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東電と政府は何を隠したいのか。国会事故調に立ちはだかる「隠蔽」/磯山 友幸 現代ビジネス
http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/877.html
投稿者 gikou89 日時 2012 年 3 月 23 日 00:45:35: xbuVR8gI6Txyk
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120321-00000001-gendaibiz-pol

国会が設置した「東京電力福島第一原発事故調査委員会」(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)の調査が本格化している。3月14日の第6回委員会に続い19日にも第7回委員会を開催。政府の検証委員会や東電自身の調査とは違った独立した立場で、事故の原因や原子力規制の問題点などについて関係者の聞き取り調査などを行っている。

 国会が持つ国政調査権を後ろ盾にした比較的強い権限を持っているものの、委員の多くが「壁」を感じ始めている。政府や東電の「隠蔽」体質が立ちはだかっているのだ。東日本大震災から一年が過ぎたにもかかわらず、いまだに何を隠そうというのだろうか。委員たちは不信感を募らせている、という。

「記録がどんどん抹消されているという話が聞こえて来たので、かなり焦っているんです」

 国会事故調の関係者は委員会の開催頻度を上げている理由をこう話す。震災後に開かれた政府の原子力災害対策本部などの会議の議事録が作られていなかったことが明らかになったが、議事録が作られなかったからと言って記録がないことと同義ではない。会議に参加する多くの官僚がICレコーダーなどを持ち込んでいるからだ。「親元(出身官庁)に報告するのが官僚の仕事だから、記録していないことなどあり得ない」(事故調設置に関わった国会議員)。

 国会事故調の 黒川委員長が原災本部の議事録がなかったことについて会見で「全く信じられない。理解不可能だ」と述べる一方で、閣僚のメモや“資料"の提出を引き続き求めたのも、音声記録を残す官僚の“慣習"を知っていたからに他ならない。その記録が「どんどん抹消されている」というわけだ。

 3月14日の第6回委員会でも、こうした“隠蔽作業"の傍証が明らかになった。

 国会事故調のメンバーは東電本社や福島第一原発などにも出向いて調査している。

 その際、震災直後の昨年3月15日の早朝、菅直人首相(当時)が東電本社に乗り込み、大演説を行った。その際の映像が東電本社や各原発を結ぶテレビ会議システムに録画されて残っており、それを見せられたのだという。ところがその会議だけ画像だけで音声は無し。14日の委員会でも委員の野村修也弁護士が「聞いたところ家庭用のDVDと変わらないシステムだそうで、なぜ音声だけ無いのか。他の会議の音声はあるのに」と疑問を呈した。

 委員会に参考人として呼ばれた武藤栄・東電顧問(事故当時は副社長)は「(音声がないのは)どうしてなのか承知していません」と淡々と答えた。音声が消えていることに何ら驚きも疑問も感じていない様子だった。

「まるでロッキード事件の証人喚問みたいだった。誰かに余計な事は言うなと言われているんじゃないか」と国会事故調の関係者は訝る。ロッキード事件では国会に証人として呼ばれた商社の副社長が、宣誓書へのサインでは手が震え、肝心な点になると「記憶にございません」と逃げた。武藤・元副社長は、菅首相の大演説をすぐそばで聞いていたにもかかわらず、肝心の中味になると、急に口数が減った。

「大変厳しい口調で『全員撤退はあり得ない』と仰った。大変厳しく叱責されたと記憶している」とか細い声で言うに留まった。国会事故調の場での委員の発言によると、会議はおよそ50分間。この間、ほとんど菅首相の独演状態だったが、途中、テレビ会議の画像に映っていた福島第一原発の吉田昌郎所長が、何かの報告を受け、その後、ヘルメットをかぶった、というのだ。委員はこの時点で原子炉建屋で爆発が起きたのではないかと質問したが、武藤氏は話をそらして答えなかった。

 菅首相が早暁の大演説で「全員撤退はあり得ない」と叱責したのは本人も周囲も認めた事実だ。現在は、東電は全員撤退を考えていなかったにもかかわらず、首相がそう発言した、ということになっている。国会事故調の委員会でも武藤氏はそう証言した。だが、この段階で東電が全員撤退を主張していたのではないか、という疑念は完全には払拭できていない。

 官邸で菅首相近くに仕えた人物が、菅内閣が総辞職した後、こう漏らしたことがある。「早朝に東電に乗り込んで全員撤退を止めさせた事だけは、菅さんを評価できる」。この人物は東電が全員撤退を官邸に打診したことは事実だと、少なくとも昨年秋の段階では証言していた。おそらく「音声が消えた」会議システムの映像に音声が戻ってくれば、真実が明らかになるのだろう。

 もう1つ、国会事故調の委員会で驚くべきことが明らかになった。菅氏が事故発生翌日、第一原発を視察した際、吉田所長から携帯電話番号を聞いていたと武藤氏が説明したのだ。ところが武藤氏は、菅氏から吉田氏への電話での指示内容については「知らない」と述べた。これは東電という会社の社風を知っている者には極めて不自然に感じる。武藤氏は「現場の判断が第一」と繰り返したが、それは現場に決定権限が移譲されている、という意味ではない。物事の決定には何段階もの決済を必要とするという東電の社風の中で、首相の指示を吉田所長が東電幹部に報告せずに実行することなどあり得ないと考えるのが普通だ。

 大震災から一年がたって、なぜ真実を残そうという姿勢が政府にも東電にも出て来ないのか。個人が責任を追及されることを恐れているのか。東電は、国会事故調に見せた音声なし画像について「プライバシーの観点から公開できない」として、一般には明らかにしてこなかった。原発事故という危機に直面しての首相や東電幹部の会議がプライベートなことなのか、大いに疑問だ。

 今、政府は、行政機関が保有する重要な秘密を漏らした公務員などに対する罰則を強化することを狙った秘密保全法案の国会への提出を準備している。国会での説明では、外交上、防衛上の秘密などが主な対象になるとされているが、「秘密」の範囲は明確ではない。今も官僚のポケットに眠るであろうICレコーダーの会議音声や、東電が持つであろう首相の大演説録画も、公表すれば守秘義務違反に問われかねない。そんな法律が通れば、心ある官僚にしても、大きなリスクを負ってまで、事実を明らかにしようとは思わなくなるだろう。

 ちなみに、秘密保全法制の整備を提言した政府の有識者会議でも、またしても議事録が作成されていなかったことが明らかになった。もはや記録を残さないことは明確な意図に基づいていると勘ぐりたくなる事態だ。

 国会事故調の黒川委員長は14日の委員会の冒頭、武藤・元副社長に対して、組織を守るという態度ではなく、歴史の検証に資するという姿勢で証言して欲しいという発言をわざわざしていた。歴史の検証に耐える資料を残すというのは、政策決定やその遂行など公益に携わる者の基本だろう  

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コメント
 
01. 2012年3月23日 07:03:38 : A8UwGNW9tA
首相官邸の「開かずの間」に居座る「白人」が、「菅直人〜野田政権への指揮を執っている」と聞く。


02. 2012年3月23日 07:23:26 : bvaI0lv90E
既得権を守りたいだけだよ。公益って自分の利益のことだよ。国民大衆なんかどうでも良いよ。
単純な話を複雑化するから真相が見えなくなるんだよ。
っとこう考えると全てが明瞭に見えてくるけどなぁ。
最後の三行は100%いやそれ以上に同感するよ。組織を守るってのは既得権を守る事だよ。

03. 2012年3月23日 09:03:33 : rWmc8odQao
菅谷昭氏
「まだまだ伏せられている情報がたくさんある」
http://www.fng-net.co.jp/itv/index.html

◆公開されていないもの
(1)ストロンチウムの汚染マップ
(2)放射性ヨウ素の汚染マップ

◆情報が分かりにくくなるもの
(1)放射能汚染基準として世界中が採用しているチェルノブイリ基準を採用していない
(2)「シーベルト」という単位と「ベクレル」という単位を平行して使っている

色々隠されてたり、ごまかされてたりしますなぁ…


04. 2012年3月23日 13:20:42 : ZrMDpsyito
官僚の隠ぺい体質は戦前戦中も同じ。
原爆搭載機の広島と長崎への接近を
軍諜報部は無線で知っていたが、空襲警報
を出さなかった。
そのため、広島では防空壕に入らず
学徒動員の女学生が朝の体操をやっていた。
警報があれば、防空壕に逃げ込めば助かった。
終戦後、軍諜報部では、前線から届いた原爆搭載機の
接近報告書類を焼き捨てた。
焼いた本人が語るのだから、真実だろう。
国民を裏切った者たちは、罪を逃れるために
証拠を消す。
官、ノブタ内閣の政治家、官僚たちは
東郷内閣と同じ国民へ死へ追いやった第一級犯罪者である。

05. 2012年3月24日 17:45:50 : Euc4e0jbwM
権力は腐敗する。官僚機構は国民から生き血を吸う支配機構となっている。
真のジャーナリストは不審な死を遂げ、自殺と処理されてきた。
報道機関も腐敗権力と手を結び大本営発表を繰り返す。
が、最近は真実に迫るものもわずかに出てきた。

「開いた口がふさがらない」を3度も聞いた。
1、朝日新聞  小沢一郎が民主党の党首選に出た時の社説。
2、鳥越俊太郎 朝日が「開いた口がふさがらない」と評したことについての感想。
3、枝野幸男  東電の電気料金の値上げについての対応に関して。

1もひどいが3の枝野もひどい。「ただちに健康に影響はない」「爆発的事象」「健全性は保たれている」「念のための避難処置」などなど、詭弁と言い逃れの能力だけは長けている。今までの自分の言動には責任逃れを徹底し、ここへきて東電を悪者に仕立て上げ、自己保身に専念しようとする下心が見え見えである。さすが自己弁護士と言われる所以である。

「大丈夫?」っていうと、「大丈夫」っていう。
「漏れてない?」っていうと、「漏れてない」っていう。
「安全?」っていうと、「安全」っていう。
そうして、あとでこわくなって、
「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと
「ちょっと漏れてる」っていう。
こだまでしょうか?いいえ、枝野です。

「原発は危険」っていうと「原発は安全」っていう。
「放射線漏れた」っていうと「健康には影響ない」っていう。
そうして、あとで大変になって、
「病気になった」っていうと「関係ない」っていう。
夢でしょうか、いいえ、現実です。

原発関連の官僚も刑事責任や行政上の責任を問われず、割り増しの退職金をもらって退職、あるいは異動となっている。日本の行政機構はここまで異常な事態になっている。官僚の無謬性(むびゅうせい)という言葉があるらしいが、無責任にも程がある。行政機関の決済文書には担当者・局長など、関わる人間の氏名を明記し、責任の所在を明確にすべきである。

もはや小沢一郎氏の復権しかない。そして、鈴木宗男、石川知裕、三井環、仙波敏郎、原田宏二など、辛酸をなめた人々をそれなりの地位・役職に起用し、大改革してほしい。まずは、特捜部・財務省・経産省・厚労省の解体と、小泉、ケケ中、樋渡の逮捕・投獄から始めるべきである。


06. bsくーまん 2012年7月11日 00:12:50 : Em0GD9TdB4I8I : P1cOzV922Q
歴史は繰り返す。
第2次世界大戦に突入していったときの政治家、当時の政府、軍部と今の野田内閣、今の民主党、今の政府、当時の軍部は、いまの東電!と同じじゃないでしょうか!情報の隠ぺい、情報の操作、責任逃れ、当時の大本営発表と今の政府の発表と根っこの部分はあんまし変わってない!恐ろしい未来がすぐそこに忍び寄ってきてる!

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