。

わたしが、>>09で挙げた南京虐殺を巡る政府・陸軍の大騒ぎは愚か、松井石根が解任されたことすら知らなかっただろう。もちろん、私が>>18で述べた、当時の政府・軍による報道統制の実態も知らないし、敗戦時の政府・軍の証拠隠滅のための公文書焼却も知らなかったろう。旧軍がアジア各地で行った蛮行についてもまったく知らなかったのは確かだ。チャンギ刑務所で中国系シンガポール植民地人を5万人も殺していることも知らないだろう。

そんなに無知で南京虐殺を論じるなんて世の中を舐めているんじゃないのか。

右翼保守のデマゴーグのトンデモ本とか、君が紹介してくれたあおのトンデモサイトばかり見ていないで、まともな本を読むことだな。まともな本とは、いちいち出典を示しながら資料を正確に引用し論証を進めていくようなまともな歴史研究者の著作だ。ゆめゆめ、藤岡信勝とか東中野修道とかいった連中の本はダメだ。これは私が>>24で教えてやったとおり、君が紹介してくれたあのサイトでも藤岡信勝とか東中野修道は卑劣な連中だと非難されていたことでも明らかだろう。

次に、君にはまともな思考力がない。

私が>>19で挙げた政府・陸軍幹部による文書・証言等の資料を「大虐殺肯定論者のものばかり」っていったいどんな思考力をもってすればそんなことを堂々と言えるんだ。南京虐殺を否定したいあまりに当事者まで「南京虐殺肯定論者」にしてしまうなんてまともな思考力じゃないぞ。

こんなだから、南京虐殺を証明する資料はみんな無視しておいて、だから南京虐殺を示す証拠はないなんて、トートロジーを平気で主張できるんだ。私が、>>20で指摘した南京虐殺論の5つのトリックだってそれが論証として成り立たないインチキだと言うこともわからないのだろう。それはみんなまともな思考力がないからだ。

まともな思考力をつけるにはやはりまともな本をたくさん読んで自分の頭で考える習慣をつけることだ。胡乱なようでもそれしかない。

さらに、これが一番問題だが、君には人間としての倫理観とか正義感とか道理がない。

だから、そもそも残念ながら自分たちの父祖が犯した南京虐殺に対してその非人道性を感じることができないし、やったことをやっていないとほとぼりが冷めたから言い出すことの卑劣さも理解できないし、犯人にそう言われて対抗上被害者数を多めに主張するようになってしまった被害者に対して「捏造や水増しを何とも思わない相手には、すみませんの一言も言うべきでない」などと平気で言って恥じないのだ。

日本人なら無条件に南京虐殺を否定するのが当然だ、だから、否定しない人間は「中国人」だと決め付けるのは、正義の観念がないからだ。やったことをやっていないと言わなければ日本人でないとすれば、日本人に正義はないことになってしまう。

さらに、逆に日本人が正しく抗議し謝罪を求めるべき広島・長崎について、これを、南京虐殺は「飛び抜けて」悪いわけではないだからこれは虐殺ではないと言う主張を通すための「ダシ」に使って恥じないというのは、広島・長崎の悲劇、非道に対する冒涜だ。そんなことができるのは道理をわきまえないからだ。

これは人間として最も大切なことで、君には猛省してもらいたい。

と言うわけで、今回の論争が君に対していささかでも「薬」になれば幸いだ。

また、阿修羅で会うこともあろうが、君のペンネームである「森羅万象」はよく覚えておく。

君の更正を祈る。

南京虐殺はあった。



31. 森羅万象 2012年3月16日 20:24:02 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
>>30
書きたい事は多くあるが、ここ数日、忙しくて、その整理ができてないんだ。
数日待って下さい。
コメントが用意できたら、貴殿がコメントしている他の板に森羅万象で
コメントするので。

32. 森羅万象 2012年3月22日 20:42:48 : GlKbpqVjZUBgc : LHH7RnBmIA
貴殿のコメントは掏り替えのオンパレード、一部でもあれば、全部あったと二元論に矮小化することばかり。相手にしている自分が阿呆に思えてきたが、第三者に見て頂く為に列挙する。


(1)貴殿に支払う料金について
>>もともと私は教育に非常に金がかかった人間ですし、したがって私がやる仕事は高価です。
私が紹介したサイトの各論に対し、言い値を払わないと答えられない、との強弁、滑稽だよ。
今までのコメントからして、私は、貴殿の見解は私にとって1円の価値も無いと思うが、世間が貴殿の言う価値を認めるのなら、素直に評価を詫びるよ。
このサイトの方々に貴殿にいくら払う価値があるのか問うてみたらどうだろう。
貴殿がそのサイトに対してコメントした掏り替えについては、>>22で既に示してある。

例えば、貴殿が>>09、において引用した
>南京の暴行虐殺事件のニュースについては、(略)全世界に知れわたって轟々たる非難の的となったことはまことに遺憾千万だった」。(『黄河・揚子江・珠江 − 中国勤務の思い出』 非売品 1980年)
とあるが、そのサイトでは、ほとんどニュースにならなかったとある。

(2)読解力ないんだな
>私が>>19で挙げた政府・陸軍幹部による文書・証言等の資料を「大虐殺肯定論者のものばかり」っていったいどんな思考力をもってすればそんなことを堂々と言えるんだ。南京虐殺を否定したいあまりに当事者まで「南京虐殺肯定論者」にしてしまうなんてまともな思考力じゃないぞ。

上で19とあるのは、>>09、の誤りである事を指摘しておく。
貴殿が大虐殺肯定と認めた秦氏を含め、それ以上の犠牲者数を主張する論者しか挙げておらず、虐殺否定論者や虐殺少数論者については全く言及していないでは無いか。
「大虐殺肯定論者のものばかり」は、論者について述べた事も理解できないのか。

(3)言葉の掏り替え
貴殿の主張は、大虐殺があったであるに関わらず、南京虐殺と称しているのはどうしてだ。

>あなたと同じで一切無視して「南京虐殺はなかった」と主張しているぞ。
私は、南京虐殺はあったとも無かったとも断言しておらず、掏り替えだ。

私は>>11において、「南京虐殺と南京大虐殺は違う。」と述べた。
その後に、貴殿が称する南京虐殺とは大虐殺を意味すると考え直した為に、>>12において、
虐殺が無かったとは言っていないが、あったとも言っていないと書いていている。

多くの研究者は百から十数万の犠牲者数を推測しているがその差は激しく、仮に少なめに推測するならばそれは歴史上あえて取り沙汰するほどの規模ではなく、多めに推測するならば注目すべき事件となり、その意義も変わってくるでは無いか。

(4)どんな結論でも自由自在
>。ヨ大虐殺肯定論者のものばかり」として除いていけば、当然結論は「南京虐殺を立証する証拠はない」だ。
こんな幼稚な論理、中学生でももっとまともな事が言えるぞ。
貴殿は、秦氏よりも犠牲者数を少なく見積もる研究家を排除しているから、大量虐殺有りの結論になっているではないか。

(5)嘘をついてると誰からも相手にされないぞ
>日本人なら無条件に南京虐殺を否定するのが当然だ、(略)やったことをやっていないと言わなければ日本人でないとすれば、日本人に正義はないことになってしまう。

「やったことをやっていないと言わなければ日本人でない」など当方は言ってもいない。こんな事言ってると、誰からも相手にされないぞ。

自己の利益やポストの為に南京事件をより残虐に思わせる様に証拠を捏造したり小説にする輩の存在は、先のサイトで明らかにされている。
その様な嘘を排除しようとするのは、日本人として当然だと思わないのか。

(6)人間としての倫理観とか正義感とか道理
>長崎について、これを、南京虐殺は「飛び抜けて」悪いわけではないだからこれは虐殺ではないと言う主張を通すための「ダシ」に使って恥じないというのは、・・・

米国や中国の虐殺については傍観するのに、どうして南京事件や従軍慰安婦にだけ必死になるのかの精神構造が知りたいが為に米国による虐殺について見解を求めただけで、米国よりは悪くないから虐殺では無かったとは、言っていない。

>私は南京虐殺を論じるに当たって他国の虐殺を論じない。他国の虐殺を論じるためにはまず自分の道義的基盤を確保しなければならない。

南京大虐殺を論じないときには、他国の虐殺も論じる、でもいつも自虐史観ばかりだと無限ループじゃないか。
現在進行形の人権侵害より過去の侵害を重視するのは、エセ人権家だなw


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