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ソフトバンク孫社長を通して見える、日本のエネルギー政策（政治）の貧困
http://31634308.at.webry.info/201203/article_11.html
2012/03/11 22:24 かっちの言い分
今日は、３．１１。東日本大震災の日で、大被害を受けた東北地方の人たちだけでなく、他の地域の人たちも多かれ少なかれ影響を受けている。それほど巨大な化け物のような存在であった。こんな未曾有の困難のときに、菅首相という癇癪持ちの見かけ倒しのリーダーにしたことが、日本にこれほどの困難状況をもたらしたかと思うと何とも悔しい。
つまり、民主党の代表選で小沢氏が代表になったなら、原発事故もこれほど大爆発を起こしていなかったかもしれない。例え大爆発を起こしても、その後の処理も違っていただろう。さらに復興庁が1年後に出来て、やっと動き出したという状況も違っていただろう。また少なくとも霞が関の改革にも、少しは着手していただろう。さらに言えば、ネット社会では常識になっている検察審査会での強制起訴も無かったかもしれなかった。
小沢氏が最近盛んに言うことは、橋本大阪市長の維新の会に民主党のお株を奪われてしまったということだ。その悔しさがにじみ出ている。あまり、感情を表さない小沢氏が言う言葉は重い。
今日、特番「報ステSUNDAY」にソフトバンクの孫氏が出演していた。孫氏のツイッターのフォロワーは１５０万人である。私もその一人である。孫氏のツイッターを見ていると、孫氏の数々の行為が売名行為だとか、携帯事業のイメージ戦略だとか、韓国生まれは信用できないとか、ここまで書くか?と酷い書き込みもあるが、それも意見として受け止めている。個人的には尊敬している。１００億円の寄付、自分の報酬を全て震災遺児のために寄付することなどは、百歩下がって売名行為だとしても、普通の人には出来ない。
今回、震災に当たって、孫氏はライフラインの携帯が、電気も無く、基地局も無い状態で繋がらなかったことに責任を感じていると述べた（別ソフトバンクだけが不通になった訳ではないが）。社会の中の会社の存在意義を考えさせられ、考えが根底から変わってしまったと述べた。こんなことをいう経営者はいるだろうか？
東電の経営者は、これだけ大被害をもたらしているのに事故は天災のせいという。経団連の狸会長は、天災だから東電には責任がないという。また番組で、孫氏が原発に反対していることに対して「困ったもんだ」と述べている狸おやじの無神経な映像が出されていた。これが日本財界のトップの姿である。企業に被害が来ないなら、周りの人たちの不幸は関係ないという考えである。政治、経済、司法も劣化の極みである。
孫氏は、今年は近年にない厳冬に、全国の原発のうち、たった２基しか動いていないのに電力不足は発生していないと述べ、政府、電力会社のプロパガンダに疑問を呈していた。また、政府は将来エネルギーの行くべき方向性を打ち出せていないが、そんなことを待っていられないというのが本物の経営者だろう。
孫氏はドイツのように発電されるエネルギーを選べるようにすべきではないか。つまり、多少高くても自然エネルギーを買う人はたくさんいると言っている。我が家の屋根の上にはソーラーを付けてある。これを付けようと決めた切っ掛けは、やはり原発事故であった。
また孫氏は、自然エネルギーは絶対量が少なく、メインにはならないという批判に対して、対案をずっと考えていた述べた。その解決にアジアスーパーグリッドという新概念を提案した。これは、モンゴルのゴビ砂漠にメガソーラーと風力発電の基地を作れば、原発２０００基分のエネルギーが供給出来るという壮大なアイデアである。
エネルギーはアジア各国に供給され、日本には中国、韓国を経由して海底ケーブルで供給される。現在、そのコスト計算を始めているという。孫氏の行動力をみると、日本の総理大臣や大臣にしたい人である。何も決められない政治家、官僚などよりははるかに行動力があり、真っ当なセンスを持っている。
こういう飛びぬけた人に対して、日本では「出る杭は打たれる」ことを恐れている。つまり、検察に捕まらないことを願うが、小沢氏のような本物の政治家、本物の経営者のコンビを見たいものである。それでなくては、日本は救われない。
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